宇宙漂流記コスモスエターナル 消えた子供たち 第4話「消えた記録」[ストーリーを見る]

歌タイトル 「Echoes of Infinity」
第4話「消えた記録」
(タビロボの活躍によって未知の惑星への不時着が成功し、子供たちは新たな生存環境に直面する――。)
崩壊するステーション
エターナル号は、巨大な宇宙ステーションの内部に停泊していた。
子供たちは生存に必要な物資を回収し、今後の計画を立てようとしていた。
しかし、その時、モニターが突然赤く点滅し、警告音が鳴り響く。
「ステーションの制御システムが崩壊しています！」
ミカがモニターを見つめ、叫んだ。
ユウタがすぐに操縦席に座り、エターナル号を起動する。
「すぐに脱出する！」
謎の重力圏
エターナル号が宇宙ステーションを離脱した直後、船が突然激しく揺れた。
外のモニターには、青緑色に輝く未知の惑星が映し出されている。
「重力異常……！この星に引っ張られてる！」
ミカが叫ぶ。
「エンジン全開！このままじゃ引き込まれる！」
ユウタが必死に操縦するが、スラスターの出力では重力圏から抜け出せない。
「ダメだ……抜け出せない！」
タビロボの目が青く光る。
「緊急制御モードに移行します。」
大気圏突入
船は未知の惑星の大気圏に突入し、摩擦熱で船体が燃え上がるような光景が広がる。
「スラスターの温度上昇！このままだと機体が持たない！」
ソウタが焦る。
タビロボは素早くシステムに接続し、降下角度を調整。
「制御可能範囲に修正。着陸地点を選定。」
ユウタが苦しそうに操縦桿を握る。
「どこに降りる！？」
「前方に森林地帯を確認。衝撃を最小限に抑えられます。」
衝撃の着陸
「みんな、衝撃に備えろ！」
エターナル号は巨大な樹木をなぎ倒しながら、地表へと滑り込むように不時着した。
衝撃が体を襲い、数秒間、船内は静寂に包まれる。
やがて、リョウが咳き込みながら呟く。
「……生きてるか？」
ミカが計器を確認し、頷いた。
「うん、でもエンジンは完全にダメ。もう飛べない。」
ソウタが苦笑いする。
「つまり、ここでサバイバル生活決定ってわけか。」
ユウタは疲れた表情で前を向いた。
「……まずは外の様子を見よう。」
新たな環境
慎重にハッチを開くと、そこには見たこともない大自然が広がっていた。
空は薄い青紫色に染まり、二つの太陽が地平線を照らしている。
巨大な樹木が生い茂り、緑豊かな草原が広がっていた。
「まるで地球みたいだけど、何かが違う。」
アヤネが呟く。
タビロボがセンサーを作動させ、惑星の環境をスキャンした。
「酸素濃度、問題なし。気温は適温。生存可能ですが、未知の生物の存在が予測されます。」
「つまり、安全とは言い切れないってことか……。」
ユウタが警戒しながら周囲を見渡す。
「まずは水と食料を探そう。それがないと、俺たちはここで生き延びられない。」
眠れぬ夜
水や食料を探す時間がなく、初日はエターナル号の中で過ごすことになった。
しかし、夜になると、森の奥から奇妙な音が聞こえ、皆が不安になる。
「……今の、何？」
アヤネが不安そうに呟く。
「野生動物か？」
ソウタが警戒しながらナイフを握る。
タビロボが周囲をスキャンする。
「生命反応を検出。ただし、詳細不明。」
「……見張りを交代でしよう。何がいるかわからない。」
ユウタは皆に指示を出した。
生き抜くために
翌朝、ユウタたちは水と食料の確保に動き出す。
タビロボのスキャンで、近くに水源を発見。
「水だ！」
リョウが川を指さす。
タビロボが水質を分析し、簡易ろ過装置を作る。
「飲用可能です。」
皆が安心した表情を浮かべる。
次に食料を探すため、森の中を探索する。
やがて、発光する青い果実を発見した。
「これ、食えるのか？」
ソウタが慎重に手に取る。
タビロボが分析し、答えた。
「食用可能。ただし、過剰摂取は控えることを推奨します。」
「つまり、食いすぎるとヤバイってことか？」
リョウが苦笑いする。
「とりあえず、食えるならよしとしよう。」
生活の基盤
水と食料の確保ができたことで、子供たちはこの惑星での生活を本格的に始める。
リョウが木や石を使って簡易シェルターを作り、ミカとソウタが発電装置を修理して電気を確保する。
「これで夜も安心だな。」
少しずつ、生き抜くための環境が整い始めた。
人工構造物の発見
生活が安定し始めた頃、タビロボが新たな発見をする。
「遠方に人工構造物の痕跡を検出。」
ユウタが驚く。
「人工……ってことは、この星に誰かがいた？」
ソウタが腕を組む。
「つまり、文明の遺跡か……。」
「確かめに行くしかない。」
ユウタの言葉に、全員が頷く。
ここが安住の地か、それとも何かが待っているのか――
誰もわからない。
だが、彼らは進むことを決意する。
次回「新たな大地」へ続く――。

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