詩の朗読「私と少女」司 龍之介 作(注⚠️暗いです)

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  • Опубліковано 12 лис 2024

КОМЕНТАРІ • 2

  • @山下スガコ
    @山下スガコ 6 днів тому +1

    なんだか重たくて長い小説を読んだかの気持ちになりました。とても感性が豊かな詩だと思いました。これはもう芸術ですね。

  • @Tukasa-Ryunosuke
    @Tukasa-Ryunosuke  7 днів тому +1

    私と少女
    なけなしの金握り
    途方もない旅に出て
    行く手拒む障壁に
    辟易した矢先のことであった
    私は知らぬ少女と出会い
    恋に落ち駆け落ちして
    落ちるとこまで落ちたのであった
    悲しみの途方もない連鎖に
    楔(くさび)も縁も切れ果てて
    飛礫の連鎖はいつしか
    何千年の時間(とき)を経ても尚残るであった
    生命が倒されドミノが続き
    死に絶えてもまだ精神に吸い付き
    落ちるとこまで落ち続けるのであった
    私と少女はもはやこの世の
    天国すら見た地獄すら見た
    中間も見た
    もはや落ちるとこまで落ちたのだ
    救いようのないほど腐り果て
    墜ちるとこまで堕ちたのだ
    人間という生き物は
    美しく醜く愚かで賢く
    散々な目に遭い
    ようやく進歩していくのか
    なら私たちにもいつかは
    平和が訪れるのか
    命は儚いと言うが
    私と少女はまだ生きている
    しぶとく粘り息をしている
    救いはあるのか
    救われるべきなのか
    絶望に絶望を重ね
    この世の辛酸を舐め尽くし
    死んでいくのか
    もういい、死んでも
    もういいんだ
    何も希望は無い
    堕ちるとこまで堕ちたのだ
    まだ堕ち続けている
    死のう そうしよう
    それが平和への一歩だ
    生きているうちに
    行きたかった桃源郷
    少女といつまでも
    愛し合って暮らす
    そんな平和も夢物語
    この人生もまるで
    夢幻の如く消える