家づくりのコストを左右する6つの要素

Поділитися
Вставка
  • Опубліковано 7 лют 2021
  • 今日は建築のコストを左右する、大きな要素について解説をします。
    予算が決まっている中で、お金を掛けるべきところと抑えるところを見極めるのに活用していただけたらと思います。
    1つは面積です。
    当たり前の内容だとは思いますが、やはり金額を一番左右します。正比例する、とまでは言いませんが、小さい家よりも大きい家が高いですよね。
    お客様とのお打ち合わせで「どんなお家ご希望されますか?」という話をすると、広さにこだわる方もいらっしゃいます。あらゆることを考えた結果、広い家を希望されていらっしゃるならいいのですが、中には「実家が40坪あったから」「今の家が狭いから」といった理由で広さにこだわり過ぎている方もいらっしゃいます。
    その場合は、広さを求めすぎるあまり、コストが膨らんで苦しむということがあります。
    なのでコストを抑えたいと思ったら、家はコンパクトにしていくことが基本になります。
    別の動画でも解説しましたが、最近は廊下のない家を好まれる方が増えています。それは余計な面積が減って、コスト削減につながったりと、いろいろ効率がいいからなんですよね。
    面積は建てるコストをコントロールする上で、すごく大きな要素なので、自分達はどういう家に住みたいかというのを、しっかり考えていただけたらと思います。
    2つ目は家の性能です。
    「性能」と言うと耐震性能とか、いろいろなものがありますが、今回僕が言うのは温熱性能のことです。断熱や気密のことです。
    家の温熱性能を一番左右するのは窓です。そこそこ良い性能のものを選ばないと、家の性能はガタッと落ちてしまいます。
    窓は値段が安いのも高いのも、見た目は同じように見えます。なので「安い方でいいかな」となりがちですが、性能はしっかりチェックしてください。優先順位を高く持ってほしいです。
    屋根の断熱性能も重要です。
    これまでの住宅業界は、なぜか壁に関する性能は強くアピールしてきました。ダブル断熱とか外断熱とか、あるいは「こんな断熱材使ってます」とか。でも壁より屋根の断熱性能のほうが重要です。
    限られた予算の中で、性能の高い家を建てようと思ったら、窓・屋根・壁の順番に投資をしてください。
    ここでは床のことも書いてますが、これは床と言うより気密のことを指します。
    特に鉄骨系の住宅を手掛けるハウスメーカーさんだと、気密に関して説明を端折るというケースが今でも多いです。
    でも、家の気密は、冬や夏の室温や体感値を大きく左右します。
    気密のことをきっちりやるとコストは上がります。でも、しっかり行った家とそうでない家とでは住み心地が全く違います。
    例えば断熱材の厚みやスペックが一緒だとしても、C値=1以下の家とC値=2の家は、別次元と思っていいくらい違います。
    3つ目にやっと間取りが出てきます。
    コストが一番かからないのは総2階の家です。1階と2階のシルエットが揃ってて、箱のようになっている家ですね。
    なぜ安いかというと、延べ床面積に対して基礎が半分、屋根が半分となるので、効率がいいんです。
    でも、総2階でもコストが上がる家があります。それは間崩れしてる家です。住宅業界では「ノリが悪い」「ノリが良い」という言い方をします。
    2階の間仕切りの下に、1階の間仕切りがある構成の家は安く建てられます。構造的にも安定します。
    でも「2階の部屋をもっと自由に使いたい」となると、ここの部分の受ける梁とかを丈夫なもの、採寸の大きなものにしないと、強度が出なくなります。
    上手いこと、こういう間取りになれば最低限の梁で、十分な強度が出ます。これはノリが良くてコストも下がります。
    4つ目が下屋の有無です。
    先程、総2階の家が一番安いと言いました。でも間取りによっては、下屋の有無がコストを左右します。
    ここからはデザインの話になります。
    最近、若い方でキューブ型の家や軒(のき)ゼロの家を好まれる方がいます。こういう家はシルエットがすっきりしているので、かっこいいとおっしゃる方が多いですね。
    でもキューブ型の家や軒ゼロの家というのは、一定の性能を出すのに、雨漏り除けの水切や通気のための金物が必要になります。ここにお金を掛けないと、いい家にはなりません。
    キューブ型の家を選ばれるのはいいと思います。
    でも、こうした家を選んだのに、金額が安いとしたら何かがおかしいと僕は個人的に思います。雨漏りの対策や通気のことまで、しっかり考えているのか、よく聞いた方がいいです。
    5つ目が素材です。
    床に貼るフロアには、無垢材とカラーフロアがあります。
    カラーフロアは「合板」とも言われていて、断面図にすると、こうした違いがあります。
    カラーフロアは樹脂でもナラでもヒノキでも、どんな種類のものでも、こうなります。大体1mmですが、厚いと3mmのものとかがあります。
    カラーフロアは無垢材と比べて狂いが少ないです。でも経年劣化に関しては差があります。
    10年〜20年は、そこまで大きくないです。でも20年くらい経つとカラーフロアは表面がボロボロになります。特に南側の窓のそばフロアは、表面のウレタン樹脂が紫外線の影響を受けて傷みがひどくなりがちです。
    無垢材は曲がりや狂い、割れといった要素もあります。値段も一般的にはカラーフロアと比べて高いです。
    でも長い期間、持ちます。風合いもいいですね。そうした良さも含めて、高めの金額になっている、ということも知っておいてください。
    そして6つ目が、施工を担当される会社さんのビジネスモデルです。
    施工会社さんの成り立ちによって、コストの構造というのは大きく変わります。
    例えば販売価格。この内訳には、家を作るための材料代とか職人さんに払う手間賃など、絶対に発生するものがあります。
    でも全国に支店があって大規模な工場を持っている会社だと、ここに販売経費や広告費、支店経費や営業の人に払う歩合も含まれています。なので、大きく変わるんですね。
    僕は昔ハウスメーカーに勤めてたことがあります。
    大手ハウスメーカーはプレハブ住宅、つまり工業化住宅を扱っています。
    一般的に、大量生産されたもの=安いというイメージがありますが、工業化住宅に関しては逆です。大量に作っているのに高いです。
    その理由には、販売経費というものもあると思います。今や誰もが知ってる事実ですよね。
    「大きい会社は安心。これは保険料みたいなものだ。」という風に価値判断することもできます。でも、その金額は大きなウエイトがあるということだけ、頭に置いといてください。
    では、小さい会社ならコスト的に有利かと言うと、仕入れの面では厳しいところがあります。年間に1万個買う会社と、年間に5個しか買わない会社とでは、仕入れの仕切りが違います。
    ただ僕の経験的に、年間20棟ぐらいのお家を作ってる会社さんなら、仕入れに関しても、
    ある程度は頑張れます。大手ほどではありませんが、極端な仕入れの差は薄まってくるはずです。
    繰り返しになりますが、コストに施工会社のビジネスモデルというのは大きく左右するということを、頭に置いといてください。
    今回、建築コストは6つの要素で決まるということを話しましたが、コストには2つの種類があります。
    1つ目は建物代金。イニシャルコストというものです。
    2つ目は住んでからかかる費用。ランニングコストというのがあります。
    今日の話では、この2種類を一緒にして話したところもあるので、最後に補足させてください。
    家の性能を良くすれば、イニシャルコストは上がります。でもランニングコストは下がります。例えば光熱費なんかが当てはまります。
    家の素材に関しては、自然素材を使ったらイニシャルコストは上がります。
    でも、良い風合いが長く続くのでランニングコストは下がってきます。
    建築コストを決めるというのは、6つの要素を考えながら、トータルコストを自分たちが一番納得できるところに収れんさせていく、ということです。
    「トータルコスト=イニシャルコスト+ランニングコスト」の視点も交えながら、6つの要素を整理して、自分たちに合うものを選んでいただくと、お金の見通しが立ってきます。
    ぜひ参考にしてみてください。
    #モリシタアットホーム #家づくり #費用 #コスト #姫路 #工務店 #注文住宅
  • Навчання та стиль

КОМЕНТАРІ • 38

  • @user-pk7dn6em7u
    @user-pk7dn6em7u 3 роки тому +2

    とても参考になりました。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      お役にたったならよかったです!

  • @user-ex4ss3vb6v
    @user-ex4ss3vb6v 2 роки тому +1

    ありがとうございます、
    初心者の初心者です、先ず勉強させて頂きます。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  2 роки тому +2

      お役にたったならよかったです!

    • @user-ex4ss3vb6v
      @user-ex4ss3vb6v 2 роки тому +1

      @@morishitaathome 様、
      丁寧な氣配り感謝致します、
      楽しく拝見させて頂きます。
      ありがとうございます。

  • @mayu631
    @mayu631 3 роки тому +2

    スーゼネで施工管理しております。
    ホームを作ることはありませんが、どれも大切なことばかりで、応用がききますし、とてもためになっています。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      プロの方のコメントうれしいです!お役にたったならよかったです!

  • @yukifickeis-takahama4324
    @yukifickeis-takahama4324 3 роки тому +5

    土地探しからの新築を考えているのですが、何から考えれば良いのか分からず、この動画が大変勉強になりそうです。姫路に実家がありそれでオススメ動画として出てきたのですが、説明の仕方、また客の視点にたっての解説が素人にもとても分かりやすくて為になります。先日、母とアットホームさんの話しをしていたら、なんとわたしの子供の頃に実はそちらのご家族というか親戚の方に大変お世話になっていたことが分かりました。人生不思議、なんとなく懐かしい気持ちさえ持ちつつ拝見しています。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому

      わーそうなんですね!ご縁に感謝です、過分なお言葉ありがとうございます。

    • @user-pn6ty5bx5k
      @user-pn6ty5bx5k Рік тому

      🎉😮😮😮😮😅😮😮😮😮😮😅す😢😮😅😮

  • @koukaku2501
    @koukaku2501 3 роки тому +1

    二重窓は千葉でも必須ですかね。
    防音と高い断熱性能を低コストで入手できますから。
    地震と台風だらけの地域だから、ランニングコストを抑えたい。

  • @oo-ib3nc
    @oo-ib3nc 3 роки тому +3

    家を建てるなら平家が理想的✨
    最近の家は昔の家と違って全体的にこじんまりしてる印象あるなー。土地も家も。
    友人の新築へ遊びに行った時天井が低いのが気になった。最近の家はそんなものなのかその家が偶然低かったのかはわからないけど…

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +4

      天井を低くする傾向は強くなっています。低さの美しさは和様式に根底にありますから。

  • @tames_one
    @tames_one 3 роки тому +1

    総二階ですが台風や地震を想定して直下率を重視して間取りには時間を掛けました。
    段地なのでシートパイルを12本打ち込みましたが、お陰で車買替えがかなり延びちゃいました。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      流石ですね!賢い選択だと思います。

  • @user-xe5ud8rl1m
    @user-xe5ud8rl1m 3 роки тому +3

    勝手口を付ける場合どのくらい性能が落ちますか?
    弱点でしか無いと思うのですが、どうしても付ける場合どの勝手口がいいとかありますか?

    • @user-dt8tm4lu1q
      @user-dt8tm4lu1q 3 роки тому +2

      我が家などはキッチンが玄関から遠く物干しや駐車場との動線を考えると勝手口がないと暮らしにくいんです。むしろ玄関の方がいらないんですけどそうもいきませんしね。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      こって牛様のコメントにありますように、動線とのからみですね。断熱タイプならそんなにロスは起きにくいと思います。

  • @yamadachou
    @yamadachou 3 роки тому +2

    お話を聞いていて思ったのですが、「コスト」といったときに、
    建築の時にかかるコストだけでなく、メンテナンスにかかるコスト、光熱費などの温熱環境を維持するコストも含めて考える必要があるのは重要な視点ですね。
    このトータルコストをも計算してくれる工務店さんは普通にいらっしゃるのでしょうか?

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому

      最近は増えていると思いますので、ぜひ積極的に質問してください。

  • @hayakawaminase
    @hayakawaminase 3 роки тому +1

    自分は主に乗り物とか重機とか消防とかミリタリーのオタクですけど、基本的に、設計は同じ機能なら小さくコンパクトに作れる方が技術力が高いし、小さい方がメリットが多いです。ただし、街の道幅とかは適度に広い方がよく、基本的にはメリットしかないです。

  • @ilovejyauma1
    @ilovejyauma1 3 роки тому +1

    屋根断熱の重要性が高い一番の理由は夏の暑さ対策だと思うのですが、
    冬も屋根の断熱性を優先的に上げるメリットはあるのでしょうか?
    冬は床(気密)の方が優先順位が高いイメージがあります。

    • @user-dt8tm4lu1q
      @user-dt8tm4lu1q 3 роки тому +2

      冬も屋根の輻射が大きく(放射冷却っていうやつ)さらに壁や床より対流による損失もずいぶん大きいため屋根断熱は効果的ですよ。もちろん床は肌に触れますので最重要です。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      こって牛様のコメントとうりですね!さすが!

  • @user-qf1ub6wd3o
    @user-qf1ub6wd3o 3 роки тому +1

    いつもありがとうございます。
    質問です。この前ハーフビルドの家という動画を見ました。半分大工さん。出来る所は自分達でというやつですね。今、DIYも流行ってますし建築費用も抑えれるならば良いですよね。
    素人でも“ここはDIYでいいよ”とかこれはプロが良いとか全体的にでもアドバイスいただきたいです。
    因みに、壁を珪藻土にしてDIYしたいと考えてます。
    よろしくおねがいします。

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      ハーフビルドですね!一度解説したいと思います。

  • @user-mo4bm9jy7e
    @user-mo4bm9jy7e 3 роки тому +1

    大きさのコストカットが一番ですね。特に総二階は、一坪減らすと倍の空間が減ることになります。
    その他のコストカットはやるべきかやらないべきかの判断が難しいです。
    例えばフローリングか無垢か
    メンテナンス考えるとフローリング張替えが楽だと思います。
    間取りについても、合理的な間取りにするためにどこまで妥協出来るか
    コストさげるといえば、施主支給でネット注文がコ大幅に下げれると思いますが、建築側からしたら施主支給はどう思いますか?

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      支給していただいて心配なのはメンテナンスです。そちらでお願いしますとはなかなか言いにくいですしね。なので、ほどほどでお願いします。っていうのが本音ではあります。

    • @BACCHUS4040
      @BACCHUS4040 3 роки тому +2

      工事屋です。
      お施主様支給で一番困るのが
      安価商品での寸法狂いです。
      使い慣れたメーカー品は狂いがどれくらいなのか
      把握出来ていますが、支給品はお初の物です。
      やってみないと判らないのは
      求められている意匠を達成出来ない
      (職人自体が納得出来ない)事もあります。
      昔と違って、一度取り付けると再使用出来ない
      商品が多い事も要因です。
      一か八かの施工は職人にまでリスク(時間手間と失敗した心)を負わせる事になります。
      よって、『安いから』で材の支給はお施主様にもリスクを
      負って頂く事になります。
      なので支給材料はいつもロス分を多めに見て支給していただいています。

  • @user-rf7pt9mz9d
    @user-rf7pt9mz9d 3 роки тому +1

    大変見やすい動画ですね。
    秋田の豪雪地域に住んでますが、只今2m積雪があります。
    夏は暑く、冬は涼しい昔ながらの40年以上の木造住宅です。
    モリシタさん。なんとかしてください。ww

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      今年1月の雪は殺人的だったと秋田の友人が言ってました。

  • @Natural_Organic_Rose
    @Natural_Organic_Rose 3 роки тому +1

    トーク内容が間違えて字幕で訂正するのはUA-camrアルアルですね🙇‍♂️🏠
    私のUA-cam も良くトークを間違えて字幕で訂正します🙇‍♂️🏠

    • @morishitaathome
      @morishitaathome  3 роки тому +1

      あるあるですね(汗)

    • @Natural_Organic_Rose
      @Natural_Organic_Rose 3 роки тому

      @@morishitaathomeさん
      私は兵庫県西宮市在住です🙇‍♂️🏠近いですね
      姫路城の日本庭園内のレストランで
      鯉を見ながら食事しましたよ

  • @minoruakiyama1253
    @minoruakiyama1253 2 роки тому

    有無=>「ゆうむ」じゃなく「うむ」