命を守る砂防ダムを作る人たち 「苦労すればするほど完成した時うれしい」 広島・坂町 (2023/02/21

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  • Опубліковано 26 сер 2024
  • 特集ライクモア、県内にも大きな被害をもたらした「西日本豪雨災害」から5年が経ちました。災害から私たちを守る「命を守るダム」を作り続けている人たちがいます。
    山の中に突然現れる建造物。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    「段々近づいていくと大きいですね。圧迫感がありますね」
    「圧迫感というより安心感がありますね」
    この建物は「砂防堰堤」。「命を守るダム」です。
    5年前の7月に発生した「西日本豪雨災害」。県内で115人の人がなくなりました。
    大量の土石流が多くの砂防ダムを乗り越えて民家を襲いました。河本一信さん。鴻治組で砂防ダムを作っています。5年前、河本さんの自宅は災害に見舞われました。
    (鴻治組・河本一信さん)
    「ぼくが帰った時は近づけなくて、さっきの激流で女房も2階にいたまま近所もみんな2階に避難していた」
    Q:これくらいまで土砂が来た?
    「このブロックの」
    Q:ここまでですか?
    自宅を襲った土石流が発生した山で河本さんは砂防ダムを作っています。
    (鴻治組・河本一信さん)
    Q:もう完成?
    「そうですね。ほぼ本堤は完成です。あと前堤部の埋め戻し舗装をしたら工事は完成です。小屋浦はある程度今回の災害では整備されるがそれ以外の所で十分に起こりえる」
    Q:ダムは大事になってきますね?
    「大事になってきます。無駄じゃないです」
    広島市に本社を置く鴻治組は今年、創業140年を迎えます。これまで50基以上の砂防ダムを作ってきました。河本さんの砂防ダムのすぐ近くにあるダム。これも鴻治組が作っています。
    (鴻治組・田邉裕之さん)
    Q:どれくらいの大きさなのですか?
    「横が約110メートルで高さが1番上と下の高低差でいくと25メートルあります」
    監督した田邊さん。これが監督第1号の砂防ダムです。
    (鴻治組・田邉裕之さん)
    「その大きさが想像もできないというか実際出来てみたらわかるのですが紙の中で見てもこんなものかなぐらいしか分からなくて」
    外壁を覆うパネルは1000枚以上。多くの協力業者と共同して1年半かけて完成しました。ダムの内壁。土砂が直接、ぶつかる場所です。傾斜に合わせて鉄製の軽量パネルが取り付けられています。
    (鴻治組・田邉裕之さん)
    「ここはもうほとんど手作業ではめていく」
    Q:このボルト1つ1つ手作業で?
    「(壁の)裏から締め付けていく」
    外壁と内壁の間には土とセメントを混ぜ合わせたものが流し込まれています。工事で出た土を処分せずに使う環境にやさしい工法です。砂防ダムがせき止める土砂の量は10トントラックおよそ4000台分。まさに「命を守るダム」です。
    (鴻治組・田邉裕之さん)
    Q:自身が手掛けた第1号は?
    「改めて大きいなと思います。本当にきれいにできたなと思いながら」
    Q:納得してますか?
    「納得はしてます」
    建設は道を作る所から始まります。
    (鴻治組・小西久雄土木部長)
    「被災地や被災地ではない所でもまず道がないそこ(作業現場)に行く道が。道がない所に道を付けていって今度はその道に機械を通さなければならないので機械を通そうとするとかなり大きな道を付けなければならない。残土を出すためには民家の前を通らなければならないそのあたりの協力も(地元に)話をさせてもらいながらの施工になるので」
    作業の音や住宅の近くを走る工事車輛。防災のためとはいえ、住民にとっては大きな負担です。VRなどを使って出来る限りていねいに説明していきます。砂防ダムを作るためには地域の協力が不可欠です。
    (小屋浦地区住民福祉協議会・出下一教町会長)
    「完成予想図とかそういうものあるのでイメージ的にはあったけど現地が分かるので説明も分かりやすかった」
    (鴻治組・小西久雄土木部長)
    「話していけばお互い打ち解けますので色々な話もできるし、ともかくみんなで一つのものを作っていく」
    地域も企業も行政も一丸となって災害を防いでいくのです。
    (小屋浦地区住民福祉協議会・出下一教町会長)
    「被害にまた再びあいたくないということがあったのでこれが出来ることで安心がずいぶん違うので協力できることは協力していこうという気持ちでした」
    今月、鴻治組は広島工業大学と包括連携を結びました。知恵の拠点と防災の最前線を支える企業がタッグを組んだのです。
    (鴻治組・檜山典英社長)
    「学生たちに包括協定を通じて現場の知識や経験を伝えていく。そうした学生たちが将来地域社会まさに砂防ダムを含めてそういった社会資本整備を担っていく事になるので」
    (広島工業大学・長坂康史学長)
    「現場に出て行ってもらいたい。そこで交流をして欲しいと思っています。大学で勉強することがどのように活用できるのかそういうことも交流することで得てほしい」
    山の中に残された砂防ダム。5年前の豪雨災害でその機能を失いました。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    「上にももう1本同じようなものがあるのですがあそこは完全に崩れてしまってやっぱり巨石が流れて来るのとか力に負けて」
    久保さんは今、2つのダムを同時に作っています。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    「こちらが「大判川」右手の方が「総頭川」」
    Q:同じような所にありますけど
    「川が違います」
    最も上流に作られた砂防ダム。ここが土石流との戦いの最前線です。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    Q:真ん中にあるのは水抜きなのですか?
    「流木や巨石などを「こうせいスリット」というのですがあれで止めて水と細かい砂、細粒分だけを下に流してやるような構造です」
    山を切り開き、道路を作り、崖を削って「ダム」は作られていきます。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    Q:自分の作ったダムを思い出したりしますか?
    「やはり気になりますね。当然たまに見に行くこともあります」
    「命を守るダム」にはその1つ1つに熱い思いが込められています。
    (鴻治組・小西久雄土木部長)
    「作るものすべてに気持ちが入っていますので」
    Q:それが積みあがって?
    「10メートルの高さになります。10メートルとか15メートルとか長さでも100メートルになりますので」
    Q:1センチ1センチに気持ちが詰まっている?
    「そうです」
    ここは土石流との戦いの最前線です。山奥に静かにたたずむのは「命を守るダム」です。
    (鴻治組・久保寛幸さん)
    「やっぱり感無量ですね。苦労すればするほどできた時にうれしいです」
    (鴻治組・小西久雄土木部長)
    「工事が完成した時に地元からお礼を言ってもらったりすると感無量になります」 *************************************
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