Learn Japanese Through Story (N5):わらしべ長者/Straw Millionaire
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- Опубліковано 9 лют 2025
- 色々な作品で引用される「わらしべ長者」を #やさしい日本語 #SimpleJapanese でリライトしました。
この話は、観音様から始まる「観音祈願型」と、嫁取り話の「三年味噌型」があるようです。
この動画は、外国人にも理解しやすい「三年味噌型」です。
おとわび様 otowabi.com/
【イラスト】
いらすとや様 www.irasutoya....
イラストAC様 www.ac-illust....
スクリプトーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
むかし、お金持ちの娘と、貧乏な男が恋に落ちました。
二人は結婚したかったですが、お金持ちのお父さんは許しませんでした。
男は、何度も何度も頼みました。それで、お父さんは困って言いました。
「ここに、藁が一本ある。この藁で千両稼ぐことができたら、娘との結婚を許してもいい」
それは無理だ。お父さんは、私が娘さんと結婚することを絶対に許さないのか…と男は思いました。
もらった藁を持って歩いていると、藁の先に蝶が止まりました。
「あのう、それ、もらってもいいですか」
赤ちゃんを背負った女の人が、男に言いました。
「この子はよくぐずります。今も、泣いていました。でも、それを見たら、すぐに笑いました。だから…」
「そうですか。いいですよ、どうぞ。かわいい赤ちゃんですね」
男は、蝶が止まっている藁を、赤ちゃんにあげました。赤ちゃんは喜びました。それで、お母さんも喜んで言いました。
「ありがとうございます。代わりに、この蓮の葉をあげます」
蓮の葉は大きいですから、日傘になります。男は喜んで、それをもらいました。
蓮の葉を持って歩いていると、しばらくして、雨が降り出しました。
お婆さんが、急いで歩いて来ました。傘を持っていませんから、濡れています。
「どうぞ。これ、使ってください」
男はお婆さんに蓮の葉をあげました。
「ありがとう。でも、あなたが濡れますよ」
「私はかまいません」
「やさしいですね。お礼に、味噌をもらってください」
お婆さんは、男に味噌をあげました。
味噌を持って歩いていると、しばらくして雨はやみました。
夕方になりました。もうすぐ夜になりますが、寝るところがありません。男は困りました。すると、近くの畑で働いていた女の人が言いました。
「道に迷いましたか。今晩、寝るところはありますか」
「いいえ。でも、大丈夫です。木の下ででも寝ますから」
「あらあら。じゃあ、私の家に泊まりませんか。貧乏ですが、屋根はありますよ」
それで、男はその人の家に泊めてもらいました。
次の朝、その人は朝ご飯にお粥を作ってくれました。
「味がなくて、ごめんなさいね。うちは貧乏で、味噌もありませんから」
「じゃ、この味噌、どうぞ」
男は一晩の宿と朝ご飯のお礼に、味噌をあげました。
女の人はとても喜びました。そして、男に剃刀をあげました。
「亡くなった夫のものです。私は使いませんから、どうぞ」
男は剃刀をもらって、その家を出ました。
しばらく行くと、川で浪人が釣りをしていました。髭が長い人でした。
「あのう、私は剃刀を持っています。どうぞ、使ってください」
浪人はその剃刀を借りて、髭も、髪も、全部剃りました。
「私は今日から僧侶になります。もう刀は要りません。すみませんが、この剃刀と刀を、交換してくれませんか」
それで、男は浪人に剃刀をあげて、刀をもらいました。
男が刀を持って歩いていると、大名の行列が通りました。男は刀を置いて、ひれ伏しました。
大名は男の刀を見て、すぐに気が付きました。それは、素晴らしい名刀でした。
「その刀を私にくれないか。代わりに、おまえに千両やろう」
男は千両箱をもらいました。
それで、その千両箱を持って、男はお金持ちの家に戻りました。
男が本当に藁一本で千両稼ぎましたから、お父さんは考えを変えました。
「意外に、才能がある男だな。よし、娘との結婚を許す」
それで、男はお金持ちの娘と結婚することができました。
男は一生懸命働いて、もっとお金持ちになって、愛する人と
いっしょに幸せに暮らしました。
ーーーーーーーーーーーーーーーーおわり