柴胡加竜骨牡蛎湯【不安・不眠等に効果の心療内科・精神科の漢方薬。精神科医が7分でまとめ】
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- Опубліковано 29 жов 2024
- 0:05 (1)はじめに
0:30 (2)漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」
1:14 (3)不安・緊張への薬と柴胡加竜骨牡蛎湯
2:44 (4)他の薬との違い
4:10 (5)柴胡加竜骨牡蛎湯の特徴と用法など
6:00 (6)まとめ
柴胡加竜骨牡蛎湯は、不安・緊張等に効果を期待する漢方薬で、とくにイライラ等の「高ぶり」が目立つ時に効果を期待します。漢方薬のため効果はゆっくりかつ弱めですが、副作用・眠気・依存が目立たないのが特色です。
精神科医が要点を約7分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに:柴胡加竜骨牡蛎湯
心療内科・精神科の薬。今回は「柴胡加竜骨牡蛎湯l」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
この心療内科・精神科の薬の動画では、メンタル分野の様々なお薬についてご紹介をしています。
今回は不安・不眠などへ有効性を期待する漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」についてやっていきたいと思います。
(2)漢方薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」
この薬は不安・緊張や不眠などの改善を図る漢方薬です。
<漢方薬とは>
漢方薬は、「生薬」の組み合わせで様々な効果を出す薬です。
その中に不安・緊張など精神症状の改善を期待する薬がいくつかあります。
効果はゆっくりで弱めですが、副作用が目立たないのが特徴になります。
<柴胡加竜骨牡蛎湯とは>
これは不安などを和らげる「柴胡」「竜骨」などを含む漢方薬になります。
不安・緊張・イライラ・動悸などに効果を期待します。
そして、不安などを背景とした不眠に対しても、効果を期待します。
(3)不安・緊張への薬と「柴胡加竜骨牡蛎湯」
主な不安・緊張の薬は「抗うつ薬」「抗不安薬」「タンドスピロン」、そして「漢方薬」(今回は「柴胡加竜骨牡蛎湯」)の4つです。
①抗うつ薬
抗うつ薬は、続けることでうつ・不安の改善を図る薬です。
依存や眠気があまり目立たなず、不安に対しても近年使用は増えています。
一方で、初期の「腹部等の副作用」と中止した時の「離脱症状」の2つには注意が必要です。
②抗不安薬
抗不安薬は、即効性があり、効果が明確な「不安を取る薬」です。
いわゆるベンゾジアゼピン系に属し、長さは様々あるため、多種の不安のタイプに対応しやすいです。
ただしベンゾジアゼピン系のため、「依存」や「耐性」には注意が必要です。
③タンドスピロン
タンドスピロンは、依存性がないタイプの不安を取る薬です。
抗不安薬よりは弱いですが、(個人差はありますが)漢方より少し強い効果を期待します。
副作用は基本的には少ないですが、眠気は出ることはあります。
④漢方薬(柴胡加竜骨牡蛎湯)
柴胡加竜骨牡蛎湯は、続けることで不安・緊張に効く漢方薬です。
眠気・依存・耐性などはなくて、副作用はあまり目立ちません。
効果はゆっくりかつ弱い面があり、効果に個人差もあります。
(4)柴胡加竜骨牡蛎湯の、他の薬との違い
①抗うつ薬との違い
効果は、この「柴胡加竜骨牡蛎湯」の方が基本的には弱いです。
そして、効く場所は違うことが想定され、状況により併用は理論上は不可能ではないです。
あとは副作用や離脱症状は目立たないところが特徴ですす。
②抗不安薬との違い
まず効果は、抗不安薬と比べると弱くて不明確です。
そして、効き方が違います。抗不安薬は即効性ですが、漢方薬は続けて効果を期待します。
そして、抗不安薬と違って、眠気があまり目立たないのが特徴です。
③タンドスピロンとの違い
効果は、タンドスピロンよりやや弱いことが多いです。
そしてタンドスピロンである「弱めの即効性の部分」は、この「柴胡加竜骨牡蛎湯」ではありません。
一方でタンドスピロンとは違って、眠気はあまり目立たないのが違いです。
④他の漢方薬との違い
柴胡加竜骨牡蛎湯は他の漢方薬と比べ意欲低下・落ち込みへの効果はやや期待しにくいです。
一方で、緊張・イライラ・不安に特化して効果を期待するところがあります。
副作用は後述の「間質性肺炎」などやや注意が必要です。
(5)柴胡加竜骨牡蛎湯の特徴と用法など
<柴胡加竜骨牡蛎湯の特徴>
子の漢方薬は、比較的元気がある方の不安、緊張・不眠に効くとされます。
錠剤は、保険診療でもありますが、成分が一部違い下痢が出る場合があり注意を要します。
効果は弱めですが、他の向精神薬よりは比較的安全に使えます。
<柴胡加竜骨牡蛎湯の副作用>
1つ目は「間質性肺炎」。頻度は比較的少ないですが、息苦しさなどが出た時にはちょっと注意が必要なものになります。
もう一つは「肝機能障害」。これは漢方全般で言えますが、この薬も少し注意が必要です。
<柴胡加竜骨牡蛎湯を検討する場面>
不安・緊張の中でも「高ぶってしまう」イライラ関連が目立つ場合に効果を期待します。
そして、他の向精神薬と比べて、比較的安全に使う薬を期待したい場合。
そして「便秘を合併して粉薬が苦手な方」は、この薬の錠剤が適応になります。
<柴胡加竜骨牡蛎湯の実際の使い方>
1日2日から3回原則食前、粉もしくは錠剤で使います。食後でも実際は構いません。
個人差はありますが、できれば1か月ぐらいは効果が出るか見ていきたいところです。
続けても効果がない状態が続く場合、及び副作用が出る場合は、他の漢方薬などを検討していきます。
そして、症状が不安定な場合は、他の向精神薬を検討します。
(6)まとめ
今回は、心療内科・精神の薬「柴胡加竜骨牡蛎湯」について見ていきました。
この「柴胡加竜骨牡蛎湯」は不安、不眠などの改善を図る漢方薬です。
特にイライラや動悸などある種の「たかぶり」が目立つ時に効果を期待するものになります。
漢方薬は他の向精神薬より副作用等が少なく、「待てる場合」「安全性重視」の場合に選択肢になります。
漢方薬の中でも、イライラ・高ぶり・不眠などが目立つ時はこの「柴胡加竜骨牡蛎湯」が検討されます。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
ありがとうございます。服用してます。
説明が分かりやすかったです。有り難うございました。
呑んでに2ヶ月位に成りますけどなんとなく気分が落ち着いて来たみたいですよ!
タンドスピロンは初めて聞いた。私はパニック歴が長く、朝パキシル、夜メイラックス、漢方は季節によって変わります(笑)腰痛もあるので、牛車腎気丸か、不眠もあるので、柴胡加竜骨牡蛎湯、季節の変わり目には五苓散とか(笑)
桂枝加竜骨牡蛎湯との違いがわかりません。
このお薬。冷え性で漢方医より頂きました。いろいろな効果が期待できそうですね。