稲盛和夫 日本航空 会長 2011.2.8
Вставка
- Опубліковано 23 лис 2024
- Dr. Kazuo INAMORI, Chairman of the Board of Directors, Japan Airlines
会社更生手続きが進む日本航空の稲盛和夫会長が昼食会で、会長就任から1年の取り組みを話し、質問に答えた。
≪「会長に就任した時、日本航空社内では『倒産』の意識が非常に希薄だった。どんなことがあっても再生するんだという強い意識を持つよう幹部社員に話した」≫
稲盛和夫氏は、日本航空会長に就任したことについて、「『晩節を汚すのでは』と忠告する友人もいたが、日本経済の復活と従業員を守るため引き受けた」と振り返った。会長として社員の意識改革から取り組んだと説明。「JALには倒産の実感があまりなかった。社員の危機感が足らなかった。リーダーの強い願望と使命感がなければ更生はできないと幹部社員と議論した」「利益を出すことに罪悪感というか、やましいという感覚があった。安全第一はわかるが、健全な収益を上げる前提があって初めて安全は守られる、と話した」「航空産業は究極のサービス産業だ。キャビンアテンダントにはおもてなしの心をもち、機長には機長として心からお客様にあいさつしてほしい、と呼びかけた」と述べた。昨年4月から同12月までの営業利益は1586億円で更生計画を上回り「すばらしい成績だ」と評価した。今年4月からは企業再生支援機構が全株を持つ株式会社としてスタートするが、「企業再生支援機構は来年中に株式を上場できるようにしたいと考えているだろう。企業再生のめどがつけば私も身を引く」と述べた。
日本経済の低迷について「リーダーたちの強烈な願望が欠落していたのではないか。この20数年、眠っていたのではないか。問題は経営者の意欲だ。このままでは日本はじりじりと自滅する」と危機感を示した。また政治の現状には「まつりごとを執り行うリーダーは私心を捨て無私の精神でなければならない」「日本に二大政党制が定着すべきだと考えてきたし、民主党の政権交代は良かったと思った。だが、現在の体たらくには落胆している」と失望を隠さなかった。
司会 日本記者クラブ副理事長 宇治敏彦(東京新聞)
代表質問 日本記者クラブ企画委員 小此木潔(朝日新聞)
日本航空ホームページの企業情報サイト
www.jal.com/ja/
稲盛氏が塾長を務める企業家の経営塾「盛和塾」のホームページ
www.seiwajyuku....