祇園提灯に揺れる御舟

夜７時、御舟は赤い提灯を揺らせてゆっくり進みだした。笛と太鼓と鉦に合わせて、担ぎ手は「さぁーさい！」と声を張り上げる。そのたびに船体は大きく上下に揺れる。御舟の前後には、竿灯。　その明りを頼りに船頭は誘導する。周りには見物客の歓声。こうやって１時間ばかり練りながら浜まで行き、船に乗せて弁天島を周ってくるのだ。
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