【建築材料】ＯＳＢパネルは、針葉樹構造用合板の代わりになるのか？

昨年2021年は木造建築を手掛けておられる方にとっては、針葉樹の構造用合板の手配が間に合わず、苦労された方も多いのではないでしょうか？最近の針葉樹構造用合板の不足は例年と違い、少々長引きそうな話も耳にされている方も多いのではないでしょうか？今後の予想もつかない事態のためにＯＳＢパネルも検討されていかがでしょうか？

[@seiran299]

ニス等を塗布して内壁の仕上げとして、OSBボートを使用する場合、構造用と兼用する事は可能でしょうか？
また、厚みを9mmから12mmにする事で構造用と内壁仕上げを兼用可能にする事は出来るのでしょうか？

[@user-gj6sk7ne9r]

コメント頂き、ありがとうございます。返信が遅くなり申し訳ございません。一部調べないとわからないこともありましたので。
＜内壁の仕上材兼構造用としてについて＞
きっちりと下地材が入っており指定の釘が規定通りのピッチで撃たれておれば構造用としての役目もはたし、仕上としても使えます。
＜12㎜ＯＳＢを構造用としての使用について＞
この件について調べていたのですが、ＯＳＢの耐力壁についての資料でＡＰＡエンジニア―ド・ウッド協会の資料を見ておりましたが、壁の耐力壁としては9㎜品についてしか記載が無く、12㎜品でも同等仕様で釘のピッチを守りきっちりと打てば耐力面材として同等の耐力が取れるのかがはっきりとわかりませんでした。この部分については各地域の行政や建築主事の判断をご確認頂いた方が間違いないと思います。
中途半端な回答になってしまい、申し訳ございません。建材屋課長

[@sekaikifune1712]

床材としてOSBは使用しても問題ないものでしょうか？強度や耐久性、また床なのでボンドの耐水性なども影響するかと思いますが、どんな感じでしょうか？

[@user-gj6sk7ne9r]

ご質問頂き、ありがとうございます。また返信が遅くなり申し訳ございません。
現状、ＯＳＢを床の下地材として使用されているビルダー様もあるとメーカーさんからお聞きしておりますが、反面ＯＳＢを床の下地材として使って床鳴りが出た事実も聞いております。我々としては現状ＯＳＢは屋根下地材、壁材としてのご利用をお勧めしております。またＯＳＢの耐水性についてですが、ＯＳＢは別途、日本農林規格が定められているので合板のＪＡＳ規格を持って言及することはできませんが、接着剤の観点からＯＳＢを見た場合、ＯＳＢに使用されている接着剤は合板の規格では特類に分類されるのでＯＳＢは合板でいうところの特類に該当するといえます。（ＡＰＡエンジニアード・ウッド協会の資料より参照）よって特類相当と考えれは、床などの下地材としてＯＳＢを使っても床からの湿気程度であれば耐水性に問題はないと考えらえられます。
少し長々と書いてしまいましたがお許しください。　建材屋課長

[@sekaikifune1712]

@@user-gj6sk7ne9r
詳細な回答ありがとうございます。特類相当ならば耐水性に合板と差はなく、床鳴りは合板でもありますし、強度も針葉樹合板よりあるようですので床材として使用できそうですね。

[@taro-mt3cb]

素人ですが、解りやすいです。DIYの参考になりました

[@user-gj6sk7ne9r]

コメント頂き、ありがとうございます。また返信が遅くなり申し訳ございません。仕事の関係上どうしても建設業者様向けの作成になってしまいますが、一般の方のＤＩＹの参考になっているのであれば大変うれしいです。これからもわかりやすい動画が作成するように努めます。
建材チャンネル

[@user-rt1io2vu8x]

なぜ海外でosbが圧倒的に使用されているんでしょうね？

[@user-gj6sk7ne9r]

ご質問頂き、ありがとうございます。私がＯＳＢの輸入業者様からお聞きした内容になりますが、わかる範囲でご返答させて頂きます。
①日本は海外に比べて、ダントツ合板工場の方が多いそうですが、北米などでは、合板工場よりＯＳＢ製造工場の方が多いそうです。
②合板の場合は、まっすぐ筋の通った丸太をかつら剥きし、その単板を交互に貼り合わせていくのですが、ＯＳＢはまっすぐの丸太でも、曲っている丸太でも、台風などで折れて倒れた丸太でもチップ状にして熱圧着をしてボード状にしていきますので原材料を無駄なく使えて、環境にやさしく合理的という点が北米などでは受け入れられているのではないかとのことでした。
以上簡単ではありますが、ご返答させて頂きます。
ありがとうございました。
建材屋課長