【<わたし>はどこにあるのか】の解説をします|脳と自由意志 #0
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- Опубліковано 18 вер 2024
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〈わたし〉はどこにあるのか――ガザニガ脳科学講義
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動画の書き起こし版です。
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こんにちは。哲学チャンネルです。
これまで、西洋哲学と中国思想についての解説をさせていただきました。
中国思想に関しては、チャンネルの性質と若干ズレがあったのか、
西洋哲学を取り上げたときよりも反応が少なくはありましたが
そういうことは気にしないで発信するスタンスですので、
これはこれで良かったと思っています。
今後、主要な宗教思想の解説・日本の思想解説などをしつつ
今まで通り書籍の紹介などもしていこうと考えています。
ただ、それらの前に少し趣を変えて『脳と自由意志』について触れたいと思ってしまいました。
思ってしまったが最後、
これも難解かつ興味の幅が限定される話題ですので
反応が薄くなる気しかしないのですけど
しばらくの間、シリーズとして発信することにしました。
全体の流れとしては【<わたし>はどこにあるのか】という
ベストセラーになった書籍をベースに、
10回超ほどに分けて最新の神経科学、心理学について解説をします。
『自由意志はあるのだろうか?』
『決定論は正しいのだろうか?』
『道徳は生得的に備わっているのか?』
西洋哲学をはじめとした世界中の哲学者が挑んだ命題に
現代の科学はどのような立場をとっているのか?
主に科学側からのアプローチで解説をしていきますが
その結論や仮説には過去の哲学者の思想と類似するものも多く
哲学が好きな方にも楽しんでもらえると思っています。
また、シリーズとして構成しますので、
#1、#2というように、一応ナンバリングがされます。
しかし、それぞれのテーマを単発でご覧いただいても
それなりに理解できるように作るつもりですので、
全部とは言わず、ご興味があるものだけでもご覧いただけると嬉しいです。
次回より、【<わたし>はどこにあるのか】をベースにして
詳しい内容の解説をさせていただきますが、
今回はその導入として本書のテーマなどを少し話します。
【<わたし>はどこにあるのか】の著者である『マイケル・S・ガザニガ』は
カリフォルニア大学の心理学教授で、認知神経科学の代表的人物でもあります。
今でこそ、
『脳は色々な機能を持つ部位の集合体である』
『右脳と左脳は違う性質を持っている』
などの事実が一般にも知れ渡っていますが、
実はほんの100年ほど前まではそれは一般的ではありませんでした。
脳味噌は大きければ大きいほど優秀になると考えられていましたし
それぞれの機能が局所的に点在しているとは考えられていませんでした。
17世紀。
ジョン・ロックは『人間の心は白紙状態(タブラ・ラサ)である』と主張しました。
人間は全くの白紙状態で生まれてきて、そこに経験が加わることで
それぞれの人格を形作っていくと考えたわけですね。
この思想は近代哲学におけるイギリス経験論に引き継がれます。
そして脳への理解も、つい最近までは『白紙説』が優位に立っていたのです。
それを覆したのが『認知神経科学』です。
例えばガザニガ教授は多数の猿による動物実験や、
てんかんの治療のために左右の脳の連絡器官である【脳梁】を切除した
【分離脳患者】に対して様々な実験をすることで、
左脳と右脳の関係を明確にしてきました。
認知神経科学の進歩によって、人間の自由意志は否定されようとしています。
私たちが<わたし>だと思っているもの。
デカルトが『我思うゆえに我あり』と言ったその主体。
それは自分という器を操縦する主体的な存在ではなく、
器が自動的に動いた結果、後付けでその行動の理由を設ける左脳の感覚でしかない。
そう結論付けます。
例えば、今目の前にあるこの画面をブラウザバックするとき。
それは<あなた>という主体が決断してそうしたのではなくて、
ブラウザバックしたという事実を左脳が解釈した結果、
『意図してブラウザバックした』という感覚が連続的に感じられているだけなのです。
信じられないですよね。
わたしも信じられません。
仮に自由意志がないとすると、少し困ったことになります。
それが決定論です。
この世で起こることはあらかじめ全て決められている。
スピノザをはじめとして、決定論を支持する哲学者も数多くいます。
決定論が正しくて、自由意志がないのだとしたら、
人間が犯す罪を裁く意味はあるのでしょうか?
決定されていることに個人の責任はあるのでしょうか?
裁くことすら決定論に包括されるから考えても意味がないことなのでしょうか?
実はこの問題は現代の大きな哲学的テーマの一つでもあります。
本書では、この閉塞感をノーベル化学賞を受賞したイリヤ・プリゴジンの
【創発】という概念を採用して切り崩していきます。
そして『自由意志がない』と仮定した後のわれわれは
それについてどのように向き合えば良いのか?
そんなことについて、少しずつ紐解いていきたいと思います。
大変難しいテーマですので
なるべく細かく噛み砕いて、わかりやすく解説できれば幸いです。
また、未解決の要素が多い分野の解説ですから、
解釈が違うと不快に思われることもあろうかと思います。
そういう意味でも、ぜひ一緒に『わたしはどこにあるのか?』について
考えていただければと思っています。
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#わたしはどこにあるのか
#マイケル・S・ガザニガ
このチャンネル見続けて、共通テスト模試倫理で9割とれた。圧倒的感謝
そんなことあるんですね・・・
ご自身の実力だと思いますよ。
「我々が自我と呼んでいるもの」は生存と生殖に役立つという条件つきで「本能≒無意識」様の部屋に居候させてもらっているだけで、行動を決定する力を持っていないのかもしれない
自由意志のトピック好きです✨
勉強になりました、ありがとうございます
楽しみです。ありがとうございます😊
もっとこのチャンネルは伸びるべき。
とても興味があるテーマです。そもそも自由とか意志とかってなんなんでしょうか?
「有る」と「無い」をどのように捉えればいいのか?
部分と全体の相互作用や過去と未来の関係など掘り下げて解説していただきたいです。
今までの動画とても良かったです!
これからも楽しみにしています!
最高のチャンネルを見つけた、、、
筋違いな話かもしれませんが、水曜日のダウンタウンで、打ち合わせ中にカレーの匂いを嗅いだらその後全員カレーを食べる説みたいな検証があって、ほぼ全員が無意識のうちにカレー屋に足を運んだっていう結果を思い出しました笑
芸人達はそういえばなんで自分がカレーを選んだんだろうって困惑してました笑
未見ですが、それは面白い実験ですね笑
認知神経科学の実験にも近いものは沢山あって、選択を無意識への刷り込みで行わされた場合、その理由に突拍子もないものをでっち上げるということもわかっています。
仮に選択自体は無意識で行われているとして、そのでっち上げている存在は誰か?というのがこの本の主題でもあります。
とても興味深いです。
創発について調べていてこのチャンネルに辿り着きました。
とてもわかりやすく、面白かったです。
また機会があれば、創発について取り上げて頂けると嬉しいです。
いつもありがとうございます!!
純粋な疑問なんだけど、本当に自由意志が無いのだとしたら、そもそも人間が自由意志をあるかないか考える事すら不可能なんじゃないのか?と思う。動物のように。
カントの言う“理性の暴走”の命題の1つに過ぎないと感じてしまう。
自由意志があるかないか疑っている確実なこの“私”もただの感覚って事ですか…
それなんですよね。他の動画でも触れるのですが、自由意志については完全に解明しているわけではない形而上学的な領域なので、それを一つの主張を基本に発信することに恐怖を覚えております。
コギトの例で言えば『自由意志があるのかないのか疑っている私は確実に存在するが、それは自由意志ではない。』と帰結するのですが、それ自体証明することがほとんど不可能ですからね。
このテーマが、カントの批判した理性の一部に包括されているという考えにはすごく同意できます。
人はその場で惹かれたものによって成り立つのかなあ、
茂木健一郎さんの『脳とクオリア』の解説も見たいです!茂木さんの学者としての主著なのですが、いつもの面白い本と違って難解なので、、、
日本語の初心者のに、君のビデオがわかります
興味ドンピシャなところですわ。意識なんて全ての物事の根本を成すようなトピックなんだから誰でも興味津々に決まってるよなぁ⁉︎
慶應大学の動画で自由意志について解説しているものがyoutubeにあります。
おもしろいのでぜひ
再生数はいかないかもしれないですがものすごく役立ってるので引き続きお願いします🙇♂️
>思ってしまったら最後、シリーズ化することに
爆笑しました。いいぞいいぞ、もっとやっちゃってください!!
クオリアみたいな?
中国思想も面白かったですよ!
中国思想勉強になりました。インド哲学、イスラム教、ユダヤ教、皇国史観などの解説もしていただければ有難いです。
現在本シリーズの編集は全て終わっていて、次のシリーズとしてインド哲学をまとめはじめています。が、難解なのと諸説がありすぎるため、早速大きな壁にぶつかっています。諦めないように頑張りたいと思います。
あらかじめ決まっている行動を「私」は観察しているだけということですね
明日はこれをしようって頭で決めて明日になってそれを実行した場合は「私」の意思で行動してると思いますが違うんですか?
まだこの先見てないけど、自由意志はないという考え方はちょっと解るような気がする。自分も良く思うテーマ。過去の日記を読み直すと、アイデアが浮かんだ決定的な時期がはっきりしているのにその数か月数年前から殆ど答えに近い所でうろうろとしていることがあって驚いたりすることがある。言葉には成ってないけど概念としてはもう固まってたんだなと。言葉になってないから認識しにくいけど確かにある。まったく関係のない事をなぜ今やってるんだろうと疑問に思いながら取り組んでたら、あぁこれは昔からやりたかったことだと後から気が付くとか。そんなことは本当に多い。というかむしろそればっかり。いくら考えても無駄だといつも空回りに疲れる。
チャンネル主は、今日は今から倫理ですという漫画知ってますか?
まず、『わたし』という言葉の定義からして、あいまいです。生物個々は、DNAがすべて異なり、すなわち『わたし』は、そこで明確に確定されている、という事実が存在しています。さて、この事実から『わたし』というのは、どういうことを指すのでしょう?現在、どう定義して、議論されているのでしょうか?
定義としては、ご指摘いただいたような『わたしをわたしと特定する情報』ではなく『わたしが持っているわたしという感覚』のこととご理解いただけると助かります。
デカルトが我と表現したその精神は、わたしを構成する諸要素のどこに存在しているのか?
著書【わたしはどこにあるのか】においてはその『わたし』のありかを自由意志のありかとリンクさせて説を進めています。
定義が分かりづらくてすみません。
@@哲学チャンネル ご説明、ありがとうございます。『意思』ですから脳内に限定したお話しなのですね。今回、ふと、「入力(知覚・感覚)と出力(身体の動き・発言能力)がすべて失われた時、いつまで『意思』『自己認識』などが存在しているのだろう?」なんて疑問が浮かんできました。
「他に動かされるだけの脳」しか持たない人たちが、「真理」を語るのはやめてほしいですよね。
東洋哲学の反応は薄かったですか。当たり前の事に興味が湧かないということでしょうかね?
東洋人が西洋に関心が高くて西洋人の方が東洋哲学への関心が高いような気がしています。
ジェダイの騎士とか完全に東洋哲学で活動していませんか?ただ、洋画の最後は必ず正義は勝つになっていて、興行的にその方が面白くなるからだとは思いますが、根っこは西洋人なのだなと感じさせられます。
ちなみに、体の様子をみていると、意思や気持ちというものは内臓の様子、感受性からくるものだと感じています。
例えば、心臓の動きの悪い人の心臓の様子が変わってくると生き生きとした生活にかわってきますから。
人間の行動に深く関わるドーパミンは腸で作られると言われますよね。
そのこと一つとっても、心に内臓が影響していると言えますね。
僕たちは生まれた瞬間泣きますが、なぜだろう
泣くをプログラミングされてないはずなのに
僕たちの本質は宇宙 人は宇宙
😂🥀🌱🤔🙄