閉場相次ぐボウリング場…売上半減も大規模リニューアルしたワケ
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- Опубліковано 19 гру 2024
- 「ボウリング」、最近やってますか?昔は大きなブームとなりましたが、競技人口の著しい減少に伴い、近年は全国各地でボウリング場の閉場が相次いでいます。浜田市にあるボウリング場も売り上げが半減する中でしたが、大規模な改修工事を行い、11月リニューアルオープンしました。営業を続けることを決めた経営陣の狙いとは?
ボールがピンをなぎ倒す爽快な音が場内に響きます。
こちらは浜田市にあるボウリング場「ボウルJAC」。
30年以上前から営業する老舗のセンターでしたが、11月機械などを一新。最新のマシンに床や内装も新調し、リニューアルオープンしました。
「おー(ハイタッチ)」
こちらは10年以上前から週に1回集まってボウリングを楽しんでいるという常連のご婦人グループ。中には20年以上やっている方もいるそうです。
常連客
「10年前はみなさん150~160、170出しとられましたよ皆」
ボウリングは1950年代ごろに日本に入ってきたとされていて、シンプルなルールかつ老若男女問わず楽しめる点などからスポーツ、レクリエーションとして少しづつ浸透。1970年代にはプロボウラーといったスター選手の誕生をきっかけに一大ブームとなりました。
令和となった現在も競技として続けている高齢者ボウラーは多くいますが、このボウリング業界、非常に厳しい状態にあると運営会社の役員は話します。
運営会社 浜昭 飯盛勝 社長
「もう惨憺たる…コロナの影響もあったんで非常に厳しい状況で、毎年毎年お客さんが減っていくという状況でしたね。30年以上経ってるんで非常に古くて機会も壊れがち、お客さんにも迷惑かけてたんで本来もう辞めようかと思ってたんです」
ブームの衰退後、さらに娯楽の多様化などで客足が減少し続ける一方、ボウリングのマシン類はほぼすべてが海外製、修理や購入には莫大なコストがかかるため、全国でボウリング場の閉場が相次いでいます。
ブーム真っ只中の1972年には3700ほどあったボウリング場は、2021年に700を下回り、著しく減っていることが分かります。
ここ山陰でも、松江市にあった松江センターボウルが2018年に閉場しました。
ボウリングを取り巻く厳しい環境は、ここのセンターも同様。売上が半減し、閉めることも検討していましたが、経営陣はある思いから営業を続けていく決断をしました。
運営会社 浜昭 堀田収 会長
「浜田において、昔からボウリング場JACで育ってるとか、お父さんと行ったとか、みんなの色んな思い出話を聞くと、辞めちゃいけないんだろうなって。ボウリングを通じて地域のコミュニティになって色んな楽しみとか、コミュニケーションができる場所を提供出来たらいいと思ってます」
地域唯一のボウリング場。人口の少ない浜田市で続けることは、採算の面では不安がよぎるものの…
常連客
「点数とかじゃなくてみんなと会ってしゃべって笑ってが楽しいから来てるだけよ」
常連客は
「みんなに会えておしゃべりできてボケ防止にもなりますよね。」
娯楽施設の少ないこの地域では、市民にとって貴重な憩いの場。閉場は、ボウリングだけでなく、街の衰退にも繋がりかねません。
運営会社 浜昭 堀田収 会長
「ボウリングをやってる人口は減ってるけどでもやっぱりコアなスポーツでマニアの人もいるし、子供たちの成長・健康のためにもいいと思うんで、業界の人も言ってたんだけど、1つでもボウリング場残ってもらいたいと、それ自体が日本のボウリング業界が生き残る道だと。」
シンプルなルールでありながら奥深さもある、子どもから大人までもが一緒に競えるボウリング。厳しい現状での大規模なリニューアルの裏側には、魅力あるスポーツを残したいとする企業の葛藤と奮闘がありました。
【BSSニュース】
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【TBS NEWS DIG】
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