記録的な「大雪」 青森県内で様々な影響
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- Опубліковано 7 січ 2025
- 津軽地方の方は、年末年始のお休みも雪片付けでゆっくりできなかったという人がほとんどではないでしょうか?多くの人が仕事始めを迎えた1月6日も、記録的な大雪の影響が続いています。
【雪片付けをする人】
(Q.今季の雪」「異常ですね」
「毎日毎日、家でも雪かきなので、大変ですね」
大雪のダメージでテンションが上がらない仕事始め。
最初の仕事もやはり雪片付け・・・。
雪に埋もれた車両を掘り出す人たちの様子が、多くの職場で見られました。
【坂本庸明記者】
「青森朝日放送の社用車です。ご覧のように雪に埋もれていて、すぐに走り出すのが困難な状態です」
走行する車の脇にも、そびえたつ雪の壁。6日朝の青森市内は、普段は流れる大きな通りでもノロノロ運転。
道幅が狭くなった住宅街の細い道では、道を譲り合いながら、対向車が慎重な運転ですれ違っていました。
青森市内では、多くの住民が利用する生活道路でも除排雪が追いついていない場所がまだあります。
【坂本庸明記者】
「こちらの道路では、雪で道幅が狭くなっているだけではなく、デコボコになっている箇所もあります」
このような状況の中、運転手はデコボコの道路に気を付けながら車を走らせますが…
車体の底部分が接触してしまいます。
その他、付近の道路には固まった雪の路面に穴も空いていて運転する際には注意が必要です。
記録的な大雪で雪害も発生しています。
警察や消防によりますと、弘前市貝沢の空家の敷地内では、1月5日午後3時半すぎ、板柳町福野田の自動車整備士、葛󠄀西浩司さん(70)がうつぶせで、雪に埋もれているのが発見されました。
葛󠄀西さんは、心肺停止の状態で板柳町内の病院に搬送されましたが、その後死亡が確認されました。5日午前11時ごろに屋根の上の雪を1人で下ろしていた葛󠄀西さんを近所の人が目撃していて、屋根の上には1.5メートルほどの雪が残っていたということです。
葛󠄀西さんはヘルメットや命綱をしていませんでした。警察は除雪作業中の事故とみて調べを進めています。
4日にも、板柳町で除雪作業中に75歳の男性が亡くなり、弘前警察署管内では2日連続で雪害による死亡事故が発生しています。
また、十和田市でも1月1日、雪下ろし作業をしていた80歳の男性が亡くなりました。
【宮下知事】
「地域によっては、観測史上最大級の積雪深を記録する最大規模の豪雪災害になっている」
年末から年始にかけ、大雪に見舞われた県内。青森市や弘前市では、平年の3倍を超える雪が積もり、県は12年ぶりに「豪雪対策本部」を設置。
雪の重さで潰れてしまった車庫の屋根。折れた梁の一部が停めてあった車を直撃。フロントガラスには無残にも大きなひびが…。
【被害にあった住民】
「ゴゴゴゴーってすごい音で、目の前で崩れていきました。びっくりしました」
「湿った雪が降るので、どうしても重くなっちゃう」
弘前市では4日、積雪が115センチとなり、1月としては観測史上最大を記録。
【上田恒輝ディレクター】
「こちらの木、もう道を完全に遮る形で倒れてしまっています」
【西田俊明記者】
「桜の景勝地として全国的にも有名な弘前公園です。雪の重みで木が倒れる恐れがあるとして、ほとんどのエリアを立ち入り禁止にして作業にあたっています」
一方、弘前公園では、安全確保のため、3日から園内への立ち入りを規制しています。除排雪などの作業を早急に進めたいとしていますが、解除の見通しは立っていません。
【岡山から来た人】
「動いた天守閣が見えたらいいなと思って来たんですけど、残念だわ」
弘前市公園緑地課によりますと、12月28日から1月5日正午までに、マツやサクラなど合わせて17本が倒木。そのほか枝折れも多数確認されたということです。
【弘前市公園緑地課 桜守 橋場真紀子さん】
「マツはかなり年数の経った250年ほどのマツも含まれておりますので、雪の重みに耐えられず幹の途中で折れてしまうということが続きました」
「なるべくこういう被害につながらないような態勢づくりとかを改めて確認しながら作業してまいりたいと思います」
板柳町にある加工用リンゴの仲卸業者の倉庫です。屋根が雪の重みで崩れないよう、パレットを積み上げて支えています。
【加工用リンゴ仲卸業者】
「ちょっとたわんだんですよ、ちょこっとだけ。これはやばいっていうので」
「年末年始で従業員もいないし、1人で下ろせる状況じゃないくらいドカ雪が降ったので」
大雪の影響で、JRでは津軽線が終日運転を見合わせるなど、上下合わせて55本が運休。3657人に影響が出ました。
このほか、青い森鉄道では青森・三沢の区間で終日運転を見合わせるなど、上下合わせて59本が運休や区間運休しました。
日中の最高気温は八戸で10.6℃、三戸で9.4℃、三沢で9.2℃となるなど、2月下旬から4月上旬の暖かさとなりました。
1月4日から雪害による事故で3人が死亡するなど、青森地方気象台は屋根からの落雪や除雪作業中の事故に注意を呼び掛けています。
4日に豪雪災害対策本部を設置した青森市の西市長は、除排雪状況を報告しました。
幹線道路や生活道路の除排雪は、緊急車両が通れる程度の除雪作業を青森地区では8割、浪岡地区では9割を完了したということです。
ただ、4日正午から5日午前5時ごろにかけて、30センチの降雪があったため、作業が遅れている状況です。
5日までに、市に寄せられた除排雪に関する相談件数は、青森地区で8634件、浪岡地区で517件となっています。
【青森市 西市長】
「市民の皆様には本当にご不便ご苦労をお掛けしてしまうことになりましたので、これは大変申し訳なく思っております。今後さらに力を入れて早期の解消を図ってまいりたいと思っていますので、今しばらくお待ちいただきたいと存じます」
青森県庁では宮下知事が年頭のあいさつで、大雪に見舞われた地域の支援に全庁を挙げて取り組むよう指示しました。
県は4日、12年ぶりに豪雪対策本部を設置。
【宮下知事】
「新年早々大雪で大変な思いをされている県民の皆様も多くいらっしゃいます。一部災害のような状況になっている地域においては、全庁態勢で県政の最優先事項として除排雪・生活支援に取り組んでいただきたいと思います」
また、一部の自治体では排雪が追いついていないことから、県が調整を行い、むつ市から黒石市と青森市に排雪用の車両が派遣されることになりました。
黒石市には7日から11日まで5台が、青森市には14日と15日の2日間、15台の車両が派遣されます。
【宮下知事】
「ある意味全県的な応援態勢を構築して、どんどん排雪車両を出せるようにする。要請があれば、除雪の方も手配をするということになっていくと思います」
さらに、今回の大雪は災害だという認識を示し、国への要請も含め対応を強化する考えを示しました。
八戸市で、大雪の津軽地方を中心に支援していくことを、熊谷市長が市長会見で明らかにしました。
【八戸市 熊谷市長】
「八戸市にも除排雪支援についての照会が来ております。今後の支援ニーズなど県と協議を実施し、八戸市としてできるだけの支援をしていきたいと考えております」
具体的な支援内容については、今後の協議次第ということです。