もう後戻り出来なくなりました

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  • Опубліковано 17 гру 2024

КОМЕНТАРІ • 12

  • @mc6217
    @mc6217 4 місяці тому +3

    素晴らしくキャッチーなサムネイルにつられて見てしまいました(^▽^)/
    ただ実際に破壊したのはナットだけなんですね。木片が大きく見えたので響板を破壊したのかと💦
    冗談はさておき、オリジナルの高音弦、ナット-プラッキングポイント間の弦長が滅茶苦茶短いですね。モダンピアノの場合は、高音弦程プラッキングポイントが弦の中央に寄るようですが、チェンバロの場合は基本的に比率を変えないのでしょうか?
    改修は最低音部を除いて全般的にナットが手前に移動してますね。勿論弦長の変化率としては高音部の方が全然大きいのでしょうが。ただ全体でどの程度テンションが上がったか判りませんが、ケースやペグが打ってある部材の強度は問題無かったですか?
    結果は予想通りと言うか、改修前はシャンシャンと軽い音でサスティーンも短めなのに対し、改修後は芯があって太い音になりサスティーンも伸びたように聴こえました。

    • @音楽家の日常
      @音楽家の日常  4 місяці тому +2

      プラッキングポイントの話ですが、チェンバロでは高低での比率は様々な楽器が存在します。高音を中央に寄せる傾向はありますが、機構的にジャックを使う以上、端に寄せるのは限界があります。モダンピアノのプラッキングポイント(ストライキングポイント)は通常、高音はナットに近く、低音に行くに従い離れていきます。これは初期フォルテピアノでも同じ傾向があります。倍音を増やしたかったのでしょう。
      強度ですが、ピン板(レストプランク)の強度不足はまだ分からないですね。数年後にレストプランクがスリップする可能性はあります。ケースの強度の殆どは底板にかかっていますが、これもなんとも分からないです。ただこの楽器、底板にジャーマンのような縦の太いローワーブレース(底板のリブのような役目)が入っています。

    • @mc6217
      @mc6217 4 місяці тому +2

      @@音楽家の日常 ご返信ありがとうございます。
      チェンバロのプラッキングポイントは楽器によって様々なんですね。まあ確かに、チェンバロは制作年代も制作場所も様々で、お互いに情報共有(ライバル調査)なんてしてなかったんでしょうね。
      音色的には仰る通り、弦の端で弾く(叩く)ほど倍音成分が多くなりますが、逆に音量は小さくなりますよね。だから音域によって弦の本数を変えないチェンバロは弦長が短い(質量が小さい)高音弦ほど中央で弾かないと音が小さくなりすぎると。
      またプラッキングポイントの自由度と言う点でも、チェンバロは音域によって弦の太さ(線密度)を変えないため(少しは変えるんでしょうか?)低音弦と高音弦の長さが極端に違うので、制約は大きいと思います。ただピアノはピアノで、ハンマーアクションが長大なので、レイアウト上の制約は小さくないと思いますが。
      強度ですが、ピン板については力学的に計算した事はありますが、(分散荷重だからか)思ったより余裕があります(抽象的ですみません)。それよりも反対側の固定ピン(ブリッジ上のガイドピンではなくケース側板直下の末端ピン)がとても細い木材に刺さっているので此方の方が厳しいと思います。ピンから木目に沿って亀裂が入ったチェンバロを修理する動画を見た事があります。
      またチェンバロは繊細な作りのジャックガイドにも、弦のテンションがかかってしまいますよね。ピン板と響板をかすがいのようなもので繋げられたら良いのですが、ジャックと干渉しそうですし。

    • @音楽家の日常
      @音楽家の日常  4 місяці тому +2

      @@mc6217 高音の音量、その通りだと思います。
      後期フレンチなどのチェンバロの弦の太さは0.21-0.30のアイアン、0.30-0.56のブラスくらいまでが使われますが、イタリアンではジャストスケールが一般的なので、イタリアンではおっしゃる通り弦長が極端に違います。
      ピン板の強度はどのように計算するのでしょうか?
      固定ピンを支える材は響板下のヒッチピンレールと響板自体、響板上に見えているライナーの3つですね。私も他の方が作った楽器でこれら木材が割れて危ない事になっているのを見かけます。 オリジナルのチェンバロでは響板下のヒッチピンレールに軽い材を用いている事が多く、疑問に思って私は一度ナラ材を使用した事があります。その結果、堅牢すぎる音になり、やはり軟材を使う方がチェンバロの音色としては良いかもしれないという考えになりました。ヒッチピンレールの厚みは8mm前後あるので良いとして、薄い響板自体の強度も見逃せないものです。実際に初期フレンチで4fのヒッチピンレールが無い(つまり3mm以下のスプルス柾目響板に直接ピンが刺さっているだけ)ものがあり、それで強度を保っている例があります。 もちろん8fとはテンションが違いますが、それくらい響板は強度に加担していると考えられます。また、見えている細い木はオリジナルイタリアンでは存在しない事が多いです。 割れないよう祈るしかないですねw
      ジャックレールを跨ぐ「かすがい」はタスカン1769のオリジナルで使用例があります。恐らくこのかすがいは響板とピン板の距離を保つ理由とジャックレールの無駄な跳ね上がりを防ぐ目的があると思います。このタスカン1769は、かすがいの他に、ジャックレールの下に4mm厚のスペーサーを取り付けています。このスペーサーがジャックレールを押し潰すのを防いでいます。 イタリアンのボックススライド式はスペーサーを入れる事が不可能なので、どうしてもジャックレールを押し潰す事になります。知り合いの製作家がこの押し潰しによってどれほど音色が変化するかを実験していました。

    • @mc6217
      @mc6217 4 місяці тому +2

      ​@@音楽家の日常 大変詳しい解説有難う御座います。
      ピッチピンレールというのは、ピッチピンを響板の裏から支えている部材の事でしょうか?それがあれば見た目程軟弱では無さそうですね。ただ理論上はピッチピンレール、響板、側板など粗ケース全体で弦のテンションに耐えている事になりますが、仰るように響板は面積に対してかなり薄いので、実際には荷重を受ける部分が凹んだり捲れあがったりして、そこが強度上のボトルネックになるかも知れません。そういう意味では、ピッチピンレールやライナーだけ丈夫にしたところで、響板が耐えられなければ意味がありませんね。また仰るようにピッチピンレールを重硬な素材にしてしまうと、音が硬くなったり響板の振動が抑制されるかも知れませんね。まあ、響板に直接ピンが刺さってるだけというのは流石にどうかと思いますが💦
      ジャックレールを跨ぐ鎹(かすがい)は、中央に一本だけ打ち込んである楽器を見た事があります(勿論写真で)。ただ1本だと、弦のテンション方向の撓みを抑えるというより、仰るような浮き上がり防止効果しかないかもしれませんね。
      一方、下側のスペーサーというのはちょっとイメージし辛いのですが、これもジャックが貫通しているのではないですか?だとすれば、穴だらけの形状の為、左程剛性は期待できないと思います。というかジャックガイドを上下に分厚くしたのと同じ事のような💦
      さて、ピン板の強度計算ですが、これには本来、構造力学とか材料力学の理解が必要ですが、以下のような計算ツールで凡その結果は判ります。d-engineer.com/unit_formula/haritawami.html
      この中でピン板は「両端固定|等分布荷重」と言うケースに近いので、ここに数値を入れていきます。
      先ず材料を選ぶことが出来るので、選択肢の一番下のすぎ、ひのき、けやきの中から一番物性が近い木材を選びます。勿論使いたい木材の「ヤング率」と「密度」を調べて直接入力しても構いません。
      次に「梁の長さ:L」の欄にピン板の長さを入れます。そして次の「荷重:F」が少々難儀なのですが、ピン板の長さあたりのテンションを入れる必要があります。だから例えば、弦のテンションが最低音から最高音まで全て同じと見なして、テンションの総和をピン板の長さで割るとかですね。尚、荷重の単位はN(ニュートン)なので、kgfのデータをお持ちの場合は重力加速度9.8(m/s^2)を掛けて単位変換してください。
      次に梁の断面形状を図から選びますが、ピン板は単純な長方形なので、左上の図を選択します。すると断面の縦横の長さを入力するフォームが現れるので、ピン板の数値を適当に入力してください(荷重の向きに注意)。
      「計算する」ボタンを押すと、少し下に計算結果として、たわみ量と応力が出てきます。
      たわみ量は一番変位の大きい部分(通常は梁の中央)の変位量ですが、これは滅茶苦茶小さいと思います。勿論ディメンジョンやテンションによりますが、多分0.2mm以下。尚、ピン板は水平に荷重を受けるので、自重を無視して荷重による撓みだけ考えればよいでしょう。
      次に応力ですが、木材毎に許容応力というものがあります。www.mokushin.com/kinoie-seminar/section/section2-3.html
      使う木材の「基準強度」のうち「Fb」(曲げモーメントの意味)を見て、これが上記の計算結果より大きければOKと言う事になります。尚、応力の単位はMPa(メガパスカル)とN/mm^2が出て来ますが、これって全く同じですね。

    • @hooommmiiii
      @hooommmiiii 4 місяці тому +1

      ⁠@@音楽家の日常
      ちなみにチェンバロの弦はどのくらいで交換するものなのですか?
      一概に言えない部分もあると思いますが弦を弾いている為劣化は避けられないですね。
      やはり温度・湿度の変化は結構受けるのでしょうか?夏の管理で気をつけている事があれば知りたいです。🎹

  • @hooommmiiii
    @hooommmiiii 4 місяці тому +2

    😮‼️色々衝撃的で2度見しました…笑 
    チェンバロはバロックピッチとモダンピッチの時で楽器を使い分けるものなのでしょうか?
    バロック仕様のをモダンに上げるとテンションかかり過ぎてすぐ弦切れてしまいそうですね…😥
    弦楽器だとスコルダトゥーラの指定で高く調弦する曲があったりして、やらずに演奏する時よりハリ艶がある音になりますが、
    チェンバロは高めに調律すると音色は結構変わりますか?

    • @音楽家の日常
      @音楽家の日常  4 місяці тому +1

      チェンバロは鍵盤だけを横にずらす事によって、半音隣のアクションを動かす事になり、結果的にピッチを変える仕組みが一般的です。この動画のチェンバロにはまだその機構はついていません。(数ヶ月のうちにはつける予定です)
      バロックピッチを弦の張力でモダンピッチまで上げると、弦が切れるならまだしも、楽器が損壊します。
      チェンバロは高めに調律すると音色が変わるかという件ですが、お答えするのは難しいです。音色は周波数成分の強さによって決まりますので、音高と音量が同じでないと比較が出来ないです。スコルダトゥーラの音色の変化は、周波数の同調箇所(同時に固有振動の共鳴)が変わるからであると考えていますが、チェンバロでは弦数が多く、複雑すぎてそういった変化も殆ど聴き取れません。
      因みに、チェンバロで音色を劇的に変えたい場合は、ツメの向きを斜めに変えると弦を弾く位置が変わるので、音色が大きく変化します。まずやる事はないですが。。。

    • @hooommmiiii
      @hooommmiiii 4 місяці тому +2

      ⁠​⁠@@音楽家の日常 詳説ありがとうございます。弦楽器とはまた違った奥深さがありますね。チェンバロの音が好きなのですが、こういった話を聞ける機会が中々ない為とても有難いです😊✨