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絵と地形地質
Japan
Приєднався 5 вер 2019
自作の風景画(油絵)に地形や地質の説明を加え、動画(スライド)として編集しました。
風景のもととなる地盤などは地殻変動や海水準の変動など長い歴史を経て形成されたものです。動画では十分には表せなかった地形や地質などについての説明を各動画の概要欄(説明欄)にまとめて示しました。
風景のもととなる地盤などは地殻変動や海水準の変動など長い歴史を経て形成されたものです。動画では十分には表せなかった地形や地質などについての説明を各動画の概要欄(説明欄)にまとめて示しました。
絵と地形地質 12 相模湾の夕景(神奈川県西部)
#油絵#地形#地質#湘南#相模湾#逗子海岸#稲村ケ崎#江の島#箱根火山#富士山#伊豆半島#丹沢山地
タイトル:相模湾の夕景(神奈川県西部)
編集ソフト:google earth
ダヴィンチ リゾルブ
音声読み上げソフト:音読さん
BGM: Serenity (youtube audio library より)
スタート画面のタスキ:南部フォッサマグナである伊豆衝突帯の眺め
描画位置:真名瀬(しんなせ)海岸は葉山町、逗子海岸は逗子市、稲村ヶ崎と七里ヶ浜は鎌倉市、江の島は藤沢市
1. 絵について
絵の1は「葉山真名瀬(しんなせ)海岸の日没」で、三浦半島の葉山町真名瀬海岸から眺めた夕景です。森戸神社周辺から続く岩礁帯には赤い鳥居と白い葉山灯台が並ぶように立っており、富士山をバックとした風景は葉山を代表する風景とされています。
遠景の山並みは富士山を中心に左(南)側は箱根火山から伊豆半島の連山に延びており、右(北)側は丹沢山地に延びています。
江の島は富士山の方向にありますが、遠景の中に溶け込みほとんど見分けがつきません。
絵の2は「逗子海岸の日没」で、三浦半島の付け根である逗子海岸より眺めた風景です。画面中央の水平線上の小さな島影は江の島です。右端の岬は大崎でその背後に鎌倉が隠れています。
絵の3は「日没近づく江の島」で、稲村ヶ崎を背にして七里ヶ浜東端から西方を眺めています。江の島が近くに見え、遠景の富士山の左側には箱根火山の山並みが見えています。天候次第ですが、運が良ければ中央火口丘の駒ケ岳や神山などの山並みおよび外輪山の明神ヶ岳や金時山が確認できるかもしれません。
稲村ケ崎周辺から眺める3月下旬の夕日は絵3のように箱根と富士山の間に沈みますが、日々右(北)側にずれ、夏至に向かって丹沢山地に沈むようになります。逆に冬至のころは画面左(南)側へ移動し、箱根火山と伊豆半島との境界付近に沈みます。
2. 地形概要
相模湾は神奈川県西部にある湾で、三浦半島南端と真鶴半島を結ぶ線より北側の海域を指します。相模湾は駿河湾に次ぐ深い湾であり、プレート境界である相模トラフが房総半島沖を通り北西方向に延びて相模湾を横断し、さらにその延長は陸上の断層へと続いています。相模湾は湘南の海として静かに見えてもプレート境界の海であり、関東地震の震源域となる海です。海底地形は変形構造や変動地形が著しいとされています。
相模湾を前面にした絵の遠景を左(南)側から右(北)側にたどると、伊豆半島・箱根火山・富士山・丹沢山地の山々が連なっています。各地塊の最高峰とその標高は伊豆半島の天城山1,406m、箱根火山の神山(かみやま)1,438m、富士山3,776m、丹沢山地の蛭ヶ岳(ひるがたけ)1,673です。
江の島は周囲約5km、標高約60mで、頂部が平坦であるのが特徴的であり、頂部は約10万年前の波食台を起源としています。稲村ケ崎より眺めた江の島は絵の3のように江の島灯台を含めて航空母艦にも似ています。
約12万5千年前には温暖化が進行し、氷河が溶け出して世界的な大規模な海進が起こりました。この海進を下末吉海進と呼んでいます。その後、徐々に寒冷化に向かって海退が進行してきますが、約10万年前あるいは約8万年前にも比較的温暖な時期があり、海退から海進に転じる時期がありました。江の島の頂部の平坦面は約10万年前の波食台を起源としています。東京の豊島台もこの時期に形成された平坦面で、小原台面と呼ばれています。
江の島の南側の外洋に面する側には波浪による侵食地形である波食台や海食崖が発達しています。その海食崖には江の島岩屋(いわや)洞窟と呼ばれる長さ150mほどの海食洞があります。この洞窟は約6千年前の縄文海進最盛期に形成されたと考えられていますが、江の島の頂部には縄文時代早期の住居跡をはじめとして生活道具などが発見されています。
岩屋洞窟は入洞料を支払って内部を見学することができます。現地の説明板によると、「今からおよそ6,000年程前から」とあり、海食洞は縄文時代前期の縄文海進の最盛期に形成されたようです。
江の島の頂部には縄文時代早期の住居跡をはじめ、生活道具などが発見されています。
岩屋洞窟に海水が侵入していた頃、人が住んでいたでしょうか。住んでいなくても行き来していたかもしれません。海が荒れると岩屋洞窟はどんな音響を発していたでしょうか。高波が海食崖を打つ音、洞窟に侵入した寄せる波と出口を求めて引く波の競り合う音、あるいは閉じ込められた圧縮空気が洞窟の出口や狭い亀裂のから噴出するときの音などが重なり合っていたことでしょう。この音響を江の島の対岸の人は龍の鳴き声として聞いたかもしれません。対岸の藤沢市片瀬(3丁目付近)には伝説の五頭龍(ごずりゅう)が祀られる龍口明神社(りゅうこうみょうじんしゃ)がありました。なお、この神社の境内だけが鎌倉市の飛び地として鎌倉市津1番地になっています。龍口明神社は1978年に遷宮があり、鎌倉市津から腰越に移されました。
3. 地質概要
約1500万年前、日本海の拡大とフォッサマグナの形成が終了して日本列島の骨格が形成されたころ、伊豆小笠原弧の火山列がフィリピン海プレートに乗って北上し、次々とフォッサマグナ地域に衝突・付加していきました。このようにして形成されたのが現在の南部フォッサマグナであろうと考えられています。
フォッサマグナを発見・命名したのはドイツ人地質家ナウマンであり、1875年(明治8年)20歳の若さで来日しました。ナウマンは日本列島の前面に縦列するように伊豆七島およびその南の海底山脈で形成される七島山脈の存在に注目しました。日本列島が大陸側から太平洋側に移動した際、七島山脈と衝突したことによってフォッサマグナが生じたというナウマンの説がフォッサマグナの成因論の始まりです。
絵の遠景に見える左側の伊豆半島は約100万年前に、右に見える丹沢山地は約500万年前に日本列島に衝突・付加した火山性の地塊であり、かつては南の海に存在していた火山島を起源としています。さらに、御坂(みさか)山地や巨摩(こま)山地も同様な地塊であると考えられています。
フォッサマグナ地域には第四紀の新しい火山がたくさんありますが、富士山や箱根火山は南部フォッサマグナを形成する地層を貫いて生じた新しい代表的な火山です。
箱根火山も富士山も活火山であり、箱根大涌谷の小噴火や富士山の火山性地震など現在も活動の余韻が継続していいます。その歴史は箱根火山の方が古く、火山の活動は約40万年前に始まり、複数の峰から成る成層火山群の形成、古期カルデラの形成、古期カルデラ内の中央火口丘の形成へと移りました。
一方、富士山は約10万年前から始まる古富士および約1万7000年前から8000年前の多量の玄武岩質の溶岩を噴出した新富士を経て現在のような端麗な山容になりました。
江の島の主体部は葉山層群の砂岩(凝灰質)が分布しています。葉山層群は三浦半島や房総半島に延びる特異な地質体で葉山‐嶺岡帯と呼ばれています。プレート説によれば、新生代新第三紀の中新世前期~中期、約1,800~1,500万年前の海洋底に堆積した堆積物がプレートに乗って日本列島に近づき海溝で複雑に変形して日本列島に付加した地層(付加体)と解釈されていますが、長年にわたり謎の地質体として存在していました。葉山層群は日本海の拡大やフォッサマグナが形成される頃の地層であり、周辺では最も古い地層です。
4. 参考資料
・松田時彦・ 松浦律子他 2015 神奈川県江の島の離水波食棚と1703 年元禄関東地震時の隆起量 地学雑誌 124巻4号
・須貝俊彦・松島紘子・水野清秀 2013 過去40万年間の関東平野の地形発達史 ―地殻変動と氷河性海水準変動の関りを中心に― 地学雑誌 122(6)
・森慎一・藤岡換太郎・有馬眞 2010 相模トラフ北部の海底地形と断層系の形成 -5系統の断層発達史-地学雑誌 119(4) 585-614
・諸井孝文・武村雅之22002 関東地震(1923年9月1日)による木造住家被害データの 整理と震度分布の推定 日本地震工学会論文集 第2巻,第3号
・高木圭介・青地寛・小山真人 1993 15~10Ma前後の伊豆・小笠原弧北端部で何が起こったか 地学雑誌 102(3) 252-263
・藤岡換太郎・平田大二編著 2014 日本海拡大と伊豆弧の衝突―神奈川の大地の生い立ち 有隣堂
・大いなる神奈川の地盤 その生い立ちと街づくり 2010 地盤工学会 関東支部神奈川県グループ編
・町田洋他編 2006 日本の地形5 中部 東京大学出版会
・神奈川の自然をたずねて編集委員会編著 2006(2刷) 神奈川の自然をたずねて 築地書館
・山下昇編著 1995 フォッサマグナ 東海大学出版会
・相模湾の変動地形 海上保安庁水路部 cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou64/04-07.pdf
・地質図表示システム 地質図Navi 地質調査総合センター 産総研 gbank.gsj.jp/geonavi/
タイトル:相模湾の夕景(神奈川県西部)
編集ソフト:google earth
ダヴィンチ リゾルブ
音声読み上げソフト:音読さん
BGM: Serenity (youtube audio library より)
スタート画面のタスキ:南部フォッサマグナである伊豆衝突帯の眺め
描画位置:真名瀬(しんなせ)海岸は葉山町、逗子海岸は逗子市、稲村ヶ崎と七里ヶ浜は鎌倉市、江の島は藤沢市
1. 絵について
絵の1は「葉山真名瀬(しんなせ)海岸の日没」で、三浦半島の葉山町真名瀬海岸から眺めた夕景です。森戸神社周辺から続く岩礁帯には赤い鳥居と白い葉山灯台が並ぶように立っており、富士山をバックとした風景は葉山を代表する風景とされています。
遠景の山並みは富士山を中心に左(南)側は箱根火山から伊豆半島の連山に延びており、右(北)側は丹沢山地に延びています。
江の島は富士山の方向にありますが、遠景の中に溶け込みほとんど見分けがつきません。
絵の2は「逗子海岸の日没」で、三浦半島の付け根である逗子海岸より眺めた風景です。画面中央の水平線上の小さな島影は江の島です。右端の岬は大崎でその背後に鎌倉が隠れています。
絵の3は「日没近づく江の島」で、稲村ヶ崎を背にして七里ヶ浜東端から西方を眺めています。江の島が近くに見え、遠景の富士山の左側には箱根火山の山並みが見えています。天候次第ですが、運が良ければ中央火口丘の駒ケ岳や神山などの山並みおよび外輪山の明神ヶ岳や金時山が確認できるかもしれません。
稲村ケ崎周辺から眺める3月下旬の夕日は絵3のように箱根と富士山の間に沈みますが、日々右(北)側にずれ、夏至に向かって丹沢山地に沈むようになります。逆に冬至のころは画面左(南)側へ移動し、箱根火山と伊豆半島との境界付近に沈みます。
2. 地形概要
相模湾は神奈川県西部にある湾で、三浦半島南端と真鶴半島を結ぶ線より北側の海域を指します。相模湾は駿河湾に次ぐ深い湾であり、プレート境界である相模トラフが房総半島沖を通り北西方向に延びて相模湾を横断し、さらにその延長は陸上の断層へと続いています。相模湾は湘南の海として静かに見えてもプレート境界の海であり、関東地震の震源域となる海です。海底地形は変形構造や変動地形が著しいとされています。
相模湾を前面にした絵の遠景を左(南)側から右(北)側にたどると、伊豆半島・箱根火山・富士山・丹沢山地の山々が連なっています。各地塊の最高峰とその標高は伊豆半島の天城山1,406m、箱根火山の神山(かみやま)1,438m、富士山3,776m、丹沢山地の蛭ヶ岳(ひるがたけ)1,673です。
江の島は周囲約5km、標高約60mで、頂部が平坦であるのが特徴的であり、頂部は約10万年前の波食台を起源としています。稲村ケ崎より眺めた江の島は絵の3のように江の島灯台を含めて航空母艦にも似ています。
約12万5千年前には温暖化が進行し、氷河が溶け出して世界的な大規模な海進が起こりました。この海進を下末吉海進と呼んでいます。その後、徐々に寒冷化に向かって海退が進行してきますが、約10万年前あるいは約8万年前にも比較的温暖な時期があり、海退から海進に転じる時期がありました。江の島の頂部の平坦面は約10万年前の波食台を起源としています。東京の豊島台もこの時期に形成された平坦面で、小原台面と呼ばれています。
江の島の南側の外洋に面する側には波浪による侵食地形である波食台や海食崖が発達しています。その海食崖には江の島岩屋(いわや)洞窟と呼ばれる長さ150mほどの海食洞があります。この洞窟は約6千年前の縄文海進最盛期に形成されたと考えられていますが、江の島の頂部には縄文時代早期の住居跡をはじめとして生活道具などが発見されています。
岩屋洞窟は入洞料を支払って内部を見学することができます。現地の説明板によると、「今からおよそ6,000年程前から」とあり、海食洞は縄文時代前期の縄文海進の最盛期に形成されたようです。
江の島の頂部には縄文時代早期の住居跡をはじめ、生活道具などが発見されています。
岩屋洞窟に海水が侵入していた頃、人が住んでいたでしょうか。住んでいなくても行き来していたかもしれません。海が荒れると岩屋洞窟はどんな音響を発していたでしょうか。高波が海食崖を打つ音、洞窟に侵入した寄せる波と出口を求めて引く波の競り合う音、あるいは閉じ込められた圧縮空気が洞窟の出口や狭い亀裂のから噴出するときの音などが重なり合っていたことでしょう。この音響を江の島の対岸の人は龍の鳴き声として聞いたかもしれません。対岸の藤沢市片瀬(3丁目付近)には伝説の五頭龍(ごずりゅう)が祀られる龍口明神社(りゅうこうみょうじんしゃ)がありました。なお、この神社の境内だけが鎌倉市の飛び地として鎌倉市津1番地になっています。龍口明神社は1978年に遷宮があり、鎌倉市津から腰越に移されました。
3. 地質概要
約1500万年前、日本海の拡大とフォッサマグナの形成が終了して日本列島の骨格が形成されたころ、伊豆小笠原弧の火山列がフィリピン海プレートに乗って北上し、次々とフォッサマグナ地域に衝突・付加していきました。このようにして形成されたのが現在の南部フォッサマグナであろうと考えられています。
フォッサマグナを発見・命名したのはドイツ人地質家ナウマンであり、1875年(明治8年)20歳の若さで来日しました。ナウマンは日本列島の前面に縦列するように伊豆七島およびその南の海底山脈で形成される七島山脈の存在に注目しました。日本列島が大陸側から太平洋側に移動した際、七島山脈と衝突したことによってフォッサマグナが生じたというナウマンの説がフォッサマグナの成因論の始まりです。
絵の遠景に見える左側の伊豆半島は約100万年前に、右に見える丹沢山地は約500万年前に日本列島に衝突・付加した火山性の地塊であり、かつては南の海に存在していた火山島を起源としています。さらに、御坂(みさか)山地や巨摩(こま)山地も同様な地塊であると考えられています。
フォッサマグナ地域には第四紀の新しい火山がたくさんありますが、富士山や箱根火山は南部フォッサマグナを形成する地層を貫いて生じた新しい代表的な火山です。
箱根火山も富士山も活火山であり、箱根大涌谷の小噴火や富士山の火山性地震など現在も活動の余韻が継続していいます。その歴史は箱根火山の方が古く、火山の活動は約40万年前に始まり、複数の峰から成る成層火山群の形成、古期カルデラの形成、古期カルデラ内の中央火口丘の形成へと移りました。
一方、富士山は約10万年前から始まる古富士および約1万7000年前から8000年前の多量の玄武岩質の溶岩を噴出した新富士を経て現在のような端麗な山容になりました。
江の島の主体部は葉山層群の砂岩(凝灰質)が分布しています。葉山層群は三浦半島や房総半島に延びる特異な地質体で葉山‐嶺岡帯と呼ばれています。プレート説によれば、新生代新第三紀の中新世前期~中期、約1,800~1,500万年前の海洋底に堆積した堆積物がプレートに乗って日本列島に近づき海溝で複雑に変形して日本列島に付加した地層(付加体)と解釈されていますが、長年にわたり謎の地質体として存在していました。葉山層群は日本海の拡大やフォッサマグナが形成される頃の地層であり、周辺では最も古い地層です。
4. 参考資料
・松田時彦・ 松浦律子他 2015 神奈川県江の島の離水波食棚と1703 年元禄関東地震時の隆起量 地学雑誌 124巻4号
・須貝俊彦・松島紘子・水野清秀 2013 過去40万年間の関東平野の地形発達史 ―地殻変動と氷河性海水準変動の関りを中心に― 地学雑誌 122(6)
・森慎一・藤岡換太郎・有馬眞 2010 相模トラフ北部の海底地形と断層系の形成 -5系統の断層発達史-地学雑誌 119(4) 585-614
・諸井孝文・武村雅之22002 関東地震(1923年9月1日)による木造住家被害データの 整理と震度分布の推定 日本地震工学会論文集 第2巻,第3号
・高木圭介・青地寛・小山真人 1993 15~10Ma前後の伊豆・小笠原弧北端部で何が起こったか 地学雑誌 102(3) 252-263
・藤岡換太郎・平田大二編著 2014 日本海拡大と伊豆弧の衝突―神奈川の大地の生い立ち 有隣堂
・大いなる神奈川の地盤 その生い立ちと街づくり 2010 地盤工学会 関東支部神奈川県グループ編
・町田洋他編 2006 日本の地形5 中部 東京大学出版会
・神奈川の自然をたずねて編集委員会編著 2006(2刷) 神奈川の自然をたずねて 築地書館
・山下昇編著 1995 フォッサマグナ 東海大学出版会
・相模湾の変動地形 海上保安庁水路部 cais.gsi.go.jp/YOCHIREN/report/kaihou64/04-07.pdf
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絵と地形地質 3 箱根火山
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#地形 #地質 #箱根火山 #芦ノ #仙石原すすき草原 私たちが目にしている箱根火山の風景は数十万年の歴史を経て形成されたもので、激しい噴火の歴史を秘めています。動画では十分には表せなかった地形や地質などについて、この概要欄でまとめておきます。長文ですが興味ある方はどうぞ参照ください。 1. 絵について ・絵1 曽我丘陵から箱根火山を望む F10号横2連 箱根火山の東側には足柄平野を挟んで曽我丘陵があり、その見晴台より夕焼けの箱根火山を眺めた風景です。明神ヶ岳などの外輪山の奥には神山・駒ヶ岳・二子山などの中央火口丘の山々が覗いています。神山は神奈川県足柄下郡箱根町にあり、箱根の最高峰(標高1,438m)です。 ・絵2 明神ヶ岳より金時山とその背後の富士山を望む F8号 箱根外輪山の北東部を占めるどっしりとした山容の明神ヶ岳の山頂付近から外輪山の北端に位置する金時山およびその背景と...
絵と地形地質 2 青木ヶ原樹海と貞観噴火
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#地形地質#油絵#風景#富士山#青木ヶ原樹海#貞観噴火#溶岩流#本栖湖 BGM:Seaside Piazza - Aaron Kenny(youtube audio libraryより) 使用した折り紙: ・【折り紙】飛ぶ小鳥ua-cam.com/video/w22TCb99V8A/v-deo.html ・折り紙 鳥 紙で鳥を作る方法折り紙の鳥ua-cam.com/video/mPSmoiRq0o4/v-deo.html 所在地:山梨県富士河口湖町~鳴沢村付近 1.絵について 絵1 「広がる青木ヶ原樹海」(F8号横) 足和田山の三湖台から眺めた青木ヶ原樹海および背後の山地を描いています。中央奥に白く光っているのは本栖湖で、本栖湖を境にして左が天守山地・右が御坂山地でそれらの背後には南アルプスが連なっています。 貞観噴火の主体となる溶岩は絵の左方向の長尾山付近から右方向(精進湖など)...
絵と地形・地質 17. 三宅島 2000年の噴火とその後
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#地形地質#油絵#風景#三宅島#カルデラ#全島避難 絵1 三宅島雄山の噴煙 絵2 立ち枯れの雄山(おやま)山腹より御蔵島(みくらじま)を望む 絵3 三宅島錆ヶ浜(さびがはま)港と出港するフェリー 絵4 三本岳の夕日 描画位置:東京都三宅村 伊豆諸島 三宅島 BGM:Away ua-cam.com/users/audiolibraryより 1.絵について 絵1の「三宅島雄山の噴煙」 絵は荒廃した村営牧場跡と噴煙の様子を描いています。西暦2000年の噴火による降灰とその後の長期間にわたる二酸化硫黄ガスの噴出によって高標高部の樹林の多くは立ち枯れました。 絵の風景は2008年の冬季であり、樹木の立ち枯れに加えて冬枯れの草木あるいはむき出しの火山灰土などによって全体が薄茶色~褐色の荒涼とした風景を呈しています。(絵の2も同様)。 絵2の「立ち枯れの雄山山腹より御蔵島を望む」 絵は樹木の...
絵と地形・地質 8. 春の養老渓谷の滝めぐり遊歩道&粟又の滝
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#地形地質#油絵#風景#養老渓谷#粟又の滝#上総丘陵#上総層群 2020年3月のにアップロードしたスライドを再編集して更新しました。 渓流と遊歩道の所在地:千葉県夷隅郡大多喜町小沢又 BGM : Wonder and Awe Adobe Premiere Element 音楽スコアより 1.絵について 絵は2枚あります。 1枚目が「春の養老渓谷と滝めぐり遊歩道」で、千葉県夷隅郡大喜多町小沢又付近の養老渓谷を上流側に向かって描いています。この付近には上流から順に、粟又の滝(別名高滝や養老の滝)・滝沢の滝(別名万代の滝)・小沢又の滝(別名かっかの滝)などがあり、河床の遊歩道は滝めぐり遊歩道と呼ばれているようです。 大雨で渓流が増水すれば遊歩道は水没して河川の流れを妨げないようになっていますが、増水時には遊歩道に流木が乗り上げたり、土砂などが堆積したり、あるいは遊歩道が侵食...
絵と地形・地質 16. 隆起海岸と断崖
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#地形地質#油絵#隆起海岸#断崖#三陸海岸#北山崎展望台#付加体 所在地:岩手県下閉伊郡田野畑村北山 陸中海岸北山崎 BGM:Allemande ua-cam.com/users/audiolibraryより 1. 絵について 絵1は岩手県下閉伊郡(しもへいぐん)田野畑(たのはた)村の北山崎展望台より南方向を眺めた風景であり、波浪による侵食によって生じた断崖が遠くまで連続的に続いています。先端に岩塔のある岬は約3km先の矢越崎です。 断崖と断崖の間は深い谷が入っていることがあり、特に内陸側から河川が海に注ぐ箇所では、断崖が深く刻まれて砂浜が生じています。浜に続く河川沿いの平坦地には小規模ながら集落があることが多く、時には漁港が存在しています。 写真2は断崖に挟まれて隠れるように存在している浜辺の風景で、ごく小さな漁船用と思われる突堤の脇に立って沖を眺める人物が見えます。漁船の...