「た」のルーツは室町時代【た4】#92
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- Опубліковано 3 сер 2024
- 「た」は室町時代からあった・「た」を考えるためにイメージスキーマ論を使ってみよう・「た」の本質を少ない原則にまとめよう……今回はそんな話です。まだまだ「た」シリーズは続くよ!リスナーが泣くまでやります。
【目次】
00:00 オープニング。意味が多すぎる「た」をまとめていく。
01:29 尾上先生曰く「た」の本質は過去と完了
07:10 溝越先生曰く「た」の本質は確認
14:28 多くの抽象概念がメタファーで表されている
23:25 当たり前のことばっかり言ってるからTikTokに全く向かないラジオ
32:30 エンディング。次回はガチ目になるよ。え、ここまでガチじゃなかったの?
【参考文献のリンク】
○日本語のシンタクスと意味(第二巻)
amzn.to/3f84Bx5
○文法と意味I
amzn.to/3zHXNzC
先行研究を調査する上で参考にした本。タ形の意味の列挙はほとんどこちらが元になっている。決して初学者向けの本とは言えませんが、日本語文法を腰を据えて勉強してみたい方にはおすすめ。この2冊は色んな論文や本で目にします。
○基礎日本語文法・改訂版
amzn.to/3zJTcNu
大学の時に使っていた日本語文法の教科書。教科書なので読み物として面白いというわけではないが、平易な言葉遣いで日本語文法の全体観が把握できる。
○時・否定の取り立て
amzn.to/3JWJqMK
金水敏先生によるタの説明を調べる際に用いた。
○日本語学と通言語的研究の対話 テンス・アスペクト・ムード研究を通して○
amzn.to/3JYB5YU
定延利之先生によるタ論。タとはミラティブ(発見)だ、という自説を展開。研究の発表パートと、世界の諸言語を幅広く研究するロシアの言語学者・マルチュコフ先生との対話パートという構成の本。マルチュコフ先生の鋭い質問が面白い。
○日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界
amzn.to/31KaZHT
タ、テイルに関する論文を集めたオムニバス。「タってそもそも活用形の一つなの? それとも、助詞?」「東北方言ではタ以外にもケというテンス形式があるよ」「情報を得たときにそれが頭に定着するまでの速度とタの関係」など、タに興味を持った方にはたまらない論文がいっぱい。
○「た」の言語学
amzn.to/3tuxpZh
日本語以外に、ロシア語、中国語、ベトナム語、韓国語の過去時制、完了形を考察。対照研究を通じて日本語のタの本質に迫る。
○時間と言語を考える 「時制」とはなにか
amzn.to/3ndBaOO
タに限らず、英語の完了形や未来時制などの事例を取り上げながら、言語から見える時間意識に迫った一冊。「タを深掘りしたいというよりは時制、時間とは何かを勉強してみたい」という方にはこちらをおすすめしたい。
○日本語と時間 〈時の文法〉をたどる
amzn.to/3qfVz7L
日本文学研究者であり詩人でもある藤井貞和先生による日本語時制論。古典文法の時制体系を概観し、タの本質に迫る。
○認知言語学の大冒険
amzn.to/3zJZ9tE
難解と言われる認知言語学を、図や例えをふんだんに盛り込んでわかりやすく解説した良書。
論文
○ムードの「た」の過去性(定延利之)
○タ形の意味を考える ──日本語学習者の運用能力に貢献する文法研究──(山本雅子)
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【堀元見プロフィール】
慶應義塾大学理工学部卒。専門は情報工学。WEBにコンテンツを作り散らかすことで生計を立てている。現在の主な収入源は「アカデミックに人の悪口を書くnote有料マガジン」。
Twitter→ / kenhori2
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個人UA-cam→ / @kenhorimoto
【水野太貴プロフィール】
名古屋大学文学部卒。専門は言語学。
某大手出版社で編集者として勤務。言語学の知識が本業に活きてるかと思いきや、そうでもない。
【BGM提供】
・フリーBGM・音楽素材MusMus様 musmus.main.jp
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#た #ゆる言語学ラジオ_た
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【参考文献のリンク】
○日本語のシンタクスと意味(第二巻)
amzn.to/3f84Bx5
○文法と意味I
amzn.to/3zHXNzC
先行研究を調査する上で参考にした本。タ形の意味の列挙はほとんどこちらが元になっている。決して初学者向けの本とは言えませんが、日本語文法を腰を据えて勉強してみたい方にはおすすめ。この2冊は色んな論文や本で目にします。
○基礎日本語文法・改訂版
amzn.to/3zJTcNu
大学の時に使っていた日本語文法の教科書。教科書なので読み物として面白いというわけではないが、平易な言葉遣いで日本語文法の全体観が把握できる。
○時・否定の取り立て
amzn.to/3JWJqMK
金水敏先生によるタの説明を調べる際に用いた。
○日本語学と通言語的研究の対話 テンス・アスペクト・ムード研究を通して○
amzn.to/3JYB5YU
定延利之先生によるタ論。タとはミラティブ(発見)だ、という自説を展開。研究の発表パートと、世界の諸言語を幅広く研究するロシアの言語学者・マルチュコフ先生との対話パートという構成の本。マルチュコフ先生の鋭い質問が面白い。
○日本語のテンス・アスペクト研究を問い直す 第2巻 「した」「している」の世界
amzn.to/31KaZHT
タ、テイルに関する論文を集めたオムニバス。「タってそもそも活用形の一つなの? それとも、助詞?」「東北方言ではタ以外にもケというテンス形式があるよ」「情報を得たときにそれが頭に定着するまでの速度とタの関係」など、タに興味を持った方にはたまらない論文がいっぱい。
○「た」の言語学
amzn.to/3tuxpZh
日本語以外に、ロシア語、中国語、ベトナム語、韓国語の過去時制、完了形を考察。対照研究を通じて日本語のタの本質に迫る。
○時間と言語を考える 「時制」とはなにか
amzn.to/3ndBaOO
タに限らず、英語の完了形や未来時制などの事例を取り上げながら、言語から見える時間意識に迫った一冊。「タを深掘りしたいというよりは時制、時間とは何かを勉強してみたい」という方にはこちらをおすすめしたい。
○日本語と時間 〈時の文法〉をたどる
amzn.to/3qfVz7L
日本文学研究者であり詩人でもある藤井貞和先生による日本語時制論。古典文法の時制体系を概観し、タの本質に迫る。
○認知言語学の大冒険
amzn.to/3zJZ9tE
難解と言われる認知言語学を、図や例えをふんだんに盛り込んでわかりやすく解説した良書。
論文
○ムードの「た」の過去性(定延利之)
○タ形の意味を考える ──日本語学習者の運用能力に貢献する文法研究──(山本雅子)
ここまで追い詰めた末の「このラジオは、一介の言語オタクがゆるく楽しく言語の面白さを語るラジオです」に声出して笑った 謙虚がすぎる
「ご注文は以上でよろしかったでしょうか」がどんどんよろしく聞こえてきた。次の放送が楽しみです。
全く同じこと考えてました笑
最後ラスボスみたいにでてきた先生が今受けてる入門科目の講師で笑った
「た」が本質が確認、というのが一番しっくりきました。
買ってきてと頼んでいたお土産を貰った時は「ありがとうございました」と言えるけど
特に前振りなくお土産を貰った時に「ありがとうございました」だとちょっと不自然に感じるのは
前者が「(お土産を買ってくるという)動作が確認された」ニュアンスがあるからなのかも、と思いました。
この例え話わかりやすいですね!
台本なしで秒で冷房のメタファーの話題を出す堀本さん。とんだ化け物やな。
外部メモリであるホワイトボードに頼らず、あくまでワーキングメモリを酷使するスタイル、すき
テロップ無しで話についていく堀元さんすごいわ。
最後の堀元発言で凄まじさが伝わってくる。
視聴者は一回を繰り返し見ながら咀嚼して次回を見るけど、連続収録だから
堀元さんは水野さんから息つく間もなく理論ミサイルを着弾されて、理解して反応し構成も考えて纏める。
お疲れ様です。ゆるコンで逆襲してください。
???「というわけで本日の内容終わりですありがとうございました」
見てて(ん?…んん?)ってなったときは堀元さんが必ず突っ込んでくれるから難しい回でも安心感がある。
そして逆に(それはわかるやろ…)みたいなしょうもない質問は無いからストレスがたまらないんだよなあ。
知的好奇心を刺激してくれるホントいいコンテンツだわ。
「図入れるとわかりやすいし…」と言いつつ後ろのホワイトボードを一切使わず、わかりやすいテロップ入れてくれるゆる言語学ラジオ、好き
ゆる言語は大好きです。(69歳)ところで北海道では「おはようございました」と言いますが、敬語だと地元の人に教わりました。また、近所のおじさんは「田宮でした」と言って我が家に来ました。山形出身の方でした。(お婿さん)
人が抽象概念をメタファーで理解しているというくだりで福田先生回を思い出した
時間を量として捉える言語と長さとして捉える言語とで実験結果が違う話
あー、その回で水野さんが何か言いたそうにしてたけど(「た」の動画の内容だからって)言うのやめてたのは、この話だったのかな
たの本質が確認だという溝越・山本説が一番腑に落ちました。
尾上先生が意味的な過去・完了を本質に位置付けてるのに対して、
「気分」に置いた確認が本質だって部分が、一歩踏み込んでる気がして違った面白さがありました。
途中出てきた要求について、ふと命令との違いを考えると、
命令は「座る、座る」「座れ、座れ」と、こちらが相手がこれからする動作の決定を明確に指示してるのに対して、
要求は「座った、座った」と、相手の決定をすっ飛ばして確定させてる部分が、
溝越・山本先生が言うような確認「発話者の中で定位した認識を、相手にも同意するよう要求してる」
ってことなのかもと思いました。
メスガキに「だから謝ったじゃん❤️もう許した❤️許した❤️」と言われたら、
僕はメスガキの定位に同意することになる、命令を受けたわけではなく許したのはあくまで僕自身になるんだなあと
心で思いました。
溝越説面白いですね。「うちの猫見なかった?」と確認する場合は「た」になりますし「いいや、見てないなあ」と返答する場合は「た」が抜けますね。
見なかったなぁって言う時も見てないという確認をしているのかも
時制の一致とも取れますか?
「見てない」は、「見」+「た」+「ない」において「た」を「て」に活用した形なんじゃないですかね?
確かに「見たよ」は普通に「た」使うもんな
想定してる視聴者のワーキングメモリがでかすぎる
「逆ビジネス書」ですね
ビジネス書スキーマの汎用性えぐい笑
確かに「明日晴れたなら遊びに行こう」と「明日晴れるなら遊びに行こう」では前者の方が晴れる確度が高い気がしますね
これも話し手にとって晴れることを予期してるからと言えそうですね
溝越先生の「た」の本質は”確認”が凄くそれっぽくて好き
水野さん、黙る。を優しくいうとなんか次回予告みたい
この動画は、私の「後ろのホワイトボード使え」再生リストに登録されました。
気づいたら、もう92回かー。100回まで待ったなしだし、何度もみてる回(象鼻、助数詞)もあるから、すごい回数このチャンネルをヘビーリピートしてる
解説する文章にも必ず「た」が出でくるの面白い
何となく後2・3回たが続きそうだけど…
たの最終回のエンディングに謎外国人が現れて「Mr.ホリモート、たの使い方は理解したよ、でももっと解らない事があってね…」と言い出して、「る」が始まったりしそう
毎回、知的好奇心を刺激されて(引っ搔き回されて)興味深いです。次回も楽しみです。
「た」シリーズのサムネが秀逸すぎて……動画を拝見する前から笑っております。
今回の情報量ちょうどいい
複数の説を噛み砕いて提供してくれるの本当にありがたい
「おばんでした」は夜の挨拶ですね。なんなら電話での「はい、水野でした」は北海道全域で使われていると思います。ただ、両者ともシニア世代の言葉で若い世代は使いません。
「よろしかったでしょうか」も「た」の誤用ではないかという話がありましたが、これもまた確認の本質から現れた「た」なのでしょうかね。
これは「よろしかったでしょうか」警察への反論に使えますね笑
溝越説の要求の「た」、
「もう相手が買ったという状況を頭の中で定位している」は個人的には凄くしっくり来ました。
なんだったら、客として言われている立場でもそんな感覚があったので。
堀元さんにはズルいと言われてしまったけど笑
5:30 たしかに、「次回。クララ、立つ」っていうアニメの予告があったら、「クララに『立て』と要求する」ではなくて「クララが立つんだな」と思うよね。良い例かはわからない。
今回は特に面白かったー
そして視聴者の代弁→35:40
もう全部「過去」で説明できるんじゃないかと思っていたのが、いや全部「完了」で説明できるな、と思い直した矢先に、全て「過去」で説明できるという人が現れた、と聞いて次回が楽しみになりました。
動画視聴後、山形の姑から 山形でした〜 と電話がかかってきたので、笑ってしまった
妻がエアコンの設定温度をめちゃくちゃ下げるたり上げたりするのがとても人間的な行動だと理解できた。
堀元さんのワーキングメモリが私よりちょっと大きいくらいな気がして丁度いい。
私が置いてかれた時に必ず確認してくれるから、いい感じについていける。
尾上先生の6分類
テンス ①過去
アスペクト②完了③単なる状態
モダリティ④確言⑤想起⑥要求
★尾上先生の本質論(2つ)
①過去(テンス)→→→→回想→想起(モダリティ)
②完了(アスペクト)→→確認→確言(モダリティ)
ル形 タ形 問わないため例外:要求(モダリティ)
★溝越先生の本質論(1つ)
①確認(モダリティ)→完了(アスペクト)
↳過去(テンス)
↳反実仮想(モダリティ)
↳その他の意味
話者の脳内で、その出来事が完了している状態
=話者の脳内の前提
=話者の主観・捉え方(モダリティ)が本質
★山本先生の本質論
日本語母語話者は「た」の使い方(あるいは時間の流れ)を
起点→→経路→→到達点スキームで理解している
=話者の主観・捉え方(モダリティ)が本質
=溝越先生の結論と一致
個人的まとめ
結局テンスやアスペクトといった文法事項も
元を正せば全て話し手(つまりは人間)の主観的な捉え方
=モダリティで説明できるってコト!?
失礼致します。
山本先生の仰る、スキームによる「た」の理解が良くわかりません…
スキーム論自体は理解できたのですが、「た」とのつながりがわかりません。
もし宜しければ、ご教示頂けますと嬉しいです😂
ワーキングメモリオーバーフロー民が続出してると思うので、コメント欄にメタファーの天才が現れることを待望します
「た」の用法を整理した回を見て、完璧に理解したと思った自分が途方もなく間違っていたことはよくわかりました
「た」は例外はあれど、「確認」である程度まとめられそうだな……とか思っていたら今回の内容でテンションあがってたら「全部過去です」とかラスボスが出てきてひっくり返った。
複雑なものを複雑なまま理解するということは凄く疲れるけど楽しいですね
なんというかあれですよね〜、神聖ローマ帝国さんって反デカルト主義者ですよね〜
起点経路到達点のスキーマが死ぬほどわかりやすくて面白かったです
人間が抽象的なものを理解するのにメタファーが必要というのも頭の中でフワッと起こっていた現象が言語化されてて良いです
楽しい!楽しい!!
いつまでも聞いてられる😆
『た』最高!!
すごい、ここのコメ欄を見ることで今回の話がさらに理解できた、、ここの学徒優秀…
おもしろいです。僕は鳥取県東部地方の出身ですが、「こんばんは」を「ばんなりました」といいます。恐らく、晩になりましたって意味だと思います。
他の地方にも似たような表現の方言があって面白いなと思いました。
ここで抽象概念の理解に関する話持ってきたかぁ。ありがとうございます。
個人的に「できた!」の「た」が「ヨシッ!」という確認だというイメージで腑に落ちました。
18:57
中学理科で電流、電圧を学習するときに水の流れと水の高さを例えに使うのと同じですね
抽象概念の話、電気のこと勉強した時に水路に例えられて説明されてめちゃめちゃ納得したの思い出した。
動画は30~40分だけどワーキングメモリーで考えると倍以上の時間分を消費してような感じ。で、そこがいい。巻き戻して見直したくなる動画じゃなくて、巻き戻して2度3度聞き直したくなる or 考え直したくなる動画ですよねぇ。こんな動画今までなかったです。「泣きたいほど」嬉しいです!!
今回の話は込み入ってますねー。さすがに全体像が概観できる図があると有難いと思いました。
学問と普段触れる事のない人とのインタープリター的な話大好きだから
どんどん楽しく話せるニッチなこと聞きたい
概要欄に目次もあるので、整理しやすいですね!!
前回ぐらいから、何度も「古文だと…」を思い出してしまっていました。
き、けり、つ、ぬ、たり、り
全部「た」になっちゃってません?
…と思ったら、その話に迫り始めた‼️😃
…?訳でも無いのか💦
スッゲー気になる💦
古文では
き…直接過去
けり…伝聞過去
つ…完了
ぬ…完了
↕︎違いは忘れた💦
たり、り…完了
と、意味も役割も複数あったのに⁉️
英語の動詞活用語尾の歴史的簡略化と同じように方言や他言語との接触の中で「摩耗」して「た」だけに集約・簡略化されてしまったのか⁉️
…など、謎は深まるばかり💦
ホリケンさんがワクワクすると、こちらもワクワクする。それが見ていてさらに楽しくなります。
勝手に「振り返り」が共通するなあと思っていたので、2番めの溝越先生の「確認」がしっくり来ました。現在の各方言に残ってるのもいいし、人間の認知の中の世界をベースにしているのもお気に入りです。
「のこったのこった」を行司の確認と考えたらすごく納得いくなー✨
(これで勝負が終わるか⁈)……残った‼
素晴らしい、この回
堀元さんの要求は語気で決まるが一番しっくりきた
6:12 柔和な笑みで「黙れ」って言ってるみたいで吹き出してしまった
(ゆる)言語学ラジオ然としてきましたね。次回が楽しみです。
自分はアニミズムが潜んでる気がします。
「た」を使わないときはそれが動いていて(非生物でも妖怪のように)、「た」は確定状態
面白かった!
「おばんでした」は、札幌在住80歳の母は普通に使います。特に電話で使う印象があります。
いやぁめちゃめちゃ面白いです!
存続・完了の「たり」が確認・過去の「た」になるルートも何となく理解できたかも。「花咲きたり」は動詞「咲く」の持つ時間の幅のうち、一番最後の《花びらが全開状態》を指すが、その状態を確認できているということは、「咲く」動作が既に過去に終了していることを表す、ということかなぁ。うまく言えんけど。
堀元さんの言っていた「具体例を出されないとイメージができない」という、
ブルーバックス的な物理現象の理解に対して、
物理の専門家として、この動画の本質とはまったく違う内容になってしまいますが、
勝手に述べさせていただきます。
大学に入学するまでは、ほぼ全員が、言語を用いて物理を理解しているのですが、
物理を専門に研究するためには、数式で理解ができなければなりません。
「うだうだ言ってないで数式を出せ」と思うのが専門家です。
そこからちょっと話が飛びますが、
私は「現実は言語では説明できない」と考えていて、
「言語で説明できるのは、あくまでも脳内のイメージでしかない」と思っています。
「現実」というものは「数式」に従って振舞っており、
それを人間の脳でイメージしたものが「言語」で表現されているということです。
つまり「言語で正確に表現する」という文は自己矛盾を含んでいて、
「言語による正確な表現などできるわけがない」と考えています。
そういう意味で、「言語」によって表現されるものは、
どこまで行ってもイメージでしかないので、
そのイメージを固めるために具体例が必要になるということなのでしょう。
「言語で理解する」ということがどういうことなのか、ということは、
個人的に、多くの人に知っておいて欲しいと思っています。
え?これは「物理」の話なん?「現実」の話なん?
あー面白いなそれ。ソクラテスが言語のことを事象の贋作みたいに言ってたのもそれだね。犬の鳴き声を「ワン!」にして近づけてるように、言語はあくまで近づけて表現することしかできない。
@@dieginjoe8730
私の認識では、
「数学」という道具(論理)を「現実」に適応したものが「物理」なので、
ほぼ「物理=現実」としてもよいと考えています。
@@user-gx7ht8bl6j なるほど!素晴らしい心意気ですね!嫌いじゃないです。
世が世ならタレスとかヘラクレイトスと列せられる偉人ですね。
ちょっと自慢して良いですか?実は昔、生Lakoff先生の講義を受けたことがあります。
と言っても、1日だけですが…
当時私はオレゴン大学言語学科の大学院生だったのですが、UCバークレーからうちの大学を訪れてたときに一日だけ特別授業を設けてくださって、内容は正に今回取り上げてたことを中心に話され、深く興味を引かれたことを思い出しました。
今回の認知言語学のスキーマー理論がとてもおもしろかったです!
この理論をもとに各文法にスキーマーをフラグ立てしてあげれば自然言語処理でスキーマー分類が簡単にできて、意味分類が楽になるのではないかな?とわくわくしました
なんか文献を丁寧に参照するラーメンズのコントって感じがするのでラーメンズファンには刺さるだろうなあ(僕は言わずもがな)
私は東北南部に住んでますが、『おつかれさまでした』みたいな感じで、相手に労いの言葉をかけるとき、『大変でした』ということがあります。
「た」で終わるコメントを書かなくちゃいけないのかと思ってしまった。
お陰様で「た」を聞くと活用が気になるどころか「TA」の音で身体が反応するようになってしまいました(ビクンッ
確認の「た」って、飲食店でオーダー取るときに気になる「以上でよろしかったでしょうか」の「た」なのか
あの違和感半端ないけど妙に否定できない言葉遣いは本質をついていたかもしれないってこと!?
このコメント鳥肌立った
よろしいかどうかはこれから伝えるのに、ウェイター側がよろしいのを確定したものとしているようで客は不快に感じるって解釈でいいのかな?
「返答はわかってるけど」って態度が透けて見えて、相手に確認を求める言葉として失礼な響きがあるのかも
それに対して「大丈夫です」と応える時、店員さんの復唱を何も確認してないのを含めてめちゃくちゃしっくり来た。仕事で「先日お送りした資料で内容は宜しかったらですか?」と聞かれてて、問題なければ「大丈夫でしたよ」で自然な気がしますね。
面白かったです。溝越彰先生の説を聞いて、昔に読んで影響を受けたカトリック神父様の本に書いてあったことを思い出しました。
日本語やヘブライ語には存在関係しかないが、ヨーロッパの言語の過去・現在・未来を持ち込もうとするからおかしな言葉になると指摘して、
「電車が来るから後ろへさがって下さい」はおかしく、「電車が来たから後ろへさがって下さい」が日本語だと言っています。
その本では、そこから聖書の「初めに言葉があった」という訳の批判につながっていくのですが・・・。
溝越先生の「頭の中で実現を予期している」ということは「存在関係に入った」ということと親和性があるように思います。
押田成人、『遠いまなざし』、(地湧社、1983)
18:31堀元さん「おぉ!あぁ!」が良かった()
ゆるじゃなくてガチ講義になってきた!(いいぞもっとやれ)
「退いた」「買った」は「退いて」「買って」の音象徴
行司の「残った」は「残っている」の訛り
もともとは「た」ではない説
「たら」には「仮定条件」以外に「確定条件」の用法もありますが、今回の話を聞いてしっくり来ました。「山田さんが来たら、会議を始めましょう」は、山田さんが必ず来ることが前提としてあって、それが確定(実現)することを条件にしていますが、これはまさしく溝越先生の「話し手の意識の中では確定されている出来事」ですね。
最初の説の「独り歩き」が何もピンとこないw
起点ー経路ー到達点も確認も、ただの想起であって、現実に起きる(た)到達点と一致するとは限らない=「た」は要求が可能、っていう理解をしました。興味深いです。
『た』のシリーズは面白い。
何となく古代ギリシャ語の完了とアオリストの解説を聞いている気分になる。
サムネすごい好き笑、強いて言うなら「故人の感想です」だったら最高
北海道で「おばんでございました」を以前書き込んだ者です。少なくとも小樽では普通に使われていましたが、札幌辺りは東京方言の影響でほとんど言わないかも知れませんね。
警察が停まっている車の窓をノックして「すいません、警察でしたー」と言いますが、ニュアンスとしては「確認」ですねえ。「実は警察なんですよ、それを前提にノックしているんですよ」みたいな。
北海道新聞の集金人さんは「道新でしたー」。これも確かに「確認」。「新聞屋なのでピンポン押しました、これから集金の話をすると心してください」。
挨拶の「〇〇でした」はしかしこれでは説明できませんね。確認→過去→婉曲かなあ。少し引いたニュアンスがありますので…
心的距離感を時系列で表すこともありますよね。
挨拶の『◯◯でしたー』は、さほど親しくない相手には過去形の言い回しになるパターンの一例かも知れませんね。
過去に言語学の講義受けてたけど今回は力要りそう
時間あるときに見てみます…
11:53 水野さんの説明に堀元さんの納得していない顔がわかる。
32:32 「た」のまとめ解説、解釈が多すぎてついていけない。
次回の「た」の解説も楽しみ。紹介された本高そうだが買いたくなる。
メタファーによる認知は、簡単に錯覚しますね。
エアコンの暖房でも、東北だといきなり30°の強風ってやると室外機が凍結することがあります。
なので、新しめのリモコンだと暖房、適温+2°とかになってます。
エアコンの設定温度は火力やストーブの燃料のイメージですが、違うようです。
「二乗してマイナスになる数を素数といい、iと書くんだよ」と教えられても
どんな数か具体的にイメージできないけど、扱っている数を実数直線から
複素数平面上に拡張していて正の実数1を90度回転したものがi、もう一回転で-1、
もう一回転で-i、もう一回転で1に戻るんだよって言われると腑に落ちるようなもんか
確かに例えで新しい概念理解してる。
今日のめちゃ面白い。
認知言語学深掘りして欲しい。
概念の拡張が人類の進歩だ!
なんちて。
また、マニアックな本
ポチってしまった(笑)
「た」の本質は確認っていう説がすごいしっくりきました
要求の「た」も、繰り返し何度も確認することで相手の行動を促している
と考えるとその機能も不自然じゃない気がしますね
このシリーズ過去一頭に入ってこない
わかる。複雑に捉えすぎてて「たしかに!」ってあんまりならない。
僕もです…
人間はメタファー大好きですよね
特に感じるのが非母語を使っているときで、スラングを文字通り捉えてしまって「急に話題変わったのか? 」と混乱することがよくあります
しかもどちらかと言うと悪口の場合が多いので意味を理解できないとマズい状況もしばしば・・・
逆に言えばスマートに悪口を使えるようになったらネイティブとの会話も弾むのだと思います
あれ、なんかインテリな悪口を集めた本があったような・・・誰の本だったかな・・・
指揮法の基本は、放物運動と振り子運動、
ほかに風に舞う落ち葉の動きなどがあるのですが
物理現象に例えて、時間を切り取ってるんだなと、めっちゃ腑に落ちた
18:31
好き過ぎた。
2、3回目が細分化されていってきつかったのですが(テンス、アスペクト、モダリティ未消化…)、またどんどん収束していって、テンション上がる〜!!
「た」の用法の方言差なんかも、調べてみると面白そう。
完了専用の表現(トル/チョル)を持つ、概ね中国四国以西の方言だと、「た」の完了用法は狭かったりしないだろうか・・・?
要求の「た」の拡張が著しい方言はあまり多くないと思うが、
高知県西部(幡多地方)の方言では、普通の命令形と同程度の出現率で、第二命令形のような状態になっています。
なるほど。
途中何の話をしてるのか分からなくなったけど、例えば日本人全員が「お腹が減る」とは言うのに「お腹が増える」には違和感があるのは共通した概念があるからで、「た」も同様に生まれてから色んなシーンで使われてきた場面から日本語母語者全員に同様の概念ができあがってる。で、その概念を理解出来れば1つの容器に入れることができるよね。
という流れで「時間」に対する概念の習得の話をしてるのですね🤔
5:52 あたりのやり取り ラーメンズの「名は体をあらわす」のやり取りそのものでワロタw
北海道では「おはようございました」という言い方をする、というのを以前聞いたことがありましたが、「お晩でした」という言い方もあるのですね
以前の回でもコメントさせてもらいましたが、「おはようございました」山口県(の一部?)でも使われていました。日本の北端と本州の西端で一緒なんですね😃
この動画見たら
要求「た」は英語の命令形を思い出した
英語は動詞の原形で命令形を表します
確かに「はい、そこに座る!」って、命令形「~しろ、~して」でなくても日本語で確かに通じますね~
英語を全く学んでない子供にも、上記命令形は通じると思うと、面白いです
挨拶に過去形が使われることがあるのは興味深いですね
回想想起に「た」が使われるのは感覚としては納得ですが、なぜその用法に不思議感がないのかは自分でもわからない
やはり想起と仮定法は相当相性がいいんでしょうね
後半認知言語学になるとは思いませんでした(笑)
未来を仮定する文の後に続くのは、それよりも未来の出来事だから
現在――仮定される未来(次に述べる事柄よりも前の出来事)――さらに未来の出来事
という相対的な過去という形を想像してました。
色々な捉え方があるんだなぁ。
動画とは関係ないんですが、抽象概念の理解に例えがないと困るのという話で熱力学を思い出しました
例えば「熱は熱いところから冷たいところへしか流れない」という話はよく川の流れで説明されますしそこから仕事を取り出すことを川に置かれた水車で表現されるのですが、このような例え話が熱力学では多いなと感じていました
また同時に上記文章の「冷たいところ」のことをシンクと表現されてるを見て、熱平衡で温度が下がる様子を熱が捨てられてると例えた上で水が捨てられる場所と関連付けて考えるという二重の比喩表現が使わていることに気づいて、如何に熱という目に見れないものの理解に人間が苦悩してきたかが垣間見えますね
11:34 ここの説明すごくしっくり来た。「城があった」って言われたら、(まあ過去のことだとは思うけど)アクセントによっては「城があった(として)」と聞くことも出来る。