函館発“食と人の力で地域活性化” おからから新感覚の焼き菓子「生フロランタン おまめとみるくに花束を」に大注目 シリーズ【食の未来を考える】

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  • Опубліковано 6 жов 2024
  • 北海道の食を深堀りして、その価値を見つめるシリーズ「食の未来を考える」。
    今回、ご紹介するのは、フランスの伝統的な菓子の『フロランタン』です。これはクッキーの一種ですが、このスイーツで地域の活性化を狙う人たちがいます。
    駒ヶ岳の麓、オシャレな建物が目をひきます。おおば製パンです。
    こだわりのまき釜から出てきたのは、フランスの伝統的スイーツ『フロランタン』。本来はサクサクと固い食感ですが、こちらは、生の『フロランタン』です。
    藤田忠士記者
    「わっ、フロランタンと全然違うい…しっとりしています。うーん生というだけあります」
    商品名は『生フロランタン おまめとみるくに花束を』。しっとり感の秘密は、フロランタンの生地に混ぜ込まれた“おから”です。
    開発したのは、眠っているの資源で、新しい産業と食文化の創造を目指す函館のグループです。
    ローカルレボリューション 岡本啓吾代表
    「世の中で、光の当たってないものは価値がないものなのか…というと、そうではないと思う。何でも価値はあるし、それを何か見方を変えたりとか、角度を変えたりとかがすごく大事だなと思って」
    ローカルレボリューションは、2022年、岡本さんが、友人のミュージシャン、シェフと3人で設立しました。
    近年、北海道南部で大量に水揚げされるようになったマイワシ。しかし、地元では馴染がなく、価格が安いことが悩みでした。
    そこで、世界初のマイワシを使ったアンチョビ=「ハコダテアンチョビ」を開発。新たな価値を生み出すことができたのです。
    今回の「おまめとみるくに花束を」のプロジェクトは、豆腐店の悩みがきっかけでした。
    函館市の隣、七飯町の勝田商店です。
    木綿は硬く、絹ごしは、のど越し良く、最適な食感と風味を引き出す職人技が、地元で人気を集めています。
    一方、頭を悩ませているのが、豆腐を作る際に大量に出てくる“おから”。多い日には1日100キロに上り、その大半が、家畜のエサになっています。
    勝田商店 勝田吉一代表
    「調理して食べないといけないものだから。昔の人たちは食べるものが少なかったから“おから”とか、一生懸命にごはんのおかずにしてたけれど」
    食物繊維やカルシウムを豊富に含んだ“おから”。
    昔から、おふくろの味として食べられてきましたが、調理の手間などから、人の口に入るのは、全体のわずか1%とも言われています。
    勝田商店 勝田吉一代表
    「“おから”って、お客さまに本当に安い値段でお渡しする、もしくは廃棄するという感覚しかなかったので、あえて、そこに商品価値をつけようという運動ができたことはビックリしました。“いいんですか?”という感じです…そういう金額で買ってもらっていいんですかという感じでした」
    これまで、1キロ30円で引き取られていた“おから”に商品価値をつけるため、岡本さんたちは、10倍の300円で取引しています。
    ローカルレボリューション岡本啓吾代表
    「ビジネスとしては大失敗していると思っているので、利益はあまりない…メーカーとして考えればですけれど。そもそもの“入口”はそこじゃない。関わる人たちが、豊かになることで自分たちも豊かになるというサイクルが広がっていくことで、僕らはそこが一つの目標なので」
    『生フロランタン』のキャラメルソースには、脱脂粉乳も使われています。北海道の生乳から作られる牛乳やバターの消費に、間接的に貢献する狙いがあります。
    “関わる人も、モノもすべてが持続可能に…”。
    商品名の『おまめとみるくに花束を』には、“おから”にも脱脂粉乳にも、花を持たせたい…そんな思いが込められています。
    価格は、3個入り=1400円に決めました。商品に込めた思いは伝わるのでしょうか。
    北の空の玄関口、新千歳空港です。
    ローカル・レボリューション 岡本啓吾代表
    「工場で作っていなくて、まき釜で職人さんが1個1個手焼きで作っているんですよ」
    舌の肥えた観光客に通用するのか…。初めてローカルエリアを飛び出し、1か月の限定販売です。
    試食した客
    「しっとりしていて甘さが控えめでフワフワでおいしい」
    (おからと脱脂粉乳で作ったスイーツと思えますか?)
    「思えない、思えない。健康によさそう」
    「おいしかった。ちょっと甘みが濃いんですけどそんなに飽きない感じ」
    評判は上々…。想像を超える売れ行きで『生フロランタン』は、生産が追いつかないほどでした。
    ローカルレボリューション 岡本啓吾代表
    「この『生フロランタン』がたくさん売れて、それでたくさん消費量が賄えるかといったら、そうではないと思っていて。その価値をみんなが気づいていくと、このお菓子以外でも活用が広がっていくことが、僕は目標だと思っている」
    社会の課題を発信する新スイーツ。
    解決の道のりは、決して甘くはありませんが、地域に新たな変革を生み出そうとしています。2024年05月22日(水) 18時05分 更新
    #北海道 #ニュース #HBC
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