気分変調症のしんどさ5つ【うつ病未満のうつ状態が年単位で続く病気、精神科医が7.5分で説明】
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- Опубліковано 13 вер 2024
- 0:05 (1)はじめに
0:30 (2)気分変調症とは
2:31 (3)気分変調症のしんどさ5つ
2:37 ①常に力が出ない
3:11 ②自己否定しやすい
3:53 ③性格と思われる
4:40 ④治療につながりにくい
5:40 ⑤治りにくい場合もある
6:40 (4)まとめ
気分変調症は、うつ病未満のうつ状態が年単位で続く病気です。一見うつ病よりも軽いと思われることが多いですが、実際は長く続くことでの特有のしんどさがあります。
「気分変調症のしんどさ5つ」につき、精神科医が要点を約7.5分の動画にまとめています。
出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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↓↓内容の詳細は下記になります。
(1)はじめに
精神疾患セルフチェック。今回は「気分変調症のしんどさ5つ」を見ていきたいと思います。よろしくお願いします。
「気分変調症」はうつ病ほどではないうつ症状が年単位長く続く病気です。
一見軽いとも思われがちですが、この病気特有のしんどさがいくつかあります。
今回は「気分変調症のしんどさ5つ」です。
(2)気分変調症とは
「軽めのうつが年単位で続く」病気です。
<気分変調症とは>
気分変調症は、軽めの落ち込みが長期間続く病気です。
最低限の生活は可能ですが、本来の力が発揮できず制限をされます。
うつ病同様、脳の「セロトニン」の不足が一部影響することもあります。
<気分変調症の主な症状>
うつ病同様ですが、程度が原則軽いです。
まずは「こころの症状」落ち込み・意欲の低下などのいわゆる「うつ症状」です。
そして「体の症状」倦怠感や眠りにくさ、および「自律神経失調症」的なめまい、腹痛などが出ます。
そして「行動の変化」、表情が浮かない・イライラしやすいなどの行動面での以前からの変化が出ます。
<気分変調の背景と原因>
厳密には不明ですけれども、以下の3つが指摘されることがあります。
まずは「性格的な面」生来、落ち込みが出やすい方はいます。
そして「経験の影響」経験や学習性無力感などを背景に、うつ症状が慢性的に出る方がいます。
そして、「脳の不調」うつ病同様のメカニズムの方もいます。
<気分変調症の治療>
不調の背景によって、どういう方法が主に効くかが変わってきます。
まずは「抗うつ薬」うつ病と似た脳の不調の要素が大きい方は、抗うつ薬の効果が期待できます。
続いて「成功体験の積み重ね」自己否定が目立っての落ち込みの持続なら成功体験の積み重ねが大事です。
あとは「認知再構成や行動活性化」考えや行動・生活のくせが影響する場合、考えや行動の見直しが有効な場合があります。
一見うつ病より楽にも見えますが、期間の長さなどの事もあり、一概にはそう断言できない面があります。
(3)気分変調症のしんどさ5つ
「うつ病と違う角度のしんどさが」あります。
①常に力が出ない
「力が出ないのが日常の状態になってしまう」しんどさです。
<常に力が出ない>
気分変調症自体、年単位で(重くはないとはいえ)うつ症状が続いている状態です。
そのため集中力の低下や思考力の低下などが年単位で続いていることになります。
そうすると、「何か浮かない」「何か集中できない」こういった本調子でない状態が日常になります。
その結果「常に力が出ない状態」になり、自己肯定感などにも影響します。
②自己否定しやすい
「症状の影響と葛藤の影響」の双方があります。
<自己否定しやすい>
まずこの「うつ症状」からの否定的思考が年単位で続くところがあります。
そして先ほどのように以前より集中できないなど「ぱっとしない」自分の状態が続きます。
結果、そこの葛藤からさらに自己否定に至る場合が少なくありません。
<補足:学習性無力感>
学習性無力感は「自分が無力だ」ということをある種学習してしまった感覚です。
「どうせやってもだめ」というこの無力感が続いてしまいます。
そうすると落ち込みも続き、挑戦をやめてさらに悪循環になってしまうことが多いです。
気分変調症の背景にもなり、また長期化の原因にもなります。
③性格と思われる
「理解されず、心ない言葉も受ける」ことがあります。
<性格と思われる>
気分変調症では、うつ病のように強い症状があまり目立ちません。
そして長く続くため変化が目立たず、「症状」とはなかなか見られないことが多いです。
結果本当は症状でも「性格」と思われることも多くなります。
<性格と思われると…>
まず「うつが続く」的なしんどさをなかなか理解されない結果になります。
そして性格と見られた状態のため「雰囲気が暗い」など低評価を受ける事が多くなります。
その結果叱責されるなど「心無い言葉を受ける」ことも多くなります。
④治療につながりにくい
「見つかりにくく、診断も難しい」です。
<治療につながりにくい>
気分変調症は、まずは症状などの特性上、なかなか発見されにくい面があります。
そして発見したとしても、なかなか相談しにくい部分があります。
さらに、相談しても診断に至りにくい部分もあります。
<発見されにくい>
気分変調症で軽めの不調がずっと続くとき、なかなかこれを病気や症状とは自覚しにくい面があります。
そして、周りから見ても変化が少なく、なかなか病気として気付くことは難しいです。
その結果、自分でも他者からも発見されにくいのが現状です。
<診断に至りにくい>
そして、もし気づいても変化が少ないだけに「説明しにくく、相談しにくい」面があります。
もし相談しても、面接や病歴などをから「性格と鑑別する」ことが現実的に難しい面があります。
その結果、診断に至りにくいところがあります。
⑤治りにくい場合もある
「すぐの改善が難しいことも」あります。
<治りにくい場合もある>
仮に「脳の不調」セロトニン不足などであれば、抗うつ薬はしばしば有効です。
性格のように見えても抗うつ薬が効く場合があるのは、こういった場合になります。
一方で性格や経験が背景の場合に関しては、薬の効果には限界があります。
その場合の取り組みの方法はありますが、いずれも時間がかかり、徐々に改善を見込むのが現実です。
<すぐには治りにくい場合の背景>
まずはいわゆる「生来のうつ傾向」性格傾向的なうつの部分の修正はすぐには難しいです。
そして「自己否定の考えのくせが影響する時」考えのくせの修正も簡単ではありません。
3つ目が「学習性無力感が強い時」、無力感は改善の意欲もそぐため、修正するのは簡単ではありません。
(4)まとめ
今回は精神疾患セルフチェック「気分変調性のしんどさ5つ」を見てきました。
気分変調症は、うつ病未満のうつ症状が年単位で続く病気で、一見軽く見えますが、以下5つのしんどさがあります。
①常に力が出ない
②自己否定しやすい
③性格と思われる
④治療につながりにくい
⑤治りにくい場合もある
薬が有効の場合もありますが、難しい時は自己肯定感や考えのくせなどに取り組むことが多いです。
こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
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【解説者】
医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。
気分変調症と診断されてから2年半が経ちます。生活していく上でのエネルギー値が基本的に低い中、年に数回、大幅な気力•体力の低迷期がやって来ます。先生の解説は非常に分かりやすく、自分の状態を客観的かつ冷静に捉えることができるように感じました。今後も何度も見返して病気の理解に役立てようと思います。ためになる動画をありがとうございました。
気分変調症と診断されました。
なぜ、世間の診断で軽めの不調などと言われているのか疑問で仕方ありません。気分変調症になった本人にしかわからない苦しみ、辛さがあると思います。症状が軽いと言われると、軽視されてるみたいでとても腹が立ちます。私だけでしょうか。
おそらく鬱病発症をきっかけに長年通院してますが自分はこれだと感じました。常に低空飛行で人と同じ事ができない。人生時間が無駄に過ぎるだけ。
おそらく、というのはハッキリ診断されないからです。
気分変調症です。常に気分が浮かない、落ち込むのが、もう10年くらい続いてます。でもssriで少し良くなりました。
私は現在心理内科クリニックに月1回通っています。此方に来てから10年先生と付き合いに成ります。病名は、気分変調症と言われています?薬はミンザイとロザゼパァムを朝、昼、眠る前に1錠0、5㎎です。しかし難しい心の中とは、、、、、、、、、