【国際協調が重要な基盤】 東京大学 名誉教授 北岡 伸一

日本政治外交史が専門の北岡伸一東京大学名誉教授に、世界情勢の現状と今後や戦後80年を前に安全保障政策や歴史問題をどう考えるかなどについて聞きました。BSテレ東「NIKKEI 日曜サロン」の2024年12月29日放送回です。
「政治経済の2大原則の危機」
北岡氏は現在の世界情勢について「紛争の平和的解決」「自由貿易」の「戦後の政治経済の2大原則が脅かされている」と危機感をあらわにします。「国際協調が重要な基盤」とした上で「国際協調を必要としている国同士が連結して、支えていく努力をすべき」だと強調します。
「戦後談話は功名心でやるものではない」
戦後70年談話で中心的な役割を担った北岡氏は2025年の戦後80年に際し、「同じような目的のものを出す必要はない」と言います。「総理自身のしっかりとした歴史観とそれを形づくる必要があり、功名心でやるようなものではない」と指摘しました。
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