【宮台式人類学④】『権力の予期理論』から、フィールドワーク、人類学へ
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- Опубліковано 7 лют 2025
- 宮台真司が語る人類と社会、名づけて「宮台式人類学」。
第4回目配信。テーマは、「『権力の予期理論』から、フィールドワーク、人類学へ」。
東大大学院で数理社会学に基づく権力論の解析で博士号を取得した宮台は、ドキュメンタリーを制作し、マーケットリサーチを始め、他方で、ナンパに乗り出している。ナンパ調査に基づいて『サブカルチャー神話解体』を出版した後に、『テレクラという日常』を執筆する予定だったが、80年代末に「新住民化」を目の当たりにしたことをきっかけで、日本社会の劣化をつぶさに記録することを志したという。計量調査だけでなく、フィールドワークに乗り出した宮台は、郊外のテレクラ問題を追う中で、良き母・妻でありながら「祭り」を必要とする女たちに出会う。その頃には、「民主制の民主制以前的な前提を不問にする」社会学には魅力を感じなくなっていたという。90年代になると宮台は、「人類学の存在論的転回」に出会う。
脳細胞がスパークする宮台真司先生の講義、その第4講!
〈出演者〉
▼宮台 真司 (みやだい・しんじ) 社会学者。映画批評家。1959 年 3 月 3 日仙台市生まれ。京都市で育つ。権力論、国家論、宗教論、性愛論、 犯罪論、教育論、外交論、文化論などの分野で単著30冊ほど、共著を含めると100冊ほどの著書がある。著作には『14 歳からの社会学』『日本の難点』『〈世界〉はそもそもデタラメである』『絶望から出発しよう』『正義から享楽へ』『崩壊を加速させよ』『聖と俗 対話による宮台真司クロニクル』など。キーワードは、全体性、ソーシャルデザイン、アーキテクチャ、根源的未規定性、アフォーダンス、生態学的思考、進化生物学的思考、人類学的思考、「言葉・法・損得=社会」への閉ざされ(=クズ)/開かれ(=子供とかつての大人)など。
▼加藤志異(かとうしい)妖怪絵本作家。1975年岐阜県生まれ。世界中のみんなと協力して、どんな夢でもかなえる妖怪になるために修行中。早稲田大学第二文学部卒業。絵本ワークショップ あとさき塾出身。絵本の作に『とりかえちゃん』(絵:本秀康/文溪堂)、『ぐるぐるぐるぽん』(絵:竹内通雅/文溪堂)、『せかいいちたかい すべりだい』(絵/山崎克己/大日本図書)等がある。主演ドキュメンタリー映画 『加藤くんからのメッセージ』(監督 綿毛)がイメージフォーラム・フェスティバル観客賞受賞、全国各地で劇場公開、vimeoで配信中。界隈塾塾長。早稲田大学ゲスト講師。豊田市立根川小学校創立150周年記念講演会講師。三鷹天命反転住宅在住。
▼伊藤雄馬
言語学者。1986年生。タイ・ラオスで話されるムラブリ語を中心にフィールドワークを行う。大学教員を経て、2020年から独立。ムラブリ語が母語の次に得意。2022年公開のドキュメンタリー映画『森のムラブリ』(監督:金子遊)に出演し、現地コーディネーター、字幕翻訳を担当。著書に『ムラブリ 文字も暦も持たない狩猟採集民から言語学者が教わったこと』(集英社インターナショナル)、『人類学者と言語学者が森に入って考えたこと』(教育評論社、共著)など。
〈制作〉
▼スラウェシの犬
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