【Eyes週次版】中国の過剰生産能力─鉄鋼や「新三様」が貿易摩擦の火種に─

中国の過剰生産能力が貿易摩擦の新たな火種となっています。やり玉に挙がっているのは、鉄鋼、それから「新三様」と呼ばれている電気自動車、太陽電池、リチウムイオン電池です。背景には、中国政府がある産業の振興策を発表すると、その産業に対して投資が殺到し、過剰な生産能力が生み出されるという、中国経済特有の事情があります。中国の輸出製品が安価なのは市場競争の余波でもありますが、米国はこれに追加関税で応じています。過剰生産能力の解消は一朝一夕には進まないことから、問題は当面、尾を引くものとみられます。
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