黒沢清監督のセルフリメイク 蛇の道 舞台と設定を変えたとはいえ、サスペンス感はより重くなっている。ただ淡々と流れるシナリオをどうみるか?

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  • Опубліковано 16 вер 2024
  • 蛇の道
    監督/黒沢 清(くろさわ きよし)
    出演/
    柴咲コウ
    ダミアン・ボナール
    マチュー・アマルリック
    グレゴワール・コラン
    西島秀俊
    青木崇高
    25年ほど前の黒沢清監督作をセルフリメイクした作品。
    前作はDVDレンタルで観ていた
    細かなところは忘れているとはいえ、なんとなく面白さを感じながらも、観たのがCURE(97)の後だったので、CUREを超えられない作品だったように記憶している。
    その時の主演は、哀川翔と香川照之
    Story
    8歳の愛娘を何者かに惨殺された父親アルベール・バシュレ(ダミアン・ボナール)は、偶然知り合った精神科医・新島小夜子(柴咲コウ)の助けを借りながら、犯人を突き止めて復讐を果たすべく殺意を燃やしていた。
    やがて2人はとある財団の関係者たちを拉致し、次第に真相が明らかになっていくが……。
    どうしてもネタバレとも言える部分を喋ってしまうとおもうのでお気をつけください
    物語の展開が淡々としており、俳優の演技力に頼った部分が大きいかもしれない。
    それ故に、柴咲コウの冒頭からラストまでの、無表情に近い顔の演技は見入ってしまう。
    しかもその無表情感を露骨に感じ直すのが、
    駐車違反の切符を来られそうになるシーンでの
    ごくありふれた日本人女性としてちょっとした愛想笑いを見せるところとのギャップとも言える
    そして
    ダミアン・ボナールが徐々に壊れていく感
    大好きすぎる娘がむごたらしいかたちで命を落としてしまった事実を何度も繰り返す
    あれは、復讐の相手に見せつける…というよりも、自身が怒りを継続するための儀式にも見えてくる。
    繰り返される展開も含めて、飽きが来そうになるところをどう捉えるのか?で感想は変わるのではないだろうか?
    永遠に終わらないのではないか?とも思えてくるほど真相に近づいているようで近づいているように見えなくシナリオに、中だるみを感じてしまうかもしれない
    しかし、あの繰り返す展開があるからこそ、ラスト前の柴咲コウが見せる本当の目的のためには、延々と待ち続ける。そして必ず目的を果たす…という、サヨコ(柴咲コウ)の執念を感じさせるための演出だとも言える。
    過去作との違いを気にすることなく、初見でも楽しめるようになっているとは思う。
    大どんでん返しもある程度読める人もいるかも知れないし、物語の中盤あたりからみせる、柴咲コウ演じるサヨコの不可解な行動や発言には振り回される人もいるだろう。
    よくあるクライムサスペンス的なアクティブな演出はほぼ無いので、淡々と流れるシナリオの世界観に浸りたい人は是非劇場で観てもらいたい

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