桜_2022
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- Опубліковано 18 жов 2024
- 奈良大和路の桜は氷室神社のしだれ桜にはじまり、ソメイヨシノから吉野山の山桜へと続き、知足院のナラノヤエザクラで終わる。
桜を巡る1ヶ月の旅。これほどまでに美しい場所が世界のどこにあるだろうか。そんな故郷奈良は私の誇りである。
そして、テレビカメラマンとしても心躍る桜の季節。
私は仕事ではあったがライフワークとして桜を撮り続けてきた。
毎年、桜に試されているかのように桜と向き合い、カメラマンとしての感性や技術を桜を撮ることによって磨いてきた。
今の私があるのは、そんな桜との時間の積み重ねの結果なのだ。
そして、理屈抜きに桜を撮影している時は至福の幸せに包まれていた。
20歳から撮り始め、50歳を越えた私が今年も桜を撮影した。
カメラマンとして成長するだけではなく、人としても成長しなければ、一年前の桜を超えることは出来ない。そう思って桜を撮り続けた。
もっともっと私でしか撮れない桜を撮らなくてはならない。
若い頃は満開にこだわり、年を重ねると散る桜に想いを込めようとした。ある年は夜桜、ある年は逆光の桜。毎年、桜を撮り続け、それは当然のようにテレビ番組として放送された。
しかし、今年は違った。
桜が咲く前の3月末で私はテレビの仕事を失った。
氷室神社の桜が咲き始める頃、私は無職となり、次の仕事もなく、社会から必要とされないテレビカメラマンになっていた。
自分の人生のすべてを捧げたテレビ撮影の世界に私の居場所はなかった。
今年の桜は撮影しても放送されることはない。
私はテレビカメラマンを職業としてきたが、もう、私は何者でもない。
だから、桜を撮影する必要も意味もない。
今までの私ではないのだから。
気が付けば私が35年以上かけて積み上げて来たものをすべて奪われていた。いや、奪われたのではない、自ら失ってしまったのかもしれない。
私がこれまでのカメラマン人生で最高の桜を撮影したとしても、その映像がテレビで放送されることはない。
今まで当たり前だったことが突然に消えてしまった。もう私はテレビカメラマンをかたる資格はない。
言葉に出来ない喪失感、絶望の淵に沈んでいく感覚、そして、感情が消えていく、喜びも悲しみも感じなくなっていく。
この社会に私の居場所はない。人生をかけて積み上げてきたカメラマンとしての私の生きる場所が消えている。
生きている意味を見つけることは出来なかった。
それでも、今年も桜は咲く。
そして、私の中に残った感情は「悲しい」だけだった。
美しい、楽しい、そんな気持ちは心の中のどこを探しても見つけることが出来なかった。
桜を見て、美しいと感じることはなかった。あれ程、魅了された桜を見ても心が全く動かなかった。
このままでは私は死んでしまう。
それなら、最後にもう一度だけ桜を撮ってみようと思った。
心が動かないけど、それでも撮ってみよう、そうすることで心が動くかもしれない、前へ進めるかもしれない、何かが変わるかもしれない。
そう思って、桜を撮り始めた。
もう私にはライフラインとなる仕事も収入はない。
かと言って、病気を抱える私にはできる仕事はない。アルバイトすらない。コロナ禍で失業するという地獄を見たし、奈良では誰も助けてくれないことも知った。もう捨てるも守るものも何もない。
そんな私は1ヶ月以上、1日も休まずに桜を撮り続けた。
感情のない私は桜を美しいとは感じなかった。後遺症と排便障害で、体力はなくなり、人前では平気な顔をしていても、一人になったらぶっ倒れていた。いつも気を失うように眠りに落ちた。まっすぐに歩くことすら出来なかった。
そんな私が向き合った桜は、どこまでもどこまでも悲しく咲いていた。
その時に分かった。桜は私の心を映す鏡なのだと。
何十年も桜を撮り続けてきたが、それは私自身を桜の中に見ていたのだ。私が撮り続けてきたのは桜ではなく自分自身だった。
雨の日も晴れの日も桜を撮り続けた。
そして、そんなある日、小さな奇跡が怒った。
続く。
朝霧の中近鉄電車が通過していくシーンが好きです
あれに乗って通学してたなあと...
スギナの1本1本の細い葉の先に露がついて光ってるんですね
宝石みたいです
奇跡のお話、早く聞きたいです
保山様の奈良の桜は
世界一美しい~。
ほんとに美しい~。
桜を巡る1ヶ月の旅
奈良の奥の桜~出会えない桜まで楽しませて頂きました。感謝でございます。
桜の国に生まれて🌸桜の精のような保山さまに出逢えて🌸本当に幸せです😊貧しくボロを着た半病人の私が、保山さまの桜の桃源郷に住まわせて頂き、清らかな衣を着、透きとおった食べ物を頂いてます🙏
田畑や宝石があればすぐにでも売って、保山さまをお助けしたいのに・・小さな力を持ち寄って生活をお支えする手段はないものか。この桜2022のブルーレイを、価値に相応しくお売り下さい。活動支援金とプラスして。
差し出がましいこと申しました。
すごく楽しめました。見応えありました。保山さんありがとう。また、ゆっくり待ってます、楽しみです。
何故でしょうか。今年の桜の映像詩は特に胸を打つのです。ずっと大切にしたい。
保山さんの映像を見ていると、綿々と受け継がれていく命のはかなさ、尊さが伝わってきます。また今回の映像では、この世にはこれほど美しい桜、美しい命があるのだと、ただ感動あるのみです。ありがとうございます。
奈良の美しい桜🌸の映像を拝見して、このようないろいろな桜🌸に出会えたことは、桜🌸大好きな一人として本当に嬉しく思います。これは、保山さんの命がけの撮影のおかげです、ありがとうございます。
特に印象に残ったのは、日暮れて紫がかった薄闇に溶け込んだように咲く幻想的な桜🌸、勝手に保山さんの色!と思っています。
この映像をスマホの小さい画面とイヤホンで見ている人はスマホを一回テレビに繋いでみるといいんじゃないかと思いました。毎日作って頂いている映像は美術誌を毎月定期購読すると同じ価値を感じています。定期購読するつもりで銀行のキャッシュディスペンサーに振込先を登録しておくとめんどくさくなかったです。入江泰吉先生の写真集の値段を見れば美を享受するには対価は大きいものなんだなと感じさせられます。
保山さん、毎朝4Kテレビで美しい映像と音楽で朝食☕😃🌄、癒されての、スタートです、ありがとうございます❗
映像のすばらしい構図に、テクニックが加えられ最高です❗ラインで友達に送ってます。
返事は、誰もが
きれい❗癒される❗です、いつまでも撮り続けて下さい、世の中不安がいっぱいです、身体をいたわりつつレンズを覗いて下さいネ、大阪鶴橋80歳の、おばあちゃん👵より
桜_2022。奈良の桜。
朝靄。咲いたばかりの色濃い赤ちゃん桜。
河辺。水面。山里。流れに姿映す桜。
茜空。夕陽の吉野山。藍色の空。
氷室神社のしだれ桜から吉野山、ナラノヤエザクラ へ。
満月の中に桜の影、時の止まったような静寂。
この1ヶ月桜を追い続けられた保山さん。
その胸中を思うと胸が痛くなる。
😘🤗,謝謝
Domo Arigato Gozaimasu. 🙏🍀🌈❤️
ただただ ありがとう