いまさら聞けない遮熱材について解説します
Вставка
- Опубліковано 8 лют 2024
- 今日は遮熱材について解説します。
これから家づくりをしようと思っている人からは、断熱材に関する質問を受けることがよくあります。その中でも今回は、あまり世間の人には知られていない遮熱材について「これってどうなんですか?」「遮熱シートは使った方がいいんですか?」という質問がありましたので、遮熱材について解説をしていきます。
遮熱材を説明するには、まず科学的な基礎知識が必要です。遮熱材の説明の前に、まずそれを説明します。
断熱・遮熱を考える時に、気にすることは熱の移動です。断熱材は熱を通さないので、熱の移動をゆっくりにすることができます。暖かい・涼しい家を考える時には、必ず熱の移動を気にしないといけません。
熱の移動は大きく3つに分類できます。
1つ目が熱伝導です。熱源があって、物質の中を熱がゆっくりと伝わっていくことです。2つ目が対流です。空気は風に乗って動いていきますが、その空気が熱を持って移動することで熱も移動して、熱が伝わっていく仕組みです。伝導と対流は馴染みがあると思います。
もう1つが、輻射というものです。よくわからないかもしれませんが、例えばダルマストーブはこれを利用した仕組みです。温められた空気が対流するから暖かく感じるという点もありますが、それだけではありません。
例えば、ダルマストーブからは距離があるのに頬がポカポカするような経験があると思いますが、あれはダルマストーブから出る遠赤外線が体に当たっているから熱を感じているんです。これを輻射熱と言います。赤外線などの電磁波が物質に当たって、物質が熱を帯びて伝わってくる感じです。
電子レンジも同じです。ご飯に流れる水分の分子に電磁波がジャンジャンと攻撃して、それが発熱してご飯が温かくなる仕組みです。
さらに言えば、宇宙空間もそうです。宇宙空間は真空だから、空気も物質もありません。だから伝導も対流もないはずです。しかし、太陽はものすごく遠くにあるのに、太陽からの熱が地球に届いていますよね。あれは、太陽熱が電磁波となって、真空の中輻射熱として地表に届いているからです。
また、根拠はよくわかっていませんが、遮熱材を売っている人たちの中で、熱移動を体感する比率を出したデータでは、伝導は5%、帯流は20%、輻射は75%もあるそうで、輻射の比率が一番大きくなっています。
遮熱材とは、輻射熱を反射する反射材のことです。遮熱材にもいろいろありますが、大体は金属膜を使っていて、一番ポピュラーなのはアルミ箔です。
昔のアポロ計画などの写真で、月面に行くロケットに、表面がウニャウニャした金箔・銀箔みたいなシートが貼ってあるものを見たことがあると思います。あれはアルミ箔です。アルミは理論上、輻射熱を90〜99%反射するそうです。だから輻射熱が来たら、アルミの反射面が90%以上の輻射熱をはね返してくれるということです。
輻射熱の中には、もちろん遠赤外線のような熱線もありますが、冷線と言って、冷熱のようなものもあります。例えばコンクリートの壁が冷え込んで、壁から離れているのに冷気を感じることがありますよね。あれは冷輻射です。
次に、世間に売られている遮熱材の3つのパターンを紹介します。1つ目は、シートの素材にアルミが吹き付けてある、アルミ蒸着です。タイベックさんが作っている、タイベックシルバーみたいなタイプです。普通のハウスラップは透湿防水シートだけど、さらにそこにアルミを吹いているから遮熱も効いています、という売りの商品です。
もう1つは、ウレタンなどの断熱ボードにアルミ箔が貼ってあるものです。野地板に屋根断熱と兼ねて使われることもあります。アキレスのキューワンボードが有名です。これはアルミ箔の弱点も補うものと言われています。
もう1つが、バブルポリウレタンです。せんべいの缶に入っているプチプチや、クッキーの上のエアタイトなどに近いイメージです。あれのもう少し丈夫な感じで、ポリウレタンの被膜の間にバブルポリウレタンの層が1~2層ある感じです。その表面にアルミ箔がプラズマ溶着で貼り付けてある複合素材です。商品では、リフレクティクスさん、アストロホイールさんなどがあります。
遮熱材のメリットは、遮熱効果があって熱線・冷線を弾くことで、お家を快適にできる効果と、アルミなので紫外線劣化もしにくいことがあります。例えば大きなスレート葺きの倉庫は、夏にとても暑いのですが、あの裏側にバブルポリプレタン型のアルミ箔がついている遮熱材を使ったら、すごく涼しくなります。
デメリットは、コストが高いことです。また、アルミは鍋にも使うくらいですから熱伝導しまくります。対流に関しては防げません。
アキレスのキューワンボードさんは、遮熱材の弱点である熱伝導に対抗できるようなウレタンボードを複合することで、2度おいしい材料だという売りでやっています。
また、これはグラスウールにも近いですが、正しい施工をわかっている人が意外に少ないです。
例えば絵に描いたように、屋根・空気層・野地板があって、屋根のすぐ裏にアルミ箔(遮熱材)を貼っている時と、屋根に空気層を設けて空気層の内側に遮熱材を貼った時を比べると、効果が全然違うそうです。前者はほぼ効果がないそうです。
なぜかというと、屋根に冷熱・熱を受けたものが、熱伝導のせいでそのままアルミ箔から出てしまうからです。遮熱材を入れる意味がなくなってしまいます。
しかし、内側に空気層を持つと、俄然遮熱効果を発揮します。遮熱材の外側には空気層が要るのです。このように、遮熱材を使う時には基本的なメカニズムがわかっていないといけません。
また、空気層は空気層でも、静止空気層の方がいいです。対流・通気しない、締め切ったような空気層がある方が、遮熱効果は非常に高いです。
遮熱材に関してはいろんなことを言う人がいらっしゃいます。例えば、私がすごく尊敬するちゃんとした工務店さんからは、こんな話を聞きました。
断熱をしっかりした上にアルミ箔を貼るケースと、断熱だけしっかりやってアルミ箔は特に貼っていない屋根とを、同じような形状で隣の家で計測して比べたところ、アルミ箔は貼ってもなくても、中の居住性は変わらないそうです。「だから貼らなくていいんじゃない?」と、遮熱材にある意味否定的な方もいらっしゃいます。
一方で、静止空気層を上手に使えば遮熱材だけで十分快適性を維持できるとおっしゃっている方もいます。
私は個人的には、経験からその効果がわかっています。例えば屋根断熱ではない小屋裏収納で、バブルポリウレタン系のアルミ箔を貼った遮熱材を使った時には、小屋裏収納が非常に快適になります。また、うちで飼っている柴犬の犬小屋の中にも遮熱材を貼っていますが、冬は幾分か犬の機嫌がいいし、よく寝てくれたり静かになったりします。
静止空気層・空気層を、どのように活用したらそれが本当にうまくいくかに関しては、熟知した人と知識はない人とでは差があると思います。遮熱材を本当の意味で有効に使う時には、施工経験がしっかりある方や、理論が体系的に身についている方にやってもらう必要があると思います。
私もある程度は使いこなせると思いますが、私は遮熱材を絶対に使って快適にするというよりは、まずは断熱・気密をしっかりやって、遮熱材は補助的に使う形がいいとか、改修工事で上手に使うと非常に効果を発揮するものと思っています。
遮熱材に関しては、このような感じがニュートラルな意見じゃないかと思います。そんなことを意識していただきながら、遮熱材を活用していただいたらと思います。ぜひ参考にしてください。
--------------------
ホームページはこちらです。
www.m-athome.co.jp/
新しいモデルハウスはこちらです。
www.m-athome.co.jp/modelhouse...
高性能リノベーションはこちらです。
www.m-athome.co.jp/lp/renovat...
見学会を受付中です。
www.m-athome.co.jp/eventinfo/...
ルームツアーはこちらです。
/ @morishita.athome_room...
#モリシタアットホーム #遮熱材 #空気層 #断熱 #気密 #姫路 #工務店 #注文住宅 - Навчання та стиль
遮熱シートがいかなるものかは検証もされて効くケース、効かないケースもはっきり結論が出てしまっているとは思いますが、
まわった工務店さんの1つは遮熱素材の金属層を高圧電線由来の電磁波対策として着目。家を遮熱シートで包むっていうことをやっていました。(計測器で効果も確認されており。)
お施主さまの立場に寄り添って、わざわざ言わなくてもやってくれる工務店っていいなぁって思ったりしました。
そうですね。電磁波計で見るとよくわかりますね。一方スマホが電波を拾いずらいという時もあります。
リフレクティックス懐かしい
今は使ってないですが、20年近く前に使ってました
福島に研修?説明会みたいなものにも行きました
この去年の真夏にそれで建てた家の小屋裏に入った時、全然暑くなくて、やっぱ効いてるなぁと実感
タルキ二重にして間に挟み込んで面戸付けた覚えがあります
踏み抜きそうで怖かった😅
Low-Eガラスじゃ無かったので、携帯の電波は問題無かったけど、今だとどこかの窓を普通のガラスにしないとヤバいかも
わー同じような体験されてますね。効果はあると思うのですが、評価を数字化するのがむずかしいですね。
アルミは輻射能がきわめて低く赤外線をほとんど反射してしまいますので屋根の下で日射を受けない場合も屋根材からの輻射は防ぎます。ただ空気層がないと屋根材と密着してしまうので熱伝導が極めて良いため室内側に伝導伝熱が起きてしまいます。一方冬場は野地材が輻射するのをアルミが防いでくれます。いずれにしても一定の効果はあると思います。逆に輻射能の高い素材で日陰側に室内の熱を輻射してやれば動力不要の冷却も期待できますがそこまではやっていないみたいですね。
こって牛様的確な補足コメントありがとうございます。遮熱材で御櫃を囲んで保温したり以前はいろいろ試してましたね。使い方アイデァはいろいろありそうです。
遮熱シートって、名前でありがたい業者がいるけど高額な製品使わんでも問題ないですよ。
ダイソーので十分効果あるよ。 バルコニーのコンクリーに引けば火傷する温度にならないし、それが室温下げる効果などあるよ
反射で熱エネルギーをカットですね。
アルミは可視光、見えない赤外線の多くを80%反射するし、20%を少しとしても電磁波を吸収してアルミ温度があがっても輻射率(吸収率)が0.04のアルミ遮熱シートと紙の0.9を簡単に計算してもエネルギーの移動が1/10になるよ
使い方ですよね。
天井の屋根裏 遮熱材を買わなくても、3Mのアルミテープを張った木材でも十分効果ありそう。
貼る手間とコストが大変そうですね・・
森下さん、動画有り難うございます‼️遮熱材って、気休め的なもので、薄いアルミ箔みたいなものは耐久性がどうなんだろうって思っていました。バブルポリウレタンの寿命が、長ければ鬼に金棒ですね。🤗
@user-su6on1zo5o様 いつもご視聴ありがとうございます!ちゃんとしたメーカーの遮熱材はしっかりした造りになっていますね。
@@morishitaathome さん、有り難うございます‼️時代に有った、より高度な建材が出てくれば、工夫次第で、適正な価格で高性能な家を建てることが出来るようになりますね‼️🤗
アルミ箔を家の内側の壁に貼ったらどうでしょうか?
内部発熱を反射することで、省エネ性はあがりそうですね。
こんにちは。いつも拝見してます。
近々ガルバで外壁のカバー工法をします。現在モルタル外壁ですが、現地調査の方にモルタルに直で銅縁を付けると言われました。色んな動画で当たり前に防水シートを貼っているので、直で壁に銅縁を貼るといわれ驚きました。
これは雨漏りしそうですがいかがなものでしょうか。
その方いわくモルタル外壁に防水機能が付いてるので要らないですと言われました。
モルタル大壁の下地には、ルーフィングなどの防水紙が貼られていると思います。これまで雨漏りがないなら大丈夫ではないでしょうか。貫通部の処理はしっかりしてもらってください!
そうなのですね。
判りました、貫通部はしっかりと。ただ一度ベランダの壁の亀裂から雨漏りしたんです。そこだけ貼るとかできますか?
できますが、亀裂ならVカットしてコーキング処理がいいと思います。
空気層より通気層ですよ
御意
怪しいの人が多い動画
???