朗読 菊池寛 『仇討禁止令』

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  • Опубліковано 21 сер 2024
  • 復讐禁止令
     人ヲ殺スハ、国家ノ大禁ニシテ、人ヲ殺ス者ヲ罰スルハ、政府ノ公権ニ候処、古来ヨリ父兄ノ為ニ、讐ヲ復スルヲ以テ、子弟ノ義務トナスノ古習アリ。右ハ至情不得止ニ出ルト雖モ、畢竟私憤ヲ以テ、大禁ヲ破リ、私義ヲ以テ、公権ヲ犯ス者ニシテ、固ヨリ擅殺ノ罪ヲ免レズ。加之ナラズ、甚シキニ至リテハ、其事ノ故誤ヲ問ハズ、其ノ理ノ当否ヲ顧ミズ、復讐ノ名義ヲ挟ミ、濫リニ相構害スルノ弊往往有レ之、甚ダ以テ相不済事ニ候。依之復讐厳禁仰出サレ侯。今後不幸至親ヲ害セラルル者有之ニ於テハ、事実ヲ詳カニシ、速ニ其筋へ訴へ出ヅ可ク侯。若シ其儀無ク、旧習ニ泥ミ擅殺スルニ於テハ相当ノ罪科ニ処ス可ク候条、心得違ヒ之無キ様致スベキ事。
    菊池 寛
    1888年(明治21年)12月26日 -
    1948年(昭和23年)3月6日
    小説家、劇作家、ジャーナリスト。

КОМЕНТАРІ • 15

  • @usagitan7
    @usagitan7 2 роки тому +7

    引用された仇討ち禁止令の候文と、新一郎の遺言二通が鮮やかなコントラストとなっており、なんともいえぬ胸の痛みを誘う。

  • @user-yc9lh7no3k
    @user-yc9lh7no3k Рік тому +1

    朗読に感情がこもって素晴らしい😮❤

  • @nekoshamamogi
    @nekoshamamogi Рік тому +2

    菊池寛氏は心打たれる、美しい作品が多いですね。感服致します。

  • @7056
    @7056 2 роки тому +5

    あくまで個人的な感想ですが、赤穂浪士の仇討ち等の武士道を讃える美談より、この小説の主人公の心根のほうが、日本のサムライの潔さの証しだと感じ入る次第です。

  • @user-vx3uf8nc4j
    @user-vx3uf8nc4j Рік тому +1

    どうなることかとはらはらしました。最後ちょっとあっけない気がしましたが見事なエンタメですね。あの、その柔らかなお声で私のバイブル、吉屋信子氏の「花物語」が聴きたいです!

    • @seichan_bungaku
      @seichan_bungaku  Рік тому +1

      見事なエンタメ。
      そう、菊池寛はまさにそれですね。
      吉屋信子さんは著作権存続のため、UA-camでの朗読はいたしかねます。
      ご期待に添えず申し訳ありません。
      わたしも、残念です!読みたいです!

    • @user-vx3uf8nc4j
      @user-vx3uf8nc4j Рік тому

      @@seichan_bungaku 残念。でも仕方ないですね。読みたいと言っていただいてありがとうございました。

  • @apartmentno.9268
    @apartmentno.9268 2 роки тому +4

    菊池寛は私の同郷であり先輩でもあります。今に遺る地名や在所を具体的に記述してあるので、なんとも感じ入ります。

    • @seichan_bungaku
      @seichan_bungaku  2 роки тому +3

      お聞きくださりありがとうございます。
      知っている地名などが出てくるのは嬉しいものですね。

  • @youtuberannie115
    @youtuberannie115 2 роки тому +5

    素晴らしい文学だなぁ〜

    • @seichan_bungaku
      @seichan_bungaku  2 роки тому +4

      お聞きくださりありがとうございます。
      菊池寛の仇討ち物といえば『恩讐の彼方に』が有名ですが、これも名作ですね。

    • @youtuberannie115
      @youtuberannie115 2 роки тому +4

      @@seichan_bungaku 『恩讐の彼方に』は学校で習いましたが、この朗読本は知らなかったです。綺麗な奉り候う文と最期のオチが綺麗すぎです。仇は我なり!それと法学者であるが故に遺産相続もきちんとしてた!きれい過ぎです!

  • @Hiedano_Are
    @Hiedano_Are Рік тому

    これを山本周五郎が脚色したら面白い小説になりそう