【令和のエジソン】世界の産業支える!”京都の竹”から生まれた、意外なものとは!

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  • Опубліковано 11 вер 2024
  • 京都府の南西にある向日市。良質なタケノコの産地として知られていて独自の栽培方法で「白子のタケノコ」といわれる刺身にもできるタケノコを生産しています。向日市では、3年前から荒れた放置竹林をもとに戻し、乙訓地域の竹林を守ろうという活動が始まりました。毎週火曜日と土曜日にはボランティアが集まります。竹林の整備は1年かけて行われます。春先にタケノコを収穫したあと親竹というタケノコを生む竹を選定します。秋には土壌に笹や肥料をまき、冬にかけて土をかぶせる作業に入ります。
    【ボランティア】  
    「向日市に来たのに竹に触れ合う機会がなかったので…子どもと一緒に活動して楽しい」
    向日市、屈指の観光名所「竹の径」。特産の孟宗竹が全長1.8キロにわたって連なっています。
    【向日市 産業振興課 尾田政義課長】
    「海外の客が多い」
    「オーストラリアから来ました。インターネットで知った。騒がしくなくて、ここは静かだから良いね」
    向日市の森林面積80ヘクタールのうち、9割が「竹」です。自慢の竹林がどんなものかというと…
    【記者】
    「こちらのように、傘をさしながらスムーズに歩ける。それが整備された竹林だということです」
    竹と竹の間隔があいているのが良い竹林。逆に、詰まっているのが悪い竹林です。
    【尾田さん】
    「放置竹林。作業する(持ち主の)高齢化、後継者不足で放置竹林が徐々に増えてきている状態」
    向日市の隣、京都市では竹林の4割が『放置竹林』だといいます。
    20と書いてあるのは?
    「竹が伸びてきた年数を明記。竹は7年、8年くらいの周期でどんどん(親竹を)更新していく。これが7,8年したらこの竹を切って、この付近の新たな親だけを伸ばしていく」
    間引いた竹は有効活用されています。実はこの「竹の径」に風情を添える「竹垣」は、間引いた竹でできています。竹垣のデザインは全部で8種類。竹の枝のボリュームをいかした「竹穂垣」や前方後円墳の丸みをイメージした「古墳垣」など地元の竹製品業者がそれぞれの技術を生かして作りました。
    これは?
    「深田垣。深田川という川をイメージしてキラキラするようなイメージでつくられた竹垣」
    現在は、片側しか整備されていない部分もありますが、来年には、道の両側に、新たな竹垣が設置されるということです。
    そんな「竹の町」で「あるもの」への注文が増えているといいます。竹製品の製造や卸しを行う「東洋竹工」。社長に、倉庫を案内してもらうと、竹細工の製品がずらりと…
    【東洋竹工 大塚健介社長】
    「これは華道で使う竹の花入れで、竹の根っこを使って、根つきの一重切という」
    どこの竹を?
    「向日市。この近辺の竹を自分たちで伐採しにいって、製竹して加工まで全部」
    昔、京都市内を走っていたチンチン電車も竹で再現
    さらに!これは?
    「電気自動車のボディを竹で編んだもの」
    これ普通に公道を走れる?
    「ナンバーとっているので走れます」
    これで公道走った?
    「走ったことあるがちょっと恥ずかしい」
    竹ひごおよそ900本を使い、籠を編む技術を応用して作られました。「竹」でなんでもつくってしまうこの会社で、今注目を集めているのは…。
    【東洋竹工 大塚健介社長】
    「竹のピンセットです。(注文数が)コロナが落ち着いたくらいからそれ以前に比べると、倍くらいになった」
    作っているのは河上拓矢(かわかみ・たくや)さん。職人歴15年です。
    【東洋竹工 河上さん】
    「これがただ貼り合わせた状態。これもまだ全然ずれているがそれをぴったり合うようまわりを全部削っていく。どこを持っても合うように1.2ミリから1.5ミリ」
    ピンセットを作るようになって5年。指をギリギリまでヤスリに近づけ、先端の幅を細かく調整していきます。
    【東洋竹工 河上さん】
    今まで何本くらい(ピンセット)作った?
    「何万本…ちょっとわからない。やり始めたときは毎回測っていたが、もう段々目でわかるようになってきて」
    河上さんの目は どのくらい正確なのでしょうか?
    【東洋竹工 河上さん】
    「大体1.33くらい」
    「これはちょっと細い。1.25くらい?」
    なんと0.01ミリ単位で識別する職人技。なぜ今、発注が増えたのでしょうか?
    【大塚社長】
    「半導体の工場が動き出したのが大きい。コロナのころは半導体不足でずっと止まっていたものが、反動で一気に動き出した。半導体の基板の組み立てに最適」
    竹のピンセットは磁気を帯びず、対象物を傷つけにくいため、半導体工場に需要があったのです。さらに、このピンセットには、もうひと手間かかっています。素材の段階で、高圧の窯(かま)で1時間、蒸し焼きにすることで…
    「煤竹(すすたけ)」になります。こうすることで、一定の電気を通す性質を持たせ、静電気を逃がすことができるのです。軽くて、お手ごろ。今、中国などの日系企業の半導体工場で多く使われているということです。
    【大塚社長】
    「華道・茶道の伝統工芸的なものを作るのが多かったが、そういう技術をいかし、ピンセットもそうだが、新たなニーズに応えられるようなモノづくりをしていきたい」
    向日市の「竹」と、その需要はまだまだ成長していきそうです。
    #竹 #向日市 #竹細工 #京都 
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