一帝二后の真相 最初に言い出したのは道長ではなく一条天皇だった?【光る君へ】
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- Опубліковано 8 вер 2024
- 一条天皇は、定子に限らず誰でもいいからと早期の皇子誕生を急ぎ、最終手段として定子を内裏に参入させて懐妊させました。
清少納言は、定子にとって待望の一条天皇との逢瀬、および皇子懐妊を、逢瀬の知らせが届いた日に作った雪山がいつまで残るかという賭けの経過を隠れ蓑に枕草子に記し、定子からの皇子誕生を人々がどれだけ心待ちにしていたかを書き残します。
一方、道長は彰子の入内を定子の出産時期に合わせるなど、様々な妨害工作を行いますが、皇子誕生を前に企みは全て打ち砕かれ、一条天皇の心が彰子ではなく定子に向かう状況に心労が祟ったか、急性胃腸炎で倒れてしまいました。
今回は、単に一条天皇が定子に心を奪われていたという話ではない、皇統継続と秩序の維持という一条天皇と道長の正義がぶつかりあい、その争いの中で悪者扱いされ、孤独に戦い続けた定子が皇子出産という偉業を成し遂げるまでについて紹介します!
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参考文献
倉本一宏『摂関政治と王朝貴族 』
amzn.to/45sWXqh
山本淳子『道長ものがたり 「我が世の望月」とは何だったのか (朝日選書1039)』
amzn.to/3unAL2Q
倉本一宏『藤原道長の権力と欲望 「御堂関白記」を読む (文春新書 915) 』
amzn.to/4b5FiqJ
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【画像引用】
大河ドラマ光る君へ公式サイト
www.nhk.jp/p/h...
【目次】
01:32 彰子立后の背景
07:23 一条天皇の迷い
14:00 立后決定後の道長と一条天皇
#光る君へ #定子 #彰子 #一条天皇 #大河ドラマ
この時代は後ろ盾となる父親の身分が後宮にもかなり影響する。でも彰子も辛かっただろうね。年齢差も大きくさらに定子もいたからみかどとの関係もうまくいかないしよく耐えたなと思う。
行成が一帝ニ后についてこんなに苦労していたとは驚きです。タイムリーな昌子太皇太后の死は、道長が強運だった事を象徴してますね。
確かにいくら道長が権力を持っていても、臣下の身では自分から一帝二后を言い立てるわけにはいかず、あくまでも帝からの申し出という形を取る必要がありますね。一度は承認した帝には、やはり生まれたばかりの敦康親王の存在が大きく、親王の今後の行方を尊重してもらいたいという意向があったのでしょう。そのためにも、道長と表立っての対立は避けたかったと思われます。しかしその後撤回するのは、定子への気遣い思いが強く、逡巡してしまう。吹っ切って決定したものと思い計画を進めていた道長サイドには言えず苦悩する行成が、板挟みとなって気の毒です。どんなに政治力があっても、帝のプライバシーともいうべき恋愛が懸案では、道長といえども手も足も出ず、帝の決断を待つしかありません。彰子不在中に定子一家を内裏に入れ、敦康親王の百日の儀を行った帝に対し、御堂関白記に記述がないのは、かえって道長の深刻な心の内、これからの成り行きに苦悶する姿を表していますね。伊周に対する帝の考えも含めて、道長の最大のピンチの時だったでしょう。これを経て後の彼の栄華を顧みると、望月の歌を詠じた道長の心境も分かるような気がします。
彰子不在中に定子を内裏に入れるあたり、帝の言動には道長への反発心が感じられ、これでは公卿達にも疎まれるだろうと思いました。
ドラマでは純愛美談の様に描かれていますが。
毎回放送後、即時に詳しい歴史解説を出して頂き、大変参考になり有難いです。
藤原道長は平凡児でありながら大幸運児であるということがよくわかります。
これ、来週の光る君への予告ですか?タイミングぴったりです。来週のドラマがよく理解できてイイね!
行成の板挟みがよくわかりました〜!ありがとうございました。これからどうドラマで描かれるのか楽しみです😊
御堂関白記の該当箇所については、レキショックのX(Twitter)に載せています。
x.com/rekishock0919/status/1811943091634569246
全文は国会図書館デジタルコレクションにあります。
dl.ndl.go.jp/pid/2591250/1/8
定子様と明子様2人の女性が、とても可愛そうに思いました、定子様は、一条天皇に思われながらも結ばれず、明子様は、幼いながらいけにえ的な形で、まだ一条天皇に対しての気持ちをどの様に感じて良いのか、わからない幼い明子様の2人の女性の運命にとても同情してしまいます!
大河ドラマを見、こうしてRekishockさん他識者の解説を見ても
どう考えても、長徳の変で先走って出家行為を冒した定子がすべての混乱の元凶でありストーリー上でのヒールとしか思えない…
枕草子がなかったら世紀の悪女として語られていたでしょうね
反対に小右記で、望月のの和歌が記録され道長はとんでもないうぬぼれた悪徳政治家のレッテルを1000年も貼られました。私もまんが日本史で「なんたるうぬぼれ」と書かれていて、道長はひどいやつと思ってました。小右記にも実資はただ皆で唱和したとだけ記載してません。
枕草子により定子は素敵な皇妃で悲劇のヒロインと印象付けられました。
道長は、本当に運が向こうから転がりこむ、かつ周りの女性のバックアップ(詮子や倫子さま、紫式部ら)行成ら優秀なブレーンに恵まれたからだと考えています。
ごく最近の政治家でさえ、評価は難しいです。
色々な資料を科学的にみる視点が大切ですが、記録にあえて書かない事実の方が多いのでは。
1000年前の政治闘争が、現在に、どう繋がってるか知りたいですね😅枕の草子、、、
やっぱり、道長もヒールっぽくなったようですね。
キャラの読みかたがどうも気になる。間違いではないんでしょうが。定子(ていし)じゃないの?彰子(しょうし)じゃないの?と…。
大河に合わせてるからかと
ちなみに当時の読み方はよく分かっていない
"あきこ"と読む人物が二人いるからでしょう。
当時の読み方は分からないので、音読みで表現するのが現代においては正しいです。
ただし、当時日常的に定子を「ていし」と呼んでいた可能性はほぼないため、当チャンネルでは可能な限り大河ドラマと同じように訓読みを心がけています。
訓読みについても参考文献から拾っています。
@@rekishock なるほど!勉強になります。