「あれから10年 これから10年」File.54 宮城県東松島市／後藤晃一さん

「あれから10年 これから10年」BS-TBSで毎週土曜よる8時54分放送
東日本大震災から10年。当時10代だった若者の震災後10年とこれからの10年を取材、復興を考える。
File.54　宮城県東松島市／後藤晃一さん
後藤晃一さんは大学2年生の時に被災。「地震があったら山へ逃げろ」という、幼い頃から言われ続けてきた教えを思い出し、山に向かって必死に逃げた。後藤さんの自宅周辺は、その後襲ってきた津波から奇跡的に逃れ無事だったが、かつて通った小学校や中学校は流され、なくなってしまった。ある日突然、青春の思い出の場所を一瞬にして失うという現実は、「悲しい」という言葉では言い表せないほど大きな傷痕を後藤さんに残した。
現在、後藤さんは地元・東松島市でかき養殖業を営んでいる。後藤さんが漁師になったきっかけは、漁業で家族を支えてくれた父親に憧れ、「父のような海の男になりたい」と思ったことだった。震災の影響で一旦は就職したものの、父親や地元の漁師の方々の復興への努力の甲斐あって、かき養殖業が再開できる状態になったことを機に、晴れて憧れだった漁師になることを決意したという。そんな後藤さんの「今」と「10年後」の目標とは？
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