人が集まる街の小さな本屋さん 今“リアル書店”に求められるものは(静岡県)

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  • Опубліковано 4 лис 2024
  • 過疎地に本を届ける「走る本屋さん」の活動をしている高木久直さんが2020年2月、掛川の駅近くに小さな町の書店を開きました。県内では2020年、大型書店の閉店が相次ぎましたが、いま敢えてリアル書店をオープンさせた高木さんの店の10カ月を取材しました。
    <高木久直さん>「あ、名取さんどうも〜高久書店、走る本屋さんです。どうっすか、なかなか面白いでしょ?あぁよかった」
     高木久直さん、50歳。走る本屋さん、高久書店の店主です。高久書店は10坪に満たない小さな店舗ですが、総合書店をうたい、特に、学習参考書や絵本に力を入れた品揃えが自慢です。
    <お客>「大きい本屋さんはおまちにいけばあるんですけど、自分で本を選んで楽しむこれくらいの規模の本屋さんがすごく魅力的に感じた」「なにか感じるもの、発見・気づきみたいなものがあるのかな、そういう場所になかなか出会えないので」
     高木さんは一人のお客さんと平均10分ほど話をします。会話がヒントになって、店内6000冊の本は常に入れ替わります。
    <高木久直さん>「今日仕入れたお金の日本史っていうのがあるんですけど、こういういわゆる人文書てきなものとかビジネス書とか大きい本屋さんにおいてないような小難しいものを求めてくれるということが意外と驚きでした。本屋さんって、お客さんが耕してくれているようなところがあるかなと思うんですよね」
     オープンから10カ月。高木さんが手ごたえを感じているものがあります。お客さんへの配達です。週に2〜3回、開店前の1時間で店から半径3km以内に住むお年寄りを中心に配達をしています。
    <高木久直さん>「素朴な仕事です。ネット1つで買い物することが主流になりつつある中で、そういうところになじめない人はどうするのって。こういう御用聞きじゃないけど配達に伺うのは大事だと思いますね、だってこれからますます高齢化がすすむわけだし」
     お客の家に伺う配達に力を入れながら、SNSでの新刊の本を紹介やキャッシュレス決済などお客により便利なデジタルの手法にも積極的です。
    <高木久直さん>「本を一つあつらえるといっても電話で出版社にかける回数は20年前と比べると断然減りました。ネットでそこの部分を補完しているというか、むしろそちらを主流にしているというか、だから頑なにということじゃなくて、いいところをちゃんと取り込みながらやっていうということがこれから大事になっていくかな、ますます」
     可能性があるものをすべて試し、高久書店はオープンからの10カ月、少しずつですが黒字を伸ばしています。静岡市内では、今、ちいさな個人書店が続々とオープンしています。11月19日、プレオープンを迎えたヒガクレ荘は、新刊本と古本が並びます。31cm角の本棚にはそれぞれ異なる主人がいて、ちいさな本屋さんが集合住宅のように並びます。高木さんの高久書店もプレオープンの期間中、ゲスト出演しています。
    <高木久直さん>「あぁ水曜文庫らしい。いいですよね、かえってばらばらの個性が集まることで魅力的な棚ができています。民芸なら民芸、児童書なら児童書。本、書店は求められているっていうのを心のどこかで感じているとおもうんです。我々本屋が、本の力を信じないと、そういうことはできないので、信じ続けて歩んでいきたいですね。」
     高木さんが一人きりで始めた本のある場所つくりは、書店員、読者をまきこんで少しずつひろがっています。
    #オレンジ6 11月30日放送

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