神札城の踊り子 / 幻想世界の音楽たち [Japanese Music] Music of the Fantasy World - Dancing at the sacred castle

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  • Опубліковано 28 вер 2024
  • 夜の帳が降りる頃、踊り子は不意に現れる。
    能管が奏でる竹の葉と鈴虫の唄……炎を纏い、翳(かざ)した神札は舞扇に具象した。
    一つ舞うと障壁画は動き出し、二つ舞えば城内が燈火に満ちる。
    眩むほどの光に在りながら、彼女は何処か昏いまま。
    炎影に隠された相貌は一体何を想うのか────。
    『神札城の踊り子』(Dancing at the sacred castle)
    ──────────────────
    【Discography】
    1st Full Album『幻想世界の物語。』
    ▼ CD
    gensosekai.the...
    ▼ Streaming & Download
    linkk.la/story...
    【Production team】
    - 長谷川真生 (MAIKI HASEGAWA) / / hasegawamaiki
    - はる (HARU)
    - 霜月ひでり (HIDERI SHIMOTSUKI) / / ckocrwcapvuu6ww
    【Illustration】
    inika 様
    inika.booth.pm...

КОМЕНТАРІ • 524

  • @gensosekai_bgm
    @gensosekai_bgm  Рік тому +62

    1st Full Album『幻想世界の物語。』
    ▼ Streaming & Download
    linkk.la/story-of-the-fantasy-world
    ▼ CD
    gensosekai.theshop.jp/items/81773439

  • @零阡
    @零阡 Місяць тому +39

    和風のフリーBGM漁ってるとだいたいコメ欄に文豪たちが現れてるから好き

  • @aruku324
    @aruku324 Рік тому +1632

    どんな曲でも等速が1番作者の作りたかった雰囲気とかが伝わってきて1番いいと思ってる

    • @cnvq_
      @cnvq_ Рік тому +125

      何倍速が好きっていうのばっかりコメントあるの作曲者にもちょっと失礼ですよね🥲

    • @Mahiru00F
      @Mahiru00F Рік тому +190

      @@cnvq_ ○○倍速も良きとかならいい気がする。「も」ならいいと思う。「が」とか「の方が」は失礼。

    • @山本宏-k4v
      @山本宏-k4v Рік тому

      @@Mahiru00F それな、見ててガチ腹立つ

    • @aruku324
      @aruku324 Рік тому +29

      @@cnvq_ 僕もそう思います
      自分としては悪評よりも冷たい感じがしてうーんってなっちゃいます

    • @MORINO.KUMASAN
      @MORINO.KUMASAN Рік тому +25

      やっぱりそうだよね
      というか倍速にすると音が変形するから聴いてられない😅

  • @なまえ-b5f
    @なまえ-b5f Рік тому +873

    虎の絵『おかえり、お嬢』
    踊り子『ただいま、虎』
    虎『後ろのは?』
    踊り子『マヨイゴ』
    虎『そうでしたか、、、ジュル』
    踊り子『食べちゃ駄目だよ』
    虎『!!お嬢!申し訳ありません!客人を、』
    踊り子『うん、良いよ。気にしないで。しょうがないよ』
    虎『お嬢……有り難き、お言葉…。客人、申し訳なかった。無礼を許せ。』
    鯉の絵1『あ!ひいさまだ!』
    鯉の絵2『ひいさまが帰ってきたよ!』
    鯉の絵3『ひいさま!おかえり!』
    踊り子『ただいま』
    鯉1『あれ?ニンゲン?』
    鯉2『ニンゲンだ』
    鯉3『マヨイゴ?』
    踊り子『うん、そう、美味しそうでも食べちゃ駄目だよ』
    鯉1『うん!ひいさまの御客様だもん』
    鯉2『食べないよ!』
    鯉3『虎と一緒にしないで』
    虎『なんだと!お前ら!』
    鯉123『キャーッ!虎が吠えた~!』
    って会話をしてたら良いと思う

    • @GAMES-zm3qc
      @GAMES-zm3qc Рік тому +58

      天才

    • @なまえ-b5f
      @なまえ-b5f Рік тому +16

      @@GAMES-zm3qc ありがとう

    • @じんじー
      @じんじー Рік тому

      ჱ̒⸝⸝•̀֊•́⸝⸝)‪♡

    • @あいうえ-n7x
      @あいうえ-n7x Рік тому +8

      スキ。😘

    • @ぶらいと-z1t
      @ぶらいと-z1t Рік тому +71

      俺はまた面倒なものを連れ帰りましたな……ってヤレヤレする爺やになりたい……

  • @翠雨-b5e
    @翠雨-b5e Рік тому +616

    神道をモチーフにした小説を執筆しているものです。
    世界観やプロットを作成する際、集中力が切れて和風の曲をよく探しているのですが、程よく現代の空気感を交えつつ、華やかすぎず、激しすぎず、穏やかで切なすぎない和風の曲は意外と見つからず困っていました。
    しかしこちらの曲は求めている雰囲気にぴたりと合致していて、大変助かりました。
    鳥も息を潜めるような静かな夜に、妖かしが集って芳しい秘密の宴を開いているような、清らかで怪しい旋律が素敵です。
    うつくしいひと時を与えてくださってありがとうございます。

    • @寝不足-j1w
      @寝不足-j1w Рік тому +55

      言葉の選び方が好きです。執筆頑張ってください。

    • @翠雨-b5e
      @翠雨-b5e Рік тому +32

      @@寝不足-j1w 伝えたい雰囲気を捉えて、言葉の魅力を活かしながら文章を書くよう心掛けているので、そう感じてもらえて嬉しいです。
      ご返信ありがとうございます!

    • @user-gh5dv7sf9b
      @user-gh5dv7sf9b Рік тому +5

      國學院大學に行きなさい、さぁ。

    • @翠雨-b5e
      @翠雨-b5e Рік тому +21

      @@user-gh5dv7sf9b 薦めていただいた國學院大學の神道文化学部、上質な学びを得られると予感させる大変魅力的な学部ですね。
      現状では通学が可能になる程の時間的・経済的な余裕が見込めませんので、残念ながら入学について前向きに検討することはできませんが、そっと背中を押すコメントをしていただいたこと、とても嬉しく感じております。
      ご返信ありがとうございました。

    • @桃のだいぱにっく
      @桃のだいぱにっく Рік тому +6

      わわわぁ!めちゃくちゃ読みたいです‥!✨
      私もとてもこういう曲大好きです!執筆頑張ってくださいっ!!

  • @miA-it9sb
    @miA-it9sb Рік тому +348

    「踊り子」って言葉が好きで、和風も好きで、聴いてみたら一気に引き込まれました〜!こんな場所に行ってみたい

    • @もちごめ-g7i
      @もちごめ-g7i Рік тому +3

      私も踊り子やあやかしなどの和風の雰囲気大好きです!ほんとこんな所があれば行ってみたいですねっ!✨

    • @こはく-u1r
      @こはく-u1r 7 місяців тому

      めちゃ共感できます!!!

  • @スミー-x4g
    @スミー-x4g Рік тому +375

    目を開けるとそこは現代とはかけ離れた古めかしく神秘を連想させる場所だった。
    周りを見れば、見慣れない着物を着たものたちが目に映り皆何かを見上げている。
    私も見上げてみるとそこのは幅二尺ばかりの木の板で作られた橋で踊る一人の踊り子少女の姿。
    その踊りはどこまでも幻想的で美しく皆が皆目を奪われるものだった。
    だが私はその踊りがどこか儚く悲しいものに見えた。
    この曲がこの舞がずっと続けばいいのに。そんな叶わぬ思いを抱きながら少女を見上げる。
    それはこの1曲だけの命、この曲が終わるときっと少女は命が尽きてしまうそんな思いから来たものだろうか。
    はたまた自身の命の最後がこれで最後だと感じたのだろうか
    『どうか終わらないで』
    『このまま続いて』
    『まだここにいさせてくれ』
    『まだ、まだ、まだ・・・』
    『もっと、もっと、もっと』
    溢れ出す力のない私の思いも届かず、曲が終わりを迎え少女は舞台袖に消えていく。
    少女を見ながら私はこの場所に何のために呼ばれたのかを思い
    そしてここからどこへ流れていくのか分からぬまま幕は閉じていく。
    ━━━━━━━━━━キリトリ━━━━━━━━━━━
    他の文豪の方々に比べお目汚し程度の作品ですがそれでも楽しんでいただけたら幸いです。

    • @mi3957
      @mi3957 Рік тому +24

      いい。好き

    • @MiKU-cz4oo
      @MiKU-cz4oo Рік тому +25

      なんかこうやって音楽だけでこんなに想像を繰り広げられる人すごく尊敬する
      こんなすてきなの思いつかないもん

    • @snow-iz4dt
      @snow-iz4dt Рік тому +17

      音楽と小説って合うよね

    • @AA-hi9gq
      @AA-hi9gq Рік тому +3

      羨ましい文章力

    • @ルミ-o4l
      @ルミ-o4l Рік тому

      すごく好み

  • @あい-m6q9s
    @あい-m6q9s Рік тому +763

    城の何処かで、鈴が鳴る。
    清らかで、涼やか。
    風に乗り、流れゆく。
    「あれが居りますわ」
    「美しい音色ね」
    城の侍女たちが囁きあい、そっと耳を澄ます。
    すると城の中で、影が舞う。
    ふわりふわり、蝶の如く。
    「あれが居れば、この城は安泰だ」
    「殿が連れてきてくださったのよ」
    「良き良き」
    うるせぇ。と、影は呟く。
    殿が連れてきた?
    阿呆が。
    無理やり、捧げられたんだ。
    この城が百年、千年と永く在るようにと、人身御供にさせられたんだ。
    貧しい村の身寄りの無い、子どものおれを、選んで。
    おれの骸は、この城のでかい柱に縛られてんだ。 
    もう命は無いのに、魂は影に成って、踊り続ける。
    そうする事で、この城は加護を得た。
    誰も知らねぇだろ。
    おれ、まだ生きたかったのに。
    無理やり、命を絶たれた。
    そんで、おれの事を知らねぇ奴らの為に、福招きを続けてきたなんて、そんな人外のモンになっちまった餓鬼の事なんてよ。
    なぁ、誰も知らねぇだろ。
    知らねぇだろ!?
    畜生・・・。
    影は泣く。
    落ちる涙は、もうどこにも届かない。
    叫ぶ声は鈴の音色になるだけ。
    自分のものにはならない幸せの為に、影は縛られ、今宵も舞う。

    • @ayan-o8801
      @ayan-o8801 Рік тому +26

      スゴ───(〃'艸'〃)───ィ

    • @あい-m6q9s
      @あい-m6q9s Рік тому +8

      @@ayan-o8801 ありがとうございます。

    • @ををを-r2w
      @ををを-r2w Рік тому +13

      好き。

    • @あい-m6q9s
      @あい-m6q9s Рік тому +7

      @@ををを-r2w
      ありがとうございます。

    • @因幡てゐ-k9w
      @因幡てゐ-k9w Рік тому +13

      @@あい-m6q9s
      なんか影さんが悲しいような怒ってるような
      そんな物語(?)ですね。とてもいいですね
      物語の世界に浸ってしまいました(^ν^)

  • @虚無-n7k
    @虚無-n7k Рік тому +93

    最近毎日この曲聴いてる。
    和風が好きなのもあるけど、この曲の落ち着くテンポと、どことなく切なくなる雰囲気がめちゃくちゃにツボなんだよなあ。とても好き。

  • @しの-c5v
    @しの-c5v Рік тому +2161

    1.5倍もいいと思うけど、このゆったりしたリズムを楽しむのが和風のいいとこが出てて一番好きかも。

  • @Yaanneo
    @Yaanneo Місяць тому +2

    ふと見つけてコメント欄に倍速あったから試して見たけど私は標準倍速が1番ゆったり心地よくて好きだった……めちゃくちゃ落ち着く素敵……

  • @ywfyweg4079
    @ywfyweg4079 Рік тому +340

    うぉあーーー…めっちゃ良き…
    絵を描く時に、テーマに合わせた曲を聞くから…これから和風の絵を描く時はこれを作業用にしようかな🤤🤤ゆったりとしてるから落ち着くし、めっちゃ和の世界に集中できる…

    • @不思議の国のアリス-j7j
      @不思議の国のアリス-j7j Рік тому +10

      すっごいわかる!!!
      絵を描く時、何となく曲を合わせるよね🤔

    • @ywfyweg4079
      @ywfyweg4079 Рік тому +9

      @@不思議の国のアリス-j7j
      そう!!逆に、カッコイイ曲からインスピレーションを得てカッコイイ絵を描いたり…🤤🤤表情を描く時に、同じ表情を描く現象的な…絵に合わせた音楽で気持ちを作ってるんですかね…(??)😂

    • @KOBASHIRIYA
      @KOBASHIRIYA 9 місяців тому +3

      芸術は繋がってる。
      例えば絵を観て曲を作る人も居れば、
      曲を聴いて絵を描く人も居る。
      芸術は全て人の心を動かしたり自分の世界を具現化する為に生み出す物だからだと思ってる。
      作品を作った人の心を感じ取って、自分でも何かを生み出そうとする作業が僕は凄く好き。

  • @とーる-f8t
    @とーる-f8t Рік тому +75

    どんな再生速度にしても良い感じになるのすごいんだが

  • @hille0600
    @hille0600 Рік тому +142

    私の町には、城跡のお狐様がいる。
    私のひいひいひいお爺さんくらいの頃には、そこにお城があったらしい。
    城跡には宴会場のような、ステージのような広い根を張った大樹が生えている。
    そこの小さな祠にはお札があったりね。
    私も小さい頃からそこが好きで、よく行っていた。
    そこのお狐様に、言い伝えがあった。
    『狐の中でも一番上手に踊れる狐が、お狐様として姿を現せる。』と。
    あの大樹の下でお狐様を見た誰かが、その美しさに心奪われたんだとか。
    私も見てみたいなぁ……。
    **********
    バサッ、ヒラッ
    纏うお札と、綺麗な髪が、美しく舞うそのひとに合わせて私を魅了する。
    とっても綺麗に、たくさん装飾されたお城。
    ここがどこなのか、私はどうやって来たのか、詳しく思い出せないけれど、すごく疲れてしまって、それで……大樹に来たんだ。
    「…もう帰るのか?」
    少し寂しそうなそのひとの口元は、優しく笑っていた。
    目元は狐のお面で隠れているけど。
    うなづく私に、そのひとは言った。
    「助けてくれて、ありがとうな。」
    お城で転んでいたそのひとを、助けて、擦り傷をハンカチでくるんであげただけだけどね。
    「…絶対、上手くなるから。一番上手く踊って、会いに行くから。」
    **********
    私は町の資料本を読みつつ大樹へと向かっていた。
    昔あそこにあったお城は『神札城』というらしい。踊りが盛んだったのか、よく記してある。
    「………ぇ…?」
    大樹のステージにたどり着いた私が見たもの。
    日の落ちた、薄暗い中で、綺麗に舞う狐が一匹。
    尻尾が何本かあり、普通の狐ではないのがすぐにわかった。
    「ねぇ…っ」
    祠のそばでこちらに向いて一礼して、私が瞬きする間に消えてしまった…。
    その狐が、お狐様がいた場所へ駆け寄ると
    祠に、汚れ一つないハンカチが置いてあった。
    「………これ…」
    いつだったか、不思議な体験をしたときの、夢だったんだ、落としただけだ、って思っていたハンカチだ…。
    確かに、狐の中で一番優しくて、綺麗だった。
    私の町には、神札城の踊り子がいる。
    ○───────────────────◯
    いれたい要素全部いれたら長文になってしまいました☆
    ここまで読んでくれた方、もしいたならありがとうございます!
    駄文で、落書きですが楽しんでいただけたら幸いです🙇‍♂️

  • @どら-y4d
    @どら-y4d Рік тому +149

    目を開けるとそこは暗い和室。
    なぜか服は着ておらず、目の前には乱雑に置かれた高貴そうな着物があった。
    ふすまの隙間からは廊下、そしてもう一つある廊下の向かいには宴会場があった。
    廊下と廊下の間には、なぜか川が流れ、近くに満開桜が何本か咲いていた。
    置かれた食事は全て食べ終えた後のようで、紫色の厚い座布団が、光を受けて黄色く光る。
    着物を着た何人かの男女が扇子を手に踊っている。1人は手を叩いて音頭をとり、1人は歌い、1人は笑い。
    だが声や音は少しも聞こえてこない。まるで向かいの男女が、何かの画面越しに写ってるのではないかと思うほど。
    なぜか行けないと思い、向かいに行くのは諦めた。着物をきて部屋から出てみると隅々まで灯りが灯され、少し違和感を覚える。
    落ち着く。なんて綺麗な場所だろうと思う反面。時々背中によぎる寒気と、どこか感じる不気味さ。あの男女以外にも廊下に数人、着物を着て能面を付けた女性が歩いているのを見た。
    だがそれ以外にもいた。おそらく人ではない。青い光に包まれ、その階の天井にギリギリ届くかという、背の大きな人型。半透明で向かいの様子も屈折しながらだが見える。その人型はゆっくり、本当にゆっくりと廊下を歩いている。
    なぜか恐れ多くなり、会釈をしながらそれの横を通り過ぎた。
    そのまま色々なところを渡り、出口が無いか見渡す。だがいくら移動して景色を見渡してもどこも同じような場所。歩いて行く人達は変わっているが、場所だけが延々と変わらない。
    「おやおや◯◯、何処へ行く。」
    突然ひょっとこ面をつけた男に呼び止められる。どうして名前を知ってるのかと驚いた。
    私は何処に出口があるのかを聞いた。すると男は少し呆れた仕草で言う。
    「お前は会う度同じ事を聞いてくる。もうそろそろ、覚える事を覚えるべきだ。」
    そう言いながらも男は1方向を指差す。毎回こうして教えてくれているんだろうか。私はありがとうと言ってその方向へ進んだ。
    「あとはあの子に聞くといい。
    またお前を元の場所に戻してくれるだろう。」
    男は別れ際にそう言った。私は振り返って、あの子って?と聞いた。
    「お前は本当に忘れ癖が酷い。私だけに限らずあの子の事まで忘れるか。私は構わんが、あの子の事だけは忘れてやるな。絶対だ。」
    私はぴんとは来なかったが、頷いてその場を後にした。その通りにすぐに出口が見えて、靴もないので裸足で外に出て行く。
    とてつもない人だかりで、歩くのがとても困難だ。上の方を見ると、少し行った先に大きな鳥居が見える。
    あそこに行けば大丈夫そうだと思ったが、次の瞬間人酔いでとても気分が悪くなり傍にそれた。
    気持ち悪い。めまいがする。ゲェゲェと声を捻り出しながら俯いて腰を下ろす。すると、誰かが駆け寄って背中をさすってくれる。
    「良かった。来てくれたんだ。」
    同い年の女の子の声。
    だが現実では聞き覚えがない。
    私ははっとなって顔を上げた。相手の顔を見てもピンとこない。が、何処か知ってる顔だった。
    ひょっとこ面の男が言っていたあの子とは、彼女の事だと思った。
    私、会った事ある。
    そう伝える。
    「そうだよ、会った事ある。
    今まで何度もね。覚えてる?」
    少しずつだがそんな気がしてきた。前に似たような光景、会話を見た事がある気がする。
    覚えてると思う。でも、思い出せなくて。ひょっとこの人が言ってたから、もしかしたらって…。
    「彼いっつもそう言ってあなたを急かすのよ。覚えてもないのかって。でも無理も無いよ。他の人に比べたら、本当に指で数えるくらいしか会えて無いんだもん。」
    なんだか申し訳なく思った。彼女は明るく話してくれているが、どこか寂しそう。
    思い出したい。ごめんね。
    そう伝える事しかできなかった。
    「ううん。そうだ、とりあえず鳥居に行こう。朝が近いから。」
    うん、と返事をして女の子と手を繋ぐ。私に目を瞑るようにと言うと、人混みをぐんぐんと掻き分けて私の手を引いてくれる。
    鳥居まではあっという間だった。
    「ここを通れば戻れるよ。」
    その時に思い出した。
    これが幼少期から何度か見ていた夢だと言う事。最初は出られずに終わり、あのひょっとこ面の男が現れ、次に彼女が現れ…鳥居をくぐる事で終わる夢。
    私思い出したよ。いつも助けてくれてた。あの時からずっと助けてくれてた。出られなくて怖いまま終わってた所から、ここまで連れてきてくれた。
    私はそう彼女に大きな声で言う。
    なぜかもう会えないかもしれないという思いが次第に強くなる。
    鳥居の一歩手前から、なかなか動けず彼女の方を見る。何か話したいのに言葉が詰まる。
    「◯◯!」
    彼女が笑顔で呼びかける。
    「大丈夫!私たちずっと待ってるから!辛い事があった時、また必ずあなたに会いに来る!大丈夫だから!」
    登ってくる日の光に、彼女がぼんやりと溶けて行く。
    やっと思い出せたのにと胸が苦しくなる。でも彼女は笑顔で続けた。
    「◯◯!私達ずっとあなたの味方だからね!必ず、助けに行くからね!1人じゃないからね!」
    「行って!あなたがいきたい場所に行って!私達もついて行くから!」
    その言葉を聞いて、私はゆっくり向きを直して鳥居をくぐった。
    時刻は5時30分。いつもよりだいぶ早く起きた。カーテンから日が差し込んで、最近では考えられないくらいの晴天だった。
    その日の夜の事を思い出す。自分はいてもいいのかと問いただして泣いて、少し鬱気味になった。私なんてと思って泣きながら気づけば眠ってた。
    偶然や妄想にしては、不思議な夢だったなと思った。その日の夜実家の弟から写真が送られてきた。
    地元の夏祭りの写真と、私が当時の同級生に買わされた狐の面があった。
    私の小中学校での生活は、あまり良い物ではなかった。自己嫌悪に縛られて、いつも私なんかがと思う日々だった。
    そんな時に夏祭りに一度だけ誘われて一緒に行った。だがそれも想像とは違った。思い返してみれば、アレはただの荷物持ちだった。
    彼女達の後ろを歩き、両手が塞がってるところにキツネ面を被らされ、その時の写真に私は写っていなかった。
    彼女達が帰った後鳥居をくぐって神社に行って泣きながら手を合わせた。願いは無かったが、手を合わせた瞬間涙が止まらなくなった。
    そのまま神社の裏に隠れて泣いて、
    親が来るまでそこで過ごした。
    あれと何か関係するんだろうか。まさか。
    だけどもしそういう繋がりがあるんなら、また地元に戻れたときにお礼を言いに行こうと思う。
    あなた方のおかげで少し、少し変わって、自分の事を好きになれましたと。私を助けてくれて、ありがとうございました、と。
    【追記】
    読んでくれてありがとうございます。
    だいぶ詩的に書きましたがこれは私が実体験した過去です。本当に…本当に色々な夢を見ています。
    間接的な予知夢だったり自分の気持ちと向き合う夢だったり…数回…亡くなった方関連の夢だったり。

    他の方のお話もお楽しみ下さい。
    それでは。

    • @ririamo_re
      @ririamo_re Рік тому +12

      話の不思議さと曲の美しさが相まって、世界観に引き込まれました。

    • @萩宮
      @萩宮 Рік тому +4

      つい最後まで読んでしまいました
      素敵な物語ありがとうございます

    • @そらすずめ-b4b
      @そらすずめ-b4b Рік тому +2

      あはれなり。あなよし

    • @たけし-h1f
      @たけし-h1f Рік тому +2

      おもろいやん

  • @wouldking.hirosan
    @wouldking.hirosan Рік тому +3157

    2倍速も良きだぜ?1.5倍ニキ?

    • @こら-t6s
      @こら-t6s Рік тому +152

      最高だったぜありがっとん

    • @raia-saborima
      @raia-saborima Рік тому +150

      マジだったぜ2倍ニキ…!!

    • @yakimo3585
      @yakimo3585 Рік тому +69

      貴方天才👏✨

    • @wouldking.hirosan
      @wouldking.hirosan Рік тому +68

      本当の天才は…
      1.5倍ニキさ……

    • @ワーワー-r3r
      @ワーワー-r3r Рік тому +28

      マジやん🤣
      ありがとう2倍ニキ!

  • @さく-p9l1o
    @さく-p9l1o Рік тому +7

    曲を創作する側と、それにインスピレーションを得てお話を創作する側。
    双方向の創作があるコメント欄初めて見ました!素敵な相互関係ですねー😊

  • @鈴音-q6z
    @鈴音-q6z Рік тому +11

    ここのコメント欄の人達と違って語彙力がないんだけど、ゲームしながら寝落ちしてた時の後ろで流れてる曲の感じがした
    この不思議だけど落ち着く感じがたまらなく好き
    おやすみなさい

  • @user-love-okome.
    @user-love-okome. Рік тому +12

    なんか儚くもどこか悲しくて、淡い希望と絶望を交えた感じが、
    山月記を思い起こさせてすごく良い。
    この曲を聴きながら山月記を読むと、すごく世界観に浸れる気がする。

  • @ビッグマダム-v4b
    @ビッグマダム-v4b Рік тому +5

    無限城じゃァないの!いやそれを遥か上を行程の曲そしてその幻想的な物と神秘的なものが合わさった和のイラスト最高でございますわ❤

  • @tarotaro_sauce0089
    @tarotaro_sauce0089 Рік тому +7

    なんか暖かくて泣けてきた………おじいちゃんが恋しくなる。

  • @プリティ菅義偉
    @プリティ菅義偉 Рік тому +26

    迷路のような屋敷に少女が一人静かに佇む。行灯に照らされ少女の髪は烏の濡れ羽色のように光輝く。儚く触れてしまえば幻となってしまうようなその少女は、こちらをむいて柔く微笑む。すると少女の体が不意に揺れ消えたと同時に周りが五月蝿くなる。見れば、
    妖、あやかし、アヤカシ。
    眩暈をする目を擦り、震える足を必死に動かす。出口を探そうにも分からない。ずっと、ずっと変わらない景色が永遠とも言えるほどに続き、やがて疲れはてて、バタリと座り込んだ。奴らはこちらを見て、涎をだらしなく垂らし、いつ食らおうと目を光らせている。もう、諦めるしかないと悟った。つれていかれる...?。いや、もうすでにつれてこられていたとだとわかった。あの少女によって。あの少女からすぐに逃げていれば。
    助かっていたのだろうか。
    眩暈がとまらない
    冷えテいく体。震え。
    霞む。かすむ、カスム
    その最後を。この最後にみた景色を。
    だれが知るだろう。

  • @raia-saborima
    @raia-saborima Рік тому +220

    1.5倍速にしてみても凄かった!(語彙力)

  • @Naru-oekaki
    @Naru-oekaki 3 місяці тому +2

    あーーーーーーっっ
    こ、この曲は……ッ
    私がまだUA-camを初めて触った頃に出会って衝撃を受けた神曲……ッ(即いいねとチャンネル登録した)

  • @大日本帝国-b9z
    @大日本帝国-b9z 6 місяців тому +4

    この曲寒い静かな場所で聞いたら迫力あった

  • @なち-m1c4l
    @なち-m1c4l Рік тому +23

    なんか懐かしくなるというかこの雰囲気ほんとに大好き日本に生まれてよかった^_^あとみんなの物語読むの楽しすぎる

  • @TRAmberKLOVE
    @TRAmberKLOVE Рік тому +2

    このイラストの旅館すき
    脳内で思い描いてるのとほぼ一致してる

  • @猫又マロン
    @猫又マロン Рік тому +58

    誰かこういう旅館作って🏮

    • @FlyingFortress17
      @FlyingFortress17 Рік тому +8

      自分で作るんだろ兄貴ィ!

    • @猫又マロン
      @猫又マロン Рік тому +11

      @@FlyingFortress17 テヤンデイバーローチクショー!!
      こんなすげぇの作れるかよ!!!😎✨

    • @ヤリノ
      @ヤリノ Рік тому +8

      銀山温泉にこういう炎のフィルターかければ何とかできるかも

  • @Si_-zv6ov
    @Si_-zv6ov 6 місяців тому +12

    今日も今日とて踊る。
    夜も、朝も分からず踊る。
    客はいない。
    音楽は無い。
    何も視えはしない。
    だが踊る。
    踊るしか道は無い。
    あぁ、虎がみている。
    鯉がみている。
    波が揺れる音がする。
    笹が鳴る。
    今日も今日とて灯りに照らされる。
    みている。
    何もいないのに。
    それらの期待に沿うように。
    あぁ、少し、疲れてきたかもしれない。
    虎がみている。
    鯉がみている。
    神々の音がする。

    あぁ、もう、潮時なのかもしれない。
    神々に、捨てられる音がした。
    灯りが美しい。
    落ちる。
    落ちて消えるのだ。
    まるで何もなかったかのように。
    焔が揺れる。
    灯りに溶ける。
    この瞬間が生きてきた中で1番美しい。
    あぁ、虎は見ていない。
    鯉も見ていない。
    何の音も、感じない。
    踊りがとまる。
    音は無い。
    ーーーーーーーーーーーーーーーーー
    お目汚し失礼しました。
    眠れぬ夜に書いた雰囲気駄文です。
    物語性が無いというか不思議なものが好きなのです。
    誰か共感してくれるといいな

    • @修羅組
      @修羅組 6 місяців тому +1

      いや、凄いよ。
      他のも見たい

  • @Sayo_Aomi
    @Sayo_Aomi Рік тому +52

    個人的にはテンポと和風のゆっくりさが共存した1.25倍速がベストに感じる……

  • @POS_nyan
    @POS_nyan 2 місяці тому +2

    最後の不協和音みたいな?音がすごく不穏だけどストーリーを感じることができた、、びっくりした。音の違和感ってすごい、あ、もうこの物語の一つが終わってしまうんだって気持ちに切り替わった、、。

  • @bbbdbb
    @bbbdbb Рік тому +15

    わ!すごい好みのチャンネル見つけちゃった…和風ファンタジー的な曲がツボなのでほんとに好き🥲最高〜!

  • @なんで俺のカツ丼食ったん作り置

    ちょっと東方っぽいのくっそ好き

  • @games5972
    @games5972 Рік тому +8

    0.5倍速もなかなか良き

  • @ByBe_
    @ByBe_ 3 місяці тому +5

    (長文雰囲気小説にて失礼)
    「おんやまぁ、珍しいこともあるもんだねぃ」
    声を掛けられ、ふと其方に目を向けた。
    どこかの店の、格子の内側。ぼんやりと、行灯の光が淡く、部屋の壁を橙の色に染めているのが見えた。当然、その部屋にいるらしいその人__こちらに声をかけてきた彼女もほんのりと橙に照らされているわけで。まるで恋色に頬を染めたかのように色っぽく見せられているわけで。
    釣られて、引き寄せられるように足を向けた。ジャリ、と小石が擦れる音を聞き、ようやく視界に足元を映した。履き古したスニーカーだと思っていたが、いつの間にか草履の紐に指を通していたらしい。そう気が付けば、ようやく気を配り始めれば、違和感のひとつやふたつ。いや、ともすれば自分を含めたあらゆるものが不自然だと、頭が捉え始めた。
    「ふぅ__こんな辺鄙なとこまで忘れ物を取りに来るなんて。余っ程大事なものを忘れたのかい?嗚呼いや、そんなに大事なら、そもそも失くしやしないか」
    「忘れ物……僕は、何を忘れたんでしょうか?」
    「カカカッッ!!それすら忘れちまったんじゃあ世話ないね!!」
    問いかけに一度、ほんの僅かに目を丸めた彼女は、次の瞬間には大きく口を開けて笑った。遠目から見ても美しい姿からは想像がつかないほど、豪快に。大きな笑い声を響かせた。
    何となく、見てはいけないものを見てしまったかのような。所謂、罪悪感を胸に。或いは、思春期の儚くも浅ましい幻想に魅せられまいと、先ほどから彼女が指先で遊ばせている煙管を無理やり視界にいれた。目を逸らしたと言ってもいい。
    「さもありなん__どれ、ひとつ餞別を渡してやろう」
    「餞別?」
    「そうさ、アンタみたいな若造は特に気を付けなね。直ぐに食い物にされちまうからね」
    ふぅ、と。
    彼女は自身の肺の中にたっぷりと入れ込み、満たし、彼女の体を巡り終わった酸素の残りカスを潤沢に含んでいるであろうその煙を、何の躊躇いもなく此方に吹きやった。それも、顔を目掛けてだ。
    「ゲホッ、ぅえッほエッほ!?」
    「カカカッッ!!まだ大人の味は苦かったかねぃ?」
    なんという暴虐。もしも自分の肺に重篤な何かしらがあったらどうしてくれたと言うのだ。
    そう、文句のひとつでも言って差し上げようかとも思ったが、どうやらこの場に限り、彼女の方が自分を知っているらしかった。煙ひと吹きでどうにかなる体ではないと分かられていたらしい。これも存外、不可思議なことだ。
    「そら、行きな。お膝元は今やお祭り騒ぎさね。アンタの忘れ物、見失わないうちに迎えに行っておやり」
    言うや否や、彼女は徐に立ち上がり部屋の奥へと消えていった。何かを、足を、もっと正確に、足首に巻かれた枷を慮るようにゆっくりと、必要以上に引き摺ることのないよう歩いていった。
    やがて、姿は見えなくなる。僅かな邂逅、会話では姿も朧気になってしまったらしく、彼女が美しかったことだけをただただ覚えていた。煙に巻かれたかのように、鮮明だったはずの黒髪が、どうにも色褪せて記憶されているようだった。
    ▶っていうところから始まる和風RPG的なものが見たいです

  • @maymarine3141
    @maymarine3141 Рік тому +4

    こういう和風の曲を聴いたり、城とか和風建築を見たり、昔ながらの日本の物に触れるとなんだか帰りたい気分になる。日本にいて日本に住んでるのに笑笑

  • @YY-bd8ml
    @YY-bd8ml 8 місяців тому +2

    こういう和風の不思議空間凄い好きだから助かるわぁ

  • @はな-h9v5c
    @はな-h9v5c Рік тому +18

    こういうの大好き

  • @みずいろ-l5m
    @みずいろ-l5m Рік тому +15

    なんで和風の曲ってこんなにいいん?

  • @maximamaxima1835
    @maximamaxima1835 Рік тому +8

    この動画の色合いや音はいつまでも酔っ払って一人で堕落したくなる感じがする
    ちょっと恐いかな…切ないんだけどなぁ〜複雑

  • @will2058
    @will2058 Рік тому +6

    おぁぁ…すごい…
    何かこのまま、私服の状態で城の真ん中でポツンと立って踊り子っぽい人か狐かも分からない女性に「どうした?迷い込んだか、坊主よ。どれ、ワシが案内しよう、戻る手立てを共に考えようぞ」と言われて一緒に城の中散策したいですね…

  • @夜野-z4c
    @夜野-z4c Рік тому +11

    【神札城の踊り子_。】
    とある都のとある城。そこには一人の踊り子が居た。
    来る日も来る日も舞を舞う。焔と共に、蝶の如く。
    その踊り子は摩訶不思議な衣装を身に纏っていた。
    御札が驚く程多く付けられているのだ。
    踊り子が宙を舞う。その度御札が揺れ、"サワサワ"と紙の擦れる音がする。
    『…一体何故_?』
    何故あの踊り子は宙を舞い続けるのか。
    何故あれ程多く御札が付けられているのか。
    呟いた私に踊り子が気付き、ひどく優しい笑みを浮かべる。まるで友人に笑いかけるように_。
    『……?何処かで…。』
    その笑みには何故か既視感があった。
    これは記憶が一日しか持たない少年と神札城に繋がれた優しい妖の誰も知らない物語_。

  • @memento_mori__
    @memento_mori__ 4 місяці тому +3

    トトロの曲のフレーズをところどころ感じる
    でも雰囲気は千と千尋の神隠しって感じ
    不思議

  • @月影むにと
    @月影むにと 3 місяці тому +3

    良すぎる!

  • @ふぅ月
    @ふぅ月 Рік тому +3

    この曲聴きながらあぐらかいて瞑想するのすごく落ち着く🧘‍♂️

  • @たろうそのだ
    @たろうそのだ Рік тому +17

    すごい好き…

  • @侑子-u1j
    @侑子-u1j 10 місяців тому +6

    『私はこの城から出た事がありません』
    『ずっと城の中で巫女としてこの国の為に祈り舞を捧げて来ました』
    『もし、願いが叶うのなら外の世界を見てみたい❗️』
    『太陽とは何のか』
    『風とは何のか』
    『花とは何のか』
    『自由とは何のか』
    『この目で見てみたい』
    『どうか私を連れて行ってください。』
    『必ずあなたがたのお役に立ちましょう』
    神札城の踊り子、讃良が仲間になった。

  • @サーモン食べたい
    @サーモン食べたい Рік тому +5

    コメ欄の文才ニキネキ達の団結力が狂おしいほど好き

  • @くらむぼん-j2r
    @くらむぼん-j2r 4 місяці тому +2

    最高だ…

  • @GhibliMusicBox.
    @GhibliMusicBox. 9 місяців тому +25

    This morning, I woke up and started working from home. I poured a cup of coffee and started playing this music in the background on my headphones. As I listened, I placed the warm mug to my forehead and closed my eyes, feeling the warmth of the sun flooding through my window. Thanks for helping to make this morning so peaceful.

  • @user-je1iv5km7y
    @user-je1iv5km7y Рік тому +10

    鬼滅之刄の世界観や古風な和の感じが好きなので非常に良いですね 和風bgmとよく合っています👘⛩️🍶

  • @haruk-lk7tj
    @haruk-lk7tj 7 місяців тому +2

    ガチで頭疲れた時に聞いたら、脳溶けた

  • @Mu-uv8rl
    @Mu-uv8rl Рік тому +3

    等倍速は森の中でひっそりと奉納される神楽の様な雰囲気で好き
    1.5倍速はゲームのBGMチックになって好き

  • @ぼるびっく-o7e
    @ぼるびっく-o7e Рік тому +8

    和風BGMをかけて風呂で目を瞑ると、そこはもう旅館です。家で出来るリラックス方法の中でかなり満足度高い方法だと思ってる

  • @たっきー-f7e
    @たっきー-f7e Рік тому +4

    初めて聞くのに
    何処か懐かしい、聞いた事のある曲だと思えてしまう
    忘れじの言の葉を初めて聞いた時も同じ事を思った
    本能的に懐かしいと感じてるのなら前世や並列世界のようなところでよく聞いてたのかもしれない

  • @dango9502
    @dango9502 7 місяців тому +2

    倍速コメ多いから試しにやってみたらメロディラインが分かりやすくなってなるほど確かにこれはこれで良いかも…になった

  • @nyan2neko
    @nyan2neko Рік тому +5

    四ツ目神を思い出せて好き

  • @まる-u8t4y
    @まる-u8t4y Рік тому +6

    最初の文はパクリですが、できるだけやったつもりです…
    題名「炎の館~虎と少女の愛の物語~」
    主人公が森を探索してる最中に迷い込んた館は、消えることのない炎で包まれている不思議な館だった。
    しかし、その炎は熱くもなく、煙も苦しくもない。ただ、ただ温かく、心地よいものだった。それに、炎は館全体を包んでいるが、道やドア、窓などははっきり見える。
    主人公はその心地よさに魅了されてしまい、その館の中を探索することにした。
    主人公が館の中に入るとまず大きな虎の絵が目に入った。
    そのトラは今にも動き出しそうな躍動感で描かれているもので、あまりにもリアルなその絵に主人公は何故か少し温もりを感じた。
    その絵はとても気になるが館の中には誰もいなさそうだったのであるき進めることにした。
    するとその館は迷路のように四方八方に階段があり、あちこちに竹の絵が書かれたふすまがあった。
    そしてその絵たちに魅了されていると、いつの間にか迷子になってしまった。
    薄明るい館の中をさまよい歩いているとある一人の女の子がどこからともなく出てきて主人公に不思議そうにこう言った。
    「どうしたの?なんでここに居るの?」
    その少女は、薄汚れた着物を羽織っており、その着物の袖の部分には何十枚もの札をつけていた。
    主人公はその少し人間離れした姿に戸惑いながらも出口はどこかと聞いた。
    主「君が誰で、ここがどこかは分からない
      が、出口を知っているのであれば教えて
      はくれないだろうか。」
    少女「アハハハッ良いよ~(からかうように)
       けど、ただで返すのは勿体ないから
       ここで“従業員”として私のことを手助
       けしてくれたら良いよ!」
    主(“従業員”…?一体どんなことをするんだ…?)
    主人公は少女に従業員となれと言われたが、見渡す限りお客はいなかったのでどんなことをするのか検討もつかなかった。
    するとその様子を見かねた少女が…
    少女「アハッ不思議でしょー?
       あなたはここでお客さんの相手をする
       んじゃなくて、“ティグレ”のお世話をす
       るの!」
    主「“ティグレ”…?それは一体どんなものなの
      かい?」
    少女「そのうち分かるよー」
    そう言い残し少女はスッと消えてしまった。
    主人公はどうすればいいのか未だに分からずその場で固まっていたが、虎の絵の方から大きな物事がしたので戻ってきて見ることにした。
    するとそこには絵に書かれていた大きな虎が、絵の中に書かれている竹をスルスル避けながら歩いていた。
    その異様な光景に主人公は愕然とした。
    するとその大きな虎がこちらに気付き、近づいてきた。
    ふすまを1個、2個、3個…と、どんどん上から降りてきた。
    虎「お前が新しい世話係だな、見るからに弱
      そうだが覚悟はあるのか?」
    主人公は急に絵が喋ったので唖然としていた。
    虎「なんだ?急に絵が喋ったから驚きでもした
      のか?ワハハハハッ、図星だな。私の名前
      はティグレだ。あの子から聞いてるであ
      ろう。お前はここで1年間私のこの傷の世
      話をしてもらう。」
    そう虎は言うと大きな右足をこちらに出し、深く切られたような傷を見せた。
    主人公(こんな傷…どこでつけたんだ…?ここま
        で深いとあとも残るだろうし、縫わ
        ない限りは治らんぞ…)
    ティグレ「まぁ、そんな心配そうな顔をする
         な、この傷は人間が直接世話をす
         ることで、お前人間たちが気づい
         ていない力がこの傷を癒やしてく
         れるのさ。」
    主人公「人間たちの気づいていない力…?それ
        は一体どういうものなのか教えてい
        ただきたい。」
    ティグレ「まぁ、そのうち分かるさ、とりあ
         えず1年間私のこの傷の世話をよろ
         しく頼むよ」
    そこから1年間主人公はティグレという虎の世話をし始めた。
    とりあえずここまで

  • @32053
    @32053 8 місяців тому +3

    この曲に出会えて良かった。

  • @Ludfortress
    @Ludfortress 5 місяців тому +3

    ねぶた祭りや、油屋を思い出す
    虎がいい味出してるね🐯

  • @リーフトレント
    @リーフトレント Рік тому +4

    ここで舞う人の札が次の「妖に舞う巫女」の札に使われるのではないかと思いました。
    もしそうなら作品の繋がりがあって素敵だな、と・・・。

  • @kiu4586
    @kiu4586 Рік тому +6

    他にもコメントしてる方いるけど、和風というよりどちらかと言うと中華っぽいかも?
    使ってる楽器なのか音階なのかはわからないけど……中国のアニメとかドラマのサントラで聴く感じがします🤔
    素敵でとても引き込まれる曲には変わりないですけどね😊💕

  • @動画なしで登録者10万-n8p

    何もかも僕の好きにどストライクですね。(語彙力)これ聴きながらお勉強か小説読みてぇてぇ

  • @nanapintossss
    @nanapintossss Рік тому +1

    色んなコメ見て思ったんだけど巫女の舞も結構ゆっくりめだから踊り子とかそうゆうの考えたら普通で良いんだけど倍速にしても神曲は神曲だ!!すげぇよすげぇよ

  • @翡翠-z8x
    @翡翠-z8x Рік тому +19

    儚く、だが力強く生きている少女が居た。燃え盛る真っ赤な炎が彼女の命の源である心臓を守っているように囲む。迷い込んだ私を、泣いていた私を導いてくれたのは彼女だった。
    「泣かないで」
    「ここ何処なの…?」
    「着いて来て。但し、絶対に話しかけられても返事を返さないこと」
    私は何度も頷いた。彼女は満足そうに笑うと道へと進んで行った
    「やあ姫さん。ソイツは誰だい?」
    「龍神様。私の妹でございます」
    「あ?なんか此処いい匂いしねえか?」
    「ふふ、気の所為ですよ。それでは私は此処で」
    彼女の後を追うように私は足を動かした。
    「あの、貴方のお名前は?」
    つい、彼女に話しかけてしまった。話さない約束だったのに。でも彼女は気にせず答えた
    「私に名前などありません」
    「じ、じゃあ。あの舞はどうやったら舞えるのですか!?」
    「記憶とは己が忘れていたとしても他者が覚えていると舞えるものです。私の存在が忘れられない限り、私は舞い続けます」
    何かを言おうとした時、目の前に花吹雪が舞った。反射で目を瞑ると心地よい歌が流れる
    "何故か私はこの歌を知っている"
    「どうか思い出して」
    ______________
    小説…というかよく分からないのが出来上がりました。😢😢😢

  • @kaitok6544
    @kaitok6544 Рік тому +6

    いい…

  • @かうぃ-n3i
    @かうぃ-n3i Рік тому +12

    厨二感溢れるタイトルに誘われて見にきてしまった。良いなあ。

  • @mikage121
    @mikage121 Рік тому +5

    目が覚めると不思議な場所にいた。
    月が登りくる夕暮れ時。紅灯籠が浮かぶ水面の上、そこに浮かぶ一つの船。
    ぐるりと辺りを見渡せば、黒い水面を幾つもの紅い光が流れていく。
    「ここは、何処なんだろう?」
    僕の疑問を他所に、舟はゆらりゆらりと流れゆく。
    やがて、行手に大きな建物が見えてきた。中国風の城郭のような、大きな建物。窓からは温かな明かりがこぼれ落ち、宵闇のなかにその輪郭を浮かび上がらせている。
    この舟はどうやら、あの建物に向かっているらしい。
    あの建物は一体なんなのか。
    ここは一体何処なのか。
    何一つ状況が分からないまま、僕はただ船に揺られるしかなかった。
    しばらくゆらゆらと波に揺られた後、舟はぎいと音を立てて岸へと横づけた。
    なんとなく降りねばならないような気がして船を出る。
    どうやらここは、あの城壁の下らしかった。とりあえず誰かに声を掛けようと、すぐ側に見えた階段を上がる。
    階段を登り切った僕の目の前に広がったのは、この世のものとは思えぬ光景だった。
    紅い提灯が照らす大通りに立ち並ぶ、沢山の屋台。そしてそれを物色する、何十人もの人の群れ。何処からともなく幻想的な楽の音が聴こえ、美味しそうな匂いが漂ってくる。
    「すごい…」
    近所の神社の祭りなど比べ物にならない賑やかさに、僕の心は大きく弾んだ。
    ここが何処かは分からないが、とりあえず屋台で何かを買おう。そして、その店の店員さんに声をかけてここが何処か聞こう。
    幸い、ポケットには財布が入っている。屋台の物くらいならきっと買える。
    そう思った僕は、先ほどの不安が嘘のようにワクワクした気持ちで人混みの中へと足をすすめた。
    次々と屋台を見て歩く。
    肉汁の滴る焼き肉を売る店、熱々の肉まんと小籠包の店、掠れ声の老婆が店番をする飴細工の店(老婆からは鬼灯型の飴を貰った。美味しかった)、きゅうりの浅漬けを売る店、透き通るほどにふわふわの綿菓子を売る店。
    他にも風車やこけしを売る店に、黄金色の金魚が泳ぐ金魚掬いの店、狐や狸やひょっとこなどのお面を売るお面屋など、様々な屋台が僕の目を楽しませてくれる。ワクワクが止まらず、ずっとここに居たいと思えた。
    だが、ある屋台の側まで近寄った瞬間、僕のワクワクした気持ちは霧散した。
    「…な、なんだよこれ…!?」
    その屋台は、明らかに異常だった。
    ずらりと並べられているのは、瓶に詰められた大量の目玉。茶、黒、青、緑。さまざまな色の瞳孔がこちらを見つめている。しかも一つ一つが大きい。この大きさは、まるで。
    「人の目玉みたい、かい?」
    「うわぁ!!」
    突然背後からかけられた声に、僕は驚いて身を弾ませた。
    慌てて振り返れば、紅い着物を着た黒髪の女性がケタケタと笑っている。
    「な、なんですか急に!!」
    「いやなに、坊やが驚いているようだったから声をかけたまでさ。目玉屋を見るのは初めてかい?」
    「め、目玉屋…?」
    「なんだい坊や、市に来るのも初めてかい?…ん?いや待てよ、この匂いは…」
    そう言って女はひくひくと鼻を動かし、一瞬後に血相を変えて僕の肩を掴んだ。
    「な、なんですかやめてください!!」
    「黙れ、何故人間が此処にいる」
    「人間って…貴方も人間でしょう!?なんでそんなこと聞くんですか!」
    「…話にならないね。いいかい坊や、ここは人間が来ちゃいけない街なんだ。あたしが帰る手伝いをしてやるから、さっさと帰りな」
    「そ、それって、どういう…」
    狼狽える僕の手を掴み、女性はぐんぐんと人混みの中を進み出した。
    振り払おうにも振り払えず、引っ張られるようにしてついていく。
    しばらくそうして歩かされた後、大きな鳥居の前でようやく女性は立ち止まった。
    「…はぁ、はぁ…一体、なんなんですか急に…!!」
    「…いいかい坊や、今すぐこの鳥居を抜けてあんたの居場所に帰るんだ。ここはあんたみたいな人間がいるべき場所じゃない。さっきの店でもうわかったろう」
    「さっきの店って、目玉の…?でも、あれはただのお菓子でしょう!?」
    「いいや、違う。あれは本物だ。あんたみたいな人間の目玉を抉り出して売ってるんだ。あんたもここに居たらいずれは同じ目に遭うよ」
    「そ、そんな」
    「いいかい、鳥居を潜ったら絶対に振り返ってはいけない。好機は一度きりだ。決して、決して振り返っちゃあいけないよ」
    そう言って女性は、僕の背を押して無理やり鳥居へと向かわせた。
    訳がわからずに身を捩りながら喚くも、女性の力は強く思うように動けない。
    「本当になんなんですか!!ここは一体何処なんですか!?」
    「もうすぐ月が登り切る。さあ行きな!絶対に振り返るんじゃ無いよ!!」
    最後に一つそう叫んで、女性は僕を鳥居の中へと突き飛ばした。
    女性に突き飛ばされた僕は案の定転び、思い切り膝を打ち付けた。
    「いてて…なんなんだよ…?」
    そう言って女性の方を振り返ろうとしたところで、さっきの女性の言葉を思い出す。
    「『決して振り返るんじゃ無いよ』、か…」
    あの女性の焦りようも、店で売っていた目玉も、何もかもが不気味だった。
    このままあの街に戻ったら、もっと妙なことに巻き込まれてしまうかもしれない。
    僕は振り返るのをやめ、ゆっくりと前へ歩き出した。
    しばらく歩くと、細い一本道に出た。
    その道はまるで地面が光っているかのように、暗闇から黄色く浮かんで見える。周囲には彼岸花が咲き乱れ、ぼんやりと赤く輝いていた。
    多分、この道を辿れば家に帰れるのだろう。
    「…帰る、か…」
    脳裏に、家と学校のことが思い浮かぶ。
    毎日毎日、勉強漬けの日々。『将来楽な暮らしをするため』とは言うが、どんな大人だって毎日大変そうだ。楽に暮らせてなんかいない。
    それに比べてあの街は、誰もが楽しそうだった。豪華な城壁の中では音楽が流れ、市場が開かれ、誰一人として暗い顔などしていない。
    「………」
    心の中に疑問が満ちていく。
    本当にさっきの女性は、嘘をついていないのだろうか。
    ただ僕をあの楽しい場所から追い出したくてあんなことを言ったんじゃ無いのか。
    『振り返るな』なんて、ただの出鱈目じゃないのか。
    そもそもあの目玉は、本当に人間のものだったのだろうか。
    …このまま、帰らなくてもいいんじゃ無いか。
    迷いはどんどん膨らみ、そして。
    「…ちょっとくらい、良いよな」
    僕は、ゆっくりと後ろを振り向いたのだった。

    • @mikage121
      @mikage121 Рік тому

      時が過ぎ、月が真上から少し西へと傾いた頃。
      固く閉じられた鳥居の上に、一人の女が現れた。黒い髪に、紅の着物。先ほど、少年を手引きした女だ。
      「さて、あの小僧はどうなったかね」
      鳥居の下を見下ろした女は、先ほどの少年の姿をその目に捉えて溜息をついた。少年は鳥居にもたれ、ぐっすりと眠っている。目を覚ますのはかなり時間が経ってからだろう。
      彼がまだここにいるということはつまり、鳥居を潜ってから振り向いてしまったということだ。
      「…やれやれ、せっかく手引きをしてやったというのに過ちおって。振り向きたくなる気持ちは分からんでも無いが…まったく、人間は欲に弱い生き物だねぇ」
      そう言いながら女が濡羽の髪を漉く。流れた髪はぐにゃりと形を変え、一対の獣の耳をその頭上に作り出した。
      同時に、着物の裾から黒い毛並みがこぼれ落ちる。それは、三叉に分かれた狐の尾。
      美人に化けるは狐の十八番。女もまた、この街に住む妖の一人。
      人を喰らう、三尾の妖狐だった。
      「ここは神と妖の住まう場所、そこらの人間には魅力が過ぎる。帰りたく無いと思わせる力が、この街にはある」
      そう呟き、くふくふと女は嗤う。
      彼女は、この街に留まった人間がどうなるのかを知っていた。
      (あの小僧にゃあ教えとらんが、この街に留まった人間の末路は大概が悲惨なものだ。そこらの妖に喰われて終わるか、神の不興を買って祟りを受けるか、この街の空気に魂を侵されて朽ちていくか…稀にその魂の美しさを神に見染められて嫁入りする人間も居るとは聞くが、今の世ではそんな魂を持つ人間など指の数ほども居らんだろうねぇ)
      いずれ先ほどの彼も、自分が犯した過ちに気づくだろう。
      だが、そんな彼を救おうという気持ちは、既に女にはなかった。
      「己の欲に敗れた間抜けな小僧め。恨むならあの時振り返った、己自身を恨むんだね」
      彼を助けたのは女の気まぐれ。
      彼を見捨てるのも女の気まぐれ。
      妖も神も、総じて気まぐれな物なのだ。
      ゆらりと尻尾を小さく揺らして、女の姿は闇に消えた。
      ここは夢幻の街。人ならざる者が住まう場所。稀に扉を開いては哀れな人間を誘い込み、甘い空気で惑わせる。
      この世の闇の片隅に、密かに紅く燃える街。
      皆々様もどうか、お気をつけて。

  • @Moon_kms
    @Moon_kms 10 місяців тому +2

    うぉ〜^^!!!探し求めてたものが見つかった…

  • @苺牛乳-t1f
    @苺牛乳-t1f Рік тому +8

    夕方の神社の長い階段を登ってる時に流れてきそう

  • @g-salt835
    @g-salt835 Рік тому +4

    和風好きには嬉しい曲

  • @cookpad497
    @cookpad497 10 місяців тому +3

    途中から1.5倍…2倍て感じで速度上げてくとすごく盛り上がる

  • @Yuki-dz4yv
    @Yuki-dz4yv Рік тому +156

    いつまでも聴いていたくなる...すごく落ち着きます
    それなのにどこか切なくなるような、
    静寂の中で決意を新たにしなきゃ、みたいな気持ちにもさせられる不思議な魅力がある...(´˘ `∗)

  • @aiko4ra148
    @aiko4ra148 10 місяців тому +6

    this music make me feel something i wanted to feel in the space.

  • @蓬莱-lu7
    @蓬莱-lu7 7 місяців тому +5

    n倍速云々ってコメント好きじゃない
    標準が至高に決まってるわけで

  • @beyourself.z
    @beyourself.z Рік тому +1

    優しく、深い。 大好きです

  • @every_breath_you_take
    @every_breath_you_take Рік тому +12

    今思うと和を身近に感じたことないな。日本人なのに。

  • @桜雪-f8r
    @桜雪-f8r Рік тому +56

    世を渡り逝く蝶。
    鮮やかな紅に滲む。
    踊り子は舞を繰り返す。
    操り人形の様に。
    舞い上がる黒煙。
    懐かしい記憶を辿る。
    散り散りに壊れた欠片を
    幾つ拾い集めてみても。
    触れた指先は、君に届かない。
    私の為に飾られた言葉。
    愛が分からなくなった。
    舞い踊る蝶の羽。
    夢と現を行き交う。
    降り止まぬ炎の聲。
    私の嘘を隠す。
    ――選ばれし者は誰?
    ――愛している人は誰?
    見果てぬ彼の世。
    貴方と偽りの盃を交わす。
    捕らわれたその瞳で
    私は何を探してる?
    繰り返す孤独。
    繰り返す、貴方の最後。
    互いに赦し合える奇跡を
    願っていた。
    聲は搔き消され、儚く消える。
    決して、君には届かない。
    寄せては返す、喜びと悲しみ。
    奈落の底。
    涙も傷跡も
    全てが交じり合う。
    偽りの夢の中。
    閉ざされた瞳で
    貴方は何を求める?
    壊れた欠片集めてみても。
    冷えた指先は君に届かない。
    愛していた筈だった。
    愛されていた筈だった。
    ――もう、君には届かない。
    お目汚し失礼致しました。

  • @グールグル卑弥呼
    @グールグル卑弥呼 Рік тому +3

    どこからともなく三味線の音が聞こえてくる。
    まるで旅館にいる気持ちになるような落ち着いた音色によって目を開けると、そこは見知らぬ館の中だった。
    「真宵子かな?真宵子だね」
    ふと聞こえた声の主は、館の廊下の先からこちらを見てにっこりと笑っていた。
    人の形をしているが、明らかに人ではないソレに俺は一気に警戒心を高めた。
    「警戒する?警戒するの?」
    三日月のような形に歪む口元は真っ黒で凡そ人とは思えなくて、思わず後ずさる。
    しかしきっと、目の前の奴からは逃げられない。
    本能で悟った俺は覚悟を決め、奴に話しかけた。
    「……元の場所へ帰してくれ」
    そう言うと、奴はニンマリと笑い廊下を歩き始めた。
    呆然のしているとチラリとこちらをかえりみ、まるで着いてこいと言いたげな眼差しを向けてきた。
    「…どうにでもなれ!」
    ついていった先に何があるのか分からない。
    けれど待ち構えたところで何も始まらないのなら、目の前のこいつに賭けてみてもいいのではないだろうか。
    そう思い、いつ何時襲いかかられてもいいように手足に力を入れ、奴の後ろをついていった。
    これから先、俺はどこに連れていかれるのだろうか。
    ─────答えを知るのは目の前の奴のみ。
    END2 封じられた帰り道

  • @shartbearer
    @shartbearer Рік тому +54

    So relaxing. I love it!

  • @卑弥呼-z6w
    @卑弥呼-z6w 5 місяців тому +2

    『よくぞここへ来られました』
    体に札をこれでもかと付けた少女がこれまでの苦労を労うように優しく言った
    「貴方は一体…?」
    そう聞くと少女は少し顔に影を落として変わらない口調で言う
    『ここは異界、隠世』
    「隠世…?」
    隠世だなんて聞いたことはあったが実際に存在するなんて思わなかった。私は唯一ある記憶の中から1つ思い出したことがある、それは亡くなった祖父が毎日のように聞かせてくれていた
    (隠世って世界がこの世にはある、その世界に入ったら札をたくさん付けた少女の言うとうりにするんだ)と、あぁこの少女の事かとすぐに分かった。
    『貴方はニンゲンここに居てはヤツらの餌食になってしまう』
    餌食……?そんな事を考えていると少女の奥から1mはあるだろう巨大な虎が出てきた。私が思ってる虎じゃない体が水墨画のようになっているのだ
    『あの方は食べ物ではありませんよ。』
    少女がそう言うと虎は大人しく少女の足元で座るのだ。驚いた、あの少女には何か特別な力がある。
    『ここで立ち止まってはなりません、進むのです』
    「どうして…?」
    『貴方には未来がある』
    未来…私には未来があるという、本当だろうか?しかし少女の言葉には何故か圧倒されてしまう。
    【ニンゲンは何処だぁぁぁぁ!!!!!】
    突然上から大きな声がした、虎は大きな声に怖がり奥へと走って行ったそしてきっと私の事を探しているのだろうと本能が答えた。
    『牛鬼様、あの者はニンゲンなどではございません。』
    【あ"ぁ!?俺様はとても腹が減っている!だからそこのニンゲンを食べてやる!!あんなちっぽけな料理で満足出来るか!!!!】
    そのやり取りを呆然と見ている私に少女は急かすように言った
    『早くおゆきなさい!!ここに居てはなりませぬ!!貴方はここを出て平穏に暮らして頂くのです!!』先程の冷静な声とは違う、声を荒らげて必死に逃がそうとしている。
    『牛鬼様…して欲しい事はなんでもこの私が致します。ですがあそこにいる者には手をあげないでください…!』
    【なんでも?本当だな?】
    『はい』
    ダメだこのままだと少女が酷い目にあってしまう…助けてあげたいのに足は進んでいてどうにも出来ない自分が悔しい
    「最後に!貴方の名前は……!!!!」
    これだけは聞いておかないと後々後悔しそうな気がして聞かずにはいられなかった
    『私の名前は████』
    ████その名前を聞いた後私は前に向かって進んだ
    (初書き( ᐙ )こういうの1回書いて見たかったんよな✌('ω')✌)

  • @みほしちゃん
    @みほしちゃん 9 місяців тому +2

    0.5倍速も不協和音な感じいいよ

  • @tenteketen_notenten
    @tenteketen_notenten Рік тому +4

    上笠に沢山札貼り付けてたり、顔中包帯だらけでその上に沢山札が張り付いてたりしたらいいな〜〜!とか思いながら聞いてたわ。
    それを見た人が「今日ハロウィンじゃないよな……?」とか思いながらヤバいやつじゃん見なかったことにしよ、ってそこから離れようと振り向いたら全く見覚えのない和風の屋敷におるんや……。
    なんかこんな感じで始まる漫画とか小説とかゲームとかないかな。誰か作って欲しい。

  • @Sophie-iu6zv
    @Sophie-iu6zv 10 місяців тому +9

    It is so soothing and peaceful! I'm writing my paper with it.🥰

  • @gdhnd
    @gdhnd 9 місяців тому +4

    これ聞きながら日本史してる

  • @mbn1056
    @mbn1056 Рік тому +1

    純恋を唄う緋色の背。
    遠景に滾る妖艶に垂らす唾

  • @蒼-m6p
    @蒼-m6p Рік тому +4

    遠くから鼓膜をふるわすこの音は何だ。
    微かな灯火が揺れるのがみえた。
    ちりんと合図が鳴った。
    紺の衣を翻した彼女は誰だ。
    太鼓の音が心の臓を敲いた。
    艶めしき髪が靡くのを見た。
    炎を携えた眸がこちらを捕らえた。
    袂の封のあかしがゆらいだ。
    麗しき獣たちはここにいる。
    赤の薄絹をまとう六鱗たちはここにいる。
    みなあなたを待っている。
    耳朶をなぞる笛の音が、
    指先をさわる琴の音が誘うままに。
    よくぞ御越しになりました。
    お連れ様がお見えになっています。
    逢いに行かれますか?

  • @メンダコ-q7m
    @メンダコ-q7m Рік тому +9

    「あの廃墟に近づいてはいけないよ」
    この辺りに住む大人たちは、みな口を揃えてそう言う。
    山奥にひっそりと佇む木製の建物。所々崩れているし、何やら紙のようなものがたくさん貼ってあるから気味が悪くて、少女は言われなくとも近づくつもりはなかった。
    「亡霊の住処じゃ」「近づくと目ン玉を取られるぞ」「昔あそこで死んだ女が、」――
    しかし、少女の祖母だけは皆と少し違うことを言っていた。
    『あそこは、神様のお休み処なの。だから近づいてはいけないのよ。せっかくのご休息を邪魔しちゃいけないからね』
    祖母が悪戯っぽく囁くと、なんだか大きな秘密を分けてもらったみたいで少女はドキドキして頷いたものだった。
    祖母は優しくて、ひとつひとつの所作が美しくて、少女のいちばん大好きな人だった。
    だから、耐えられない。
    祖母のいなくなった灰色の世界に。空になった家に、用意された喪服に。
    紙の貼り付いた扉に手をかける。
    神様が本当にいるなら、祖母を生き返らせてくれるはずだ。痛いほど願いながら、扉を、
    開ける。
    ーー火が。
    うつくしい火が、廃墟を鮮やかに彩っていた。赤とも橙とも言い難い、色という存在そのものを光に包んだような炎だった。少女は何を考える間もなく見蕩れてしまった。
    気づけば、辺りには音楽が響いている。祭囃子に似ているが、それよりは賑やかでなく神聖で、しかし享楽めいた感じがあった。胸に直接流し込まれているように、少女は身体の奥から音が響くのを感じた。
    いつの間にか祭の日のような喧騒が満ちている。
    周りをきょろきょろ見回した少女はもう何がなんだか分からなくて、大きな目をぱちぱちさせた。
    「これは、なんなの……?」
    「おや、知らないのかい」
    呆けたような呟きを聞き止めたらしく、狐のお面をした男が立ち止まった。
    「神札城ッて云うんだよ、其処の城は」
    目の前でうつくしく燃えているそれは、もはや崩れかけの廃墟ではなかった。

  • @hanahanakan
    @hanahanakan Рік тому +2

    長文失礼
    『最後にこの話をお前にしたい』そう言って祖父は残った力を振り絞ってこの話をしてくれた。
    『ワシの実家には村があった。今は無き小さい村じゃ。そこの森の奥深くに小さな社があった。人々はそこに年に一度村から生贄を選び、差し出していた。ワシはその頃幼くて何も分からなかった。なぜ生贄を出さなくてはならないのか。しかし数年経った頃の事じゃ。村に伝わる伝説というものを聞いて驚いた。あの小さな社の地下にとてつもない力を持った化け物が封印されており、生贄はその力を抑えるために巫女として差し出されるのだと。社はまだあるが、その巫女たちは2度と村には帰ってこなかった。』
    …なぜ選ばれた巫女は村には帰ってこなかったのか。
    私は社に行ってその秘密を知ってしまった。

  • @クズな嚙
    @クズな嚙 Рік тому +2

    毎日聴いてる

  • @Sham_raaaai
    @Sham_raaaai Рік тому +21

    散文垂れ流し。初めて書きます。
     コメントまで続きます。
     コメントの方は最後の方のイメージ。
     チラシの裏なので誤字脱字は心の中で訂正してお読みください。
     かぁー……ん。かぁー……ん。
     遠くからここまで響いてくる鐘の音。その音に紛れるように別の、硬い音が耳に入った。
     城内は突然現れた火の手に騒然と荒れ狂う。やれ殿を逃がせとか、若様をお連れしろだとか、賊は見つからぬのかだとか、大騒ぎだ。斯くいう私ものんびりとはしていられないのだが、直感にも近い何かに誘われるままに足を止めた。
     非常事態に足を止める愚か者に見向きをするものはなく、邪険そうに睨まれたので道の端に寄る。
     音はまだ聞こえていた。硬い何かの音。どこからでも音はするのだろうが、勘が言う。それとは違うと。
     故郷の父がかつて言った。何かおかしいと思うことがあればそれは心に届いていないだけで、目玉は耳はおかしなことに気づいているのだと。頭が気づいていないだけで、体は気づいているのだと。大猪に体をばりばり喰われながら頭の中の父が言った。
     なるほど、父が言うのであれば。凄腕の猟師だった父が言うのであれば、正しいと思う。
     人の流れに逆らって、だっ、と踵を返し。床を足裏で打ち鳴らし、だっ、だっ、大股に急ぐ。そうだ、人の歩く音のようだったのだ。人の歩く音のようだったのに、なぜそれと分からなかったのか―――。
     から、ころ、から、ころ。
     そうだ。この音だ。ここは城の中だ、歩く足音は皆、履き物を脱いだ音のはずなのだ。だから気づかなかった。からころという足音が城の中で聞こえるわけもないと、思い込んでいたのだ。
     さて謎は解けたわけだが、では誰が城の中でからころと歩き回っているのか。しかも火の手に近づくように。怪しい、と眉をひそめて追いかける。人の波に逆らう。私は火の手に向かっている。
     人々は誰も、馬鹿なことをするものへ構ったりしない。中には声をかけてくる年増の上女中がいたが、血相を変えた下女中に手を引かれて背後へ走っていった。
     階段を上り、城の最上階。既にもぬけの殻となったところまで差し掛かった時、ふと気づく。足音は未だ上からしている。しかし上には何もない。屋根裏に梁があるだけ。
     やはり間者か。
     柄に手を添え、いつでも抜けるよう備えて廊下を走った。空気がおかしい。燃えているのだから仕方のないことかと追いかけている内。ふと、上から何か降って来た。橙に揺れるそれを、後ろに飛び退って柄を握りながら見遣った。……紙、いや、札か。摺り足で近づき、周囲を見回してから床に落ちたそれを指でつつく。何も起きないので拾い上げ、揺れる火を握り消した。じゅ、と肉の焼ける音。
     半分は焼け落ちてしまったが、下半分で概ね理解できる。
    「…神札」
     きゃあ~…っ、きゃはっ…、きゃははっ。
     ばっ、と顔を上げる。橙色の明かりにちらりと何か動くものが照らされたのが見えた。火の粉を鱗粉のように舞わせ、からころと音を鳴らして立ち去る。梁の上だ。
     何処に繋がっているのかも分からない階段を半ばまで登り、壁の窪みを伝って上へ上へ上る。時折爪が壁を引っ掻いて不愉快だった。手を伸ばして、声がしたものの一段下の梁に指をかけ、指先と腕の力で攀じ登る。ここまで来てしまえばすぐだ。
     上へ思い切り跳んで、もう一つ上に手を掛ける。足を前後に揺らして勢いづけてぐるりっと! 梁の上に登り切った。……私は乱破の見込みがあるやもしれない。
     謎の物影が去っていった方を視線で探り、白い何かの末尾が動くのを捕らえた。火の粉が散る。直ぐ上に見える隙間を通って、外からぼうっと何かの燃え滓が炎を纏ってゆらゆらと牡丹雪のように床へ落ちていく。急がなくては。
     不安定な道を走る。両端に、何故こんなところにあるのか分からない鮮やかな絵が広がっている。曲がり角で足を止め、ぎょっとした。
     猫だ。両端に巨大な猫の目が、金色が私を見ている。…いいや、これは虎というのだったか? 余りの迫力に生唾を飲み込んだ。その真ん中、梁の上を小柄な者が走っている。刀を持っている気配はないが振袖に何枚もの神札を纏わせた異様な姿で。
    「待て」
     思わず声を掛ければ、からころ、歩いていたその者が足を止める。顔は薄暗くて良く見えない。年も、男か女かも分からない。だが正体が分からないこと以上の謎の嫌悪感、不快感、恐れ、怖れ、畏れが体をごぉうと吹き抜けていく。
     立ち止まった。声をかけたのは自分だ、何か言わなくては…そう思い、手の中で音を立てた紙を思い出す。汗ばんだ手で握るように掴んでいた神札を差し出す。
    「落としたぞ」
     辛うじて言えたのはそれだけだった。辺りは静寂に満ちている。背中を冷汗が伝った。いつから、城が燃え火の粉が弾ける音も、女たちの悲鳴も、男の怒号も、何も聞こえなくなっていたのだろう。そもそもここは私の知っている城ではない。ではここは、一体、どこなのだ……。
     喉が音を立てた。狭まった視界の中、先程立ち止まっていたものがどこにもいない。どこだ、左右と上下を見てもどこにも姿が見えない。
     呆然と札を持っていた手を下ろし……違和感に気づいて手を見下ろした。
     握っていたはずの、神札がない。
    「何も、見えなかっ―――」
     からん。
     背後で音がして、頭の中が強く痛んで、目の前があっという間に真っ黒になった。

    • @Sham_raaaai
      @Sham_raaaai Рік тому +10

      鼻先が擽ったい。くしゃみをして目を覚まし、目を開ければ迷惑そうに白い蝶々が逃げ出していた。ひらひら舞うそれを追いかけていき、緩やかな長い坂の下に広がった町を眺めた。
       温かい風に頬を撫でられて欠伸を一つ。空は青く、日は暖かい。良い天気だ。体を起こし、体についた葉っぱを払う。脇に置いていた荷物を引っ掴んで坂を上れば道沿いの茶屋の娘が、店先に座る男への話を辞めてこちらを見た。
      「アラお侍さん、もういいの」
      「一休みしたからね。ずっと見ていてくれたろう、駄賃だ。受け取ってくれ」
       視線を座る男の、頭に連なった三つのたん瘤に向けた。ここの茶屋の娘は気が強く、体も丈夫で、下手人が現れれば盆で頭を打って叱るのだ。私が昼寝をすると言い含んでいたので、荷物でも漁ろうとした男の頭を叩いたのだろう。握らせた銭を見て白い歯を見せて笑う。分かりやすく愛らしい娘だった。
      「風が穏やかでね、つい寝入ってしまった」
      「今はこんなだけど、ちょっと前にさ。ほらぁ、あのお城。燃えっちまっただろう。あのときはあたいも驚いたもんさ、夜明けかと思ったら城が燃えているんだもの」
       白い指先が示した場所。黒こげの山。あそこにはほんの少し前、大きな城があった。戦が大好きで、幾つもの国や民を蹂躙した恐ろしい戦上手の殿がいる、大きな城だった。元が大きかったので、焼け焦げた黒い山も大きいのだ。
      「お侍さんもあっちの方から来たんだろ。城がなくっちゃあ、お侍さんもしょうがないものね」
       首の裏を触る。ざらついた手触りは、火に焙られた名残だ。
       城の生き残りは何故だか私を含めた数人の侍と、女中が何人かだけ。真っ先に逃げたはずの殿や若の姿はどこにもなかった。梁の上で意識を失った私は城下町の道端に大火傷を負って倒れていたのだそうだ。助けてくれた反物屋の主人が言うには、炎はあっという間に城を包んだ後には、どこにも燃え広がらずにおさまったらしい。
       高く上がった火柱を見て、人々は恐れおののいたらしい。
      「……今度は、戦のあまりない国に行くつもりだ。侍もやめて畑でもやろうかな」
      「いいじゃない。たまには団子でも食べに来なよ」
       見送る娘に手を振って別れ、城のなくなった城下町に背中を向ける。風は暖かい。
       反物屋の主人が腕を擦りながら言ったことが頭に蘇る。
      『鬼か何かの仕業としか思えなかった。きっと食い物にしてきたどこぞの城の殿が、鬼となり復讐に来たのだ』
       道半ばに振り返る。遥か遠く、小さく見える街の最奥。西の山を背後に構える黒い焼け跡の中から、からころと足音が聞こえるようだった。あれは鬼ではない。人でもない。弾むような足音、揺れる振袖、おびただしい神札。
       あれは、
      「……神札城の踊り子」
       小さく呟いて、頭の中で足音が止む。
       懐を上から掌で撫でる。かさりと小さな音。焦げた煤のにおい。
       踵を返した。きっと二度とこの地には戻らないだろうと、溜め息交じりに。

  • @吉野勝利
    @吉野勝利 Рік тому +2

    燃えるような赤だな…!

  • @magupul7983
    @magupul7983 4 місяці тому +2

    仁王2にこんなステージあったなぁ。こんな艶やかではないけども

  • @紅白うどん
    @紅白うどん Рік тому +2

    「……眠れないの。
     闇のくせにいつだって明るいんだもの。
     ねえ、いつまでこうして舞えばいいのかしら。
     すずしめれば帰してくれるって話は、
     どうなったの?
     ──ああ……まあ……あなたがたのこと、
     好きになっちゃったから、
     もう別にいいのだけれど。」

  • @syogosutkb788
    @syogosutkb788 Рік тому +3

    何の変哲もない1日だった。
    革靴から足を出せば鼻をつく香り。独身貴族な私なのでこれは加齢臭では無いと信じたい。
    『山本君…大丈夫かな…』
    大卒の新入社員山本君は少し声の高い美青年であった。
    そう、美青年。それはお局様の大好物。たまたま某ウィルスで人員がいないのでお局様に教鞭を取ってもらったが…
    『…明日からは私が頑張ろう』
    くたびれた靴下を脱いで、風呂は明日でいいか。
    とにかく平凡な今日を無事終わらせて眠りに入った。
    それだけだった。
    誰かの悲鳴が聞こえる。聞き馴染みのない金属が混じり合う音がする。
    溶けてゆくような暑さに、目を覚ます。
    見覚えのない和室。薄暗い部屋は障子からさす光に照らされ、ごうごうと蠢く影を作る。
    『殿!!!』
    寝ぼけた頭を叩いたのは高い男の声であった。
    開けっぴろげな襖から飛び出してきたそいつはこれまた奇妙な丁髷頭。
    『殿!どうかお逃げ下さい!!』
    殿?果て、一体この男は何をいっているのであろうか。
    何の変哲もない、一般人の私に向かって殿とは。夢心地のまま自信の姿を見やると何やら着物を着ている。
    いつの間にわたしは…。
    『殿!!殿!!っ信長様!!!!』
    信長…
    『信長!!!!???』
    何の変哲もない一日だった。何の変哲もない人間だった。だったのに…
    『わたし、信長になっちゃってるうううぅ〜!!???』
    目を覚ますとそこは、本能寺の変だった。
    平凡なくたびれサラリーマン武雄が突然織田信長になり変わり⁉︎
    本能寺の変真っ只中、右も左も分からないおっさんはどうするのか!
    〜くたびれ信長戦記〜近日公開では無い

  • @CAE927
    @CAE927 10 місяців тому +7

    You're doing a great job, thank you for sharing this blissful music, that attracts positive energy🙏🙏🙏🙏❤❤🌿🌿,,

  • @hotateoishiine
    @hotateoishiine Рік тому +2

    _しまった、道に迷ってしまった。
    普段使う道も、日中と全く別の場所のよう。
    向こうの林にうっすらと明かりが見えた。
    近づいてみると江戸時代の城のような豪華な建物が見えた。
    …あそこに豪華な建物なんてあったか?
    まあいい、宛もなく彷徨うくらいなら尋ねてみよう。
    _敷地内の入口の塀と木々の後ろに誰かが立っているのが見えた。
    すみませーん、ごめんくださいー。
    おや、
    こんな夜更けにお客はんどすか?
    _月光に照らされ、女性の足元がうっすらと俺の視界に入る。
    あの、道に迷ってしまっ…
    _自分が見ているモノが夢か、はたまた現実なのか確かめたかった。
    化け物だ。明らかに姿格好が可笑しい。今どき花魁の様な豪華で鮮やかな結いを頭に飾り煌めかせている人など役者以外存在しないだろう。
    そして明らかに大きい。
    これが普通なわけあるか。
    逃げるぞ、逃げ切れるか分からない、だが走るしかない、振り返って走るんだ。
    そう咄嗟に考え振り返った瞬間
    いえ、構いまへん。
    え?
    _後ろからそう声がした。
    予想外すぎて俺は止まってしまった。
    お客はん、おいでやす。
    ッ?!
    _腕を引かれた。力が強く離せない。
    どちらにせよ俺はもう死ぬだろう。
    この化け物に殺されるんだ。
    ささ、早く上がり。
    …。
    _豪華な和風の建物の敷地内に入った瞬間。
    目の前に広がった景色に俺は目を疑った。
    辺り一面に響き渡る祭囃子の音、揺られ動く色鮮やかな提灯、"ヒト"ではない何かがまるで百鬼夜行をしているかの如く歩いている。
    提灯の灯に照らされ妖怪達の目のような何かがぐにょぐにょとミミズのように動いている。
    ひっ!…こ、これは…?
    ふふ、そないにびっくりせんといておくれやす。
    …ここは人があまり来いひん場所なんどす。
    あれは人間じゃな…
    そうやね。
    _お姉さんは目を細めて俺の目を覗いている。
    お姉さんももしかして人間じゃないんですか?
    …うち?
    お姉さんだなんて、お客はんはいけずな人やなぁ。
    _お姉さんは扇子を開き口元を隠しながらくすくすと笑っている。
    人間じゃないですよね?
    ふふ、安心しておくれやす。
    うちは人間に危害を加えひん妖怪どす。
    _そう言うとお姉さんは立ち上がってゆっくりと妖怪達の方に歩き出した。
    ここいらに居ってはる彼らも、お客はんに危害は加えへんはずどすえ。
    でも、俺道に迷っただけで…。
    …うちが誘ったのにもう帰るんどすか?
    外は悪~い妖怪達がぎょうさん居るさかい、お客はんなんて一口でペロリと平らげられはるやろなぁ~!

  • @hilala33
    @hilala33 Рік тому +4

    標準→1.25→1.5→2からの
    0.75がエモいというか
    エモいわれぬというか
    どの速度でも素晴らしい曲をありがとうございました

  • @yuka10_6_18
    @yuka10_6_18 7 місяців тому +3

    少し長い物語です。
    「神礼城の踊り子」のサムネにいる踊り子はこの物語の「海神」という設定です。「虎」は右側の虎、慧と悠は私がつくりました。
    8月 
    「お帰りなさいませ。海神様。」
    虎は低い声でこう言った。
    いつもの事で、ここ百年はずっと聞いているのだが、まだ虎が話している事に慣れない。他の神々にこの話をすると毎回、
    「君はまだ下級だから、慣れないだろう。中級の私になると今度は鯨が家臣となる。追いつけるかは分からないがな。」
    と、自慢までされる。
    「本日は慧や悠により、此処琥珀城の清掃が行われれております。」
    私の考えている事を分かっているのか分からないが、虎が言った。
    「そうか、ならば此処に居ると邪魔になるな。」
    「温泉街にでも行くか。」
    「はい。今月は8月ですので開いております。」
    疲れた、という理由もあるがここ最近は他の神を見ていない。良い頃合だろう。
    温泉街までは琥珀城から青龍で行っても三十分かかる。
    慧と悠の住居、白虎亭からは十分で着く為、家臣である慧や悠を羨ましいとまで思う。
     着いた。人間界なら我が琥珀城も幻想的だと言われるが、この天竺温泉街はこの近くでは最も栄えた街なため、恐らく琥珀城よりは幻想的だろう。
    太い梁に明るくも暗くもある幻想的な燈。それに加え、私たちの平安貴族の様な服ではなく、皆が鎌倉の庶民の様な服なのも見所だ。
    ほっと一息ついて琥珀城への帰路に着いた。
    帰るともう清掃は終わっていたようで、
    慧と悠からの置き手紙があった。
            海神様
     毎度清掃している風呂場、食事場等は済ませました。足りない箇所や、不服な箇所が有りましたら、次の清掃日までに悠にご連絡下さい。
                    慧 悠
    彼らは私とは違い、人間だ。
    しかし、彼らは私より優秀だ。私と虎が温泉街に行ったのは1時間程度なのに、もう済んでいる。
    「海神様、もう日が昇っていますが、お休みになられますか?」
    「今日は特に集まりは無いし、葬儀も任されていない。少し眠る。」
    「はい。」
             9月
    「海神様、今日は出雲に行かねばなりませぬよ。今回は特別に八百万の神も来て居ます。」
    そうだ。もう九月か。先月八月にしか営業していない天竺温泉街に行ったからな。
    「分かった。準備をしておくから青龍を呼んでくれ。」
    「はい。」
    そして一時間後、私と虎は青龍に乗り、出雲に向かった一一一一一一
    この物語は、あるか分からない、神の世界に居る下級の神、海神の日記だ。
    一一一一一一一一一一一一一一一一
    最後まで読んでくださった方へ
    他の方々のお話よりはるかに劣っているわたしの物語を読んでくださり、ありがとうございました。🙏

  • @吉田さん-b8g
    @吉田さん-b8g Рік тому +6

    深く息を吸って吐く。菊の紋の大幣を振るう。しゃんっしゃんっと紙々のこすれる音がする。ある者は炎となって、ある者は障子に目を借りて少女の舞を見ている。
     しゃん
    口上を述べる。
     しゃん
    「東は百合
     言葉を司る者
     幽玄な眼差しが美しい
     しゃん
    「西は藤
     生命と欲を与うる者
     夜色の御髪が美しい
     しゃん
    「北は桐
     現世の行いを視る者
     毅然と伸びる背が美しい
     しゃん
    「南は桜
     廻る季節を写し取る者
     白魚の泳ぐような御手が美しい
     しゃん
    「中央は牡丹
     時に人の子よ平伏せよ
     過ちを許すは地の洗浄
     清明な魂たるよう誠をもって努めよ
     しゃん
    「我が名は菊
     現人神たる我を見よ
     この地に満つる神々に癒しの舞を」
     しゃんしゃらん
     しゃん