「松尾芭蕉の風雅の誠と下総」中津攸子歴史講演会2023.5.13
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- Опубліковано 6 січ 2025
- 芭蕉俳諧生成の秘密と、おどろくべき門弟相関図を明かすユニークな歴史小説ーー曽良は幕府隠密で、芭蕉はそのために命を縮めた!!
それからというもの、路通は芭蕉の墓前を去らなかった。
上方に向かっているという曽良が、必ず来ると待っていたのである。
ー曽良が筑紫行きを強要し、大阪の弟子の弟子の掌握を強要したから、宗匠さんが亡くなった。
宗匠さんの生命を奪った曽良を絶対許さぬ―と路通は思い続けていた。
初七日が三日後に迫っていた日暮れ近く、義仲寺の床下で不覚にもうたた寝していた路通は、ふと覚めて、芭蕉の墓前にうずくまる人影を見た。
ー曽良ー
と、路通にすぐ分かった。
路通は懐剣を逆手に持つと、曽良に近づいて行った。 と、