【あなたは気づいた?】ケレブリンボールが中つ国の真の救世主である理由【『ロード・オブ・ザ・リング/力の指輪』ネタバレ解説】
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- Опубліковано 8 жов 2024
- ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング/力の指輪』に登場し、シリーズの核心でもある指輪を製造した鍛冶職人のケレブリンボール
シーズン1では仕事好きの気の良いおじさんという印象のキャラクターでしたが、シーズン2に入ると指輪作りに魅せられた彼の狂気が周囲に破滅を生み出していきました。
果たして、彼は卓越した技術を持ちながらもサウロンに利用されただけの虚しいエルフだったのでしょうか。
***************************以下、ネタバレを含みます*******************************
ケレブリンボールは、トールキン原作の『指輪物語』の中で、サウロンによって指輪作りに対する異常な執念を引き出され、
その結果、無意識のうちにサウロンに重要な知識を伝授します。
サウロンはこの知識をを応用して一つの指輪を作り出しました。
もしこれらの教えがなければ、一つの指輪の作成は不可能だったかもしれませんが、
この中に含まれていた思想こそが、サウロンを最終的に滅ぼす鍵となった可能性があります。
『力の指輪』のシーズン1エピソード2では、ケレブリンボールがフェアノールのハンマーをめぐり、エルロンドと対話します。
フェアノールはこのハンマーを使って、かつて大地を照らす二本の木の光を捉え、シルマリルを作りました。
この素晴らしい宝石はモルゴスに盗まれたものの、後に戦いの中で取り戻されます。
エルロンドが美しさのもたらす痛みについて語ると、ケレブリンボールは「真の創造には犠牲が必要だ」と答えます。
このセリフこそが、サウロンを滅ぼす鍵となるのです。
ケレブリンボールが力の指輪を作る過程には常に「犠牲」の概念が付きまといます。
エルフの三つの指輪を作る際も、ガラドリエルはミスリルを強化するために兄フィンロドの剣を犠牲にしました。
また、ケレブリンボールは自身の全ての力を注いで指輪を作り上げました。
これは、フェアノールがシルマリルを作成した際の努力とよく似ています。
サウロンはケレブリンボールの傍らに立って、鍛冶の名人の仕事を熱心に観察し、まさにこれらの手法を学びました。
また、シーズン2エピソード7で翻意したサウロンは、「真の創造には犠牲が必要だ」とケレブリンボールに言い返します。
この指輪によってサウロンは力を得て、中つ国を支配する野望を実現しようとしますが、同時にその運命を指輪に縛り付けることになります。
最終的に、一つの指輪がサウロンを永久に滅ぼすための手段となります。
原作『旅の仲間』で、ガンダルフがフロドに語るように、サウロンはかつての力の多くを指輪に注ぎ込みました。
ケレブリンボールから学んだ「創造と犠牲」の教訓に基づき、サウロンは自身の力の多くを一つの指輪に込めたことで、
エルフの三つの指輪を除いた他の力の指輪と中つ国を支配下に置きました。
しかし、この行為により、サウロンの力は一つの物体に封じ込められ、もしそれが破壊されれば彼も滅びることになります。
ケレブリンボールがエルロンドとフェアノールのハンマーについて話していたとき、彼はフェアノールの作品がモルゴスの心を大きく変えてしまったと述べています。
そして、自身の創造が何を成し遂げたのか疑問に思いました。
彼の創造は大きな破壊と犠牲を引き起こしましたが、最終的にはサウロンを滅ぼし、中つ国に平和をもたらす手段となりました。
偶然だったのかもしれませんが、実はケレブリンボールの創造に対する思想が、後に『指輪物語』全体に深い影響を与えることになったのです。
初めまして、ドラマ『ロード・オブ・ザ・リング/力の指輪』を楽しみに視聴してます。深い洞察とご解説ありがとうございます。「ケレブリンボールの創造に対する思想」という視点を知ってもう一度視聴しなおしてみたいと思います。 👍👍👍18 🔔
ケレブリンボールはいろいろありましたが、中つ国のエルフを救うという最初の使命をしっかり果たしているんですよね。指輪の力を知りながらもそれを自分のものにしなかったので、ある意味で無私無欲だと思います。
なるほど!このセリフにはそのような深い意味があったのですね。よく考えられてるなぁと感心します。
原作が50年以上前の作品とは思えないような、見事な回収でしたね。
本当ですね、かわいそうなケレブリンでしたが、サウロンに犠牲をはらわせて一つの指輪をつくらせたので良かったですね。
シーズンを通してケレブリンボールの精神が衰弱していく様子は痛々しかったですが、ラスト2話に見せたエレギオンの領主としての矜持はとてもカッコよかったですね。