清田和明 : 春風のワルツ(初演) Kazuaki Kiyota : Waltz for Mandolin Orchestra

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  • Опубліковано 20 вер 2024
  • 作曲者の清田和明(1978~)はコンコルディアの指揮者であり、本曲は本人指揮による初演となる。奈良高校ギターマンドリンクラブでギターを始め、京都大学マンドリンオーケストラを経てコンコルディアに加わった。30年におよぶマンドリン合奏経験を持つ作者だが、作曲を始めたのはごく最近である。昨年12月にはローネベースサミット2023にてマンドローネとコントラバスのための「くまっくまのうた」が初演された。大規模なマンドリン合奏曲として公に発表するものとしては本曲および次曲「前奏曲ニ短調」が初の作品となる。本人いわく「作曲家としては駆け出し」と言うものの、すでにいくつもの作品を自身のUA-camチャンネル(*)にて公開しており、ソロギター、マンドリンオーケストラ、歌謡曲などその表現の幅は多岐にわたる。
     本曲はイ長調のワルツで、とても親しみやすく愛らしい小品である。第1印象としては素朴にも感じられるが構成は洗練されており、暖かみのある主部と切なく盛り上がる中間部(展開部)が対比され、最後にはそれらの主題が同時に再現されるロンドソナタ形式となっている。
     春風のワルツという標題のとおり、春を思わせるのどかさの中に郷愁、懐かしさ、切なさが感じられ、どこか儚げで、あるいは作者のそうした想い出をつづった私小説のようでもある。何よりも歌曲のように口ずさみたくなるようなメロディの美しさが最大の魅力で、また演奏技術の面でも難しくない楽曲であるため、今後の斯界における重要なレパートリーに加わるであろうことを筆者は確信している。
     (*) / @kazkiyota3130
    解説:安部 哲生

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