【腎臓内科医】IgA腎症にてステロイドを使うのはどんな人?【ステロイド】

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  • Опубліковано 28 лип 2024
  • 【自己紹介】
    腎臓内科医をしています、アサモリです。
    専門は腎臓・糖尿病ですが、どちらも全身の病気に関わるため、幅広く勉強し、患者さんを診療しています。
    腎臓病をよく知ってもらうほか、腎臓病に関わるあらゆる生活習慣病について解説をしています。
    少しでも生活習慣病を正しく恐れて正しく対応できる人が増えることを願います。
    ●Twitter(更新情報はこちらで)
    / doctor_asamori

КОМЕНТАРІ • 12

  • @user-tj6wl1rl7i
    @user-tj6wl1rl7i 3 роки тому +3

    いつも参考にさせていただいています。
    先日腎生検結果IgA腎症で、組織グレードがIIでCがつきました。ただ年齢的にまだ若いし、赤血球も出ているので、やれるだけのことしようということで扁摘+パルス療法をすることに決めました。
    症例によって変わるとは思いますが、慢性病変だとやはり効果がイマイチな印象でしょうか?
    また3週間入院厳しいので、3日入院を1 ヶ月毎に3回やる予定なのですが、仙台式とPozzi式で比較されたものはあるのでしょうか?調べたのですが見つからなくて。
    H-grade II C、C-grade II、eGFR 61、尿蛋白1.1g/gCr、糸球体20個中全節性硬化25%

    • @asamori-kidney
      @asamori-kidney  3 роки тому +2

      慢性病変だと効果が薄い印象、というのは間違いではありません。ただし、腎組織はどうしても一部で全体を評価しているので、若ければ積極的に治療しようということもよく提案します。
      残念ながら仙台式とPozzi式で比較検討した文献は私も見つけられませんでした。

    • @user-tj6wl1rl7i
      @user-tj6wl1rl7i 3 роки тому

      @@asamori-kidney
      お忙しいところありがとうございます。
      文献も調べていただきありがとうございました。
      扁摘パルス治療がんばりたいと思います!
      すみません。先生はBスポット(EAT)治療を併用されたりすることはありますか?

  • @user-ey7po7lc8l
    @user-ey7po7lc8l 3 роки тому +3

    コメント、失礼いたします。
    IgA腎症では、降圧が重要であると前回の動画で勉強させていただきました。
    一方で、ステロイドは血圧を上げる作用があると思いますが、そのあたりはどのように考えたら良いのでしょうか。

    • @asamori-kidney
      @asamori-kidney  3 роки тому +1

      コメントありがとうございます。
      結論言うと、IgA腎症という腎臓の炎症をステロイドで抑えながら、血圧管理のために降圧薬を使う、副作用で血圧上がる分も加味して降圧薬を調整する、といったところです。
      ステロイドの血圧を上げる作用は主に2つの機序になります。
      ①体内の塩分排泄を抑制してしまう作用
      ②血管の壁(内膜)を障害し、動脈硬化進行させる作用
      ①に関しては、投与初期から、投与量が多い人に起こる可能性があります。
      高齢の方では我々も注意して観察する副作用ですが、必発ではありません。
      必要があれば、降圧薬を追加することもありますが、ステロイドの量が減れば自然に改善していきます。
      ②に関しては、長期的に投与される場合に考える作用です。
      投与期間が長いand/or総投与量が多くなる場合に動脈硬化の進行を懸念します。
      ②に関して、ステロイドを使う病気全般に言えることですが、
      ステロイドは初期には高用量使うことも多いですが、永遠と多い量を使い続けることはありません。どんな自己免疫疾患も抑え込めますが、さすがに副作用の影響が大きすぎます。

    • @user-ey7po7lc8l
      @user-ey7po7lc8l 3 роки тому +1

      @@asamori-kidney
      お忙しいところ、ご返信ありがとうございます。
      本当に分かりやすく、理解が深まりました。
      医学実習で腎臓内科を回っているところなのですが、教科書的な常識が全然通用しないのを実感しています。ステロイドという薬剤一つをとっても、臨床の現場で安全かつ効果的に使えるように、意識して実習をしようと思いました。
      これからも動画を楽しみにしています!
      ありがとうございました。

  • @heiho_ita
    @heiho_ita 3 роки тому +4

    IgA腎症の疑いがあると言われたのですが、扁桃摘出は治療のために必ずやらないといけないですか?

    • @asamori-kidney
      @asamori-kidney  3 роки тому

      扁桃摘出は絶対ではありません。
      IgA腎症の場合、扁桃摘出+ステロイドという仙台式の治療プロトコルが一つ推奨されていて、私も患者さんに提案することがあります。手術、となるとハードルが上がりますが、それ以降はこれといったリスクはありません。感染症などを危惧してステロイド開始を迷う患者さんはおられますが、扁桃摘出はそういった観点からも勧めやすいです。

  • @user-rs1yd8be1m
    @user-rs1yd8be1m 2 роки тому +2

    ステロイドパルス療法中に喫煙がダメと言われたのですがなぜダメなのですか?

  • @user-kb7bn5lp5j
    @user-kb7bn5lp5j 3 роки тому +2

    先生のお話は素人にも解り易くて、いつも拝見しております。
    兄弟に腎臓を患っている者がいます。話を聞きますと
    どうも風邪がなかなか治りにくい‥その時期に罹患したのではと言ってます。40歳頃です。治療にステロイドを取り入れ、副作用が起きました。
    ムーンフェイス、大腿骨骨頭壊死などです。どうしてなのか?慢性病変に使ったからなんでしょうか‥本人は淡々としており、この経過に何も言っておらず、今も通院し日常生活を続けています。
    50半ばに移植手術をしました。手術から既に10年ほど経過しています。
    担当医を信頼しているようです。副作用、どうしてそうなったのか
    私が??なのです。変な質問で申し訳ありません。

    • @asamori-kidney
      @asamori-kidney  3 роки тому +3

      コメントありがとうございます。
      どんな腎疾患なのか、腎生検の結果はどうなのか、などの情報がないと判断しかねますが、慢性病変が多い場合はステロイドを使用するとしても比較的短期間にとどめ、効果が診られない場合は漸減終了するケースが多いです、
      ただし、全身疾患の合併症として腎臓病を起こすこともあるため、腎臓だけみて判定できないこともあります(例. 全身性エリテマトーデス、ANCA関連血管炎など)。
      挙げられた副作用に関してですが、
      ムーンフェイスはしばしば起こります。腎疾患の場合多くは高用量を使用するため必発だと考えてください。ステロイドの減量にて基本的には改善します。
      大腿骨頭壊死は、重篤な副作用でありながら絶対に避ける方法のない病態で、私も難渋することがあります。一般的にはステロイドが高用量の時期に発症しやすい、全身性エリテマトーデスにやや合併しやすい、といったことは言われます。骨粗鬆症と違って対策できる薬剤もありません。早期に見つけて免荷などの加療を開始するほかありません。
      ステロイドの長期的な副作用は、やはり免疫抑制薬を使用する私たちにとっても解決していかないといけない問題です。コメントからの判断なのでなんとも言えませんが、担当医があまりにも外れた医療をしているようには感じません。不明な点があればぜひ担当医にも聞いてみてください。家族にも知る権利はあります。

    • @user-kb7bn5lp5j
      @user-kb7bn5lp5j 3 роки тому +1

      @@asamori-kidney
      先生、お忙しい処詳しく教えていただき有難うございます。記述しませんでしたが、本人は腎臓病が悪化し透析を受けていました。治療の段階でステロイド使用があったようです。ほかの兄弟からの腎臓提供(6つの生研?はフルマッチとの事)で、手術は成功し、クレアチニン値は現在2辺りで生活していますが、透析よりはずっと良いとの事です。
      薬は生涯、免疫抑制剤等々服用。この時世のコロナ禍で体調管理は大変ですが、頑張っているようです。
      私は別な地方に住んでおります。
      長文で失礼致しました。先生の専門的なお話を易しく伺えて嬉しいです。皆さん、興味がある事ですね。
      お若いでしょうが、職業柄、お身体にも留意なさってくださいませ。
      動画up楽しみにしておりますので。