転換性障害【解離性障害の身体版。ストレスから様々な体の症状。精神科医が8分でまとめ】

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  • Опубліковано 6 жов 2024
  • 0:05 (1)はじめに
    0:30 (2)転換性障害の例
    0:57 (3)転換性障害とは?
    1:54 (4)転換性障害の症状と診断基準
    3:24(5)転換性障害の鑑別疾患と併存症
    4:51 (6)転換性障害の治療
    7:02 (7)まとめ
    「転換性障害」は、いわば「解離性障害の身体版」。強いストレスに圧倒された時、運動・感覚に様々な症状が出ます。
    精神科医が要点を約8分の動画にまとめています。
    出演:春日雄一郎(精神科医、医療法人社団Heart Station理事長)
    こころ診療所吉祥寺駅前 kokoro-kichijo...
    府中こころ診療所 fuchu-kokoro.com
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    ↓↓内容の詳細は下記になります。
    (1)はじめに:転換性障害
    心療内科・精神科の病気。今回は「転換性障害」についてやっていきたいと思います。よろしくお願いします。
    ストレスが「うつ病」などのメンタル不調につながることはよく言われています。
    一方で、時にストレスが「体の症状」として表れることがあり、これを「転換性障害」と言います。
    今回は、この「転換性障害」について見ていきたいと思います。
    (2)転換性障害の例
    Aさんは、歌の仕事をしていました。やりがいがある一方で、ステージに上がる前のプレッシャーというのを常に感じていました。
    あるステージの直前、何か違和感がありまして、その後急に声が出なくなりました。
    耳鼻科を受診して検査をしたんですけれども、異常は特にありませんでした。
    そして、医師からは「転換性障害」の一つ「心因性失声」と診断をされました。
    (3)転換性障害とは?
    転換性障害は「強いストレスが体に出る障害」、そして「基本的には解離の症状の一つ」です。
    <解離とは>
    解離はストレスへの「防衛規制」の一つです。強いストレスに圧倒される形で、脳の機能をある種「分ける」ことで対処するものです。
    症状は、「離人感」自分が自分でないような感覚、「健忘」思い出すことができなくなる。そして、今回扱うような「体の症状」など様々な形で出てきます。
    そして、症状は一つとは限らず、いくつかの症状が合わさることも多いです。
    <解離の出方>
    まず精神的なものへ出るものが「解離性障害」です。
    そして体に出るのが今回扱います「転換性障害」です。
    なので、この「転換性障害」は「解離性障害と背景はほぼ同じ」です。
    (4)転換性障害の症状と診断基準
    この「転換性障害」は様々な形で出現し、症状が動くことも多いです。
    <転換性障害の症状の例>
    ①歩行障害
    ストレスによって歩くことが難しくなることがあります
    ②失声(心因性失声)
    ストレスによって声が出なくなることがあります。
    ③ヒステリー球
    ストレスを背景として喉の違和感が出ることがあります。
    ④偽発作
    ストレスを背景に、てんかん発作と似た「発作様の症状」が出ることがあります。
    ⑤知覚麻痺
    ストレスを背景に、痛みなど知覚を感じなくなる状態です。
    ⑥管状視野
    見える「視野」が管状に狭まる症状です。
    <DSM-5の診断基準の要点>
    A:一つ以上の運動・感覚の変化をする症状
    B:症状と神経学的・医学的疾患の所見が適合しない
    C:他の医学的疾患・精神疾患では説明ができない
    D:社会生活等に影響がある
    (5)転換性障害の鑑別疾患と併存症
    体の病気の除外ということは、非常に大事です。
    <鑑別①体の病気>
    似た症状の身体の病気を除外をすることが診断に必要になります。
    「その体の病気では、明らかに矛盾が生じる症状の出方をする」ことが要点です。
    そして、必要に応じて検査も行い、体の病気を除外します。
    <鑑別②身体表現性障害>
    これは非常に転換性障害と似た概念ですが、定義上細かい違いはあります。
    「転換性性障害」では、体の病気とは症状が明らかに矛盾が出ます。これは「身体表現性障害」ではあまり矛盾は必ずしも出ない場合もあります。
    一方、「身体表現性障害」では、症状や病気への「考え過ぎたり、不安が強く出たりする」ことが目立ちます。これは「転換性障害」ではあまり目立ちません。
    <転換性障害の併存症>
    ①解離性障害
    メカニズムがほぼ共通し、しばしば合併します。
    ②うつ病
    強いうつや不安の症状に合併して生じることがあります。
    ③パニック障害
    パニック発作の発生時に合併して転換性障害が時に生じます。
    (6)転換性障害の治療
    まず、この「転換性障害の特効薬」はありません。
    そして、対策は「解離性障害と同じ方向性」になります。
    なので基本的には「ストレスに圧倒されなくする」が方向性です。
    それをもとに治療の方向性4つ見ていきますと、1つ目が「環境調整」、2つ目が「ストレスマネジメント」、3つ目が「スキルトレーニング」、4つ目が「併存症への薬物療法」です。①環境調整
    環境のストレスが大きい時に、環境調整を検討していきます。
    なるべくストレスから離れる方向での環境調整を行いストレスを減らしていきます。
    ただし実際困難な場合も多く、その場合は他の方法を取っていきます。
    ②ストレスマネジメント
    さまざまな角度からストレスとその影響を減らしていきます。
    1)生活リズム・休養・発散
    生活の土台を整えて、ストレスの影響を減らします。
    2)認知行動療法
    考えを整える認知再構成、対人面のアサーションなどが選択肢です。
    3)リラックス・マインドフルネス
    ストレスを受け入れて、緊張からの悪循環を減らしていきます。
    ③スキルトレーニング
    これは、特に背景に発達障害やパーソナリティ障害などストレス対処の苦手さがある方に有効です。
    「感情に対して一歩引く」など、感情や衝動に圧倒されなくなる技術を、知った上で徐々に習得します。
    それによってストレスに圧倒されることを防いでいきます。
    ④薬物療法
    これは、特にうつ病、パニック障害などが併存症の時に有効です。
    抗うつ薬など併存症に対しての治療を行っていきます。
    これに連動して「転換性障害」も改善しやすいですが、残る場合もあります。
    残る場合は、他の方法も合わせて併用していくことになります。
    (7)まとめ
    今回は、心療内科・精神科の病気「転換性障害」について見てきました。
    転換性障害は、「ストレスが体に出る」障害です。運動・感覚に関するさまざまな症状が出ることがあります。
    「解離性障害の身体症状版」とも言われ、解離性障害とよく合併します。体の病気とは、「症状の出方の矛盾」で鑑別します。
    対策はストレスに圧倒されないこと。環境調整やストレス対処法の改善を行いつつ、もしうつ病など併存症が場合は、その治療を並行して行います。
    こころ診療所グループ(医療法人社団Heart Station)
    府中こころ診療所(東京都府中市宮西町1-1-3三和ビル2階、☎042-319-7887)
    こころ診療所吉祥寺駅前(東京都武蔵野市吉祥寺南町1-4-3ニューセンタービル6階、☎0422-26-5695)
    #転換性障害 #心因性失声 #解離 #解離性障害  #精神科医 
    【解説者】
    医療法人社団Heart Station 理事長 府中こころ診療所院長 春日雄一郎
    精神科医(精神保健指定医、日本精神神経学会精神科専門医)
    2005年東京大学医学部卒業、NCNP病院、永寿会恩方病院等を経て、2014年に府中こころ診療所を開設、その後医療法人化し理事長に就任、2021年8月に分院「こころ診療所吉祥寺駅前」を開業。メンタルクリニックの現場で、心療内科・精神科の臨床に取り組み続けている。

КОМЕНТАРІ • 7

  • @aaaaaa-ks8ne
    @aaaaaa-ks8ne 10 місяців тому +5

    まさに今2年ほど治療中です
    自分でもよくわからない事がおおかったので分かりやすく参考になりました
    ありがとうございます

  • @まるまま-i7j
    @まるまま-i7j 5 місяців тому +2

    8年双極性障害で入院退院を繰り返していました。3年前に交通事故にあったことがきっかけで退院リハビリを続けましたが全身の痛みが取れずからだの機能も低下、うつもひどくなり、歩行も困難になり、座ることも苦痛、背も丸まり伸ばせなくなりました。声も出にくくなり、手足のしびれ、からだが思うように動かせなくなり精神科医に緊急入院しました。日に日に容態は悪くなり起き上がることもできなくなり、トイレもお風呂も全面介護、食事もミキサー食でお箸もお茶碗も持てませんでした。抗うつ薬とパーキンソンの薬、自律神経の薬などが処方され、それまで飲んでいた痛み止めなど減薬、それをきっかけに過呼吸がおきるようになりました。3ヶ月入院しましたが洗顔も歯を磨くこともできませんでした。それでも少しずつ歩けるようになり、身の回りのこともできるようになりました。
    退院後にはあれほどひどかった身体中の痛みもとれ、なんとかお風呂もひとりで入れるようになりました。
    なんとか買い物ができるようになったのは去年の10月くらいからです。恐れていた過呼吸も退院後は出ていません。
    今でも少し歩行に困難がありますがバスや電車にも乗れるようになりました。ただ以前は乗れていた自転車に乗れなくなり多少不便はありますが、一生残ると覚悟したからだの痛みも取れ快適に過ごせていることに感謝しています。
    当時はわかりませんでしたが交通事故のショックとストレスで発症した解離性障害のひとつだったと思います。

  • @のんつー-f4f
    @のんつー-f4f 4 місяці тому

    私はうつ病と転換性障害があります。小学校低学年から転換性障害の症状はあり、年とともに出方が強くなったり症状が増えてきました。複数の医療機関を回り検査をして、転換性障害と分かったのは数年前で、20年以上原因が分からなかったのです。
    周囲の人に説明してもなかなか分かってもらえません。
    こちらの動画はとてもわかりやすいと思いました!なので、今後説明が必要な相手にはこちらの動画を見てもらおうと思います。

  • @uedayukikatsu496
    @uedayukikatsu496 8 місяців тому +5

    でもなんで
    うつ病と
    転換性症候群
    とでは、精神障害者福祉が差別されるのでしょうか。
     病院に行けるときは、体調に無理きかせています。
     そのあと、失語や平衡感覚失調、
    7Gの重力がかかり、神経が鈍麻して動けるようになるときがわかりません。治療法もないんです。
     「行政の慣例という現実逃避」
    のなかでどれだけの患者がくるしんでいるか!
     最初は、必死にこれ以上悪くならないようにしても、経済的に追い詰められ、うつ病に落ちてしまいます。

    • @uedayukikatsu496
      @uedayukikatsu496 6 місяців тому +1

      実際に身体や精神障害者一級の人と同じくらい、再就職さえできません。なぜ、うつなどの誘発が起きるような制度の仕組みなのでしょうか!

    • @tokusanhidesan
      @tokusanhidesan 6 місяців тому

      多分ですが、先にうつ病やパニック障害、躁うつ病が世に知れ渡った原因がそのまま法案ができている事なのではないでしょうか。
      『健常者』にはうつ病を始め、本当の意味での理解が中々出来ないのですよ。
      私の場合40年以上も前ですが、医者ですら『うつ病』を知らない方(すぐに発想すら出来ない)がいるくらい認知度が低い日本だったのです。
      お気持ちは痛い程分かります。私もこの歳で重度のうつ病になった事で、自分の状態を調べていく内に分かったくらいですから。

  • @アキタ-z1q
    @アキタ-z1q Місяць тому

    たくさんの心療内科さんおります…君にあつた先生を😂