何度聞いても分からない企業年金の中身、iDeCo(イデコ)と何が違うの?
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- Опубліковано 12 вер 2024
- 年金制度は、大きく分けて公的年金と私的年金の2つがあるんですね。
私的年金は、さらに企業年金と個人年金に分けることができます。
企業年金として代表的なもには、 確定給付年金と厚生年金基金そして確定拠出年金(企業型)があって、
個人年金として代表的なものには、確定拠出年金(個人型)、いわゆるiDeCoですね、これと個人年金保険や財形年金貯蓄などがあります。
因みに企業年金のメインは、なんと言っても確定給付年金と確定拠出年金(企業型)で、厚生年金基金は少数派となっています。
詳しくは、後ほど説明します。
確定給付年金と確定拠出年金、名前がちょっと似ていますよね。
どう違うのかと言いますと、確定給付年金、これは給付が確定している年金、つまり将来もらう年金の金額が確定している年金ということなんですね。
一方、確定拠出年金、これは拠出が確定している年金、つまり払う掛け金の金額が確定している年金ということになります。
一言で言えば、もらう金額が決まっている年金制度と、払う掛け金の額が決まっている年金制度という事になります。
で、そもそも企業年金は何かと言いますと、簡単に言っちゃうと、会社が準備する年金制度でありながら、公的年金に上乗せして給付される年金制度という事になります。
支払方法は、「年金」というかたちで定期的に分割された金額が支払われる仕組みになっており、支払期間は各企業の年金規定によって決められてそれぞれ異なっています。
今回は、この表の中の3つの企業年金とイデコの4つの制度についてポイントをお話したいと思います。
1.確定給付年金とは
この制度は、冒頭でも言いましたように、将来もらう年金の額が確定している年金制度です。
企業型年金と呼んだりすることもあります。
この制度の最大の魅力は、従業員は確実に決まった金額の年金を受け取ることができるということですね。
と言いますのも株価が下落するなどして積立金が国の定める基準を下回ると、企業は不足分を穴埋めしなければならないからです。
制度の内容ですが、まず掛け金は、原則として企業が出してくれることになっています
なお、運用の方法には、規約型と基金型の2つのタイプがあります。
この2つの違いは、運用主体を企業内に置くか、企業外に置くかということになります。
運用主体を企業内に置くのが規約型で、企業外に置くのが基金型という事になります。
もう少し詳しく言いますと、規約型は、企業内部に労使で合意した企業年金に関する規約を決めて、会社はその規約に基づいて外部の生命保険会社や信託銀行などに運営を任せるという方法になります。
一方基金型は、企業外部に企業年金基金という法人を設立して、管理・運営を任せるというスタイルになります。
2.厚生年金基金とは
そもそも厚生年金基金というのは、厚生労働省の認可を受けて設立された法人のことなんですね。
その仕組みですが、この基金は企業年金でありながら国の厚生年金の一部を代行しているということになります。
つまり基金が国の代行をして、厚生年金保険料の一部を管理・運用・給付まで行っているんですね。
ところで、なぜ企業が国の代行をするのか、ということですが、これは代行部分に企業独自の積立金を追加することで国の厚生年金より多くの給付を行うためということだったんですね。
ところがバブルが崩壊して、財政が悪化しほとんどの基金は解散してしまいました。
また法律の改正に伴って2014年以降は、法人の新規設立が不可能となっています。
ただ、全滅したというわけではなく、現在は一部の財政状況が好調な基金意外のみ継続しているという状況になっています。
3.確定拠出年金とは
これは冒頭でも言いましたが、毎月払う掛け金の金額が確定している年金制度ということになります。
但し、将来受け取る年金の額は、決まっていないという事なんですね。
なお、将来受け取る金額を決めるのは積上げた掛金とその運用益の合計額ということになります。
そして、企業型と個人型があり、個人型の方は通称iDeCoと言われています。
その違いですが、簡単に言っちゃうと企業型は企業が導入して従業員が加入する制度で、個人型(iDeCo)は個人が個別に加入する制度という事になります。
次でもう少し詳しく説明したいと思います。
4.まとめ
今回は、3つの企業年金とiDeCoについてお話しました。
ところで、それぞれの年金の加入者はどれくらいいると思いますか。
2019年の数字になりますが、厚生年金の加入者(会社員のみ)は約3,981万人、そのうち
・確定給付年金の加入者は約940万人
・確定拠出年金(企業型)の加入者は約688万人
・厚生年金基金の加入者は約16万人
となっています。
この3つの企業年金の加入者を合計すると約1,644万人、これは全体の約4割ということなんですね。
つまり、10人中人は、何らかの企業年金に加入しているということなります。
これは想像よりも多いという意味で、意外でした。
そして、企業年金の中でも特に多いのが確定給付年金で、割合で見ると約23%、つまり4~5人に1人は加入しているということになります。
企業年金に加入している方は、かなり多いということになります。
でも実は、自分が企業年金に加入しているかどうか分からないという人は、結構多いと言われています。
企業年金は、老後の大事な資産になりますから、是非一度お勤め先の企業に確認してみてくださいね。
#企業年金 #確定給付 #確定拠出
いつ聞いても解かりやすい説明で、助かります。
北川博光さま ありがとうございます。そう言われることが何よりも励みになります。
すごく分かりやすかったです。
ありがとうございます。
満福寺福リュウさま そのように言っていただけることが、何よりも嬉しいです。こちらこそ、ありがとうございました。
勤めている会社がどの仕組みに加入しているのか等を知らない社員の方は結構いらっしゃると思います。会社に問い合わせる事は可能なんだと理解出来て気持ちが少し軽くなりました。有り難う御座いました。
Masae Narumi さま 同感です。お役に立てて良かったです。こちらこそありがとうございました。
先生✨
おはようございます。
本当にいろいろとご指導頂き感謝です🙇♀️
厚生年金基金でした。
加入員資格喪失年月日、平成4年7月1日。
加入員資格喪失事由 退職
一時金選択の有無 無し
となっていました。
解散している場合も、あるとの事で少しショックでしたが自分なりに調べてみます。
現在もある銀行の合併前に勤めていました。
お忙しい中、ご丁寧に本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです🙇♀️
そうだったですね。厚生年金基金と分かっただけでも前進ですので、良かったです。ご報告していただきありがとうございます。ファイト!!
とってもわかりやすかったです!
ありがとうございます!
ちなみに私は企業年金基金に入っているのですが、これは起業年金の中のどれに当てはまるでしょうか?
こんにちは。企業年金基金は、確定給付年金の実施主体になりますので、つまり、動画で説明した私的年金の中の企業年金の中の確定給付年金、ということになります。よろしくお願いいたします。
リプライありがとうございます!
ということは将来の給付金額が決まってる年金ということですね。クリアーです
いつも勉強させてもらっています。本当にありがとうございます。すっごくわかりやすいです!登録ももちろんさせて頂きました。経過的加算の動画を見させて頂き、質問なのですが、私は29歳で学生納付特例を受けました。追納が10年なのでもう少しで20歳分が追納できなくなってしまうのですが、経過的加算を見ると追納しなくてもいいのかなと思いました。(私の時代では65歳までは会社で働きそうですし…苦笑)でも、そう考えると誰も追納しなくなりそうですよね。仮に追納を全額したとして、60歳を超えて働いた場合は、経過的加算は基礎年金満額にプラスでもらえるということなのでしょうか。もしそうでしたら追納した方がもらえる金額も増えていいのかなと思ったりしています。経過的加算は20-60以外で会社員勤務(厚生年金加入)をしていればどんどん増えていくのでしょうか。(任意加入の制度もありますが、任意加入をして厚生年金加入で2年間働けば結局満額になるんですかね…その場合の経過的加算は…突然の質問でごちゃごちゃしちゃってすみません…)
同じ事柄を説明するのにも、いろんな方向からの説明があると思いますが、
「企業年金とは公的年金にプラスアルファの3階部分」みたいな喩えは自分には
何度聞いても理解できませんでした。「上乗せ」という喩えも理解できなかったし、
いまだにこの喩えは違和感があります(厚生年金基金以外は)。
初めて理解できるようになったのは、自分が人事系部署に異動になり、なお且つ
勤務先の退職金制度が社内積立から確定給付型に全額移管されたときです。
組合から説明があり、退職時に年金で受け取るか今までの制度のように一時金で受け取るか
選択できるということと、会計的に社内に積み立てるのではなくキャッシュアウトする、等の
説明を聞いて、そこではじめて、「結局、広い意味で退職金じゃないか。年金として受け取ったら
企業年金とか退職年金という名称になるだけじゃないか」と理解できました。
いまは従業員に説明する立場になりましたが、”3階部分”とか”企業年金”という言葉を最初に
持ち出して「我が国の年金制度とは云々」と説明しだしても、誰も理解してくれません。
そうではなく、まず最初に退職給付制度として説明するとみんな理解してくれます。
みんないわゆる退職金については何となくイメージがあるし、何より興味津々で
説明を聞いてくれます。
それに、私の勤務先は全額確定給付型になって、社内積立で退職時に会社から振込む退職給付は
一切なくなったのですが、年金制度の一形態として説明しただけでは、
「その企業年金とやらとは別に、世間一般で言うところのいわゆる退職金もあるんだろう。
自分はいくらもらえるんだろう」って誤解する社員も結構いました。
矢部澄夫さま なるほど!確かにそうですよね。参考になります。貴重なご意見ありがとうございました。
私的年金とiDeCoを両方してる時のお得なもらい方ありますか?税金面を考慮しての計算です。
企業年金受け取り期間についての質問なのですが、60歳から受給しているのですが、70歳で終了でしょうか?
ツヤ子 前田さま 企業年金の支給期間には一定の期間だけ支払われる有期年金と一生涯支給される終身年金があります。よろしくお願いいたします。
私は、2社の企業年金に加入。
両方とも連合会に
移行されてました。
1つは、独身で住所は実家。
更に、支給義務承継通知を紛失してます。
もう1つは、
義務承継通知はありますが、
住所が前のままです。
両方共、住所や氏名変更をするのはわかってて、用紙もダウロードして、戸籍抄本、住民票が必要なのも分かってます。
どれから処理するのか困ってます。
企業年金のある会社を退職した場合 絶対に個人型に切り替えなければならないのでしょうか?
企業型拠出年金いわゆるDC制度を導入している企業を退職し、半年間そのまま放置すると年金資産が国の管理に自動的に移管されます!その場合は運用もされず手数料のみが永遠に引かれることなりますので、退職し企業型拠出年金の加入者資格を喪失してから半年以内にイデコに年金資産を移管し、新たに自ら積み立てることをおすすめします
65歳になり昔退職した会社が厚生年金基金に入ってた事を知りました。バブル時
若かったし年金の事なんて考えて入社しないでしょう
今思えば退社したことを後悔しています