「冗談じゃない、描くよ!」人間や自然の本質を問うた洋画家・野見山暁治さん、“戦争体験”に影響された生涯
Вставка
- Опубліковано 15 вер 2024
- 102歳で亡くなった福岡県飯塚市出身の洋画家・野見山暁治さん。人間や自然の「本質」を問い、100歳を超えてもなお精力的に絵筆を握り続けた生涯でした。
◆東京と福岡の2つのアトリエで制作「絵を描く以外考えたことがない」
野見山さん「絵というものはやっぱり純真なものですよね。子供のときからいたずら書きやるでしょう。道路に描いたりふすまに描いたり怒られたり、ただ、描いていると楽しい。だから描いていれば楽しいという無邪気な人がずっと続けるのが絵じゃないでしょうかね」
色鮮やかでスケールの大きな作品群。画家・野見山暁治さんの描きだす独特の世界は多くの人を魅了してきました。100歳を超えてなお、東京と福岡の2つのアトリエで精力的に絵を描き続けてきました。
野見山さん「気障な言い方をすると、生まれた時から、絵を描く以外、なんにもダメなの。考えたことがない」
◆箱の中にいるように感じた“戦場”の経験
野見山さんは1920年、現在の福岡県飯塚市に生まれました。東京美術学校で油絵を学んでいた頃、太平洋戦争が始まります。卒業を早めて満州に渡ります。
野見山さん「(戦場への印象)もうね、2,300メートル先は、ソ連というところでした。色は何にもない、もう、灰色の雪の世界で、平坦でね。風景というよりもここはなんだか広い棺桶のように見えていたの。つまりこの箱の中をね、動いて動いて動いているうちに、箱の中で死ぬんだなと」
この戦争体験が、野見山さんに大きな影響を与えます。戦争が終わり、フランスへ私費留学生として渡った野見山さん。精力的に絵を描く傍らこんな思いにとらわれます。
野見山さん「生きてる僕は戦争が終わって、ちょっとパリ行ってきますとかいって……なんかね、少し傲慢じゃないかという。やっぱりああゆう人たちが死んだという、犠牲の上でこの安逸な生活ができるんじゃないかという、そういう後ろめたさですね」
◆志半ばで命を落とした仲間たちの思い
長野県上田市にある私設美術館「無言館」。ここには戦争で命を落とした画学生たちの作品が集められています。館主の窪島さんとともに遺族を訪ね、これらの作品を集めたのが野見山さんでした。
「兵役が待ち構えている卒業までの、与えられたいわば執行猶予の日々に、若者はどう生きてきたかというアカシを、ぼくは何としてもみんなに見てもらいたい」(うつろうかたちP96)
野見山さん「どんなにか死にきれなかったろうという、ぼくはそのやりきれなさ、とてもかわいそうでならんですね。亡くなった無言館のひとたち。……あれはつらかったろうと思う」
志半ばで命を落とした仲間たちの思いを、野見山さんは忘れることはありませんでした。野見山さんは、自身の原点であるふるさと飯塚にも思いを寄せ、母校でもたびたび特別授業を行っていました。
◆「コロナがもう描かせないぞと、冗談じゃない描くよ!」
野見山さん「絵は上手になってはいけないんです。下手は下手でいいの。絵に上手とかヘタというのはないんです。……世の中には美しい、自然は美しいとか、自然を真似してつくった美術というものは美しいという、美しいものを感じる目をもってもらったら、これはまた嬉しいなと思っています。ありがとう。ありがとうございました。寿命もつきてきたと、どっかでバタっと行き倒れても、悲しむことはないよと、周囲の人に言ってた、十分に生きたんだから、だけどコロナがきたらね、あいつにやられてたまるかとそういう気持ちになりましたね。敵が現れたから。おまえを殺すぞと、もう絵を描かせないぞと言ってきたから、冗談じゃないよ、描くよと」
描いて、描いて、描き続けた野見山暁治さん102歳の生涯でした。
無言館で戦没画学生の作品と画材の展示を見ました。岩絵具がたっぷり残ったままの絵皿が何枚もあり、必ず生きて帰って続きを描くんだという強い気持ちを感じました。でも帰れなかった。
自分も画学生だったので無念を想像すると気が狂いそうだと思いました。
信じられない、戦争によって命を奪われ画業を強制終了させられるなんて!と。
思い出すたびに怒りと無念さが込み上げます。
生きて絵が描けることは幸せなことなんだ、どんなに辛いことがあっても筆を折らずに頑張ろうとその時に決めました。
説明の要らない絵 前に立つと迫るのは心にズシンと大きな感動 忘れませんありがとうございました
。
気概のあるお爺さん
さすが戦争体験者だけはある
最後のコロナに対する言葉は忘れないでおこう。 機会があれば是非絵も見てみたい。
老いないのは、絵描きだけかな? マチスも藤田嗣治も… 年をとっても、なお変貌を続ける…
ご冥福をお祈りします。
死線を潜った人は 平和な時代に産まれた自分とは違うな…。
絵描きさんというものは、純粋に追い求める事を止めないんだね。
無言館
行ってみたいな
RKB毎日の本質も描いてほしかった。
100歳以上なのに浅井慎平のようなシャレオツなジジイやな
93歳で亡くなった鼻毛ボーボーの水木しげるとは違う(´ω`)
落書き自己満足 褒めすぎ
落書きではない、ただ普通人と違う能力を持っていると自負する人は、他人と一緒の扱いを受ける事が気に入らなかったと思うのですが、