県内の障害者たちが立ち上げた水泳チームに密着 パラ競泳日本選手権に【佐賀県】 (23/10/25

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  • Опубліковано 24 жов 2023
  • シリーズ「かちスポ」。今回は今年4月県内の障害者たちが立ち上げた水泳チームを紹介します。目標はそれぞれ違いますが、互いの存在を力に、切磋琢磨しています。
    10月15日の佐賀市のSAGAアクア。パラスポーツへの理解を深めてもらおうと、障害がある人とない人が同じ会場で競う水泳大会が開かれました。
    ここに参加していたのが、身体障害がある人たちで作る水泳チーム。
    今年4月に結成したばかりで、競技歴や年齢、障害の種類もさまざまですが全員が日々練習に励んでいます。
    佐賀アクアチャレンジには20代から80代までの7人が所属しています。日本でトップクラスの選手から初心者まで参加し、目に障害がある人、車いすで生活を送る人などさまざまです。
    【代表津上和也さん(29)】
    「一人で活動するのは壁を感じることがある。皆さんと集まって練習することで一丸となって頑張っていく」
    チーム結成のきっかけは、今年6月に宮崎県で開かれたパラ競泳日本選手権の九州大会。リレー種目で出場するには同じ所属チームからメンバーを出す必要がありました。そこで、今まで個人で活動していた選手たちが集まり、大会に臨みました。メンバーは九州大会で標準記録を突破し、11月、SAGAアクアで300人が出場する全国大会にメドレーリレーで出場します。
    生まれつき右足の骨が短いという山崎富美子さん。山崎さんが本格的に競泳を始めたのはここ数年。
    【山崎さん】
    「わたしは下肢の障害があるので、普通の方よりも飛び込みであんまり距離稼げなかったりする」
    きっかけはダイエット目的で通っていたプール。広い肩を見て「向いている」と声をかけられたのが始まりです。
    【山崎さん】
    「上半身の力を利用して、少しでも早く前に進めるように水の中で考えながら泳いでいる。上半身が強み」
    2人の子供を育てる山崎さんは、毎朝弁当をつくって2人を学校に送り出すと、佐賀市内のプールで自主練習に励むほか、スイミングスクールにも通う熱の入れよう。
    【山崎さん】
    「長さんと会わなかったら、ずっとパラ選手やっていこうというような決心はつかなかった。とても大きな存在」
    一方、長恵美子さんは34歳の時に筋肉が徐々に弱っていく病気になりました。国が指定する難病「筋ジストロフィー」です。
    【長恵美子さん(57)】
    「筋肉の病気なので体幹がほかの人と比べると弱いし、全身の力も弱いけれど、うまく水を掴むと進んでくれる」
    当時、医師にあと10年で車いす生活になると言われましたが、少しでも現状を維持しようとすぐにプールでリハビリを始めました。
    【長さん】
    「家でじっとしているよりもプールの中だとこんなに自分でも楽しく過ごせる」
    長さんは手の力だけで25メートルを泳ぎます。2014年、長崎県で開かれた全国障害者スポーツ大会で金メダルを獲得。以降2016年の岩手大会でも金メダルに輝きました。病院でのリハビリのほか、山崎さんと同様ジムにも通ってトレーニングを続けています。
    10月15日の大会には2人も出場しました。長さんは水の中に入ってのスタート。この日は同じ障害の区分を持つ人がいなかったため、自分の記録を伸ばす戦いです。クロールで泳ぎ始めたものの、途中で息継ぎが苦しくなり背泳ぎに。タイムは53秒32で最後まで泳ぎきりました。
    【長さん】
    「いつもの実力を出せなかったのは悔いが残ったが、また自分のどこが悪かったかもっと練習して次に繋げたい」
    一方、山崎さんは飛び込んでスタート。去年は25mで29秒71の大会記録を樹立した平泳ぎです。11月のメドレーリレーに向けて練習に力を入れてきました。
    そして…大会新記録達成!29秒13でした。
    【山崎さん】
    「去年の自分に勝てたということでよかった。うれしい。また新記録更新していきたい」
    チームは新しい仲間を募集していて、車いすの選手の入水の介助など支援者も募り、パラスポーツの普及に取り組んでいます。
    【代表 津上和也さん(29)】
    「やりたいという障害者を広く受け入れて大会だけじゃなくて皆さんの活動を広げていきたい」

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