【アーカイブ配信】『価値論』(D・グレーバー著・以文社)刊行記念 酒井隆史氏(大阪府立大学教授)×森元斎氏(長崎大学准教授)ライブトーク『グレーバーとは誰か?』

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  • Опубліковано 23 сер 2024
  • 後に『負債論』や『ブルシット・ジョブ』などの世界的ベストセラーに結実した、グレーバー思想の原点(デビュー作)となる『価値論』(原題・Toward an Anthropological Theory of Value、以文社、2022年)がついに翻訳刊行されました。
    本イベントの狙いは、世界中を飛び回ったアクティヴィスト(=思想家)としての彼の姿はもちろんのこと、これまであまり顧みられることのなかった哲学者(=思想家)としてのグレーバーの姿にも焦点を合わせ、このデビュー作から、現在翻訳が進行中のグレーバーの遺作『万物の黎明(原題・The Dawn of Evrything、D・ウェングロウとの共著)』までを貫くグレーバー思想の体系的把握を試みることにありました。
    『価値論』で主張される「価値の総合理論の構築」という壮大なプロジェクトは、後のグレーバーの“怪物的書物”たちにいかなる形で作用を及ぼしているのか。社会思想史家でこれまでグレーバーの主著の多くを翻訳してきた酒井隆史氏と、ホワイトヘッド研究者でアナキストの森元斎氏に、その核心を縦横無尽に語り尽くしていただきました。当夜の熱気あふれる議論をアーカイブ配信いたします。
    日 時:2023年3月8日(木)19:00~20:30
    場 所:誠品生活日本橋内イベントスペース『FORUM』(COREDO室町テラス2F)
    定 員:30名
    参加費:無料
    ■書籍内容
    書名:『価値論-人類学からの総合的視座の構築』
    著者:デヴィッド・グレーバー
    訳者:藤倉達郎
    出版社:以文社
    価格:5,280円(税込)
    21世紀の『経済学批判』
     『負債論』(2011)そして『ブルシット・ジョブ』(2018)などの著作でその名を世界中に轟かせたデヴィッド・グレーバーが2001年に出版したデビュー作(Toward an Anthropological Theory of Value)の待望の翻訳。
     本作は、グレーバーが博士論文の出版を後回しにしてまで自身の課題に取り組んだ「最初の主著」であり、また彼のライフワークともなった「価値の総合的理論の構築」へ向けた「最初の一歩」である。
     デビュー作とは思えない(あるいはデビュー作ゆえの)博覧強記で、これまでの彼の著作以上に読者を困惑させるその筆致=思索には、のちに数々の作品で「価値転覆」的な発想をもって世界を驚かせてきたグレーバー思想のエッセンスが集約されており、徹頭徹尾「エコノミズム(経済主義)」批判に貫かれた本書において、その概念に対置された「コミュニズム」は一体いかなる像を結ぶのか?
     シカゴ大学人類学科でグレーバーと同僚だった藤倉達郎氏によるリーダブルかつ正確な翻訳でお届けする、グレーバー思想の源流。
     ◎著者
    デヴィッド・グレーバー(David Graeber)
    1961 年ニューヨーク生まれ.ニューヨーク州立大学パーチェス校卒業.
    シカゴ大学大学院人類学研究科博士課程(1984-1996)修了,PhD(人類学).
    イェール大学助教授,ロンドン大学ゴールドスミス校講師を経て,2013
    年からロンドン・スクール・オブ・エコノミクス教授.2020 年死去。
    邦訳書に,『アナーキスト人類学のための断章』(2006 年),『負債論──貨幣と暴力の5000 年』(2016 年),『官僚制のユートピア──テクノロジー,構造的愚かさ,リベラリズムの鉄則』(2017 年,共に以文社),『ブルシット・ジョブ──クソどうでもいい仕事の理論』(2020 年,岩波書店)ほか。
    日本語のみで出版されたインタビュー集として『資本主義後の世界のために──新しいアナーキズムの視座』(以文社,2009 年)がある。
    著書に,Lost People: Magic and the Legacy of Slavery in Madagascar (IndianaUniversity Press, 2007), Direct Action: An Ethnography (AK Press, 2007). ほか多数。
    マーシャル・サーリンズとの共著に,On Kings( HAU, 2017, 以文社より刊行予定),また遺作となったデヴィッド・ウェングロウの共著に,TheDawn of Everything (Farrar Straus & Giroux, 2021) がある。
    ◎訳者
    藤倉達郎(ふじくら たつろう)
    1966 年京都生まれ.アーモスト大学卒業.イェール・ロー・スクール修士課程修了,LL.M.
    シカゴ大学大学院人類学研究科博士課程(1992-2004)修了,PhD.
    現在京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科教授。
    専門は人類学と南アジア地域研究。特にネパール・ヒマーラヤ地域における社会運動や開発現象などについて調査を行なっている.
    著書に Discourses of Awareness: Development, Social Movements and thePractices of Freedom in Nepal (Martin Chautari, 2013), 共著書に The NoodleNarratives: The Global Rise of an Industrial Food into the Twenty-First Century
    (University of California Press, 2013), 共編著にThe Dynamics of Conflictand Peace in Contemporary South Asia: The State, Democracy and Social Movements (Routledge, 2021).
    日本語論文に「暴力と忘却 ──ネパール内戦下の生活と死者,強制失踪者」田中雅一他編『インド──剥き出しの世界』(春風社,2021 年),訳書にアルジュン・アパドゥライ『グローバリゼーションと暴力──マイノリティーの恐怖』(世界思想社,2010 年)など。
    ■登壇者プロフィール
    酒井隆史(さかい・たかし)
    大阪公立大学教員、社会思想史、都市社会論。主要著作に『通天閣』(青土社、2011年)、『完全版自由論』(河出文庫、2019年)、『暴力の哲学』(河出文庫、2016年)、『ブルシット・ジョブの謎』(講談社現代新書、2021年)、『誰が何に隷従するのか』(亜紀書房、近刊)など。
    訳書に、P・クラストル『国家をもたぬよう社会は努めてきた』(洛北出版、2020年)、M・デイヴィス『スラムの惑星』(明石書店・監訳、2010年)、D・グレーバー『ブルシット・ジョブ』(岩波書店・共訳、2020年)、『官僚制のユートピア』(以文社、2017年)、『負債論』(以文社・監訳、2016年)、『アナーキー』(以文社、近刊)、D・ウェングロウ+D・グレーバー『万物の黎明』(光文社、近刊)。
    森元斎(もり・もとなお)
    1983年東京生まれ。長崎在住。専攻は、哲学・思想史。学位は博士(人間科学)(大阪大学、2015年)。中央大学文学部哲学科卒業、大阪大学大学院人間科学研究科修了。日本学術振興会特別研究員、パリ第十大学研究員などを経て、現在、長崎大学教員。ホワイトヘッド哲学を中心とした現代思想や、アナキズムに関する思想の研究を行っている。
    著書に『具体性の哲学』(以文社、2015)、『アナキズム入門』(筑摩書房、2017)、『国道3号線』(共和国、2020 年)など。共訳書に、H・フラスベック+C・ラパヴィツァス『ギリシャ デフォルト宣言』(河出書房新社、2015) 、G・ハーマン『思弁的実在論入門』( 人文書院、2020)がある。

КОМЕНТАРІ • 3

  • @burningweapon
    @burningweapon Рік тому +2

    素晴らしい内容のイベントをアーカイブ配信していただき有難うございます❤

  • @user-py3ij4oc1i
    @user-py3ij4oc1i Рік тому +3

    ネオリベ全盛の今の世の中にはもうウンザリです。
    ネオリベで我々の暮らしは向上したんでしょうか。
    酒井先生のような常識、良識ある学者・研究者がもっと増えればよいのに。

  • @arcnk1335
    @arcnk1335 Рік тому

    面白い😭、勉強になった。。