【ご相談】ASD児の会話力について。細かいニュアンスが理解できず、的外れなダジャレを言ってしまいます。友人関係への影響が心配です。【発達障害グレーゾーン】

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  • Опубліковано 25 жов 2024

КОМЕНТАРІ • 1

  • @ゴリッキー先生の発達障害お

    【ご相談】ASD児の会話力について。細かいニュアンスが理解できず、的外れなダジャレを言ってしまいます。友人関係への影響が心配です。
    【ご相談】
    息子の会話力についてです。
    息子を交えて複数で会話をしていると、誰かが話している冗談や面白いエピソードの内容やニュアンスがわからず、盛り上がっている最中に『どういうこと?説明して』と口を挟んできます。
    説明の求め先は主に私(母親)です。
    その場にいる近しい人を選んで説明を求めてきます。
    説明をするとさらにわからない部分の説明を求めてきて、場の会話は止まってしまうし、冗談の内容と何が面白いポイントなのかを説明をせねばならず、地味にとてもきついです。
    説明をしたあとは自分なりの見解やダジャレ、冗談などを言い出し会話のターンを持っていきます。
    一応は先の話題に沿った見解やダジャレや冗談なのですが、的外れな見解や独特すぎるダジャレで、その場に『んん??なに?』という空気になり、盛り下がってしまいます。
    1対1で話しているとさほどは気になりませんが、複数での会話になるとペースを乱してしまうなあと思います。
    比喩表現やちょっとした自虐などの冗談が通じにくく、いわゆるASDあるあるなのかなと思うのですが、今後の友人関係にも影響が出そうな部分だと感じています。
    息子本人が友達をあまり必要としないならまだいいのかもしれませんが、人恋しいタイプなので、このままだと人と距離を置かれてしまうのではと。
    複数人でテンポの早いノリのいい雑談は、通級で学ぶ人とのやり取りとは違う部分の会話力な気がして、どうしたものかと思っています。
    こういった場合
    ・見守りにとどめて、本人の気付きや成長に任せるべきなのか
    ・なにか介入や指導、サポートをするべきなのか
    ↑上記で迷っています。
    本人はなぜ場が盛り下がってしまったのかはわからず、盛り下がった空気は感じ取れるのでそこでショックを受けるようです。
    ちゃんと説明をしなかったお母さんが悪いと思っているフシもあります。
    なので人に距離を置かれた時に、自戒せずに人のせいにするのではと心配になります。
    【回答】
    ASDあるあるだと思います。友達関係だと盛り下がるのが嫌なのであまり確認したりはしないと思います。まずは、きちんと教えてあげるのが大事ですね。また、本人の質問を待つだけでなく、適宜、「今のはどうして〜だかわかる?」などと、理解を確認してあげるといいと思います。
    次の段階として、面白い話に対して質問をすると水をさす事になるということを教えることになります。まずは、友達同士ではあまり細かく質問しない方がいいよと伝えるくらいでいいと思います。おそらく抽象的な説明をしても伝わりにくいと思うので、あとは、実際の友達とのやりとりを確認して、適宜アドバイスする感じですかね。
    会話のターンを持って行ってしまうというのも、同様に注意が必要ですね。それはそれとして、別の機会に、会話のターンを持って行かないほうがいいよと教えてあげるといいと思います。
    的外れなダジャレを言ってしまうこと自体は、仕方ないと思います。訂正すべきは、的はずれな理解の方ですね。ダジャレが的ハズレだったときは、どうしてそういうダジャレになったのかを確認して、何か誤解があれば、それを訂正してあげるようにするといいと思います。
    〉比喩表現やちょっとした自虐などの冗談が通じにくく、いわゆるASDあるあるなのかなと思うのですが、
    そうですね。丁寧に教えてもわからないのがASDなので、「独特」とか「変」という印象を持たれるのは避けられないと思います。できるだけ「うざい」と思われないようには、気をつけて教えていきたいですね。
    しかし、ウザイと思われて、友人関係がうまくいかなくても、それはASDやADHDの通常運転なので、仕方ないです。大人になったらだいぶましになるはずなので、友人関係を築くのはそれ以降と考えてもらえるといいと思います。
    「複数人でテンポの早いノリのいい雑談」あたりも、乗れないのであれば仕方ないと思います。
    親としてできることとしては、本人の理解や振る舞いが一般的でないと思ったら、それを本人に教えてあげることですね。また、教えてもその通り出来ないのであれば、そこは諦めて、落ち込んでいる本人を慰め、励ましてあげることだと思います。
    この件に限らず、人のせいにする事はあるので、それはそれで対応が必要です。人のせいにするというのは、多くの場合、本人にとってはそれが納得のいく説明なので、そうしています。細かく整理すると、記憶違いをしているとか、他者視点がもてないということが、原因であることが多いです。
    叱っても意味はないので、1件ずつ、どうして人のせいだと思うのか、確認し、記憶違いがあれば、「〜だったんじゃない?」と訂正したり、「もし〜だったら誰のせいといえる?」と仮定して確認したりする。他者視点が持てていないようなら、「Aさんの立場だと、〜と思ったんじゃない?」などと他者視点を提示して検討を求める。と言ったことができると思います。とはいえ、人のせいにしてしまうのは発達障害の症状のようなものなので、あまり、完全に直そうとは思わない方がいいと思います。
    くどいかもしれませんが、教えて伝わればラッキー、それで実際に友達関係が悪くならなければ超ラッキーという感じです。通常は、うまくいかないので、親だけが唯一の理解者というような状態が普通だと思います。それでも、少なくとも大人になれば、趣味の合う仲間を見つけたり、一人でも幸せに生きていけるようになるので、なんとかなります。
    ◆松本力哉(まつもとりきや)のプロフィール
    1978年
    長崎県五島市出身
    1998年〜2004年
    東京学芸大学卒業後、2年間の社会経験を経て、東京学芸大学大学院教育学研究科へ入学し、特別支援教育に関する研究を行う。
    2005年〜2008年
    大学院修了後、東京都内の公立中学校の教員となり、生徒指導が難しい教育困難校や特別支援学級での指導にあたる。
    2009年〜2012年
    特別支援学校の教諭となり、子どもの学習支援や就労支援を行い、障害のある子どもの保護者を積極的にサポートする。
    2013年〜2022年
    発達障害とりわけグレーゾーンの子どもがもっとも生きづらさを抱えているのではないか?という問題意識をもつ。
    発達障害グレーゾーンの子どもとその保護者を全身全霊でサポートしたいという強い思いのもと、教員を退職し、東京都世田谷区用賀中町にて勉強が苦手な子どもや発達の気になる子どもの学習支援を行うNPO法人(特定非営利活動法人)を開設。
    2022年10月
    今後一層オンラインでの支援や相談に力を入れていく思いを込めて、発達障害グレーゾーン児の子育てお悩み相談オフィス世田谷の代表となり、発達障害・グレーゾーン児の子育てに悩む保護者や大人の発達障害当事者を支援している。