あんこ讃

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  • Опубліковано 7 лют 2025
  • あんこ讃
    あなたはあんこがお好きでしょうか。
    そうです。
    餡子というけっこうむずかしい漢字をあてる、
    あのあんこです。
    確か、ずっと前に饅頭の歴史を本ブログで
    書いた覚えがあります。
    中国からきたものであること。
    饅頭の具である餡は必ずしも甘味が中心でも
    なかったこと。
    こうした点は押さえておいたと思います。
    もっとも、今、私は、実は饅頭を食べたいと
    いいながらもその実、あんこだけを食べたい
    のかもしれない、と自分について考え始めて
    います。
    あんこを包む皮である饅頭の皮
    あるいは大福の餅の部分
    どちらも言ってみればあんこと自分の間にある
    壁のようなもの
    邪魔なので食って成敗してやる
    実はそういう存在であったのではないか。
    目的とはあんこを食べるということであって、
    その目的の障害となってきたのが饅頭の皮
    であり、大福の餅の部分なのではないか。
    その考えでいくと、中華まんとしてコンビニなどで
    ふかして肉まんやピザまん、カレーまんと
    一緒に売られているあのあんまん
    あれはむしろ皮の方が大きい。
    柔らかく、フカフカしているとはいえ、壁には
    ちがいない。
    中に入っているあんこに一刻も早くたどりつく
    それだけを意識してガツガツ食らいつく・・・
    もちろん、私はそこまで粗雑な人間ではありません。
    どんな饅頭でもまず、2つに割って、中身を確かめて
    から、じっくりと賞味するタイプです。
    それはそれでちょっと変態かもしれませんが(笑)
    しかし、それでも確かにあんこの含有量が多いと
    喜びが増します。
    また、巷でも盛んに議論されているのでしょうか、
    タイ焼きの尻尾の部分にまでびっしりとあんこが
    入っている方がいい
    いや、そんな尻尾の部分にまであんこがつまっている
    なんていうのは田舎ものだ。あの尻尾の部分は
    甘いものばかり食べた後で味覚を整える、口直し
    の機能があるのだ
    こういう議論についてもどちらの言い分にも理が
    あるとして、やはりタイ焼きもまず本体と尻尾の部分
    を本体よりに割ってあんこがどこまで行き渡って
    いるかを確かめたりします。
    他方で、ストレートなあんこだけを丸めたあんこ玉と
    薄皮で包み中が透けて見えるきんつばとどちらかを
    選べというときんつばをとるでしょう。
    最近、なぜか高校時代、2年生の頃の感覚を
    思い出します。
    当時は、誕生日などには肉まんとあんまんを合わせて
    10個食べる、などということをしていました。
    あんこでなくても良かったのです。
    むしろ、あんこでは物足りない、食い足りないと
    いう感覚があった。
    これは、1つにはあんこの歴史とも関係がある
    らしいと考えたりもします。
    日本におけるあんこの起源は、実はよく言われる
    鎌倉時代に禅宗の栄西が中国から
    茶や精進料理を伝えたとされる、というあたり
    よりさらに古くさかのぼれます。
    飛鳥時代にまでさかのぼります。
    当時、中国から伝わった饅頭の中に詰められて
    いた肉や野菜が「餡」と呼ばれていました。
    しかし、日本では肉食が避けられていたため、
    代わりに小豆を煮て詰めるようになった、
    ということでそこで鎌倉時代の栄西あたりが
    精進料理の一環として小豆餡まんじゅうを
    という流れでしょう。
    もっとも、甘い餡子が普及したのは江戸時代からで
    それ以前の餡子は塩味が主流でした。
    ところが、江戸時代に砂糖の生産が増えたことで、
    砂糖を加えた甘い餡子が急速に広まった。
    あなたや私の好きなきんつばやおはぎなども
    江戸後期からは出現しています。
    あんこだけで腹一杯に
    さすがにこうは思わなくなりました。
    もっとも、小豆は大豆と同じく良質のタンパク源
    であるために、すすんでとりたい食材です。
    喜んでとりたいと思います。
    あなたもいかがですか。

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