青森市の制服なぜ高い!? 女子のセーラー服上下が約5万円で全国1位 那覇市と3万円以上の差 ブレザーとの違いは?

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  • Опубліковано 30 січ 2024
  • アナ)
    特集は「くらしの経済」です。担当は若松記者です。
    若松記者)
    こんばんは。テーマは「制服の金額」です。
    総務省が調査した全国47都市の制服の金額を見てみますと、青森市は、男子の詰め襟上下で4万4367円と全国8位、女子の冬のセーラー服上下で4万9243円と、全国1位の高さです。
    最下位の那覇市と比べると、3万円以上の差があります。なぜ青森県内の制服は全国トップクラスの高額なのか取材しました。
    制服の値段について、街の人は―。
    【息子の制服を購入した女性】
    「正直『え!こんなにするの』というのが最初にきましたけれど、でも買わないわけにいかないので…」
    「お値段安ければ安いほどありがたい、それに越したことはないですけれど」
    【女性】
    「正直高いかなと思っていました」
    「もうちょっと安ければ助かりますよね」
    なぜ青森の制服は高いのか。教えてくれたのは、青森市の洋服店、甲州屋の内藤亘さんです。
    【甲州屋 内藤亘店長】
    (Q.なぜこんなにも高いのか)「高いというわけではなくて、1つは伝統的な販売方法。これが1つ要因で、もう1つは地域的なもの。寒暖の差という意味でね。西日本に比べれば、寒いというところ。この2つの要因で『ちょっとお値段が高いね』というふうに思われているところがあると思います」
    高いと思われている?
    総務省が行っている、小売物価統計調査による学生服の要件は、男子が公立中学校用の詰め襟上下。女子は冬服のセーラー型の上着とスカートのセットです。
    【甲州屋 内藤亘店長】
    「青森とか秋田では、伝統的に上下セットの他に、例えば「夏のYシャツも付けますよ」とか「夏ズボン付けますよ」とか、ということで、いろんなものを一遍にセットで販売するというのが伝統的にあるようで、そうすると基本的に値段が高く出てしまう側面はあるみたいですね」
    セット売りでは、年間で必要な物がそろう分、一度の支払いも多く感じます。
    一方でバラ売りは、春は上下の制服のみ、夏服は時期になったら再度来店して購入、ベルトなどの小物も別に購入となるため、最終的にセット販売の方が安くなることも。
    しかし、総務省の調査要件では、セットの金額を提示するため、結果として高く見えてしまうと言います。
    価格が高くなるもう1つの理由は、気候の違いです。
    【甲州屋 内藤亘店長】
    「西のほうは、気温が暖かいということもあって、ポリエステル素材が一般的で、寒冷地のほうに来ると、毛の混ざったもの、ウール混というものが素材が多く販売されるということで、そこにおける価格の差があるように聞いています」
    また、50年ほど前に、青森市内で寒さ対策のために使っていたこともあるという、女子のスラックス。最近はジェンダーレスの観点から、市内すべての中学校で導入しています。
    【甲州屋 内藤亘店長】
    「(女子生徒で)リボンじゃなくてネクタイしか買わない。そしてズボンしか買わない子もいました」
    さらに青森市内では、2024年に2校、2025年には6校が、コーディネートのしやすさもあり、ブレザーを導入します。
    セーラー服とブレザーなら、どちらのほうが高いのでしょうか。
    【甲州屋 内藤亘店長】
    「セーラー服というのは(襟のラインの本数の違いなど)手間暇、コストが掛かるというのが現実にあります。それに比べるとブレザーの方が、比較的工賃的な部分でも安価であるというふうに聞いていますので、ブレザー化というのは値段を下げるという意味では、1つの手段というふうに考えます」
    アナ)
    何か、手助けになるような仕組みはないのでしょうか。
    若松記者)
    実は、青森県内で少しづつですが、助けになる取り組みが始まっています。
    キーワードは「おさがり」です。
    青森市長島に、2023年6月オープンした制服おさがりショップ「Ring」。
    役目を終えた制服を、おさがりとして譲り受け、中古品として販売している店で、市内の中学、高校およそ30校分の300着以上を取り扱っています。
    【RingRing 津島裕子代表】
    「(新入学生は)制服だけではなくて、いろいろな学用品とか全部一式そろえなければいけない、というふうになった時に、制服だけでも少し安く買うことができれば、家庭の負担の軽減にもなるのではないかな、ということは本当に思いました」
    制服は、学校ごとに整理して並べられていて、詰め襟、スラックス、セーラー服、スカート、ブレザーは、夏服、冬服関係なく一律4000円。
    ワイシャツやブラウスは、学校指定の有無に関わらず、一律500円です。
    【RingRing 津島裕子代表】
    「上下、ワイシャツ、1枚ずつそろえたとすれば8500円」
    進学シーズンだけでなく、年間を通じて、制服の「おさがり」が役立つのではないかと津島さんは考えます。
    【RingRing 津島裕子代表】
    「来年度4月に入学される方はもちろんなのですけれども、転んでズボンに穴開いたという話を聞いたりですとか、転勤の方も青森は多いので、そういった方にも、ぜひ知っていただきたいなと思います」
    若松記者)
    今回のテーマについて、青森市教育委員会にも聞きました。
    制服については、各中学校に任せている部分が多いそうです。
    ただ、ジェンダーの観点などから見直しを各中学校に呼び掛けたところ、デザインや生地の変更などで、1万円ほど値段が下がった学校もあるということでした。
    まとめです。「トータルで見ると、青森の制服は極端に高くない。お手軽な購入方法も選択肢に」
    アナ)
    担当は若松記者でした。

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