夕立のすぎて(浦漕ぐ舟)(小唄備忘録500番その200)田﨑義明(小唄と三味線)
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- Опубліковано 16 лис 2024
- 「夕立のすぎて(浦漕ぐ舟)」(小猿七之助)
河竹黙阿弥作「網模様燈籠菊桐」の洲崎の土手での濡れ場を唄った小唄で、男女の情事を白鷺や風などに見立てて、極めて官能的に表しています。
解説;男女とは網打ち七五郎の倅で巾着切りとなり小猿のあだ名を持つ七之助と、奥女中の滝川(後の御守殿お熊)です。夕立がすぎて涼しくなった岸近くに、白鷺が強い風に向かって片足を上げて羽繕いをしている意味ありげな情景です。白鷺を滝川、風を七之助にたとえています。「乱れ乱れし~」、「嫌じゃ嫌じゃ~」と、心身共に艶めき躍るような動きから、浦漕ぐ舟の揺れ心地となります。「女浪男浪~」からは、浪に例えて女と男の肉感的な動きを表しています。
節付けは様々な音曲から採っており、作曲者の意が窺えます。
小唄の中では長めの曲ですが、ゆったりと品を崩さず糸に合わせて唄いたい処です。
昭和六年二月東京劇場で十三代守田勘弥が主演の時に作られました。岡野知十作詞、吉田草紙庵作曲
芝居の梗概は、「網模様燈籠菊桐」で検索してください。
小唄備忘録500番―その200「夕立のすぎて(浦漕ぐ舟)」(3分26秒)
画は、国周「網模様燈籠菊桐」明治30年(1897)で、左より七之助妹お浪、小猿七之助(尾上菊五郎)、御守殿おくま(中村福助)です。
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