The Bruckner Archive website lists the date of this Tennstedt performance recording as October 31, 1985. That date agrees with the CSO concert archive which shows performance dates of October 31, November 1 and November 2, 1985. The program for the 3 performances included the Beethoven Violin Concerto performed by Kyung-Wha Chung.
The Bruckner Archive website lists the date of this Tennstedt performance recording as October 31, 1985. That date agrees with the CSO concert archive which shows performance dates of October 31, November 1 and November 2, 1985. The program for the 3 performances included the Beethoven Violin Concerto performed by Kyung-Wha Chung.
ありがとうございます!!
これは1984年の来日公演そして1985年0
ザルツブルグ「イースター」音楽祭でのブルックナー交響曲第4番(ハイドン「四季」をキャンセルしたもの)と1989年のLPOとの演奏の間を埋める演奏ですね
テンシュテットとシカゴ交響楽団
共演当初こそ、あまり演奏機会がなかった両者でしたが
1984年以降積極的に共演しています
この1986年はテンシュテットが大病からLPOとのマーラー交響曲第6番の演奏でコンサートで復帰
ほぼ、この1年はLPOとの共演に集中します
ベートーヴェンの交響曲第3、5、7番を演奏
1986年9月のシーズン開幕コンサートがベートーヴェンの交響曲第7番でした
ノーマン・レブレ「シュ」トは
「クレンペラー以来、この曲がこれほど荘重にきこえたことはなかった」
「忘れ得ぬ演奏」となったとのこと
(ただし、ベートーヴェンの交響曲はいずれもBBCによる録音は無し)
また、この年はニューヨーク・フィルハーモニックにも客演してマーラーの交響曲第6番も演奏しています
これはKei Kuki様がアップロードしてくださっていますね!
ありがとうございます!!
話をもどしてテンシュテットはシカゴ交響楽団とは1984年以降、ほぼ毎年客演しています
こんどDoremiから発売されるシカゴ交響楽団とのブルックナー交響曲第7番はエアチェックテープとおもいますが
「音をいじる前」のド迫力がきけるのでは?と微かに(笑)期待しています
正規盤は充分に美しいですが
テンシュテットだと、ついつい
「臨界突破のヤバすぎフォルティシモだったのでは?」
「音をいじる前はもっとすごかったのでは?」と期待してしまうんです!!
ちなみに
(どんだけ書くんだ)
シカゴ交響楽団と1988年にシューベルト交響曲第9番「ザ・グレート」を演奏しています
Mark Hoodさんが前半のキョンファ・チョンとの素晴らしい共演をアップロードしてくださっているんですが後半のシューベルトがないんですね(涙)
1988年、テンシュテットはLPOとのシーズン開幕コンサートにベートーヴェンの「ミサ・ソレムニス」を曲目変更(新聞で「ミサ・ソレムニス事件」と報道されます…せっかく合唱団とか用意したのに…と)
ベートーヴェンの交響曲第8番とシューベルトの「ザ・グレート」でした
海賊盤にもなっておらずきいてみたいな、とおもいます
たしかテンシュテットにとり生涯最後のシューベルト「ザ・グレート」なので
ベートーヴェンもききたいです
テンシュテットは第8番を大振りでエネルギッシュに演奏しますから…
けっして
「fもffもmfで演奏される」
「典雅な小品」として演奏していません
EMIの録音が伝わりづらいのは、やや残念におもいます
とにかくボリュームをあげて聞くようにしています
アメリカのホールは改装するたびに音響がわるくなるそうです…
シカゴもそうらしいです
改装するたびに響かなくなる
ただ、アカデミー・オブ・ミュージックほどではないとおもいます
マイクセッティングにもよるとおもいますがホールトーンは感じられます
テンシュテットは不思議な指揮者です
亡くなった巨匠ニコラウス・アーノンクールが
「アメリカのオーケストラはひどい!
まるで機械のように演奏する」
と批判したと記憶しています
(彼のウィーン・フィルとのニューイヤー・コンサートはオーストラリアで数十万枚の大ヒットとなったようです)
しかし、テンシュテットはアメリカのオーケストラを絶賛し好んで客演した
東ドイツであまり良いとは言えないオーケストラや作曲家に苦しんだからでしょう
テンシュテットはドイツで評価が低く
アメリカとイギリスで評価が高い
そして、テンシュテットの評伝の紹介文によると「日本では神様のように扱われている」と、
本当なら涙がでるほど嬉しいです
かつてノーマン・レブレシュト巨匠神話で
「依然としてアメリカとイギリスでしか好まれない
フランスでは聞かれないしドイツでの評価は芳しくない」
そして
「日本では彼の才能は評価されずかすんでしまっている」
とあったとおもいます
中矢一義氏がテンシュテットのマーラー交響曲第5番のライブに寄せた解説分
「わが国でのテンシュテット人気にもどかしさを感じる」
金子建志氏の対談における
「レコードできいているとき
ちっとも良いとおもわなかった」
渡辺和彦氏のテンシュテット評
「やや地味で強烈な魅力にとぼしい」
「テンシュテットのレコードに魅力は感じない」
と言われた時代があればこそ
本当ならなおさら嬉しいです!!!!!
話をもどして
また、テンシュテットはマーラーがいちばん好きでした
あの世代でこれほどマーラーを好んだ「ドイツ人」は珍しいのではないか?と
しかも、彼のマーラーは狂信的かつ強烈です
想像してください
ワルターやクレンペラーのようなユダヤ系でなく
たとえばフルトヴェングラーやティーレマンが熱狂的にマーラーを信奉する姿を想像できるでしょうか?
テンシュテットの存在はほんとうにユニークと感じます
ドイツに認められたいと願いながら
イギリスやアメリカのオーケストラを好み
ベートーヴェンやブラームスよりマーラーに熱狂するドイツ人
しかもマーラーに熱狂するのは歳をとってからなんです
(「若いころ」はヴァントもマーラーの「復活」を演奏したそうですが…逆なんですテンシュテットは歳をとってから)
「巨匠神話」にあるとおり
彼はまさに「一匹狼」だったとおもいます
それは堂々と自信にあふれている一匹狼のでなく
激しい猜疑心と自己不安による一匹狼だったのでは?とおもいます