Brahms : Sonata for Violin and Piano in G major, op.78 / Sayaka Shoji 2014
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- Опубліковано 8 вер 2024
- Sayaka Shoji, violin / Menahem Pressler, piano Apr.2014 Live Recording
Brahms : Sonata for Violin and Piano in G major, op.78
1. Vivace ma non troppo 11:05 (00:03)
2. Adagio 7:12 (11:08)
3. Allegro molto moderato 9:19 (18:22)
洋阿相
ボーザール・トリオの中心人物で数々の名演の記憶を残したメナハム・ブレスラーの好サポートを得た幸せな庄司沙矢加香との知的で良く精査されたアンサンブルを堪能しました。ピアノの低音域と高音域のバランスの良さは流石アンサンブルの妙を知り尽くしたメナハム・ブレスラーとついピアノに耳がいってしまいます。俗称「雨の歌」は第3楽章冒頭の主題がブラームス自作の歌曲「雨の歌」の旋律を援用している故ですが、ブラームス自身は「雨の歌ソナタ」とは呼ばなかったようです。シューマンの妻クララが「墓の中まで持っていきたい」と感想を述べたという謂れもあります。
UA-camで意外に聞かれていないようで、残念です。庄司さんの演奏は明確で、楽譜に忠実であり、聴きやすく、たとえば、大御所のムターとかとは違い、変な解釈が入っているクセがないのが、庄司さんのいいところだとおもいます。
ppもppのままで、そのまま正しい、楽譜通りだとおもうのですが、解釈の問題があって、ブラームスの「雨の歌」Regenliedは、シンフォニーの二番に作曲されたという時期や状況を考えると、また、シューマンやクララといった人間の魂の呼応していたことも考えあわせると、そこも含めて、演奏してほしい、という期待も若干あります。
ボーイングの切れ目が、切れているように感じるところが難点です。他の作品においても、とても演奏は優れているとは思いますが、耳で聞いていると、弓のボーイングの入るタイミングとか、よく聴こえるので、そこに意志が欲しい、もっと曲に対峙する意識とか、を感じたいのですが、これは、もうすこし歳を重ねてから、そうなっていくのかな、とおもったりもします。楽器自体も、繊細な表現ができるように感じます。pp, p の辺のところを、弓で音楽を、ブラームスの感性的な表現をしてほしい、と期待しています。
チャイコフスキーでも、あっさりしているので、庄司さんは、塩味のボンゴレ・パスタな演奏だな、と、より上質なボンゴレを期待してます。何のストラドかも知らずに聴いていますが、音の響きが、重弦なども、シャンパンの泡のように、繊細で上質。下品なストラドもありますが、庄司さんのストラドは、気品があって、やっぱり、上質。
他の作品では、ffが強いときがあるので、もしかすると、弓が何か知らないですが、強めな弓でガツン、とか、コンとか聴こえますので、弓も、重くない、軽やかな弓で弾いてほしい、と、ちょっと希望です。
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