【カフラー王】ピラミッド複合体っていったい何?様々な施設とそこで行われたミイラ作りの秘密を解説!(ギザ・カフラー王・スフィンクス・神殿・考古学・歴史・遺跡)

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  • Опубліковано 17 лип 2024
  • ピラミッド複合体って何?
    ------------------------------------------------------------------
    ■参考文献
    ・ヘロドトス 1971年『歴史』(松平千秋・訳)、岩波文庫。
    ・マーク・レーナー 2000年『図説 ピラミッド大百科』(内田杉彦・訳)、東洋書林。
    ・ヴェルナー・ミロスナフ 2003年『ピラミッド大全』(津山拓也)、法政大学出版局。
    ・河江肖剰 2018年『ピラミッド : 最新科学で古代遺跡の謎を解く』、 新潮文庫(「ピラミッド・タウンを発掘する」の改題文庫版)
    動画内での引用箇所
    ・シヌへの物語
    Lichtheim, Miriam. Ancient Egyptian Literature Volume I: The Old and Middle Kingdoms. 3 vol. 1, Berkeley,: University of California Press, 1973: 223
    ・ピラミッド・テキスト(T194/PT259)
    Allen, James P. The Ancient Egyptian Pyramid Texts. Edited by Peter Der Manuelian. Atlanta, GA: Society of Biblical Literature, 2005: 79.
    ■参考URL
    ・ピラミッド時代のミイラについて(ヘテプヘレス母后のカノプス容器写真有り)
    natgeo.nikkeibp.co.jp/atcl/we...
    ------------------------------------------------------------------
    00:00 ごあいさつ
    00:16 ピラミッド複合体とは?
    22:46 エンディング
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КОМЕНТАРІ • 35

  • @maron3008
    @maron3008 4 місяці тому +8

    とても丁寧な説明でした。
    わかっていないことをそのまま伝えているのが、素晴らしいと思います。
    SNSでは、わかっていないことを憶測で埋めて解説しているものが多いです。
    私は、ここがわかっていないところですと言われた方が、すっきりします。
    王の葬儀だから秘められているという説明がとても理にかなっていると思いました。

  • @user-pr9ep3fq8w
    @user-pr9ep3fq8w 4 місяці тому +3

    複合体の話し知らない事が多くて本当に面白かったです

  • @user-xu5kv7kw5p
    @user-xu5kv7kw5p 4 місяці тому +1

    スフィンクスが、日本の狛犬の様に思っていたので
    今日のお話にあった、ナイルを渡る事と、三途の川が
    同じ様な思想だったんじゃ無いか、すると
    地理的に遠く離れていても人って
    同じ事を考えて来たんだなぁって親近感が湧きました。

  • @user-nh9uj1cb3k
    @user-nh9uj1cb3k 4 місяці тому +3

    🥰毎度✨新たな発見があります。歴史のロマンが広がりますね。🎈🎈🎈興味深いお話ありがとうございます。🎑🎑🎑

  • @ruruo6890
    @ruruo6890 4 місяці тому +3

    今回も貴重なお話を聞かせていただきありがとうございます!

  • @user-li9hi4dc1p
    @user-li9hi4dc1p 4 місяці тому +6

    王が産まれた時には国民あげての御祝があったのですか?エジプトの歴史には王が亡くなった際に人々からの敬意を受け盛大に葬祭が行われたレリーフが多く観られるようですが、産まれた時にはどうだったのだろうか?と疑問に思っていました。王位継承は変わるものであるものの、王位に近ければやはり盛大にお祝いがあったのではないか?と思うのですが。壁画にはその辺は記載されているのですか?是非、レリーフがありましたら観てみたいと思います。

  • @mo-mf1vy
    @mo-mf1vy 4 місяці тому

    寝る前にミイラのお話を見てしまった。やたらとミイラ室に入った時の独特の香りと暗さを思い出してしまいます😅
    観光に行く前にお勉強したい動画ですね😊

  • @oisiiinenorisi-o5804
    @oisiiinenorisi-o5804 4 місяці тому +1

    ナイル川が聖なる川だとは聞いておりましたが、あの世に渡る三途の川的役割も果たしていたとのこと、興味深く拝見しました。
    エジプトロケ楽しみです♪

  • @tukamoto3t
    @tukamoto3t 4 місяці тому +2

    やはり墓所なのですね

  • @user-zl7eb5cv2h
    @user-zl7eb5cv2h 4 місяці тому +1

    こんばんは。シール届きました。ありがとうございます。

  • @takenon4221
    @takenon4221 4 місяці тому +3

    思ったんですけど、ドラクエⅢのピラミッド ハラハラしてワクワクしたんですよね
    ミミックとマミー 強かったー

  • @fx8681
    @fx8681 4 місяці тому

    いつも楽しく見させていただいてます!
    ピラミッドについてになってしまうのですが、ピラミッド内で灯はどうしていたのでしょうか??

  • @IROHASUIROHASU
    @IROHASUIROHASU 4 місяці тому

    川を渡る葬儀の様子は想像するとワクワクします
    タイムトラベルしたい

  • @user-xm6kb4pz2p
    @user-xm6kb4pz2p 4 місяці тому +3

    こんばんは。😊

  • @user-nd3ff6ui6m
    @user-nd3ff6ui6m 4 місяці тому

    泣き女の儀式、古代も現代のエジプとで行われているって興味深い話ですね。
    現代の一部のエジプト人は古代エジプトの末裔と考えてもいいのいかな?

  • @sempojp
    @sempojp 4 місяці тому

    ピラミッド複合体が葬祭施設だというのは、明らかっというのを詳しく説明いただけましたね。
    ただ、わたしの記憶が確かなら、河江さんも関係しているTBSが紹介していた説で、ピラミッドにミイラを埋葬したのではなく、手前などに埋葬した可能性を示唆していたと思います。ピラミッド複合体が葬祭施設じゃないって言っている訳じゃないんですよね。

  • @TADASISU
    @TADASISU 4 місяці тому

    参道は、ピラミッドから、正面でなく、15度程度横を向いているのは、どうしてでしょうか?
    スフィンクスの横を通りたかったのか?

  • @official_maho
    @official_maho 4 місяці тому

    映画でよく見るピラミッドのどこかを押すと隠し扉が開く!みたいな事を想定した調査もされているのでしょうか🤔

  • @yutasato7785
    @yutasato7785 4 місяці тому

    河江さん、多分犯罪捜査やってもお手のものなんだろうな・・・笑

  • @kiyotouchida6680
    @kiyotouchida6680 4 місяці тому

    〈第4王朝のピラミッドが必ずしも王墓とは限らない〉と私が考えるまさにその根拠が、このギザ第2ピラミッドだ。
    第二次大戦中のこと。バトル・オブ・ブリテンをしのいだ英国を中心とする連合軍は、反転攻勢としてドイツ本土への爆撃を進めていた。しかし、連合軍機の損耗は激しく、満身創痍で帰還する機体もあれば、帰らぬ機体もあった。無傷で帰還できた機体はわずかだった。そこで連合軍は、機体の装甲の強化を命じ、技術者は蜂の巣となっていた機体の被害状況を調査して、〈装甲を強化すべき箇所〉を割り出した。
    さあクイズだ。
    どこの部分を強化したか?
    私が初めてこの戦史に触れた時、「当然、蜂の巣になってた部分でしょ?」と思った。
    そうではないのだ。
    蜂の巣にされても帰還できたということは〈撃ち抜かれた部分が致命傷ではなかった〉と彼らは考えた。眼の前には存在しない、帰還できなかった機体は、〈致命傷となる部分〉を撃ち抜かれたから墜落した。答えは〈生還した機体で、被害を受けていない部分こそ致命傷となる〉からその部分の装甲を強化すべし、だ。
    〈眼の前に存在するモノ〉と〈あったはずなのに失われて存在しないモノ〉の両面から考慮しないと、真実は明らかにならないという例証である。
    さて本題はこれから。
    ヘリオポリスの創世神話をご存知だろうか?
    では、その神話の中で〈ナイル川はどうつくられたか〉〈ナイル川の増水はなぜ起きることになったか〉〈ナイル川の増水を司る神は誰か〉〈なぜ増水はシリウスと太陽がほぼ同時に昇る頃から始まるのか〉を答えられます?
    答えられないはず。なぜなら、記述が無いから。これって「エジプトはナイルの賜物」という認識と、大きな齟齬がありすぎません?
    私の仮説は、こうだ。
    「ネブ・マアト(真理・正義・秩序)の主」と「クヌム・クフィ」は、上下エジプトの神々と神話群がバラバラで調和していないことがマアトの不調をもたらし、ナイル川の増水の不安定さを引き起こしている、と推論した。
    そこで〈上下エジプトの神々と神話群を融合し、原初の創世期に遡って神話をリセットし、新たなマアトへとアップデートすることで、世界に平和と繁栄と秩序をもたらそう〉と考えた。
    その手段として、当時の壁画や彫像と同様、神々や神話のシンボルやメタファーやヒエログリフを組み合わせてデザインし、恒久性と耐久性の高い石材で表現して、創世の神々に捧げられた。
    私の第4王朝の特にギザの三大ピラミッドに関する仮説はこうだ。
    〈大ピラミッドと第3ピラミッドが相似形で、中央が凹んだ八面体なのは、ヘリオポリスの大八柱神を表現しているから。その頂点が創造神クヌム=ラー=アトゥムで、ジェドエフラーの「ラーの息子」との称号は、我が父クヌム・クフィはラーであるとの宣言。前者の頂点には、その三大創造神を象徴する何かが輝いていた(はず)〉
    で、上エジプトのクヌム神には配偶神サテトがいたので、創造神クヌム=ラー=アトゥムにも、〈シリウスとナイル川の増水にゆかりの深い複合女神〉が必要だと考えた。第2ピラミッドは、サテト=サティス=セプデト(シリウス)を表現している。ソプデトはヒエログリフでは、「鋭い」「尖った」二等辺三角形で表される。
    大スフィンクスの隣にある、第2ピラミッドの河岸神殿に記されている神の名をご存知だろうか?
    ハトホルとバステトだ。
    この二女神は、「遠方の女神」という太陽神話と洪水神話の両方に属しており、激しい気性はナイル川上流の瀑流を、穏やかな女性の姿は下流の「程よい増水」を象徴しているという。
    だから、大ピラミッドと第2ピラミッドは、新年=アケト(洪水季)の到来を告げる「ペレト・セプデト(シリウスの出現)」を表現しているはずだ。
    前者の参道が北東を向いているのは、夏の太陽が昇る方向。後者が南東向きなのは、シリウスが昇る方向だ。で、「ペレト・セプデト」は、シリウスが少しだけ早く、つまり太陽より高い位置にないと、眩しくて見ることができない。
    大ピラミッドは第2より大きいが、後者は高台にあるので、前者より高く見える。後者の河岸神殿は大スフィンクスの神殿より高い位置にある。そして、大スフィンクスの後方に第2ピラミッドを見るためには、正面から南へずれて、少し南西寄りに立たないと軸がブレるようつくられている。平面図に補助線を引けばわかる。作ろうと思えば、第2の真東に大スフィンクスをつくるスペースがある。わざとズラしているのだ。正面から南東へと、いざなっているのだ。南東から昇る天体はシリウスだ。
    で、シリウスは、オリオン座の三ツ星を追うようにしてその延長線上に昇る。
    アケトを待ち望む民が早朝見つめていたのは、オリオンの三ツ星、すなわち〈シリウスの不在〉だ。だから、〈三ツ星の真ん中〉にシリウスを融合させることで、〈シリウスの顕在〉を表現した。〈程よい増水への希求〉を意味する三ツ星〈シリウスの不在〉から、〈程よい増水の約束〉へとテーマを変えたのだ。
    大ピラミッドの相似形である第3ピラミッドは、親子であるホルスとハトホル(=ホルスの家)を象徴している。だからその神殿は、王宮と同じ干しレンガでつくった。
    ギザの三大ピラミッドは、〈新たな創世神話と神々とマアトで織りなすトリアド〉だ、というのが私の仮説。
    だから、シリウスを象徴する第2ピラミッドにカフラーは葬られなかった。第4王朝では王の葬儀は、大ピラミッドと第3ピラミッドで、王妃の葬儀は第2ピラミッドで行われ、〈第4王朝の王家の墓〉と呼ぶべき場所に、彼らのミイラは最終的に葬られる計画だったのではないだろうか?
    ギザ大地は、私の認識では、代々の王の更新祭やアケトの到来(新年)祭、豊穣感謝祭、戴冠式、葬儀などを行う神聖で多目的な場所だった。そして古代エジプトで儀式は、神話の再現だったのだ。
    そして、太陽神ラーとのむすびつきに王統の正統性がかかっている第5王朝の「ラーの息子」たちとヘリオポリス神官は、新たな創世神話を排除し、クヌム神は「ラーの使い走り」へと格下げした(ウエストカー・パピルス参照)。太陽とシリウスは同格なはずなのに、本当の創世神アトゥムを「日没の太陽」に追いやったように、シリウスを脇役へと追いやった。
    その結果、ラーの威光を影らす洪水神話群は再びヘリオポリス神話から無くなり、〈現代に残るヘリオポリス神話〉だけを現代のエジプト考古学者は疑問を持たずに受け容れてしまっている。

  • @shi-zb3cf
    @shi-zb3cf 4 місяці тому

    3代ピラミッドの中でミイラは発見されてませんね

    • @NATUAM
      @NATUAM 4 місяці тому +10

      発見はされていませんが、埋葬された痕跡は残っていますよ。
      葬祭神殿跡もそうですし、内部にも内臓を入れるカノプス壺を置く窪みが残っています。
      後の時代のピラミッドや王家の谷に書かれているような葬送文書はありませんが、それでも墓と断定するには十分でしょう。
      この辺は河江氏も過去動画で解説されています。
      恐らく、3大ピラミッドにミイラや副葬品が無いのは単に盗掘されて失われただけでしょう。

  • @js9008
    @js9008 4 місяці тому

    現代の歴史家は、二次元の目で三次元を語るに過ぎない。実際には歴史は四次元方向に解釈しなくてはならないと気付く者が叡智を持つ者と言える。ヒエログリフとペトログリフは時間の解釈によってかなり違う概念が存在している。

  • @youiti2nz
    @youiti2nz 4 місяці тому

    それえ てもて王++:カフラもなめるなお ホイ エキパイさわれ矢野

  • @SW-rl3ct
    @SW-rl3ct 4 місяці тому

    幾何学的な左右対称やテンプレートが大好きな民族がなぜ河岸神殿への道を斜めに作ったのか、スフインクスがすでにあったからだろ、斜めにする意味がわからん

  • @kiyotouchida6680
    @kiyotouchida6680 4 місяці тому

    私が〈ピラミッドはすべてが王墓とは言えないのではないか〉と疑義を提示しているとき、必ず〈第4王朝のピラミッドは…〉と、対象と時期を限定していることを見逃さないで欲しい。
    論理学では、ある命題にまず言葉を補ってから、反例の有無を検証して、真偽を判定する。反例が無いなら真、あるなら偽。それを踏まえて命題を修正し、また反例を探し真偽を判定する。
    〈ピラミッドは王墓だ〉を考えてみよう。
    〈ピラミッドはすべて例外なく王墓である〉と言葉を補う。一つでも例外があるなら、〈ピラミッドは必ずしもすべてが王墓であるとは限らない〉となる。
    で私は、スネフェルが大小複数のピラミッドを建造した事実を指摘し、〈屈折ピラミッドが「屈折」させざるを得ないと判明した時点で建造を中止し、その石材を流用し、失敗に学んで、四角錐のピラミッドを近くに建てれば、赤いピラミッドを建造する手間が省けた。試行錯誤の「失敗策」をなぜ完成させる必要がある? 王墓なら一つで十分じゃないか〉と論拠を示す。
    これで論理学なら終了なのだ。
    例外がありうるなら、〈ピラミッドは王墓だ〉は常に例外なく成立するとは限らない、と判断されるから。
    で、反証をするなら、例えば〈スネフェルは実は大小複数のピラミッドを建造していない〉とか〈赤いピラミッドが本命で、屈折ピラミッドは避雷針だ〉〈上エジプトに建造された、内部構造が無い小さなピラミッドは道しるべだ〉とかを示さなくてはならない。
    〈美味しいリンゴはみな赤い〉に〈青リンゴだって美味しいぞ〉と反例を出されたら、いくら赤くて美味しいリンゴの例を挙げてもまるで意味がないのだ。
    論理(ロジック)は世界の共通語ですよ。エジプト考古学が論理を無視するなら、もうそれは学問とは言えない。
    さらに私は、第4王朝のピラミッドがラー信仰によるものかについても疑問を呈して、スネフェルが「クヌム・クフィ」の名づけ親であり、「クヌム神に守護されし者」と名づけられたクフ王ともども、その最大の関心はどこにあったか、を王の責務とともに問う。なぜそのふたりは名前に「ラー」をつけた改名をしなかったのか、とも。
    ジェドエフラーのピラミッドの古名が「星空」で、第4、5王朝「ラー」の名のつく王のピラミッドの「玄室」が地下にあり、ピラミッド・テキストでぎっりの「玄室」の天井は「満天の星空」なのも指摘する。
    これをスルーするのではなく、反駁して欲しいのだ。
    ちなみにスネフェルのホルス名は〈ネブ・マアト〉。〈マアト(真理・正義・秩序)の主〉だ。
    さあ、息子に〈クヌム神に守護されし者〉と名づけた〈マアト(真理・正義・秩序)の主〉が、ラーと合一したいがため、王としての責務をほったらかしにして、膨大な人的物的資源を投じて〈石の山〉を積み上げて無邪気に〈原初の丘〉を再現した。それを民衆は賛美し、王の名声は永遠となった。クフ王も、父に似た道楽者で、クヌム神を捨てたのに〈クフラー〉に改名し忘れたが、ナイル川の増水を司らない太陽神ラーにすがれば〈ナイル川の程よい増水〉なんかすぐに解決だ、と考えた…。
    これって、実に支離滅裂でナンセンスな推論だと思いませんか?