【作業療法士が教える】感覚統合とは? 〈発達障害〉

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  • Опубліковано 7 жов 2024
  • こんにちは、録画中かみ過ぎていったん中断しました。滝川です。
    本日は子どもの発達についてのお話です。
    ーーーーー
    【はじめに】
    本日は子どもの発達についてのお話を中心に、感覚の種類や感覚統合という考え方、感覚の調整などのお話をしていきたいと思います。
    1.生活の中の感覚
    2.感覚の種類
    3.子どもの発達について
    4.感覚統合とは
    5.感覚調整障害
    6.何をしたらいいの?
    【生活の中の感覚】
    それでは「生活の中の感覚」の内容に入っていきます。
    私たちは普段、ほとんど意識することはないですが何気なくたくさんの感覚を取り入れてそれを利用しています。
    例えば、授業や会議の場面では視覚や聴覚を使って話を聞きながらメモを取っています。料理でハンバーグをつくる際は、崩れないようちょうどいい力を出すために固有感覚という感覚も働いています。
    毛布の心地よさを感じたり、リンゴの硬さや甘さが分かったり、スマホを操作するために指を動かしたりというのもすべて感覚が働いているからこそできることです。
    このように私たちはたくさんの感覚と一緒に生活し、それを上手く取り入れることで、ちょうどよく、心地よく、安心して暮らすことができています。
    【感覚の種類】
    次に感覚の種類について説明していきます。
    感覚には大きく2つのグループがあります。1つが「自覚しやすい感覚」もう1つが「自覚しにくい感覚」です。
    自覚しやすい感覚とは、私たちが普段よく聞くような「視覚」「聴覚」「嗅覚」「味覚」「触覚」などが含まれています。
    自覚しにくい感覚とは、あまり聞きなれないものもありますが、「前庭覚」「固有覚」そしてどちらにも含まれる「触覚」が含まれています。
    これらの自覚しにくい感覚は、例えば歩く、階段を上るなどの際に、バランスを取ったりちょうどいいところに足を置いたりと無意識のうちに働いていることが多い感覚です。しかし、これらの自覚しにくい感覚は脳の発達に重要な感覚でもあります。
    【子どもの発達について】
    次に「子供の発達について」の内容に入っていきます。
    私たちの身体は、赤ちゃんの頃から先ほど説明したような様々な感覚を取り入れて、それが関連し合って統合することで発達していきます。身体だけでなく感覚にも焦点を当てた遊びを感覚運動遊びと言います。例えばハイハイ、つまり四つ這いで歩くことは体幹を安定させたり、四肢の協調運動(手足を滑らかに動かすこと)の基礎になりますが、同時に手足で様々な感触のものに触れたり、関節にぐっと強い力がかかったり、動きながら自分の揺れを感じたりしています。
    赤ちゃんは新生児として生まれてすぐはペタッとつぶれた状態で寝ていますが、自分で体を動かして、周りの感覚情報を脳に取り入れながら育っていきます。そしてだんだんと3.4か月で首が座ったり、56.か月で座れたり、10.11か月で立てたりすることで活動の範囲を広げ、さらに豊富な感覚情報を得ながら発達していきます。
    このように様々な感覚を感じていくことで子どもは発達していきますが、この脳の発達はおおよそ6歳くらいまでに約90%のネットワークが完成するほど小さなころから発達していきます。そのため、幼少期にたくさん身体を動かしたり、たくさんのものを触ったり、といった刺激を入れることは、脳の土台をつくるうえで重要になってきます。
    このような発達の中で、例えば重力の情報である前庭感覚が感じ取りづらいと、脳に送られる重力の情報が足りず、脳からの指示も足りなくなってしまうので結果的に筋肉をぐっと固めたり、緊張を高めたりということが上手くできず、姿勢が崩れたり、疲れやすかったりということにつながることがあります。また身体の感覚である固有感覚が感じ取りづらいと、こちらも脳に送られるはずの情報が足りないので、両方一緒に動かしたり、左右別々で動かすといった動きが苦手になり不器用と感じてしまうことがあります。
    【感覚統合とは】
    では「感覚統合とは」の内容に入っていきます。
    「発達障害作業療法学」によると「感覚統合という働きは、人の身体の隅々にある感覚受容器から、絶えず送られてくる感覚情報を、脳の様々な段階で有効に活用できるように、処理したり、組織化するための感覚情報の交通整理である。」とあります。すごく簡単に言うと、脳に入ってくるいろんな感覚をちょうどよくまとめたり整理したりしてその場その場でちょうどいい行動をとるという感じです。私たちが普段意識せずともまっすぐ歩いたり、髪を洗ったり、小さい頃であれば砂場遊びをしたり、ブランコに乗ったりできたのもちょうどよく感覚が整理できていたからこそです。
    感覚統合ではその子に合った感覚情報を提供することで、脳が感覚を上手くまとめられるように促し、結果子供のできたややったという経験を大切にしています。
    【感覚調整障害】
    次に「感覚調整障害」の内容に入っていきます。
    発達に特性があるお子さんのなかには、先ほどお話しした感覚統合の発達のつまづきがあるかもしれません。
    感覚が感じ取りづらかったり、逆に感じ取りすぎたりして、生活の中でトラブルが起きてしまうことを感覚調整障害といいます。これらは大きく2つに分かれており、一つが感覚防衛、もう一つが感覚探求です。一つめの感覚防衛とは、拒否的な反応を示すもので、嫌って感じです。もう一つの感覚探求とは、反対に感覚刺激を求めるもので、もっともっとって感じです。
    テレビで例えると普通の音もいやと感じて音量を下げたり、部屋を出てったり、耳をふさいだりするのが感覚防衛、普通の音なのにもっともっとと感じて音量を大きくしたり、スピーカーに近づいたりするのが感覚探求というイメージです。
    このように感覚を感じ取りにくかったり、反対に感じ取りすぎてしまうと、周りの人が何とも思わないような環境でも苦痛を伴ったり、不安を感じてしまうことがあります。
    【何をしたらいいの?】
    では「何をしたらいいのか」という点について説明していきます。
    感覚統合は日常の生活や遊びにより完成されていくものです。本人が好む遊びが発達的な感覚のニーズだったりすることもあるので本人が好きな遊びや似たような遊びから行っていくといいと思います。また遊びの幅を広げてたくさんの経験をするということも大切です。子どもの知的好奇心を引き出して「やってみたい」「楽しそう」といった気持ちを作ることでいろんなことに挑戦ができると思います。一緒に公園で遊ぶのもいいですし、お手伝いとして重い荷物をもったり、料理をしてみるのもいいかもしれません。お家で工作をしてみたり、時には海や山などにお出かけするのもいいかもしれません。例えば触覚が過敏なお子様ならば安心した環境でいろんな感触のおもちゃを少しずつ触ってみたり、動くことが好きなお子様だったらたくさん走ったり抱きしめてみたり、特定の遊具が好きなお子様ならまずは満足いくまでやらせてみるのもいいと思います。
    【最後に】
    今回は子どもの発達について少し詳しく説明していきました。
    動画で話した内容は概要欄にも載せておりますのでよければご確認ください。
    発達の過程や背景を知ることでお子さんが豊かに生活していくためのヒントを見つけられるかもしれません。
    気になる点だけでなく、できることや得意なこと、好きなこともたくさん見つけながら、成長を見守っていくことが大切かなと思います。
    前はこうだったけど今はこうなっているというのを感じながら、是非本人にもそれを伝えてみてください。
    ーーーーー
    都内の児童発達支援、放課後等デイサービスで勤務している作業療法士です。
    発達の特性を持つお子さんやそのご家族、それに関わる専門職の方に向けて分かりやすく説明していきます。
    この動画で少しでも不安や疑問が取り除けられればいいなと思っています。
    【自己紹介】
    〈名前〉
    滝川航平
    〈資格〉
    ・作業療法士
    ・保育士
    ・認定ABAセラピスト
    ・AMPS認定評価者 他
    【SNS】
    〈Instagram〉
    / takiko_ot
    〈TikTok〉
    vt.tiktok.com/...
    〈Twitter〉
    / takgawa_kouhei
    〈Facebook〉
    / kouhei.takigawa.3
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КОМЕНТАРІ • 8

  • @ibar3793
    @ibar3793 Місяць тому

    分かり易い動画の先生が続々と登場、が何かと「暗いご時世」の中で明るい材料、といつも思っている中高年です。

  • @kanao6130
    @kanao6130 Рік тому +2

    丁寧な解説をありがとうございます‼
    最近、放課後デイの仕事を始めたのですが「感覚統合」について抽象的な説明が多く具体的にイメージしずらい…と困っておりました。
    こちらの動画はとても分かりやすくて有り難いです!
    他の動画でも勉強させていただきます✨

  • @あらまあ-t6v
    @あらまあ-t6v 6 місяців тому +1

    めちゃくちゃわかりやすかったです👏
    概要欄も詳しく載せていただいてさらに頭に入りやすい✨
    質問ですが、どのように感覚統合について学ばれたのですか?私は15年くらい前に保育系の大学で学んで資格取得しましたが「感覚統合」という考えは習わなかったので💡

    • @子どもの作業療法士たき先
      @子どもの作業療法士たき先  6 місяців тому +2

      コメントありがとうございます。
      論文や参考書、感覚統合学会の研修等で考え方は学ぶことができます。
      「感覚統合Q&A」という本は初めての方でも分かりやすいおすすめの本です。

    • @あらまあ-t6v
      @あらまあ-t6v 6 місяців тому

      ​@@子どもの作業療法士たき先
      ありがとうございます😊

  • @kyoh9489
    @kyoh9489 2 роки тому +3

    感覚統合について何度か勉強しましたが、初めてスッキリわかりました😆🌈「遊び」で改善できるだなんて、子どもにとって遊びってめちゃくちゃ大切ですね😉ありがとうございました😊👍

  • @大の字コンセプト
    @大の字コンセプト 2 роки тому +1

    作業療法士である必然性は?

    • @子どもの作業療法士たき先
      @子どもの作業療法士たき先  2 роки тому +9

      こんにちは、コメントありがとうございます。
      仰る通り、感覚統合の視点は作業療法士でなければならない、というわけではないと思います。
      生活を支えるプロである作業療法士が感覚統合の視点を持っているとより良い支援に繋げられると思います😊