「この店のこと忘れない」沼津出身・宇佐見りんも残念 なぜ、街中の書店が姿を消していくのか?マルサン書店仲見世店 5月末閉店へ(静岡県)
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- Опубліковано 11 гру 2024
- 最近、街中から一軒また一軒と姿を消しているお店があります。それが書店です。沼津市では中心街にある書店が5月いっぱいで店を閉じるにしました。その理由はどこにあるのでしょうか。
<宇佐見りんさん>「あら、えっ、嬉しい」
14日、沼津市の街中、仲見世商店街にあるマルサン書店仲見世店を訪れたのは、沼津出身の芥川賞作家、宇佐見りんさんです。
<宇佐見りんさん>「こんなに展開して下さっているとは思わなかったので、ありがたい気持ちです」
宇佐見さんの訪問には、特別な思いがありました。
<宇佐見りんさん>「今月で閉店してしまうということで、私もついこの間聞いて、すごくびっくりしているんですけど」
<マルサン書店仲見世店 増田淳店長>「もうちょっと頑張れればよかったんですけど、申し訳なかったですね」
この書店、5月いっぱいで閉店を決めたのです。1998年に開店した仲見世店。沼津を舞台とした人気アニメにも登場するなど、地元の街の本屋さんとして多くの人に愛されてきました。しかし、店舗ビルの老朽化などを理由に、店を閉じることにしました。
<来店客>「残念だなと思います」「昔からある本屋さんなので、そういうものがなくなっていくというのは、とても悲しいというか」「ショックですね、毎日のように仲見世通りを通っているので」
幼い頃、祖母と立ち寄った思い出があるという宇佐見さんも、閉店を惜しんでいます。
<宇佐見りんさん>「街の本屋さんでしか出合えない本は必ずあると思います。寂しいという気持ちが強いですし、私はこれからも、このお店のことはずっと忘れないでいると思います」
<マルサン書店仲見世店 増田淳店長>「このお店の長い年月の重みというのを、そういうお声をいただくと、ひしひしと感じる部分があるので、ありがたいなと思うと同時に、ここで閉店になってしまって、ちょっと力及ばずという、歯がゆい思いも同時にかみしめている形になりますね」
マルサン書店は、こちらの駅北店と清水町内にあるお店は営業を続けますが、これで沼津駅周辺の書店はまたひとつ、なくなることになります。実はこの話、沼津だけの問題ではありません。静岡市の目抜き通り「呉服町通り」には20年前には多くの書店がありましたが、今あるのはわずか1軒だけです。その最大の理由がネットの影響です。2016年度、書店で買った割合はネットの倍以上ありましたが、わずか5年でその差はわずか。本を店頭で買う人は間違いなく減り続けています。いまこそ、街の書店で素敵な一冊との出合いを楽しんでみてはいかかでしょうか。
#LIVEしずおか 5月16日放送