昭和のSL【中国編】 伯備線 C58・D51三重連

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  • Опубліковано 16 жов 2024
  • 昭和40年代、全国で活躍していた現役蒸気機関車。
    貴重な8mフィルム映像をデジタル処理、音声は同時録音のステレオで、
    全国地域別・線区別に再編集いたしました。
    伯備線 ① 井倉駅⇒石蟹駅(旧路線) D51牽引 下り貨物列車
    伯備線は、山陽地方と山陰地方を結ぶ陰陽連絡路線で、山陽本線の倉敷駅と、山陰本線の伯耆大山駅間 138.4kmを結んでいます。
    現在では、全線電化や改良工事が行われ、複線区間が存在し、陰陽連絡路線では最も運転本数が多い重要路線です。
    この伯備線には、C58やD51のSLが、旅客列車や貨物列車を牽引していましたが、昭和48年4月に無煙化され、その後は、DD51ディーゼル機関車に引き継がれました。
    伯備線の倉敷駅から新見駅間は、高梁川に沿って路線が敷設されましたので、曲線と急勾配が多く、とくに井倉駅~石蟹駅間は、高梁川が最も蛇行する区間で、列車もその流れに沿って走行していましたが、昭和58年に複線化に川沿いの区間は廃線になりました。
    映像では、まだ陽が昇る前。D51が牽引する貨物列車が、高梁川沿いの旧線を走る風景です。
    現在、旧線部分はサイクリングロードになっています。
    伯備線 ② 布原信号所 キハ17型気動車 下り普通列車 & D51746+D51+D51三重連 鉱石専用貨物列車
    伯備線のSLと言えば、布原信号所のD51三重連が全国的にも有名です。
    有名になったきっかけは、NHKの全国ニュースで放送され、今日のSLブームのきっかけになりました。
    このD51三重連となる2492列車は、伯備線の足立駅に隣接する足立石灰工業から、兵庫県姫路市の飾磨港に石灰石を輸送する、鉱石専用貨物列車でした。
    本来は2492列車は、重連で牽引するのでしたが、下り465列車に、新見から生山まで後補機仕業のD51が、生山から足立まで単機回送され、足立から新見までは、D51三重連の先頭編成に付きました。
    但し、465列車の後補機仕業が運休の時は、2492列車のD51三重連は重連運用になりました。
    D51三重連の撮影を目指す撮り鉄ファンの多くは、岡山を早朝5時出発する普通列車で、布原信号所を目指します。
    到着後は、お立ち台ポイントになっています西川橋梁に向かい、カメラの三脚を立てて列車の到着を待ちます。
    撮影地ポイントの山肌には、毎日500名ほどの撮り鉄ファンが三脚を乱立させました。
    最初に新見方面から、下り普通列車のキハ17型気動車が布原信号所に到着。
    ほぼ同時刻に、足立駅からの2492列車のD51三重連到着。
    この布原信号所で交換をして、定刻に汽笛三声を山々に響かせ、西川橋梁に突進してきます。
    D51三重連が布原信号所から発車して、約2分間のドラマですが、SLの魅力を肌で感じられる一瞬でした。
    伯備線 ③ 布原信号所⇒新見駅 D51重連牽引 上り貨物列車
    D51三重連の2492列車が布原信号所を発車後、次にやって来るのがD51重連の上り貨物列車です。
    伯備線は、勾配区間が多く、急勾配区間のD51牽引定数は330tで、それ以上の重量貨物列車には、前部又は後部に補機が付きました。
    備中神代駅から勾配を降りてきたD51重連貨物列車は、布原信号所での交換停車も無く、勢いを付けて西川橋梁を渡り隧道に入ります。
    伯備線 ④  布原信号所⇒新見駅 D51牽引 上り旅客列車
    布原信号所は、伯備線新見駅と備中神代駅間のある信号所で、当時はこの区間を走る芸備線直通列車のみ、停車し客扱いをしていました。
    芸備線の時刻表には、布原信号所の表記や、発車時刻が掲載されていましたが、伯備線の列車は、運転停車の列車も客扱いは行わ無く、時刻表にも表記されていなかったです。
    伯備線は山陽と山陰を結ぶ幹線ですが、この時期、まだタブレット閉塞の運転でした。
    ここでは、列車交換で布原駅に運転停車をした、D51牽引上り普通列車はタブレットを受け取り発車します。
    伯備線 ⑤ 布原信号所⇒備中神代 C58239牽引 芸備線下り旅客列車
    伯備線の新見駅~布原信号所~備中神代駅間は、芸備線の直通列車も走るため、列車の運行密度が高く、D51やC58が牽く旅客列車や貨物列車が、ひっきりなしにやってきます。
    この時代は、重連撮影が主で、単機牽引のSLは撮影をしない時もありました。
    今、考えてみれば大変贅沢な話で、写真だけでも撮影して置けば良かったと、悔やむ次第です。
    C58牽引旅客列車は、人家の少ない布原を後に、備中神代駅に向かいます。
    伯備線 ⑥ 布原信号所⇒備中神代 D51256牽引~下り貨物列車~逆D51665後補機
    伯備線を走るD51の牽引定数は330tまでで、幹線でもある伯備線の貨物列車は、牽引定数は620tにもなる長い編成の貨物列車があり、前部又は後部に補機が付きました。
    岡山操車場から新見駅まで、D51前重連でやってきた貨物列車は、新見駅からは逆向きで後部に連結、逆後補機として生山駅まで補機仕様にあたります。
    これは、生山駅に転車台がなく、再び上り貨物列車の補機仕業に就くためです。
    新見への戻りの仕業では、米子からやってくるD51の、前補機または次位補機となりました。
    布原信号所は、深い山の谷間にある信号所で、信号所を見渡せる県道が、山の中腹を縦走しています。
    その県道からと、沿線からの映像を取り混ぜて、ご覧いただきます。
    現在は県道沿いに草木が茂り、伯備線を見下ろすことが出来なくなりました。
    伯備線 ⑦ 生山駅⇒上石見駅 D51665+D51重連牽引 上り貨物列車
    山陽地方と山陰地方を結ぶ伯備線は、陰陽連絡路線の一つです。
    途中、鳥取県と岡山県の県境に中国山地があり、伯備線は上石見駅と新郷駅間の谷田(たんだだわ)峠にある、谷田トンネルが県境です。
    峠の標高は約500mで、岡山県側の高梁川水系と、鳥取県側の日野川水系の分水嶺にもなっています。
    鳥取県側の生山駅から、谷田峠までの約10Kmには、連続25‰の上り勾配あり、牽引定数が多い貨物列車には補機が付きます。
    米子貨物駅を出発したD51牽引、上り貨物列車は、生山駅で本務機の前にD51の前補機を連結。
    この先、谷田峠までの10Kmを、時速25Km~30Kmで驀進します。
    伯備線 ⑧ 生山駅⇒上石見駅 D51牽引 上り貨物列車
    伯備線沿線は、春は桜に秋は紅葉にと、とても景色の良い路線です。
    その中でも、生山駅から新見に向かう県道8号線沿いの、石霞渓はとても有名です。
    日野川と石見川の合流地点を中心に、南北12kmの一大渓谷で、文部省からも指定された景勝地です。
    ここでは、その景勝地、石霞渓沿いを走るD51牽引、上り貨物列車を鉄橋下より手持ち撮影しました。
    この時代は、伯備線に並走する県道8号線は、まだ未舗装の部分が多く、この日は生憎の雨で、道路は泥んこ状態でした。
    伯備線 ⑨ 生山駅⇒上石見駅 D51490牽引 上り貨物列車
    昭和47年に山陽新幹線岡山開業とともに、伯備線にキハ181系気動車による特急「やくも」が運転を始めました。
    その後、やくも号の増発もあり、単線区間で駅間距離が8.7Kmと長い、生山駅~上石見駅間の、上石見駅から4.9km、生山駅まで3.8 kmに、列車交換や待避のため、昭和48年に下石見信号所が設けられました。
    この撮影日も、キハ181系気動車による特急「やくも」の試運転列車が走りました。
    試運転列車の通過後に、定期上り貨物列車がやってきました。
    このスジの貨物は、牽引定数が多い列車なので、本来はD51重連で来るはずが、何と単機牽引でやってきました。
    谷田峠のサミットまで、連続25‰の上り勾配を、自転車が走るぐらいの速度です。
    途中から飛び乗れそうな速度です。
    この時はまだ下石見信号所がなく、上石見駅までの10Kmを普段は20分ぐらいなのに、この速度だと45分ぐらいかけて走ったかと思われます。
    伯備線 ⑩ 生山駅⇒上石見駅 C58296牽引 上り旅客列車
    伯備線は、D51が旅客列車や貨物列車を牽引していましたが、新見機関区には、芸備線と姫新線の運用に就くC58が在籍、伯備線の一部の旅客列車にもC58が運用に就きました。
    C58は、亜幹線用としてコンパクトで力強く美しい機関車として、人気があり、当時の四国では主力機関車になっていました。
    ここでは、午後に走るC58牽引伯備線上り普通列車をご覧ください。
    トンネルから出てきて橋梁を渡りますが、その右側が紅葉時の景勝地、石霞渓になります。
    伯備線 ⑪ 新郷駅⇒上石見駅 D51902牽引 下り旅客列車
    伯備線の走る鳥取県と岡山県境には谷田峠があり、両方向から連続上り勾配が続きます。
    その沿線でも、岡山県側の新郷駅や足立駅付近で撮影をする鉄道ファンは少なかったです。
    それは布原信号所~備中神代駅間と鳥取県側の生山駅~上石見間に集中していました。
    現在は、EF64が牽引する貨物列車にスポットが当たり、撮影地も布原信号所から新郷駅~足立駅間などに代わり、紅葉時期には大勢の撮り鉄ファンが伯備線を訪れています。
    ここでは、写真の記録も少ない新郷駅~上石見間で、D51牽引下り旅客列車をご覧いただきます。
    オリジナルフィルムの保存が状態が悪く、画像に傷や埃でお見苦しい箇所があります。
    ご了承ください。

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