「藤原が行く」#3 高密植栽培 リンゴ栽培は “大きな分岐点”
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- Опубліковано 5 лют 2025
- 気になる話題を現場から 「藤原が行く」 今回はリンゴの高密植栽培です。世界的にも大雪に耐えられるかどうかのデータがない中、この冬の被害状況に注目が集まっています。
【藤原祐輝アナウンサー】
「高密植栽培のリンゴ園です、これ支柱一本一本全部リンゴの木なんです」
青森市浪岡地区にあるジャパンアップルが管理するリンゴ園です。
【藤原祐輝アナウンサー】
「何本ぐらいですか、見える範囲で」
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「見える範囲で、僕たちの後ろにある範囲内で3000本ぐらい」
【藤原祐輝アナウンサー】
「一面雪に覆われていますけれども、どれぐらい雪が積もっている」
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「1メートル50ぐらい、積雪があります」
【藤原祐輝アナウンサー】
「えっ!」
雪がないときの園地の様子と見比べてみると、木の下半分ほどは雪の中です。
リンゴの木をコンパクトにして、面積当たりの本数と収穫量を増やす高密植栽培。世界的に主流となっていて、青森県内では10年ほど前から導入が始まりました。
ジャパンアップルが、この場所で高密植栽培を始めて5年目。
県内では、大雪の影響により10市町村のリンゴ園で枝折れの被害が出ています。
そうした中、世界的にも豪雪地帯での栽培実績がほとんどない高密植栽培が、青森の大雪に耐えられるかに注目が集まっています。
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「2、3週間前、年明けすぐぐらいは2メートルぐらいまで雪がありまして、最近暖かかったので50センチぐらい雪が溶けてきたんですけれども、溶ける時にサラサラのまま溶けるのではなくて氷のような板になって溶けるじゃないですか、その時に氷の板が枝を一緒に引っ張っていて、引っ張っていって耐えられなくなって裂けている」
「だいたい2割程度、枝の裂け折れが見られますね」
根本から裂ける枝。一気に積もった雪が一気に解けると、下に引っ張られて裂けてしまうそうです。
今回被害が遭ったのは、横に伸びる枝。支柱に固定された主幹はというと…。
【藤原祐輝アナウンサー】
「主幹の枝折れの被害は、今回は確認されていますか」
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「今僕たちが見たところ、ほとんどない」
折れれば致命的となる主幹への被害はほとんどなし。一部の枝が折れた分、収穫個数は減る可能性がありますが、その分、他の実が栄養を受けて大きくなるため、収量という点では大きな影響はないとのこと。
【藤原祐輝アナウンサー】
「高密植栽培での大雪の被害、雪への耐性は、今回どういった見方ができますか」
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「致命的な被害はほとんどないので非常に耐性はある、青森雪が多い中でも問題なく栽培できるのではないかと思う」
県内のリンゴの栽培面積は35年間でおよそ2割減少しています。青森県が世界に誇るリンゴ産業。高齢化や園地の減少といった課題がある中、リンゴの栽培方法は今、分岐点を迎えています。
【ジャパンアップル 野澤俊介代表】
「最初は懐疑的、青森で本当にできるのか、この雪の多い中でできるのかという考えを持っている方もいらっしゃったんですけれど、今回の大雪にもしっかりと耐えられるところが見えてきましたので、少しずつでもいいので、やりたい方、一緒にやっていただける仲間を増やしていきたいと思います」