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穴を白く染めるっていい感じに下ネタだな。
0:00 ~ 0:03 のヤツ↓空白其之壱シスター・ロザリオは言った。「やはり、貴女は、『そちら側』なのですね」燃え盛る教会。私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。私が12年間過ごしていた場所。燃えていく。燃えていく。燃えていく。私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。「違うわ、私は『そちら側』でも『貴方の側』でもないわ。私は、『私』よ。さようなら、シスター・ロザリオ。私は、貴女を殺すわ」『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が、私の肩を貫いた。『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。いや、『なりそこなった』か。完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。「貴女は、『異常』です。神の祝福も、神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。だから私は、いえ、私も、貴女を殺します、殺さなければいけません」シスター・ロザリオは構えた『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。「次は、外しません。貴女の眉間に一発、それで全て終わりです」私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。『家族』と、呼んでくれるのだろうか。「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。私は、漸く、『私』になったのだから」私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ腕に歯を立てる。ぐじゅ、という粘着的な音をたて、歯は腕に深く食い込む。いただきます。肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。反射的に放たれた弾丸は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。飛び散る鮮血、繊維的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!!『私』は、『私』なのだ。「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」私はそう言って、微笑んだ。殴る。殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。彼女が、嘗て、私にしてくれたように。「私は、私は。楼閣。致死倉 楼閣。いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。殺して、殺して、殺して。何もかも殺してきた私の、私が、『私』になった証。」返事は無い。「いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。ねえ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」燃え尽きていく教会。その中で、私は、顔の無い死体に向かって、そう言ったのだ。0:04 ~ 0:06の↓姉は、よく笑う人だった。よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。強く、優しく、そして誰よりも他人を愛せる人だった。病弱で、何時も姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。「ダメよ、××××。泣いてばかりでは。男の子なんだから、強くならなきゃ」姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、僕は誇りに思い、そして愛していた。街の外れにある、教会。身寄りの無かった僕達は、そこに孤児として保護されていた。シスター・ロザリオは両親のいない僕達にとって、母親の様な存在で、そして母親の様に、僕達を愛してくれていた。そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。0:06 ~ 0:09「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前は何て言うのかしら?」教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。僕は自分の名前を言う。彼女は数度、反芻するかの様に僕の名前を小さく繰り返し呟く。「へぇ、××××。名前は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前は正にそんな感じね」銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。「でも、すっごく良い響きね。自分の名前を持っているなんて、とても羨ましいわ。私はシスターに付けてもらった名前だから」「あら、××××。なんだかとても疲れた顔をしているわね。・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。そう、『だった』。過去形、なのだ。これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。僕は、思い出す。あの赤い、赤い世界の記憶を。姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。僕は、思い出す。想起するのだ。0:10 ~目を覚ます。開かれた瞼。真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。全てを灰に、終わった物へと変える、忌々しい、赤。赤。赤。赤。燃えていく、壊れていく、崩れていく、終わっていく。「・・・ぁ・・・ぅ」嗚咽に似た声が口を吐く。扉を開けた先、そこには姉がいた。何時もと変わらない、穏やかな笑顔を浮かべる姉がいた。おかしい、おかしい・・・!!狂っている。真っ赤な炎に包まれていく一室。嘗て、僕と姉が過ごした部屋。そこに姉はいた。背筋がぞっとする感覚。鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。呼吸が早まる。見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。姉が抱き抱える『何か』命の終わった『何か』混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できている事。姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。狂っている。嗚呼、狂っている!狂っている!!狂っている!!「あら、××××。まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」姉は言う、何時もの様に、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。僕の名前を呼ぶ。僕の事を、僕の名前を、抱きかかえる『ソレ』に向かって。僕の名前を呼ぶのだ。認めてはいけない、見てはいけない。そんな事は無い、そんな筈はない。どうして、どうして。どうして。「お姉ちゃん!」僕は叫んだ。姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。けれど、それは、どうしようも無かった。どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。それは僕の死体だった回想終了なっが!!!!!
お疲れ様です…!!
お疲れ様です…!なんか銀髪赤目で姉と聞いたらゲキヤクちゃん思い出します…。銀髪と表現するのは相応しくないかもしれませんが。
お疲れ様です...!
これ読んでたら曲終わった
12年感過ごした場所ってカゼヒキくん亭年12歳らしいね
お洒落で下ネタな曲大好きです
穴を埋めて白く染めようってそういう意味でも受け取れるし墓を埋めてスノードロップを供えるという意味でも受け取れる…!?
この解釈好き卓
カゼヒキくんがこんな大人な(?)な歌詞を歌ってる…ギャップ萌え
@@名無し-p1g すまんこれ最初に見たとき大分嫌悪感を抱いたから、マイナスになった。(m´・ω・`)m ゴメン…コメは消すから許してくれ(´・ω・`)
@@ポポリン-i5e あっ、いえこちらこそすみません…!
歌詞「君」と「愛」と「何か」を混ぜて出来上がったのが僕だったり?五分間で何度イケるか、犯行前夜にYEAH!!君が言ったんだ「分からないんだ」って夜が鳴いた「昨日の事さ、耳を塞いでも聞こえた 響く嬌声、軋む浮遊感に満たされていた」それを聞いていた僕は、君が泣いていた意味を理解して嗚呼、死にたくなるできる事なら今すぐ!!愛の形を教えてくれ、目に見えるものならば僕に頂戴折れたナイフの容喙と計画的逃走劇で嗚呼100遍通りの手口で、今100遍通りにキスして君を連れ去ってしまうのさ、今宵犯行前夜に「欲」と「愛」を似せて作っちゃった神様に中指立てて愛か欲か、分からないまま犯行続行中君の中に非行中「死にたくなっちゃって、それは嫌いになれなくて」君は頷いて「嗚呼、溶け合おうか、できる事なら今すぐ」残り香の如くです、君の「愛してる」の言葉は夢を見ていたんだ、それは、嗚呼…何れ醒めてしまうならば、醒めちゃう前にもう一度僕と、僕が、愛した君、二人、犯行前夜に愛の形を教えてくれ、綺麗なものがあれば僕に頂戴夕方五時の境界線、申し訳程度に舌を出す殺したい程に愛して!君を!愛を!信じさせて!「揺籠から墓場まで」君と、穴を埋めて白く染めよう100遍通りの言葉で、今100遍通りに愛して僕を殺してくれないか、君の殺人的な躰でYEAH!! 「×××××××」君の瞳、躰、全て、二人、犯行前夜に堕ちる
0:01 空白其之壱 黒0:02 シスター・ロザリオは言った。「やはり、貴方は、『そちら側』なのですね」 燃え盛る教会。 私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。 私が12年間過ごしていた場所。 燃えていく。 燃えていく。 燃えていく。 私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。「違うわ、私は『そちら側』でも『貴方の側』でもないわ。 私は『私』よ。 さようなら、シスター・ロザリオ。 私は、貴方を殺すわ」0:03『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が私の肩を貫いた。『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。 いや、『なりそこなった』か。 完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。「貴方は『異常』です。 神の祝福も神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。 だから私は、いえ、私も、貴方を殺します、殺さなければいけません」 シスター・ロザリオは『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。「次は、外しません。 貴方の眉間に一発、それで終わりです」私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。『家族』と呼んでくれるのだろうか。「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。 『終わらせ』なんてしない。 私は、漸く、私になったのだから」 私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ手に歯を立てる。ぐしゅ、という粘着質な音を立てて、歯は腕に深く食い込む。 いただきます。 肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。 反射的に放たれた銃弾は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。 飛び散る鮮血、繊維的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。 嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!! 『私』は、『私』なのだ。 「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」 私はそう言って、微笑んだ。 殴る。 殴る、殴る。 殴る、殴る、殴る。 拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。 砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。 それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。 ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。 彼女が、嘗て、私にしてくれたように。 「私は、私は。楼閣。致死倉 楼閣。いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。 殺して、殺して、殺して。 何もかも殺してきた私の、私が、『私』になった証。」 返事は無い。 「いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。 ねえ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」 燃え尽きていく教会。 その中で、私は、顔の無い死体に向かって、そう言ったのだ。 楽曲担当 : 時雨 姉は、よく笑う人だった。 よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。 強く、優しく、そして誰よりも他人を愛される人だった。 病弱で、いつも姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。0:04 「ダメよ、× × × × 。泣いてばかりでは。 男の子なんだから、強くならなきゃ」 姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。 何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、 僕は誇りに思い、そして愛していた。0:05 街の外れにある、教会。 身寄りのなかった僕達は、そこで孤児として保護されていた。 シスター・ロザリオは両親のいない僕達にとって、母親のような存在で、 そして母親のように、僕たちを愛してくれていた。0:06 そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。 動画担当 : しぐれちゃん0:07 「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前はなんて言うのかしら?」 教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。 僕は自分の名前を言う。 彼女は数度、反芻するかのように僕の名前を小さく繰り返し呟く。「へぇ、× × × × 。名は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前は正にそんな感じね」 銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。 「でも、すっごくいい響きね。 自分の名前を持っているなんて羨ましいわ。 私はシスターに付けてもらった名前だから」「あら、× × × × 。 なんだかとても疲れた顔をしているわね。 ・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」 僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。 初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。0:08 教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。そう、『だった』。過去形、なのだ。これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。0:09 僕は、思い出す。 あの、赤い、赤い世界の記憶を。 姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。 僕は、思い出す。 想起するのだ。0:10 動画絵:くるくる数字様。 目を覚ます。 開かれた瞼。 真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。 全てを灰に、終わった物へと変える、忌忌しい、赤。 赤。 赤。 赤。 燃えていく、崩れていく、壊れていく、終わっていく。「・・・ぁ・・・ぅ」 嗚咽ににた声が口を吐く。 扉を開けた先、そこには姉がいた。 何時もと変わらない、穏やかな笑みを浮かべる姉がいた。 おかしい、おかしい・・・!! 狂っている。 真っ赤な炎に包まれていく一室。 嘗て、僕と姉が過ごした部屋。 そこに姉はいた。0:11 背筋がぞっとする感覚。 鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。 呼吸が早まる。 見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。 そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。 姉が抱き抱える『何か』 命の終わった『何か』 混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できている事。 姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。 狂っている。 嗚呼、狂っている! 狂っている!! 狂っている!!0:12「あら、× × × × 。 まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」 姉は言う、何時ものように、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。 僕の名前を呼ぶ。 僕の事を、僕の名前を、抱きかかえる『ソレ』に向かって。 僕の名前を呼ぶのだ。 認めてはいけない、見てはいけない。 そんな事はない、そんな筈はない。 どうして、どうして。 どうして。「お姉ちゃん!!」 僕は叫んだ。 姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。 けれど、それは、どうしようも無かった。 どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。0:13 歌唱担当 : カゼヒキ 時雨的人生枢要罪「番外編の捌番街『× × × ×』」0:14それは僕の死体だった 0:15回想終了ぶっ殺すようなポップソングを画面暗転0:16犯行前夜0:22(ところどころ見切れている為推測です)あらすじ 捌番街 楼閣は聖書を閉じる 夏であった『× × × ×』 口元を歪めた 終わったはずの教会 そして彼女は何時も0:25犯行前夜0:27「思い出したくもない、終わった話よ」出演概論 弔致死倉 楼閣× × × ×『 』 あらすじ終了0:28壱番開始- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄「君」と「愛」と「何か」を混ぜて出来上がったのが僕だったり?五分間で何度イケるか犯行前夜にYEAH!!- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄ 忘れていたが、忘れてしまっていたが、忘れようとしていたが、 致死倉 楼閣は、 この吸血鬼の『なりそこない』は、 どうしようもなく、どうしようも無い程に、 狂ってしまっているのだった。0:40小休憩其ノ壱 黒序奏再開悲鳴死体教会少年- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄君が言ったんだ分から無いんだ って- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄0:47犯行前夜↓
0:47「私の中にある『吸血鬼性』?」 楼閣は呆れた様な表情をする。「馬鹿ね、あるわけないじゃない。ゼロよ、ゼロ」「じゃあ、どうして──」「『吸血鬼のなりそこない』なんて呼ばれてるか、でしょう? この数ヶ月間、いろんな『異常』と対面してきて、まだそんなことも理解できないの?下僕」 下僕じゃねぇ。「答えは簡単、『それが異常だから』よ。 私は吸血鬼に『なりそこなった』のであって吸血鬼ではないの。 『吸血鬼になってしまったら』それは『異常』では無く、ただの『吸血鬼』になるでしょう?」『異常』であって『吸血鬼』では無い。『不完全』であって『完全』なのだ。「本来、『そうあるべきもの』がそうならなかったから、『異常が発生』したから、 私は『私』として、『異常』として、『なりそこなった』のよ」 楼閣はそう言った。 少しだけ、悲しそうに、そう言った。0:50 少年は泣きじゃくりながら自らの名を口にした。「『× × × ×』・・・、 × × × ×か あまりこの辺では聞かない名前だけれど素敵な響きの名前だね。 どうして泣いているのか、よかったら理由を聞かせてくれ無いかな?」 僕の差し出した手に、× × × × もおずおずと手を差し出す。 十代中頃だろうか、やけに白い肌、白髪、そして赤い目。 嫌が応にでも僕は致死倉 楼閣を思い出す。 似ている。 いや、でもきっと似ているだけだ。 僕はそう言い聞かせて少年の手を引いた。0:50 ブラウン管テレビの頭は僕達に気が付くと、顔(画面?)にノイズを走らせた。「弔か。お前、何してるんだこんな所で?」「何してるも何も、休憩中だよ。 こんなに天気のいい日なんだ、公園に来てベンチに座ってゆっくりしてても構わないだろう?」まぁ、な。 形骸はそう言った。「今、この子と知り合ったんだ。 どうやら『姉を探している』らしいんだけど、形骸も今日暇そうだし手伝ってくれ無いか?」 そう言って僕は × × × × を紹介する。 僕の腕の影に隠れるようにして頭だけを形骸に見せる。「あ?・・・あー、その・・・なんだ、悪い。今日は別件で用事が入っててな。 悪いが手伝えそうにない」 露骨に嫌そうな素振りを見せる形骸。 絶対に面倒くさいだけだな、この人。 Cm0:51 BPM152知らない事を、知っている。知っている事を、知っている。序奏終了0:52小休憩其之二 赤- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄夜が鳴いた昨日の事さ耳を塞いでも聞こえた- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄0:59彼女は言った。「ごめんね、私はもう、おかしくなってしまったみたい」涙を浮かべながらそう行った。悲しそうに、諦めたように、もう、どうしようもない様に。「私はもう、ダメなんだ」彼女はそう、言ったのだ。1:00「死にたくなるなぁ」14mgの煙を吐き出しながら俺は言った。彼女はもう、他人の物で、俺の物では無くて、取り返しのつか無い事なのだ。だから俺は忘れるのだ。「忘れさせてくれ」と、何もかもを煙に巻くのだ。- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄響く嬌声軋む浮遊感に満たされていたそれを聞いていた僕は君が泣いていた意味を理解して嗚呼死にたくなる出来ることなら今すぐ!- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄meCrymeaninstandunder- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄1:17吸血鬼(きゅうけつき、英: vampire)民話や伝説などに登場する存在で、生命の根源とも言われる血を吸い、栄養源とする蘇った死人または不死の存在。カタレプシー(蝋屈症)を死亡と信じた人々によって埋葬され棺の中で蘇生した人や、死蝋など埋葬された時の条件によって腐りにくかった死体への錯誤、あるいは黒死病の蔓延いよる噂の流布などが発症とされる。諸説有るが、1730年代における英語の出版物に「vampyre」の文字がある為、それ以前に使われていた語とされている。一般的にはリトアニア語の「Wempti(飲む)」由来とされる他、トルコ語の「uber(魔女)」、セルビア・クロアチア語の「Pirati(吹く)」も提唱される。1:18 僕の前で笑顔を見せる少年。 その今にも消えそうな笑みをみながら一抹の不安が過る。 いや、まさか、そんな、そんな筈は。そんな事があるはずが無い。 それは『異常』だ。 そうである筈がない。 『そうあって欲しくない』のだ。 もしかして、もしかすると。 ひょっとして、可能性の話だけれども。 少年は。 この、僕の前で笑顔を見せる少年は、ひょっとして──。 それはまるで、犯罪的な程に- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄愛の形を教えてくれ目に見える物ならば僕に頂戴折れたナイフの容喙と計画的逃走劇で嗚呼100遍通りの手口で、今100遍通りにキスして君を連れ去ってしまうのさ、今宵犯行前夜にYEAH- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄ 楼閣は少しだけ悲しそうな表情をする。「そう。 ・・・貴方は、知ってるのね、『× × × ×』の事を」 僕は頷く。「知ってるのね、あの教会の事を」 僕は頷く。 楼閣は悲しそうだった。 今まで見た事のない程、悲しそうだった。 そして楼閣は話し始める。「あれは、私が『なりそこない』になった、20年程前の話よ」
1:43「嘘・・・」 楼閣は驚いた様に、恐れている様に、『恐れている事が現実になった』様に。 そう洩らした。 腰の辺りまで伸びた灰色の髪。 どこかで、誰かで、見た事のあるような赤い瞳。 少女は笑った。「弟をね、探しているの。 ねぇ、貴方達、弟を知らないかしら?」 「『 』・・・!!」 楼閣はそう言った。× × × × の、姉の名を、口にしたのだ。 赤く、紅く、緋く、朱く、 萌えていく世界。 少年は見た。 少年は見ていた。 聞こえる。 少女の笑い声。 もう、『人ではなくなってしまった』少女の声。 叫ぶ。 姉の名を。 戻ってくれと、 気付いてくれと、 誰か、 誰か救ってあげてくれと。 少年は叫んだ。- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄1:44犯行前夜1:48(見切れている為推測です)弐拾年前聖書『 』?年前から続く??事件 楼閣は確信した シスター・ロザリオは生きている1:50「面白いじゃない。 いいわ、だったら何度でもあの女を殺してあげるわ。 何度でも、何度でも、何度でも、何度でも!」 そうやって、まちがえ続けるわ。 楼閣は言った。 そう言って、笑うのだ。クハハ。空白其之二 黒犯行前夜1:57小休憩其之参 赤- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄「欲」と「愛」を似せて作っちゃった 神様に中指立てて 愛か欲か、分からないまま犯行続行中 君の中に非行中- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄2:05 おっと、ここで一時停止するだなんて君も随分良い反射神経をしているね。 実を言うと此処は散々長文を打ってきた主がちょっと飽きゲフンゲフン ──もとい、ちょっと息抜きするために作られた場所なんだ。 あ、興味なかったら見なくても大丈夫だよ、大した事書かないから。 此処を見ていると言う事はもしかして、他の文章も見てきたのかな? そうだとしたら大変光栄なことだ、ありがとう。 打っている最中に漢字がゲシュタルト崩壊してきて文字を見るのが嫌になったり、「あれ、平仮名の「は」ってどうやって書くんだっけ?」ってちょっとヤバイ感じになっただけあったと言う訳だ。 物を書くという事柄上、いろんな事を調べたり、見たりして名称、詳細な名前、どういう用途か、どういう歴史があるのか、エトセトラエトセトラ… そういう「知る」という行為が、必要になってくるのだけど、 ──あれ、うそ。え、もう終わり?まだ話したい事いっぱいあるんだけど!?2:11間奏- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄2:24死にたくなっちゃって「それは」「嫌いになれなくて」君は頷いて「嗚呼」「溶け合おうか」「出来る」「事なら今すぐ」- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄2:35『 』は口元を歪ませる。 「何を言っているのか、意味が分からないわ。弟なら此処にいるじゃない。」 そう言って『 』白衣を着た男性を一瞥する。 「ふふ、××××ったら、まだ起きないのかしら」 『 』は笑う。 狂ったように笑うのだ。 狂っている。 終わっている。『聞いてくれない』のではない。 彼女は『聞こえていない』のだ。 『見てくれない』のではない。 『見えていない』のだ。 この少年は、 この、××××は、 僕の推測が正しいとするならば、 彼はもう既に──。陸弦独奏 開始
2:49 カルテをデスクの上に置いた。 そして側の丸椅子へと腰掛ける少女へと向き直る。 長い灰色の髪、異国の少女を思わせる赤い瞳、白い肌。 どこかの宗教めいた雰囲気を感じる服装に身を包んだ少女に、私は柔らかな口調で語りかけた。 「それじゃあ、始めようか」 少女は抱えるように持っている(何だかよく分からない生物の)人形と、アルバムを持つ手に力を込め、笑顔で数度頷く。「君は──」 「弟はね、お薬が嫌いなの」 あぁ、またか。 私は心の中で軽く舌打ちをし、頭を抱えた。 少女の後ろ、診療室の入り口付近に立つ看護婦を私は睨みつけた。 看護婦は何も言わず、残念そうな表情で首を横に振る。「弟?君には弟さんがいるのかい?」 私は質問する。 少女は意外そうな、不思議そうな、まるで、『私が何を言っているのか意味が分からない』といった表情を見せる。 「何を言っているの?ここいるじゃない」 そう言って彼女は私に、ボロボロになった(よく見ると猫のような生物だ)人形を突きつける。 弟、弟、弟、ねぇ…。 確かに、経歴を見て見る限り、彼女には存在している。 しかし、その弟はもう──。 「は、ははは・・・、そうか、随分可愛らしい弟さんだね」 私は引きつった笑顔で、なんとかその感想を絞り出した。 その感想を聞いて、少女は本当に、本当に嬉しそうに笑う。 そして誇らしそうに、 「えぇ、当たり前でしょう? 私の自慢の弟なのだから!」 少女は、そう言って、笑うのだ。 現実から目を背け、笑うのだ。 初めて少女と会った時の印象は「よく笑う子」だった。 本当に、いや本当に、喜怒哀楽の喜だけに数値が振り切れた様な性格で、 まるで「怒哀楽」の部分が存在しないかの様に、 其れ等の感情を、殺す様に、虐殺するかの様に、 彼女は、何時も笑っているのだ。 性格は天真爛漫で、思った事をすぐ口に出すタイプだ。 人当たりが良く、面倒見も良い。 きっと「こうなって」しまう前の彼女は、多分、とても良い環境と家族に恵まれていたのだろう。 私はそう思った。「それじゃあ、今日の診察は終わりだ」 私は穏やかな口調で、そう言った。 少女はきょとんとした表情で私を見つめる。 「もうお終いなの? お話していただけのような気がするのだけど。」 あぁ。 私は短くそう言った。 そして、心の中にドロリとした気持ちの悪い感情が溢れるのを感じた。 「いいんだ、それで、診察は終わりなんだ。」 抑揚を少しだけ殺して、私はそう言った。 多分、彼女はこの言葉の真意を理解する事はないのだろう。 「君、送ってあげなさい」 看護婦にそう告げると、看護婦は頷く、少女を促した。 「先生」 診察室を出る間際、少女は一度此方を振り返り、呼びかけた。 「なんだい?」 私は笑顔で尋ねる。「私の『病気』は、治るの?」 彼女は、そう言った。 私を、私の目を、真っ直ぐ見ながら、 そう言ったのだ。「あぁ、治る。絶対だ」 私は笑顔でそう言ってみせた 笑顔で 嘘を吐いたのだ 感情を殺して 言ったのだ2:52 燃え盛る教会の一室。 何処かで聞き覚えのある少女の笑い声。 腕。 腕? 僕の胸、心臓の辺りを腕が貫通している。 細い、少年の手だ。 振り向く。「駄目じゃないですか、ちゃんと死んでくれないと。『繰り返せなくなる』じゃないですか」 ××××。 口元を歪に歪める。 呼吸が上手くできない。 なんで?どうして? 何かが口から溢れる。 血。 少女の症状は日に日に悪化していく。『いない筈の弟』との会話。 きっと彼女の記憶は二年前で止まっているのだ。 きっと二年前から、彼女は、『止まったまま』なのだ。 異常だ。 この街では狂った人間なんて、そう珍しくもないけれども、私が今まで見てきた人間の中で群を抜いて彼女は狂っている。 しかし、彼女は笑うのだ。 狂っていないと。 狂っている筈がないと。 そう思わせるほどに、純粋に、無垢に、可憐に。 彼女は笑うのだ。 だから私は、彼女を助けなければならない。 救わなければならない。 感情を殺してでも、 そう、『私』を殺してでも 違う。 違ったのだ。 勘違いだ。 勘違いをしていたのだ。 『彼女』じゃない。 『彼』だったのだ。 この『異常』は、 この二十年前の惨劇の焼き直しは、 狂ってしまった姉は、 全て『彼』が作り出したのだ。 『焼き直し』 『焼いて』『繰り返す』 姉に会うために。 狂ってしまった姉の、最後の記憶を。 彼は二十年間、ずっと繰り返していたのだ。『傲慢王』は六連装式の拳銃を『 』へ突きつける。 「生者の殺しは私の管轄ではないのですけれども」 そして小さく、諦めた様に息を吐く。 「仕方無いですね。『傲慢王』さんは女子供には優しい御方ですし」 『 』は訳が分からないといった表情で、ただ呆然と、顔に突きつけられた銃口を見つめていた。 「さようなら。『 』。 私の、いえ、世界の為に、『もう一度死んで下さい』」 引き金にかけた指に力が込められる。 私は叫んだ。 「────!!!」 声は、銃声にかき消された。
楼閣は聖書を閉じる。 ぱたん。 「その結果、彼奴がどうなろうと私の知った事ではないわ」 表情を変えず、顔色を変えず、楼閣は言った。 でも、そうね。 形骸は何かを言おうとするが、楼閣の言葉がそれを遮った。 「もしかすると、散歩がてら、偶然、本当にたまたま『過去とけじめをつけ』に行くかもしれないわね。 その結果、彼奴が助かってしまったら、それは致し方ない事よね」 顔色を変えず、楼閣はそう言った。 表情を変えず、楼閣はそう言った。苦笑2:56「本当、お前素直じゃないな」 形骸はそういって煙草を灰皿に押し付けた。××××。 ×。 罰。 楼閣は自嘲気味に笑う。 「此れは、此処は、私の犯した『罪』そのものだと言ったけれど」 燃え盛る炎。 崩れ落ちていく一室。 少年。 少女。 死に損ない。 なりそこない。 力無く、彼女は笑った。 諦めた様に。 悟った様に。 「貴方は、私に対する『罰』そのもの。私は、貴方を受け入れるわ。」 なりそこないの少女は、そう言って笑うのだ。 「だから、ごめんなさい。××××。 貴方は『此処』にいてはいけないの」 「目を…目を覚ましてくれ! 君の、君の弟はもう死んでいるんだ! 二年前の、あの教会で、君の弟は死んだんだ!」 それでも、それでも彼女は笑う。 本当に、よく笑う子だ。 彼女は言った。 「何を言ってるの?弟なら此処にいるじゃない…此処に」 それでも、それでも彼女は笑う。 ボロボロになった人形を、きつく抱き締めながら。 「此処にいるのよ、此処に、 いる筈なのよ、いないとおかしいのよ、 ねぇ、ねぇ?ねぇ、ねぇ、ねぇ?ねぇ?ねぇ?」 彼女は聞いた、笑いながら、大粒の涙を流しながら、彼女は聞いた。 「私の、私の弟は何処なの?」 「もう、帰ろう。 君は、生きなければいけないんだ」 私は泣きじゃくる少女に手を差し出す。 少女は暫くすすり泣いた後、私の手を取った。 彼女は、もう狂ってなどいない。 『傲慢王』と名乗った女性の支援も、もうないのだ。 彼女は生きていかなければいけない。 弟のいない世界で、生きていかなければいけないのだ。 「えぇ…そうね、泣いている場合じゃないわね」 少女は顔を上げ、笑った。 「帰りましょう、××××」 ───え?少女は私に向けて笑って見せたのだ。 何時もの様に、 あの、狂った様な笑顔で。 私に、笑いかけるのだ。 まるで、『弟を見るかのような』目で。「姉が泣いていては、弟に面目が立たないものね。 行きましょう××××。帰ったらお茶を飲みましょう。」 彼女は私の手を強く握った。 口元を歪め、目を細め、笑うのだ。 彼女は、彼女は、嗚呼、嗚呼、彼女は、もう──。 「あ、あぁ…あ、ぅ…あぁあぁぁああああぁあぁぁっ!!」 彼女は、もう───2:58本文終了3:00陸弦独奏- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:01 残り香の如くです 君の 愛してる の言葉は 夢を見ていたんだ それは 嗚呼 何れ醒めてしまう ならば 醒めちゃう前にもう一度 僕と 僕が愛した君 二人 犯行前夜に- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:25(見切れている為推測です)?は言った「もう終わってしまった事ならば もう一度『やり直せばいい』んです」 ?笑 首を絞める手に力が込められる。 短く、弱々しい息が口から洩れる。「死んでしまった』のだったら、もう一度、 いや、何度でも、『また死んでもらえばい い』んです」 イカれてる。 ?は、狂う事を選んだのだ。 ?がら、分かっていながら、 知っていながら 少年は叫んだ。 「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだ!」 ××××は、楼閣の足元で縋りつく様に言った。 「お姉ちゃんは、此処に、この場所に、この瞬間、僕の目の前に!!確かにいるんだ!存在する既に灰になってしまった『ソレ』に彼は手を?「繰り返すんだ、もう一度・・・、 そうすれば、そうしたら、また、もう一度 何回でも!何時迄も!何時迄も!!」 死んだら殺すんだ、何度でも、誰でも、 僕の為に、お姉ちゃんの? それでも僕は 殺すんだ- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:26愛の形を教えてくれ綺麗なものがあれば僕に頂戴夕方五時の境界線申し訳程度に舌を出す- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:38 愛 概要 辞典等の主要語義の解説 ・親、兄弟の慈しみ合う心。ひろく、人間や生物への思いやり。 ・男女間の愛情、恋愛。 ・大切にする事、愛でる事、可愛がる事。 ・〔キリスト教〕神が、全ての人間関係を遍く限りなく、慈しんでいる事。 ・〔仏教〕渇愛、愛着、愛欲、「十二因縁」の説明では、第八支に位置付けられ、 迷いの根源として否定的に見られる。 相手が幸せでいてくれればいいという気持ち。「愛とは何なの」 君の言葉を思い出す。 首にかけられた手の感触を思い出す。 ?の味も、君の味も、もう思い出す事はないけれど。 君の、あの言葉を思い出す。 白いパッケージの毒の名前は、何で名前だっただろうか。 愛の形を教えてくれ
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:39殺したい程に愛して!君を!愛を!信じさせて!「揺籠から墓場まで」君と、穴を埋めて白く染めよう100遍通りの言葉で今100遍通りに愛して僕を殺してくれないか君の殺人的な躰でYEAH!!君の瞳躰全て二人犯行前夜に堕ちる- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄3:52『揺籠から墓場まで』 『From the cradle to the grave』4:05 それはまるで犯罪的な程に「×××××××」4:17後奏陸弦独奏開始4:19彼は、会う事が出来たのかな?」 捌番街の外れ。 玖番街と捌番街の境目に存在する、鬱蒼とした森。 その中を歩く二人組の男女がいた。 その内の片割れの一人、僕は誰に言うでもなく言った。 「何言ってるの、会えないからああなったんでしょ」 もう一人、楼閣は表情を変えずに言った。 「いや、その…天国ってやつでさ…」 ばつが悪そうに僕は言葉を濁す。 彼女はふん、と何時もの様に鼻で笑ってみせた。 「何言ってるの。 あるわけないじゃない、天国なんて。 死んだら、それで、終わりなのよ」「知らない事を知っている御話」4:20「人間っていうのは、どうしてそうも死後の世界の在り方について拘るのかしら? 私からすれば、死後よりも、生前、何を遺せたか、という方が、大事な気がするのだけれど」 ごもっとも。 僕は苦笑いをした。 教会の裏手には墓地が広がっていた。 おそらく二十年前から誰も手入れしていないのだろう、墓地は荒れ果てていた。 僕と楼閣は暫く歩いた。 目的の墓を探して、歩いたのだ。 やがて二人は一つの墓の前で立ち止まった。 そして驚き、目を見開き、息を呑んだ。 「…それでも、やっぱり、僕は信じたいんだ」 僕と楼閣が見つめるソレから視線を離さずに、 僕は少しだけ笑って言った。 「自己満かもしれないけれど、気休めかもしれないけれど、僕は、信じたいんだ」 墓の前には一人分の白骨化した遺体があった。 ボロボロになった(なんだかよくわからない生物の)人形と、ボロボロになったアルバムの様な物を抱えて。 その墓の前で眠るようにして、その遺体は横たわっていた。 「二人は天国で会えた、って」 楽曲 : 時雨「あんなに辛い目に遭ったんだ、 最後くらい、幸せになってもいいだろ?」 僕は墓に手を添えて、言った。 「…ふぅん、まあ、いいんじゃない? さっさとやる事を済ませましょう?」 ああ。 僕は頷いた。 今一度、僕は遺体と、墓を一瞥し、少しだけ微笑んだ。 墓には××××の名前が刻まれていた。動画担当 : しぐれちゃん 時雨的雨枢要罪譚 「番外編の玖番街『××××』」 了動画絵:くるくる数字様 以下後日談 歌唱担当:カゼヒキ4:23「幽霊の」 新聞を広げながら、形骸はコーヒーを啜る僕に向かって言った。 「少年は、もういないのか?」 質問の意味が分からず、僕は思わず黙った。 「いや、公園でお前が『少年だ』と言って紹介してきた時、 俺には、見えなかったんだ」 「は?」 思わずそんな言葉が口をついて出た。 「だから、見えなかったんだ。少年が。 だから、その、なんだ…俺はてっきりお前がおかしくなったんだと…」 形骸は申し訳なさそうに、新聞の向こう側で言葉を探す。「おかしくなった、って…え?本当に見えなかったのか?」 短い肯定の返事が返ってくる。 確かに、冷静に考えれば、あの時は知らなかったけれrも、『××××』は本当に幽霊だったのだ。 そうか、見えてなくて当たり前なのだ。 彼の姉が、彼を認識できなかったように。 Cm「それで、」 形骸は続けた。 「もう、いないのか?」 僕は訝しげな表情をする。 暫しの無言、形骸のノイズの音だけが聞こえる。 ややあって、僕は口を開く。 「随分と彼の事を気にするな? 彼はもう成仏したよ、ここには、もう、いない」 再び暫しの無言。 僕はコーヒーを一口啜った。 「そうか」 溜息混じりに形骸は言った。 「形骸、まさか──」 「それは無い」 形骸は言った。 「いや、でも──」「それは無い」BPM152 呼び鈴が鳴った。 一回、二回。 三回。 「お客さん、みたいだけれど?」 僕は形骸に言った。 「自分で出ろ」 いや、ここはお前の事務所兼家だろ? 僕はその言葉を飲み込んで、椅子から立ち上がった。 未だ鳴り続ける呼び鈴に、若干苛つきながら僕は玄関へと向かう。 「はいはい、今出ますよ」 ノブに手をかけ、捻る。 玄関が開かれると、僕は全身が凍りつく様な感覚に陥った。 腰まで伸びた銀髪、赤い瞳。 どこか宗教めいた雰囲気を感じさせる服装。 少女だった。 それも、見た事のある様な。 彼女はボロボロになった(なんだかよくわからない生物の)人形と、アルバムを抱えていた。 「ここが『なんでも屋』さんだって聞いたのだけれど」 僕は嫌な予感を感じながらも、首を縦に振った。少女はすぐに顔をパッと明るくすると、弾んだ声で言った。愛の形を教えてくれ 「弟を探しているの! 私によく似た子で、私の唯一の家族なの!」 少女は笑顔で言った。 「だから、弟を探すのを手伝って欲しいの!」 僕は苦笑した。 その笑みは多分、どこか引きつっていたと思う。 どうやら僕は悉く、 幽霊に縁があるらしい。 後日談 終犯行前夜の恋未遂 此れにて御終い 「道徳性皆無の不順異性交遊」 それはまるで犯罪的な程に 犯罪前夜 終サラという名前ですが、ヘブライ語で王女(高貴な女性)を表すようです。古くはサンスクリット語において本質を意味なんだとか。また、旧聖書にも登場したそうです。間違い等御座いましたら御指摘くださると幸いです。手書きするにあたり、ものすごい速さでフリック入力することに志向の喜びを感じました。なんか手がものすごく冷たいんですが気のせいでしょうか。さてもいっかいリピートしてこよ。
あぁカゼヒキ君の無気力だけど何か訴えてくるような声大好き…歌い手さんが本家だと思ってる人多そう…どっちも個性あって良いけど、やっぱ本家あっての歌い手だから皆聞いて欲しい…
え!?なんで本家が伸びてない!?歌い手さんの方もいいけどやっぱり本家の方が好きなんだよな、、
「揺籃から墓場まで君と」って歌詞好きッ。
カゼヒキくんやっぱかわいい
かれこれ5年ずっと聴いてる大好きです
この歌ほんとに飽きない何年も聞いてる
こう、文字の羅列があるとどうしても動画を止めて全部読んでしまうんだよ。。。いやあ、映画を一本見たようなぞくっとする話だった(著者の筆休めも面白いw)読んだ上で曲を聴くとまた違った風に取れて二倍楽しい!素敵な楽曲をありがとうございます
曲全部好きなんですけど好きなんですけど!!何気カゼヒキくんの最初のいぇーが好きです♡♡♡
やっぱり何度聞いてみても『知らない事を知っている御話』だなぁって…だいすきです
2018か19くらいから定期的に聞きたくなる、これ
おしゃんてぃー過ぎて大好きカラオケでめちゃめちゃ歌いたい
カゼヒキでオリジナルの曲が作られてるなんて今まで知らなかった…!!
とってもエモエモい曲で大好きです。!自己解釈です少年は母親と父親がおセッセしてるところを偶然見ちゃってしまった。母親は望まない妊娠をしてしまい、号泣。「君が泣いている意味を知って」自分はいらない存在。存在しちゃいけない存在。少年は愛して貰えず、途方に暮れる。犯行前夜の犯は犯すを意味してるのかなって思いました。
0:47 looks like he's holding one of the Danganronpa death portraits
i thought that too-
I don't know how to tell you this but funeral portraits are not invented by danganronpa
@@sybillapan aHAHSGSHGSHS-
定期的にマイブームになるからしょっちゅう戻ってくる、ボカロUTAU系の曲の中で一番好きな曲かも
これが本家🤩
そうだ!
謎の小説空白其之壱 黒シスター・ロザリオは言った。「やはり、貴方は、『そちら側』なのですね」燃えさかる教会。私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。私が12年間過ごしていた場所。燃えていく。燃えていく。燃えていく。私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。「違うわ、私は『そちら側』でも『貴女の側』でもないわ。 私は、『私』よ。 さようなら、シスター・ロザリオ。 私は、貴女を殺すわ」『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が、私の肩を貫いた。『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。いや、『なりそこなった』か。完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。「貴女は『異常』です。 神の祝福も、神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。 だから私は、いえ、私も、貴女を殺します、殺さなければいけません」シスター・ロザリオは構えた『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。「次は、外しません。 貴女の眉間に一発、それで全て終わりです」私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。『家族』と、呼んでくれるのだろうか。「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。 『終わらせ』なんてしない。 私は、漸く、『私』になったのだから」私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ腕に歯を立てる。ぐじゅ、という粘着的な音をたて、歯は腕に深く食い込む。いただきます。肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。反射的に放たれた弾丸は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。飛び散る鮮血、的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!!『私』は『私』なのだ。「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」私はそう言って、微笑んだ。殴る。殴る、殴る。殴る、殴る、殴る。拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。彼女が、、私にしてくれたように。「私は、私は、楼閣。致死倉 楼閣。良い名前でしょう?シスター・ロザリオ。 殺して、殺して、殺して。 何もかもを殺してきた私の、私が、『私』になった証。」返事は無い。「良い名前でしょう?シスター・ロザリオ。 ねぇ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」燃え尽きていく教会。その中で、私は、顔のない死体に向かって、そう言ったのだ。姉は、よく笑う人だった。よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。強く、優しく、そして誰よりも他人を愛せる人だった。病弱で、何時も姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。「ダメよ、××××。泣いてばかりでは。 男の子なんだから、強くならなきゃ」姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、僕は誇りに思い、そして愛していた。町の外れにある、教会。身寄りの無かった僕たちは、そこで孤児として保護されていた。シスター・ロザリオは両親の居ない僕達にとって、母親の様な存在で、そして母親の様に、僕たちを愛してくれていた。そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前はなんて言うのかしら?」教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。僕は自分の名前を言う。彼女は数度、反芻するかの様に僕の名前を小さく繰り返し呟く。「へぇ、××××。名は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前はまさにそんな感じね」銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。「でも、すっごく良い響きね。 自分の名前を持っているなんて、とても羨ましいわ。 私はシスターに付けてもらった名前だから」「あら、××××。 なんだかとても疲れた顔をしているわね。 ・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。そう、『だった』。過去形、なのだ。これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。僕は、思い出す。あの赤い、赤い世界の記憶を。姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。僕は、思い出す。想起するのだ。目を覚ます。開かれた瞼。真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。全てを灰に、終わった物へと変える、忌忌しい、赤。赤。赤。赤。燃えていく、壊れていく、崩れていく、終わっていく。「・・・ぁ・・・ぅ」嗚咽に似た声が口を吐く。扉を開けた先、そこには姉がいた。いつもと変わらない、穏やかな笑顔を浮かべる姉がいた。おかしい、おかしい・・・!!狂っている。真っ赤な炎に包まれていく一室。嘗て、僕と姉が過ごした部屋。そこに姉はいた。背筋がぞっとする感覚。鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。呼吸が早まる。見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。姉が抱き抱える『何か』命の終わった『何か』混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できていること。姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。狂っている。嗚呼、狂っている!狂っている!!狂っている!!「あら、××××。 まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」姉は言う、何時もの様に、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。僕の名前を呼ぶ。僕の事を、僕の名前を、抱き抱える『ソレ』に向かって。僕の名前を呼ぶのだ。認めてはいけない、見てはいけない。そんな事は無い、そんな筈はない。どうして、どうして。どうして。「お姉ちゃん!」僕は叫んだ。姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。けれど、それは、どうしようも無かった。どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。時雨的人生枢要罪「番外編の捌番町『××××』」それは僕の死体だった。回想終了ぶっ殺すようなポップソングを。画面暗転「思い出したくも無い、終わった話よ」出演概論 弔致死倉 楼閣××××『 』あらすじ終了忘れていたが、忘れてしまっていたが、忘れようとしたが、致死倉 楼閣は、この吸血鬼の『なりそこない』は、どうしようもなく、どうしようも無い程に、狂ってしまっているのだった。小休想其之壱 黒序奏再開疲れた…途中はちょっとずつ更新するわ…
歌い手さんが歌っていたので本家様が気になって来てみました!神曲すぎる…なぜあんまり伸びないんだ…カゼヒキ君好きです…カゼヒキ君推しになろう…
カゼヒキ君まじすこ
ほんとテンションぶち上がる一生聴いてたい
殺すって悩殺って意味もあるよねこれ
神曲
カゼヒキ君大好きなんで本家から聴き始めたタイプっす((最高です!
解釈むずかし…けど雰囲気すごく好きだわ
いいおかお(表情)していらっしゃるう
なして伸びぬ。もっと評価されるべきこれからも頑張ってください時雨さんん。
カゼヒキかわいいぃぃぃ!!なんで伸びないのか謎。もっと伸びてほしい…
文章が素敵でした!物語の部分はもちろん、途中の息抜きをする為に作られた場所に書いてある文が、すごく面白かったです…!そういえば周りがぼやけてる文章でキリスト教の次に書いてある「神」が「髪」になっていました。それだけです!長々と失礼しました!(読みずらかったらごめんなさい。)
文章読んでる方いらっしゃった✨ですよね最高ですよね!
カゼヒキの良さがとても出てて素敵です~!
なんでこの曲もっと伸びない?
最近「死期彩」で時雨さんを知ったのですが、やっぱりギターとドラムの使い方がお上手…いや、私は全然音楽経験とか無いんですけど… なんだろう、ギターが絶え間無くコード?をジャカジャカってやってて、更に間奏にソロパートもあって…ギターの音の魅力を最大限に引き出してる感じが好きです! ドラムも全体的に絶え間無くリズムを刻んでいる感じするんですけど、最高に盛り上がるところで微妙に(?)奏でるリズムが違っていたりして好きです… なんか全体的に語彙力が無いんですけど、とにかく大好きです!伝えたいのはそれだけです。長文大変申し訳ありませんでした。
5年前くらいにめっちゃはまってたこれずっと探しててやっと今日見つけた!!!!!!😢❤❤❤当時は全く歌詞の意味とか知らないで聴いてたけどこんな意味だったとは😂またたくさん聴きます!!!リズムも歌詞も大好き〜
カゼヒキくんかわいい…
揺籠から墓場まで白く染めるって、てっきり産着と死装束の白色の事かと思ってた。
なんかいい感じに下ネタ織り交ぜてて好こ
この曲永遠に飽きない
好きすぎるこの曲…
歌詞がところどころえっちなんだよな………穴を埋めて白く染めるとか……もう……
ヒキくんだとされる側に聴こえて…端的に好きです愛してる
この曲すきーーーーーー
出てくる文章が好きすぎてずっとスクショしてノートに書き写してたんですけど、途中でおっと、ここで一時停止するだなんて君も随分良い反射神経をしているね。って時雨さんが喋りかけてきててめっちゃ笑いました。貴方様の曲も文才も全て惚れ惚れします。素敵な曲をありがとうございます。そして編集済みで恥ずかしい。
くそかっこいい
歌い手さんの方から本家が気になって来ました!!もっと伸びてもいい作品だと思います、、、(;;)これからも頑張ってください!チャンネル登録させていただきました〜
ほんとすき
本家これか~~~良き良き
any peeps watching this and still don't know the title its "Hankou Zen'ya" 😊😊😊,,, great song btw
thank you so much
このギターどハマり
絵が好こいくるくる数字さんの絵だからかどーりで/////❤
好きだ
すこすこのすこ
この曲でカゼヒキ好きになった
久しぶりにおすすめに感謝
カッコイイ
なぜ伸びない。。
みんなまず本家様のカゼヒキくんを聞いたげて...!!
それな!
本家のカゼヒキくんってどこ見ればわかりますか??
すき.....
え、最高じゃん…これで小説かけそう
この声始めて聞きました...一気に好きになりましたぁぁぁぁぁぁ...( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )曲の感じも絵の感じもぜんぶすきです!、!。中毒性ある、!、( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )絵の男の子に惚れました
カゼヒキ君可愛いよね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
初見さん!!この神絵を描いてるのは、この歌を歌ってるカゼヒキくんの中の人ですよ!さあ早くくるくる数字さまを称えるのd((
I LIKE YOUR MUSIC!! AAA❤️❤️❤️
なぜ本家が伸びない…
それな
カラオケで歌いたいよぉお゛お゛ん゛!
今日見つけてめっちゃ好みだったので全部高評価&チャンネル登録安定まだ古参ぶれるな。どうも、古参です((
初見です。 めっちゃかっこいいですねチャンネル登録しました()
やっぱりオリジナル最高です🥺❤️❤️
何故伸びぬ。
この歌が大好きです。とてもキャッチーです!
やっと、、、本家様ぁああ
おすすめに感謝
Whaaaaaat?! Kazehiki doing a spooky?
四年前どハマりしてた…この動画でカゼヒキくんの存在も知ってブレスレットにカゼヒキくんの名前掘ってもらったりしてたな…久しぶりに帰ってきたらまた沼ってる最高まじ愛してる…┏┛墓┗┓
サビの表情がすこ
すこ!!!
本家きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
はぁ、すき。
なんで伸びへんねん!のびろぉ!
I have no idea what hes saying but I love it anyway
再生回数139122回 高評価4000 低評価8いや……さすが……平和すぎぃぃぃぁぃぃぃぃぃ!!!!!!!
素敵です〜(;;)
que recuerdos me trae esto
KAZEHIKI!!!
すき
Just realized this was posted on my birthday, lol
ずっとUA-camあがらないかなって思ってましたありがとうございます(;;)
初見です、すごい好き;;
うぉ〜っ!!カゼヒキくん!可愛い!吐息!ふぁあああ〜っ!!!
カゼヒキくんやっぱ好きだわっこの意地悪な顔最高(* ̄ii ̄)
カラオケ出ないかなぁァ???!
みんなでJOYSOUNDのアンケートにかいたらカラオケにできるよ!!
www.joysound.com/web/s/request
これでみんなでカラオケに入れよう!!
♥PERFEITO♥
おー!!!!!!来てくれた。。。嬉しすぎる。。
あなたへのおすすめで出てきてなんとなく惹かれたから聞いてみたらものすごく好きな雰囲気でした、、!なんで今まで知らなかったんだぁぁあそしてカゼヒキくんの声がどストライクでした( ˙꒳˙ )
english subtitles please :(
И русские субтитры:(
Maybe..... 「the night before crime 」this title is not official.
I'm sorry not to speak ENGLISH fluently.
@@jointheblackparabe252 +
@@jointheblackparabe252 ого русский человек?? я в шоке
💯💯
穴を白く染めるっていい感じに下ネタだな。
0:00 ~ 0:03 のヤツ↓
空白其之壱
シスター・ロザリオは言った。
「やはり、貴女は、『そちら側』なのですね」
燃え盛る教会。
私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。
私が12年間過ごしていた場所。
燃えていく。
燃えていく。
燃えていく。
私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。
「違うわ、私は『そちら側』でも『貴方の側』でもないわ。私は、『私』よ。
さようなら、シスター・ロザリオ。
私は、貴女を殺すわ」
『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が、私の肩を貫いた。
『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。
いや、『なりそこなった』か。
完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。
「貴女は、『異常』です。
神の祝福も、神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。
だから私は、いえ、私も、貴女を殺します、殺さなければいけません」
シスター・ロザリオは構えた『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。
「次は、外しません。
貴女の眉間に一発、それで全て終わりです」
私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。
もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。
何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。
『家族』と、呼んでくれるのだろうか。
「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。
私は、漸く、『私』になったのだから」
私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ腕に歯を立てる。
ぐじゅ、という粘着的な音をたて、歯は腕に深く食い込む。
いただきます。
肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。
反射的に放たれた弾丸は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。
飛び散る鮮血、繊維的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。
嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!!
『私』は、『私』なのだ。
「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」
私はそう言って、微笑んだ。
殴る。
殴る、殴る。
殴る、殴る、殴る。
拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。
砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。
それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。
ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。
彼女が、嘗て、私にしてくれたように。
「私は、私は。楼閣。致死倉 楼閣。いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。
殺して、殺して、殺して。
何もかも殺してきた私の、私が、『私』になった証。」
返事は無い。
「いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。
ねえ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」
燃え尽きていく教会。
その中で、私は、顔の無い死体に向かって、そう言ったのだ。
0:04 ~ 0:06の↓
姉は、よく笑う人だった。
よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。
強く、優しく、そして誰よりも他人を愛せる人だった。
病弱で、何時も姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、
姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。
「ダメよ、××××。泣いてばかりでは。
男の子なんだから、強くならなきゃ」
姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。
何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、
僕は誇りに思い、そして愛していた。
街の外れにある、教会。
身寄りの無かった僕達は、そこに孤児として保護されていた。
シスター・ロザリオは両親のいない僕達にとって、母親の様な存在で、
そして母親の様に、僕達を愛してくれていた。
そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。
0:06 ~ 0:09
「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前は何て言うのかしら?」
教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。
僕は自分の名前を言う。
彼女は数度、反芻するかの様に僕の名前を小さく繰り返し呟く。
「へぇ、××××。名前は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前は正にそんな感じね」
銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。
「でも、すっごく良い響きね。
自分の名前を持っているなんて、とても羨ましいわ。
私はシスターに付けてもらった名前だから」
「あら、××××。
なんだかとても疲れた顔をしているわね。
・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」
僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。
初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。
教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。
そう、『だった』。過去形、なのだ。
これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。
僕は、思い出す。
あの赤い、赤い世界の記憶を。
姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。
僕は、思い出す。
想起するのだ。
0:10 ~
目を覚ます。
開かれた瞼。
真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。
全てを灰に、終わった物へと変える、忌々しい、赤。
赤。
赤。
赤。
燃えていく、壊れていく、崩れていく、終わっていく。
「・・・ぁ・・・ぅ」
嗚咽に似た声が口を吐く。
扉を開けた先、そこには姉がいた。
何時もと変わらない、穏やかな笑顔を浮かべる姉がいた。
おかしい、おかしい・・・!!
狂っている。
真っ赤な炎に包まれていく一室。
嘗て、僕と姉が過ごした部屋。
そこに姉はいた。
背筋がぞっとする感覚。
鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。
呼吸が早まる。
見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。
そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。
姉が抱き抱える『何か』
命の終わった『何か』
混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できている事。
姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。
狂っている。
嗚呼、狂っている!
狂っている!!
狂っている!!
「あら、××××。
まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」
姉は言う、何時もの様に、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。
僕の名前を呼ぶ。
僕の事を、僕の名前を、抱きかかえる『ソレ』に向かって。
僕の名前を呼ぶのだ。
認めてはいけない、見てはいけない。
そんな事は無い、そんな筈はない。
どうして、どうして。
どうして。
「お姉ちゃん!」
僕は叫んだ。
姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。
けれど、それは、どうしようも無かった。
どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。
それは僕の死体だった
回想終了
なっが!!!!!
お疲れ様です…!!
お疲れ様です…!なんか銀髪赤目で姉と聞いたらゲキヤクちゃん思い出します…。銀髪と表現するのは相応しくないかもしれませんが。
お疲れ様です...!
これ読んでたら曲終わった
12年感過ごした場所って
カゼヒキくん亭年12歳らしいね
お洒落で下ネタな曲大好きです
穴を埋めて白く染めようってそういう意味でも受け取れるし墓を埋めてスノードロップを供えるという意味でも受け取れる…!?
この解釈好き卓
カゼヒキくんがこんな大人な(?)な歌詞を歌ってる…ギャップ萌え
@@名無し-p1g
すまんこれ最初に見たとき
大分嫌悪感を抱いたから、マイナスになった。(m´・ω・`)m ゴメン…
コメは消すから許してくれ(´・ω・`)
@@ポポリン-i5e
あっ、いえこちらこそすみません…!
歌詞
「君」と「愛」と「何か」を混ぜて
出来上がったのが僕だったり?
五分間で何度イケるか、犯行前夜に
YEAH!!
君が言ったんだ
「分からないんだ」って
夜が鳴いた
「昨日の事さ、耳を塞いでも聞こえた
響く嬌声、軋む浮遊感に満たされていた」
それを聞いていた僕は、君が泣いていた意味を理解して
嗚呼、死にたくなる
できる事なら今すぐ!!
愛の形を教えてくれ、目に見えるものならば僕に頂戴
折れたナイフの容喙と計画的逃走劇で
嗚呼
100遍通りの手口で、今100遍通りにキスして
君を連れ去ってしまうのさ、今宵犯行前夜に
「欲」と「愛」を似せて作っちゃった神様に中指立てて
愛か欲か、分からないまま犯行続行中
君の中に非行中
「死にたくなっちゃって、それは嫌いになれなくて」
君は頷いて「嗚呼、溶け合おうか、できる事なら今すぐ」
残り香の如くです、君の「愛してる」の言葉は
夢を見ていたんだ、それは、嗚呼…
何れ醒めてしまうならば、醒めちゃう前にもう一度
僕と、僕が、愛した君、二人、犯行前夜に
愛の形を教えてくれ、綺麗なものがあれば僕に頂戴
夕方五時の境界線、申し訳程度に舌を出す
殺したい程に愛して!君を!愛を!信じさせて!
「揺籠から墓場まで」君と、穴を埋めて白く染めよう
100遍通りの言葉で、今100遍通りに愛して
僕を殺してくれないか、君の殺人的な躰で
YEAH!! 「×××××××」
君の瞳、躰、全て、二人、犯行前夜に堕ちる
0:01
空白其之壱 黒
0:02
シスター・ロザリオは言った。
「やはり、貴方は、『そちら側』なのですね」
燃え盛る教会。
私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。
私が12年間過ごしていた場所。
燃えていく。
燃えていく。
燃えていく。
私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。
「違うわ、私は『そちら側』でも『貴方の側』でもないわ。
私は『私』よ。
さようなら、シスター・ロザリオ。
私は、貴方を殺すわ」
0:03
『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が私の肩を貫いた。
『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。
いや、『なりそこなった』か。
完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。
「貴方は『異常』です。
神の祝福も神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。
だから私は、いえ、私も、貴方を殺します、殺さなければいけません」
シスター・ロザリオは『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。
「次は、外しません。
貴方の眉間に一発、それで終わりです」
私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。
もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。
何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。
『家族』と呼んでくれるのだろうか。
「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。
『終わらせ』なんてしない。
私は、漸く、私になったのだから」
私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ手に歯を立てる。
ぐしゅ、という粘着質な音を立てて、歯は腕に深く食い込む。
いただきます。
肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。
反射的に放たれた銃弾は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。
飛び散る鮮血、繊維的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。
嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!!
『私』は、『私』なのだ。
「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」
私はそう言って、微笑んだ。
殴る。
殴る、殴る。
殴る、殴る、殴る。
拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。
砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。
それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。
ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。
彼女が、嘗て、私にしてくれたように。
「私は、私は。楼閣。致死倉 楼閣。いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。
殺して、殺して、殺して。
何もかも殺してきた私の、私が、『私』になった証。」
返事は無い。
「いい名前でしょう?シスター・ロザリオ。
ねえ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」
燃え尽きていく教会。
その中で、私は、顔の無い死体に向かって、そう言ったのだ。
楽曲担当 : 時雨
姉は、よく笑う人だった。
よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。
強く、優しく、そして誰よりも他人を愛される人だった。
病弱で、いつも姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、
姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。
0:04
「ダメよ、× × × × 。泣いてばかりでは。
男の子なんだから、強くならなきゃ」
姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。
何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、
僕は誇りに思い、そして愛していた。
0:05
街の外れにある、教会。
身寄りのなかった僕達は、そこで孤児として保護されていた。
シスター・ロザリオは両親のいない僕達にとって、母親のような存在で、
そして母親のように、僕たちを愛してくれていた。
0:06
そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。
動画担当 : しぐれちゃん
0:07
「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前はなんて言うのかしら?」
教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。
僕は自分の名前を言う。
彼女は数度、反芻するかのように僕の名前を小さく繰り返し呟く。
「へぇ、× × × × 。名は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前は正にそんな感じね」
銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。
「でも、すっごくいい響きね。
自分の名前を持っているなんて羨ましいわ。
私はシスターに付けてもらった名前だから」
「あら、× × × × 。
なんだかとても疲れた顔をしているわね。
・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」
僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。
初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。
0:08
教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。
そう、『だった』。過去形、なのだ。
これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。
0:09
僕は、思い出す。
あの、赤い、赤い世界の記憶を。
姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。
僕は、思い出す。
想起するのだ。
0:10
動画絵:くるくる数字様。
目を覚ます。
開かれた瞼。
真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。
全てを灰に、終わった物へと変える、忌忌しい、赤。
赤。
赤。
赤。
燃えていく、崩れていく、壊れていく、終わっていく。
「・・・ぁ・・・ぅ」
嗚咽ににた声が口を吐く。
扉を開けた先、そこには姉がいた。
何時もと変わらない、穏やかな笑みを浮かべる姉がいた。
おかしい、おかしい・・・!!
狂っている。
真っ赤な炎に包まれていく一室。
嘗て、僕と姉が過ごした部屋。
そこに姉はいた。
0:11
背筋がぞっとする感覚。
鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。
呼吸が早まる。
見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。
そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。
姉が抱き抱える『何か』
命の終わった『何か』
混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できている事。
姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。
狂っている。
嗚呼、狂っている!
狂っている!!
狂っている!!
0:12
「あら、× × × × 。
まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」
姉は言う、何時ものように、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。
僕の名前を呼ぶ。
僕の事を、僕の名前を、抱きかかえる『ソレ』に向かって。
僕の名前を呼ぶのだ。
認めてはいけない、見てはいけない。
そんな事はない、そんな筈はない。
どうして、どうして。
どうして。
「お姉ちゃん!!」
僕は叫んだ。
姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。
けれど、それは、どうしようも無かった。
どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。
0:13
歌唱担当 : カゼヒキ
時雨的人生枢要罪
「番外編の捌番街『× × × ×』」
0:14
それは僕の死体だった
0:15
回想終了
ぶっ殺すようなポップソングを
画面暗転
0:16
犯行前夜
0:22(ところどころ見切れている為推測です)
あらすじ
捌番街
楼閣は聖書を閉じる
夏であった
『× × × ×』
口元を歪めた
終わったはずの教会
そして彼女は何時も
0:25
犯行前夜
0:27
「思い出したくもない、終わった話よ」
出演
概論 弔
致死倉 楼閣
× × × ×
『 』
あらすじ終了
0:28
壱番開始
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
「君」と「愛」と「何か」を混ぜて
出来上がったのが僕だったり?
五分間で何度イケるか犯行前夜に
YEAH!!
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
忘れていたが、忘れてしまっていたが、忘れようとしていたが、
致死倉 楼閣は、
この吸血鬼の『なりそこない』は、
どうしようもなく、どうしようも無い程に、
狂ってしまっているのだった。
0:40
小休憩其ノ壱 黒
序奏再開
悲鳴
死体
教会
少年
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
君が言ったんだ
分から無いんだ って
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
0:47
犯行前夜
↓
0:47
「私の中にある『吸血鬼性』?」
楼閣は呆れた様な表情をする。
「馬鹿ね、あるわけないじゃない。ゼロよ、ゼロ」
「じゃあ、どうして──」
「『吸血鬼のなりそこない』なんて呼ばれてるか、でしょう?
この数ヶ月間、いろんな『異常』と対面してきて、まだそんなことも理解できないの?下僕」
下僕じゃねぇ。
「答えは簡単、『それが異常だから』よ。
私は吸血鬼に『なりそこなった』のであって吸血鬼ではないの。
『吸血鬼になってしまったら』それは『異常』では無く、ただの『吸血鬼』になるでしょう?」
『異常』であって『吸血鬼』では無い。
『不完全』であって『完全』なのだ。
「本来、『そうあるべきもの』がそうならなかったから、『異常が発生』したから、
私は『私』として、『異常』として、『なりそこなった』のよ」
楼閣はそう言った。
少しだけ、悲しそうに、そう言った。
0:50
少年は泣きじゃくりながら自らの名を口にした。
「『× × × ×』・・・、 × × × ×か
あまりこの辺では聞かない名前だけれど素敵な響きの名前だね。
どうして泣いているのか、よかったら理由を聞かせてくれ無いかな?」
僕の差し出した手に、× × × × もおずおずと手を差し出す。
十代中頃だろうか、やけに白い肌、白髪、そして赤い目。
嫌が応にでも僕は致死倉 楼閣を思い出す。
似ている。
いや、でもきっと似ているだけだ。
僕はそう言い聞かせて少年の手を引いた。
0:50
ブラウン管テレビの頭は僕達に気が付くと、顔(画面?)にノイズを走らせた。
「弔か。お前、何してるんだこんな所で?」
「何してるも何も、休憩中だよ。
こんなに天気のいい日なんだ、公園に来てベンチに座ってゆっくりしてても構わないだろう?」
まぁ、な。
形骸はそう言った。
「今、この子と知り合ったんだ。
どうやら『姉を探している』らしいんだけど、形骸も今日暇そうだし手伝ってくれ無いか?」
そう言って僕は × × × × を紹介する。
僕の腕の影に隠れるようにして頭だけを形骸に見せる。
「あ?・・・あー、その・・・なんだ、悪い。今日は別件で用事が入っててな。
悪いが手伝えそうにない」
露骨に嫌そうな素振りを見せる形骸。
絶対に面倒くさいだけだな、この人。
Cm
0:51
BPM152
知らない事を、知っている。
知っている事を、知っている。
序奏終了
0:52
小休憩其之二 赤
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
夜が鳴いた昨日の事さ
耳を塞いでも聞こえた
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
0:59
彼女は言った。
「ごめんね、私はもう、おかしくなってしまったみたい」
涙を浮かべながらそう行った。
悲しそうに、諦めたように、もう、どうしようもない様に。
「私はもう、ダメなんだ」
彼女はそう、言ったのだ。
1:00
「死にたくなるなぁ」
14mgの煙を吐き出しながら俺は言った。
彼女はもう、他人の物で、
俺の物では無くて、
取り返しのつか無い事なのだ。
だから俺は忘れるのだ。
「忘れさせてくれ」と、何もかもを煙に巻くのだ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
響く嬌声軋む浮遊感に
満たされていたそれを聞いていた
僕は君が泣いていた
意味を理解して
嗚呼
死にたくなる
出来ることなら今すぐ!
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
me
Cry
meanin
stand
under
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
1:17
吸血鬼(きゅうけつき、英: vampire)
民話や伝説などに登場する存在で、生命の根源とも言われる血を吸い、栄養源とする蘇った死人または不死の存在。
カタレプシー(蝋屈症)を死亡と信じた人々によって埋葬され棺の中で蘇生した人や、死蝋など埋葬された時の条件によって腐りにくかった死体への錯誤、あるいは黒死病の蔓延いよる噂の流布などが発症とされる。
諸説有るが、1730年代における英語の出版物に「vampyre」の文字がある為、それ以前に使われていた語とされている。
一般的にはリトアニア語の「Wempti(飲む)」由来とされる他、トルコ語の「uber(魔女)」、セルビア・クロアチア語の「Pirati(吹く)」も提唱される。
1:18
僕の前で笑顔を見せる少年。
その今にも消えそうな笑みをみながら一抹の不安が過る。
いや、まさか、そんな、そんな筈は。そんな事があるはずが無い。
それは『異常』だ。
そうである筈がない。
『そうあって欲しくない』のだ。
もしかして、もしかすると。
ひょっとして、可能性の話だけれども。
少年は。
この、僕の前で笑顔を見せる少年は、ひょっとして──。
それはまるで、犯罪的な程に
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
愛の形を教えてくれ
目に見える物ならば僕に頂戴
折れたナイフの容喙と
計画的逃走劇で
嗚呼
100遍通りの手口で、今100遍通りにキスして
君を連れ去ってしまうのさ、今宵犯行前夜に
YEAH
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
楼閣は少しだけ悲しそうな表情をする。
「そう。
・・・貴方は、知ってるのね、『× × × ×』の事を」
僕は頷く。
「知ってるのね、あの教会の事を」
僕は頷く。
楼閣は悲しそうだった。
今まで見た事のない程、悲しそうだった。
そして楼閣は話し始める。
「あれは、私が『なりそこない』になった、20年程前の話よ」
1:43
「嘘・・・」
楼閣は驚いた様に、恐れている様に、
『恐れている事が現実になった』様に。
そう洩らした。
腰の辺りまで伸びた灰色の髪。
どこかで、誰かで、見た事のあるような赤い瞳。
少女は笑った。
「弟をね、探しているの。
ねぇ、貴方達、弟を知らないかしら?」
「『 』・・・!!」
楼閣はそう言った。
× × × × の、姉の名を、口にしたのだ。
赤く、紅く、緋く、朱く、
萌えていく世界。
少年は見た。
少年は見ていた。
聞こえる。
少女の笑い声。
もう、『人ではなくなってしまった』少女の声。
叫ぶ。
姉の名を。
戻ってくれと、
気付いてくれと、
誰か、
誰か救ってあげてくれと。
少年は叫んだ。
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
1:44
犯行前夜
1:48(見切れている為推測です)
弐拾年前
聖書
『 』
?年前から続く??事件
楼閣は確信した
シスター・ロザリオは生きている
1:50
「面白いじゃない。
いいわ、だったら何度でもあの女を殺してあげるわ。
何度でも、何度でも、何度でも、何度でも!」
そうやって、まちがえ続けるわ。
楼閣は言った。
そう言って、笑うのだ。
クハハ。
空白其之二 黒
犯行前夜
1:57
小休憩其之参 赤
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
「欲」と「愛」を似せて作っちゃった
神様に中指立てて
愛か欲か、分からないまま犯行続行中
君の中に非行中
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
2:05
おっと、ここで一時停止するだなんて君も随分良い反射神経をしているね。
実を言うと此処は散々長文を打ってきた主がちょっと飽きゲフンゲフン
──もとい、ちょっと息抜きするために作られた場所なんだ。
あ、興味なかったら見なくても大丈夫だよ、大した事書かないから。
此処を見ていると言う事はもしかして、他の文章も見てきたのかな?
そうだとしたら大変光栄なことだ、ありがとう。
打っている最中に漢字がゲシュタルト崩壊してきて文字を見るのが嫌になったり、
「あれ、平仮名の「は」ってどうやって書くんだっけ?」ってちょっとヤバイ感じになっただけあったと言う訳だ。
物を書くという事柄上、いろんな事を調べたり、見たりして名称、詳細な名前、どういう用途か、どういう歴史があるのか、エトセトラエトセトラ…
そういう「知る」という行為が、必要になってくるのだけど、
──あれ、うそ。え、もう終わり?まだ話したい事いっぱいあるんだけど!?
2:11
間奏
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
2:24
死にたくなっちゃって
「それは」
「嫌いになれなくて」
君は頷いて
「嗚呼」
「溶け合おうか」
「出来る」
「事なら今すぐ」
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
2:35
『 』は口元を歪ませる。
「何を言っているのか、意味が分からないわ。弟なら此処にいるじゃない。」
そう言って『 』白衣を着た男性を一瞥する。
「ふふ、××××ったら、まだ起きないのかしら」
『 』は笑う。
狂ったように笑うのだ。
狂っている。
終わっている。
『聞いてくれない』のではない。
彼女は『聞こえていない』のだ。
『見てくれない』のではない。
『見えていない』のだ。
この少年は、
この、××××は、
僕の推測が正しいとするならば、
彼はもう既に──。
陸弦独奏 開始
2:49
カルテをデスクの上に置いた。
そして側の丸椅子へと腰掛ける少女へと向き直る。
長い灰色の髪、異国の少女を思わせる赤い瞳、白い肌。
どこかの宗教めいた雰囲気を感じる服装に身を包んだ少女に、私は柔らかな口調で語りかけた。
「それじゃあ、始めようか」
少女は抱えるように持っている(何だかよく分からない生物の)人形と、アルバムを持つ手に力を込め、笑顔で数度頷く。
「君は──」
「弟はね、お薬が嫌いなの」
あぁ、またか。
私は心の中で軽く舌打ちをし、頭を抱えた。
少女の後ろ、診療室の入り口付近に立つ看護婦を私は睨みつけた。
看護婦は何も言わず、残念そうな表情で首を横に振る。
「弟?君には弟さんがいるのかい?」
私は質問する。
少女は意外そうな、不思議そうな、まるで、『私が何を言っているのか意味が分からない』といった表情を見せる。
「何を言っているの?ここいるじゃない」
そう言って彼女は私に、ボロボロになった(よく見ると猫のような生物だ)人形を突きつける。
弟、弟、弟、ねぇ…。
確かに、経歴を見て見る限り、彼女には存在している。
しかし、その弟はもう──。
「は、ははは・・・、そうか、随分可愛らしい弟さんだね」
私は引きつった笑顔で、なんとかその感想を絞り出した。
その感想を聞いて、少女は本当に、本当に嬉しそうに笑う。
そして誇らしそうに、
「えぇ、当たり前でしょう?
私の自慢の弟なのだから!」
少女は、そう言って、笑うのだ。
現実から目を背け、笑うのだ。
初めて少女と会った時の印象は「よく笑う子」だった。
本当に、いや本当に、喜怒哀楽の喜だけに数値が振り切れた様な性格で、
まるで「怒哀楽」の部分が存在しないかの様に、
其れ等の感情を、殺す様に、
虐殺するかの様に、
彼女は、何時も笑っているのだ。
性格は天真爛漫で、思った事をすぐ口に出すタイプだ。
人当たりが良く、面倒見も良い。
きっと「こうなって」しまう前の彼女は、多分、とても良い環境と家族に恵まれていたのだろう。
私はそう思った。
「それじゃあ、今日の診察は終わりだ」
私は穏やかな口調で、そう言った。
少女はきょとんとした表情で私を見つめる。
「もうお終いなの?
お話していただけのような気がするのだけど。」
あぁ。
私は短くそう言った。
そして、心の中にドロリとした気持ちの悪い感情が溢れるのを感じた。
「いいんだ、それで、診察は終わりなんだ。」
抑揚を少しだけ殺して、私はそう言った。
多分、彼女はこの言葉の真意を理解する事はないのだろう。
「君、送ってあげなさい」
看護婦にそう告げると、看護婦は頷く、少女を促した。
「先生」
診察室を出る間際、少女は一度此方を振り返り、呼びかけた。
「なんだい?」
私は笑顔で尋ねる。
「私の『病気』は、治るの?」
彼女は、そう言った。 私を、私の目を、真っ直ぐ見ながら、
そう言ったのだ。
「あぁ、治る。絶対だ」
私は笑顔でそう言ってみせた
笑顔で 嘘を吐いたのだ
感情を殺して 言ったのだ
2:52
燃え盛る教会の一室。
何処かで聞き覚えのある少女の笑い声。
腕。
腕?
僕の胸、心臓の辺りを腕が貫通している。
細い、少年の手だ。
振り向く。
「駄目じゃないですか、ちゃんと死んでくれないと。『繰り返せなくなる』じゃないですか」
××××。
口元を歪に歪める。
呼吸が上手くできない。
なんで?どうして?
何かが口から溢れる。
血。
少女の症状は日に日に悪化していく。
『いない筈の弟』との会話。
きっと彼女の記憶は二年前で止まっているのだ。
きっと二年前から、彼女は、『止まったまま』なのだ。
異常だ。
この街では狂った人間なんて、そう珍しくもないけれども、
私が今まで見てきた人間の中で群を抜いて彼女は狂っている。
しかし、彼女は笑うのだ。
狂っていないと。 狂っている筈がないと。
そう思わせるほどに、純粋に、無垢に、可憐に。
彼女は笑うのだ。 だから私は、彼女を助けなければならない。
救わなければならない。
感情を殺してでも、
そう、『私』を殺してでも
違う。
違ったのだ。
勘違いだ。
勘違いをしていたのだ。
『彼女』じゃない。
『彼』だったのだ。
この『異常』は、
この二十年前の惨劇の焼き直しは、
狂ってしまった姉は、
全て『彼』が作り出したのだ。
『焼き直し』
『焼いて』『繰り返す』
姉に会うために。
狂ってしまった姉の、最後の記憶を。
彼は二十年間、ずっと繰り返していたのだ。
『傲慢王』は六連装式の拳銃を『 』へ突きつける。
「生者の殺しは私の管轄ではないのですけれども」
そして小さく、諦めた様に息を吐く。
「仕方無いですね。
『傲慢王』さんは女子供には優しい御方ですし」
『 』は訳が分からないといった表情で、ただ呆然と、顔に突きつけられた銃口を見つめていた。
「さようなら。『 』。
私の、いえ、世界の為に、『もう一度死んで下さい』」
引き金にかけた指に力が込められる。
私は叫んだ。
「────!!!」
声は、銃声にかき消された。
楼閣は聖書を閉じる。
ぱたん。
「その結果、彼奴がどうなろうと私の知った事ではないわ」
表情を変えず、顔色を変えず、楼閣は言った。
でも、そうね。
形骸は何かを言おうとするが、楼閣の言葉がそれを遮った。
「もしかすると、散歩がてら、偶然、本当にたまたま『過去とけじめをつけ』に行くかもしれないわね。
その結果、彼奴が助かってしまったら、それは致し方ない事よね」
顔色を変えず、楼閣はそう言った。
表情を変えず、楼閣はそう言った。
苦笑
2:56
「本当、お前素直じゃないな」
形骸はそういって煙草を灰皿に押し付けた。
××××。
×。
罰。
楼閣は自嘲気味に笑う。
「此れは、此処は、私の犯した『罪』そのものだと言ったけれど」
燃え盛る炎。
崩れ落ちていく一室。
少年。
少女。
死に損ない。
なりそこない。
力無く、彼女は笑った。
諦めた様に。
悟った様に。
「貴方は、私に対する『罰』そのもの。私は、貴方を受け入れるわ。」
なりそこないの少女は、そう言って笑うのだ。
「だから、ごめんなさい。××××。
貴方は『此処』にいてはいけないの」
「目を…目を覚ましてくれ!
君の、君の弟はもう死んでいるんだ!
二年前の、あの教会で、君の弟は死んだんだ!」
それでも、それでも彼女は笑う。
本当に、よく笑う子だ。
彼女は言った。
「何を言ってるの?弟なら此処にいるじゃない…此処に」
それでも、それでも彼女は笑う。
ボロボロになった人形を、きつく抱き締めながら。
「此処にいるのよ、此処に、
いる筈なのよ、いないとおかしいのよ、
ねぇ、ねぇ?ねぇ、ねぇ、ねぇ?ねぇ?ねぇ?」
彼女は聞いた、笑いながら、大粒の涙を流しながら、彼女は聞いた。
「私の、私の弟は何処なの?」
「もう、帰ろう。
君は、生きなければいけないんだ」
私は泣きじゃくる少女に手を差し出す。
少女は暫くすすり泣いた後、私の手を取った。
彼女は、もう狂ってなどいない。
『傲慢王』と名乗った女性の支援も、もうないのだ。
彼女は生きていかなければいけない。
弟のいない世界で、生きていかなければいけないのだ。
「えぇ…そうね、泣いている場合じゃないわね」
少女は顔を上げ、笑った。
「帰りましょう、××××」
───え?
少女は私に向けて笑って見せたのだ。
何時もの様に、
あの、狂った様な笑顔で。
私に、笑いかけるのだ。
まるで、『弟を見るかのような』目で。
「姉が泣いていては、弟に面目が立たないものね。
行きましょう××××。帰ったらお茶を飲みましょう。」
彼女は私の手を強く握った。
口元を歪め、目を細め、笑うのだ。
彼女は、彼女は、嗚呼、嗚呼、彼女は、もう──。
「あ、あぁ…あ、ぅ…あぁあぁぁああああぁあぁぁっ!!」
彼女は、もう───
2:58
本文終了
3:00
陸弦独奏
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
3:01
残り香の如くです
君の 愛してる の言葉は
夢を見ていたんだ
それは 嗚呼
何れ醒めてしまう
ならば
醒めちゃう前にもう一度
僕と 僕が愛した君
二人
犯行前夜に
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
3:25(見切れている為推測です)
?は言った
「もう終わってしまった事ならば
もう一度『やり直せばいい』んです」
?笑
首を絞める手に力が込められる。
短く、弱々しい息が口から洩れる。
「死んでしまった』のだったら、もう一度、
いや、何度でも、『また死んでもらえばい
い』んです」
イカれてる。
?は、狂う事を選んだのだ。
?がら、分かっていながら、
知っていながら
少年は叫んだ。
「嫌だ!嫌だ嫌だ嫌だいやだいやだ!」
××××は、楼閣の足元で縋りつく様に言った。
「お姉ちゃんは、此処に、この場所に、この瞬間、
僕の目の前に!!確かにいるんだ!存在する
既に灰になってしまった『ソレ』に彼は手を?
「繰り返すんだ、もう一度・・・、
そうすれば、そうしたら、また、もう一度
何回でも!何時迄も!何時迄も!!」
死んだら殺すんだ、何度でも、誰でも、
僕の為に、お姉ちゃんの?
それでも僕は 殺すんだ
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3:26
愛の形を教えてくれ
綺麗なものがあれば僕に頂戴
夕方五時の境界線
申し訳程度に舌を出す
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3:38
愛
概要
辞典等の主要語義の解説
・親、兄弟の慈しみ合う心。ひろく、人間や生物への思いやり。
・男女間の愛情、恋愛。
・大切にする事、愛でる事、可愛がる事。
・〔キリスト教〕神が、全ての人間関係を遍く限りなく、慈しんでいる事。
・〔仏教〕渇愛、愛着、愛欲、「十二因縁」の説明では、第八支に位置付けられ、
迷いの根源として否定的に見られる。
相手が幸せでいてくれればいいという気持ち。
「愛とは何なの」
君の言葉を思い出す。
首にかけられた手の感触を思い出す。
?の味も、君の味も、もう思い出す事はないけれど。
君の、あの言葉を思い出す。
白いパッケージの毒の名前は、何で名前だっただろうか。
愛の形を教えてくれ
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
3:39
殺したい程に愛して!
君を!
愛を!
信じさせて!
「揺籠から墓場まで」
君と、
穴を埋めて白く染めよう
100遍通りの言葉で
今100遍通りに愛して
僕を殺してくれないか
君の殺人的な躰で
YEAH!!
君の
瞳
躰
全て
二人
犯行前夜に堕ちる
- - - - - - - - - - - - - - - - - ✄
3:52
『揺籠から墓場まで』
『From the cradle to the grave』
4:05
それはまるで犯罪的な程に
「×××××××」
4:17
後奏
陸弦独奏
開始
4:19
彼は、会う事が出来たのかな?」
捌番街の外れ。
玖番街と捌番街の境目に存在する、鬱蒼とした森。
その中を歩く二人組の男女がいた。
その内の片割れの一人、僕は誰に言うでもなく言った。
「何言ってるの、会えないからああなったんでしょ」
もう一人、楼閣は表情を変えずに言った。
「いや、その…天国ってやつでさ…」
ばつが悪そうに僕は言葉を濁す。
彼女はふん、と何時もの様に鼻で笑ってみせた。
「何言ってるの。
あるわけないじゃない、天国なんて。
死んだら、それで、終わりなのよ」
「知らない事を知っている御話」
4:20
「人間っていうのは、どうしてそうも死後の世界の在り方について拘るのかしら?
私からすれば、死後よりも、生前、何を遺せたか、という方が、大事な気がするのだけれど」
ごもっとも。
僕は苦笑いをした。
教会の裏手には墓地が広がっていた。
おそらく二十年前から誰も手入れしていないのだろう、墓地は荒れ果てていた。
僕と楼閣は暫く歩いた。
目的の墓を探して、歩いたのだ。
やがて二人は一つの墓の前で立ち止まった。
そして驚き、目を見開き、息を呑んだ。
「…それでも、やっぱり、僕は信じたいんだ」
僕と楼閣が見つめるソレから視線を離さずに、
僕は少しだけ笑って言った。
「自己満かもしれないけれど、気休めかもしれないけれど、僕は、信じたいんだ」
墓の前には一人分の白骨化した遺体があった。
ボロボロになった(なんだかよくわからない生物の)人形と、ボロボロになったアルバムの様な物を抱えて。
その墓の前で眠るようにして、その遺体は横たわっていた。
「二人は天国で会えた、って」
楽曲 : 時雨
「あんなに辛い目に遭ったんだ、
最後くらい、幸せになってもいいだろ?」
僕は墓に手を添えて、言った。
「…ふぅん、まあ、いいんじゃない?
さっさとやる事を済ませましょう?」
ああ。
僕は頷いた。
今一度、僕は遺体と、墓を一瞥し、少しだけ微笑んだ。
墓には××××の名前が刻まれていた。
動画担当 : しぐれちゃん
時雨的雨枢要罪譚
「番外編の玖番街『××××』」
了
動画絵:くるくる数字様
以下後日談
歌唱担当:カゼヒキ
4:23
「幽霊の」
新聞を広げながら、形骸はコーヒーを啜る僕に向かって言った。
「少年は、もういないのか?」
質問の意味が分からず、僕は思わず黙った。
「いや、公園でお前が『少年だ』と言って紹介してきた時、
俺には、見えなかったんだ」
「は?」
思わずそんな言葉が口をついて出た。
「だから、見えなかったんだ。少年が。
だから、その、なんだ…俺はてっきりお前がおかしくなったんだと…」
形骸は申し訳なさそうに、新聞の向こう側で言葉を探す。
「おかしくなった、って…え?本当に見えなかったのか?」
短い肯定の返事が返ってくる。
確かに、冷静に考えれば、あの時は知らなかったけれrも、『××××』は本当に幽霊だったのだ。
そうか、見えてなくて当たり前なのだ。
彼の姉が、彼を認識できなかったように。
Cm
「それで、」
形骸は続けた。
「もう、いないのか?」
僕は訝しげな表情をする。
暫しの無言、形骸のノイズの音だけが聞こえる。
ややあって、僕は口を開く。
「随分と彼の事を気にするな?
彼はもう成仏したよ、ここには、もう、いない」
再び暫しの無言。
僕はコーヒーを一口啜った。
「そうか」
溜息混じりに形骸は言った。
「形骸、まさか──」
「それは無い」
形骸は言った。
「いや、でも──」
「それは無い」
BPM152
呼び鈴が鳴った。
一回、二回。
三回。
「お客さん、みたいだけれど?」
僕は形骸に言った。
「自分で出ろ」
いや、ここはお前の事務所兼家だろ?
僕はその言葉を飲み込んで、
椅子から立ち上がった。
未だ鳴り続ける呼び鈴に、若干苛つきながら僕は玄関へと向かう。
「はいはい、今出ますよ」
ノブに手をかけ、捻る。
玄関が開かれると、僕は全身が凍りつく様な感覚に陥った。
腰まで伸びた銀髪、赤い瞳。
どこか宗教めいた雰囲気を感じさせる服装。
少女だった。
それも、見た事のある様な。
彼女はボロボロになった(なんだかよくわからない生物の)人形と、アルバムを抱えていた。
「ここが『なんでも屋』さんだって聞いたのだけれど」
僕は嫌な予感を感じながらも、首を縦に振った。
少女はすぐに顔をパッと明るくすると、弾んだ声で言った。
愛の形を教えてくれ
「弟を探しているの! 私によく似た子で、私の唯一の家族なの!」
少女は笑顔で言った。
「だから、弟を探すのを手伝って欲しいの!」
僕は苦笑した。
その笑みは多分、どこか引きつっていたと思う。
どうやら僕は悉く、 幽霊に縁があるらしい。
後日談 終
犯行前夜の恋未遂
此れにて御終い
「道徳性皆無の不順異性交遊」
それはまるで犯罪的な程に
犯罪前夜 終
サラという名前ですが、ヘブライ語で王女(高貴な女性)を表すようです。古くはサンスクリット語において本質を意味なんだとか。また、旧聖書にも登場したそうです。
間違い等御座いましたら御指摘くださると幸いです。
手書きするにあたり、ものすごい速さでフリック入力することに志向の喜びを感じました。なんか手がものすごく冷たいんですが気のせいでしょうか。
さてもいっかいリピートしてこよ。
あぁカゼヒキ君の無気力だけど何か訴えてくるような声大好き…
歌い手さんが本家だと思ってる人多そう…
どっちも個性あって良いけど、やっぱ本家あっての歌い手だから
皆聞いて欲しい…
え!?なんで本家が伸びてない!?
歌い手さんの方もいいけどやっぱり本家の方が好きなんだよな、、
「揺籃から墓場まで君と」って歌詞好きッ。
カゼヒキくんやっぱかわいい
かれこれ5年ずっと聴いてる大好きです
この歌ほんとに飽きない何年も聞いてる
こう、文字の羅列があるとどうしても動画を止めて全部読んでしまうんだよ。。。
いやあ、映画を一本見たようなぞくっとする話だった
(著者の筆休めも面白いw)
読んだ上で曲を聴くとまた違った風に取れて二倍楽しい!
素敵な楽曲をありがとうございます
曲全部好きなんですけど
好きなんですけど!!
何気カゼヒキくんの最初の
いぇー
が好きです♡♡♡
やっぱり何度聞いてみても
『知らない事を知っている御話』
だなぁって…だいすきです
2018か19くらいから定期的に聞きたくなる、これ
おしゃんてぃー過ぎて大好き
カラオケでめちゃめちゃ歌いたい
カゼヒキでオリジナルの曲が作られてるなんて今まで知らなかった…!!
とってもエモエモい曲で大好きです。!
自己解釈です
少年は母親と父親がおセッセしてるところを偶然見ちゃってしまった。母親は望まない妊娠をしてしまい、号泣。「君が泣いている意味を知って」自分はいらない存在。存在しちゃいけない存在。少年は愛して貰えず、途方に暮れる。
犯行前夜の犯は犯すを意味してるのかなって思いました。
0:47 looks like he's holding one of the Danganronpa death portraits
i thought that too-
I don't know how to tell you this but funeral portraits are not invented by danganronpa
@@sybillapan aHAHSGSHGSHS-
定期的にマイブームになるからしょっちゅう戻ってくる、ボカロUTAU系の曲の中で一番好きな曲かも
これが本家🤩
そうだ!
謎の小説
空白其之壱 黒
シスター・ロザリオは言った。
「やはり、貴方は、『そちら側』なのですね」
燃えさかる教会。
私が、まだ『サラ』と呼ばれていた頃。
私が12年間過ごしていた場所。
燃えていく。
燃えていく。
燃えていく。
私は笑った、そしてシスター・ロザリオに向かって言った。
「違うわ、私は『そちら側』でも『貴女の側』でもないわ。
私は、『私』よ。
さようなら、シスター・ロザリオ。
私は、貴女を殺すわ」
『不死殺し』から放たれた二発の弾丸が、私の肩を貫いた。
『聖人の呪詛』が施された弾丸は、吸血鬼である私の体を最も容易く貫通する。
いや、『なりそこなった』か。
完全に機能しなくなった左腕を庇いながら、私は自嘲気味に笑った。
「貴女は『異常』です。
神の祝福も、神の加護も与えられていない、ただの、人を殺す、獣です。
だから私は、いえ、私も、貴女を殺します、殺さなければいけません」
シスター・ロザリオは構えた『不死殺し』の狙いを少しだけずらした。
「次は、外しません。
貴女の眉間に一発、それで全て終わりです」
私はそう言った彼女の顔を見据えながら、殺してきた教会の子達の名前を思い出した。
もし、私が死んだら、彼らは、彼女らは、私を何と言うのだろう。
何も知らずに殺されたあの子達は、それでも私を『友達』と呼ぶのだろうか。
『家族』と、呼んでくれるのだろうか。
「いいえ、だめよ。シスター・ロザリオ。
『終わらせ』なんてしない。
私は、漸く、『私』になったのだから」
私は口を開け、彼女の『不死殺し』を持つ腕に歯を立てる。
ぐじゅ、という粘着的な音をたて、歯は腕に深く食い込む。
いただきます。
肉を、骨を、私の歯が裂き、砕き、噛み千切る。
反射的に放たれた弾丸は在らぬ方向へ飛んで行き、教会の壁を穿った。
飛び散る鮮血、的な肉の断片、彼女の悲鳴が私の耳を劈く。
嗚呼、嗚呼、嗚呼、嗚呼!!
『私』は『私』なのだ。
「嗚呼、やっぱり、聖人の血は、『吸血鬼には合わない』わね」
私はそう言って、微笑んだ。
殴る。
殴る、殴る。
殴る、殴る、殴る。
拳が地面に当たる感触を感じた時、漸く、私は彼女の頭が潰れたのだと認識した。
砕かれた頭蓋骨、脳漿、眼球、歯。
それらが散らばった真っ赤な大理石の床を、私は抉るまで殴っていた。
ぴくりともしなくなった彼女の死体を眺め、私は、静かに微笑んだ。
彼女が、、私にしてくれたように。
「私は、私は、楼閣。致死倉 楼閣。良い名前でしょう?シスター・ロザリオ。
殺して、殺して、殺して。
何もかもを殺してきた私の、私が、『私』になった証。」
返事は無い。
「良い名前でしょう?シスター・ロザリオ。
ねぇ、いいでしょう?そう言って。そう言って、もう一度、笑って頂戴?」
燃え尽きていく教会。
その中で、私は、顔のない死体に向かって、そう言ったのだ。
姉は、よく笑う人だった。
よく喋り、よく笑い、よく怒り、よく悲しむ、喜怒哀楽のはっきりした人間だった。
強く、優しく、そして誰よりも他人を愛せる人だった。
病弱で、何時も姉の後ろに隠れるようにして過ごしていた僕を、
姉は、何時だって味方で、何時だって守ってくれていた。
「ダメよ、××××。泣いてばかりでは。
男の子なんだから、強くならなきゃ」
姉はそう言って、泣いている僕を慰めた。
何時だってよく笑い、何時だって優しかった姉を、
僕は誇りに思い、そして愛していた。
町の外れにある、教会。
身寄りの無かった僕たちは、そこで孤児として保護されていた。
シスター・ロザリオは両親の居ない僕達にとって、母親の様な存在で、
そして母親の様に、僕たちを愛してくれていた。
そんな生活が、ある日突然、終わりを迎えたのだ。
「貴方、なんだかとっても弱そうね、お名前はなんて言うのかしら?」
教会の外の広場で読書をしていると、一人の少女が声をかけてきた。
僕は自分の名前を言う。
彼女は数度、反芻するかの様に僕の名前を小さく繰り返し呟く。
「へぇ、××××。名は体を表す、なんて言うけれど、貴方の名前はまさにそんな感じね」
銀髪赤目の少女は、そう言うとクスクスと笑った。
「でも、すっごく良い響きね。
自分の名前を持っているなんて、とても羨ましいわ。
私はシスターに付けてもらった名前だから」
「あら、××××。
なんだかとても疲れた顔をしているわね。
・・・え?友達が出来たの?よかったじゃない!」
僕は力なく笑って、そのあと彼女に散々振り回された事を付け足した。
初めて出来た友達の話をする僕の事を、姉は本当に嬉しそうに聞いていた。
教会での生活は、とても楽しく、幸せだった、様な気がする。
そう、『だった』。過去形、なのだ。
これは、そう、終わった、終わってしまった話なのだ。
僕は、思い出す。
あの赤い、赤い世界の記憶を。
姉が、狂ってしまったあの日の記憶を。
僕は、思い出す。
想起するのだ。
目を覚ます。
開かれた瞼。
真っ先に飛び込んできたのは赤色だった。
全てを灰に、終わった物へと変える、忌忌しい、赤。
赤。
赤。
赤。
燃えていく、壊れていく、崩れていく、終わっていく。
「・・・ぁ・・・ぅ」
嗚咽に似た声が口を吐く。
扉を開けた先、そこには姉がいた。
いつもと変わらない、穏やかな笑顔を浮かべる姉がいた。
おかしい、おかしい・・・!!
狂っている。
真っ赤な炎に包まれていく一室。
嘗て、僕と姉が過ごした部屋。
そこに姉はいた。
背筋がぞっとする感覚。
鼓動が早まり、目の奥が熱くなる感覚。
呼吸が早まる。
見たくないと、見てはいけないと、認めてはいけないと。
そう思いつつも視線はその一点だけを凝視している。
姉が抱き抱える『何か』
命の終わった『何か』
混乱と絶望が頭を支配し、疑問符だけが浮かぶ脳内で、ただ一つ理解できていること。
姉が何時ものように笑いかけ、話しかけ、愛でるように頭を撫でている、ソレ。
狂っている。
嗚呼、狂っている!
狂っている!!
狂っている!!
「あら、××××。
まだ目を覚まさないのね、本当、お寝坊さんなんだから」
姉は言う、何時もの様に、優しく、穏やかに、愛でる様に、笑いかけ、言う。
僕の名前を呼ぶ。
僕の事を、僕の名前を、抱き抱える『ソレ』に向かって。
僕の名前を呼ぶのだ。
認めてはいけない、見てはいけない。
そんな事は無い、そんな筈はない。
どうして、どうして。
どうして。
「お姉ちゃん!」
僕は叫んだ。
姉の名前を、正気に戻ってくれと、嘘であってくれと、勘違いであってくれと。
けれど、それは、どうしようも無かった。
どうしようも無い程に、どうしようも無かったのだ。
時雨的人生枢要罪
「番外編の捌番町『××××』」
それは僕の死体だった。
回想終了
ぶっ殺すようなポップソングを。
画面暗転
「思い出したくも無い、終わった話よ」
出演
概論 弔
致死倉 楼閣
××××
『 』
あらすじ終了
忘れていたが、忘れてしまっていたが、忘れようとしたが、
致死倉 楼閣は、
この吸血鬼の『なりそこない』は、
どうしようもなく、どうしようも無い程に、
狂ってしまっているのだった。
小休想其之壱 黒
序奏再開
疲れた…途中はちょっとずつ更新するわ…
歌い手さんが歌っていたので本家様が気になって来てみました!神曲すぎる…なぜあんまり伸びないんだ…
カゼヒキ君好きです…カゼヒキ君推しになろう…
カゼヒキ君まじすこ
ほんとテンションぶち上がる
一生聴いてたい
殺すって悩殺って意味もあるよねこれ
神曲
カゼヒキ君大好きなんで本家から聴き始めたタイプっす((
最高です!
解釈むずかし…けど
雰囲気すごく好きだわ
いいおかお(表情)していらっしゃるう
なして伸びぬ。もっと評価されるべき
これからも頑張ってください時雨さんん。
カゼヒキかわいいぃぃぃ!!
なんで伸びないのか謎。もっと伸びてほしい…
文章が素敵でした!物語の部分はもちろん、途中の息抜きをする為に作られた場所に書いてある文が、すごく面白かったです…!
そういえば周りがぼやけてる文章でキリスト教の次に書いてある「神」が「髪」になっていました。それだけです!長々と失礼しました!(読みずらかったらごめんなさい。)
文章読んでる方いらっしゃった✨
ですよね最高ですよね!
カゼヒキの良さがとても出てて素敵です~!
なんでこの曲もっと伸びない?
最近「死期彩」で時雨さんを知ったのですが、やっぱりギターとドラムの使い方がお上手…いや、私は全然音楽経験とか無いんですけど…
なんだろう、ギターが絶え間無くコード?をジャカジャカってやってて、更に間奏にソロパートもあって…ギターの音の魅力を最大限に引き出してる感じが好きです!
ドラムも全体的に絶え間無くリズムを刻んでいる感じするんですけど、最高に盛り上がるところで微妙に(?)奏でるリズムが違っていたりして好きです…
なんか全体的に語彙力が無いんですけど、とにかく大好きです!伝えたいのはそれだけです。長文大変申し訳ありませんでした。
5年前くらいにめっちゃはまってたこれ
ずっと探しててやっと今日見つけた!!!!!!😢❤❤❤
当時は全く歌詞の意味とか知らないで
聴いてたけどこんな意味だったとは😂
またたくさん聴きます!!!
リズムも歌詞も大好き〜
カゼヒキくんかわいい…
揺籠から墓場まで白く染めるって、てっきり産着と死装束の白色の事かと思ってた。
なんかいい感じに下ネタ織り交ぜてて好こ
この曲永遠に飽きない
好きすぎるこの曲…
歌詞がところどころえっちなんだよな………穴を埋めて白く染めるとか……もう……
ヒキくんだとされる側に聴こえて…
端的に好きです愛してる
この曲すきーーーーーー
出てくる文章が好きすぎてずっとスクショしてノートに書き写してたんですけど、途中でおっと、ここで一時停止するだなんて君も随分良い反射神経をしているね。って時雨さんが喋りかけてきててめっちゃ笑いました。貴方様の曲も文才も全て惚れ惚れします。素敵な曲をありがとうございます。そして編集済みで恥ずかしい。
くそかっこいい
歌い手さんの方から本家が気になって来ました!!もっと伸びてもいい作品だと思います、、、(;;)
これからも頑張ってください!
チャンネル登録させていただきました〜
ほんとすき
本家これか~~~良き良き
any peeps watching this and still don't know the title its "Hankou Zen'ya" 😊😊😊,,, great song btw
thank you so much
このギターどハマり
絵が好こい
くるくる数字さんの絵だからか
どーりで/////❤
好きだ
すこすこのすこ
この曲でカゼヒキ好きになった
久しぶりにおすすめに感謝
カッコイイ
なぜ伸びない。。
みんなまず本家様のカゼヒキくんを聞いたげて...!!
それな!
本家のカゼヒキくんってどこ見ればわかりますか??
すき.....
え、最高じゃん…
これで小説かけそう
この声始めて聞きました...一気に好きになりましたぁぁぁぁぁぁ...( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )
曲の感じも絵の感じもぜんぶすきです!、!。中毒性ある、!、( ᵒ̴̶̷᷄௰ᵒ̴̶̷᷅ )絵の男の子に惚れました
カゼヒキ君可愛いよね٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
初見さん!!この神絵を描いてるのは、
この歌を歌ってるカゼヒキくんの中の人ですよ!
さあ早くくるくる数字さまを称えるのd((
I LIKE YOUR MUSIC!! AAA❤️❤️❤️
なぜ本家が伸びない…
それな
カラオケで歌いたいよぉお゛お゛ん゛!
今日見つけてめっちゃ好みだったので全部高評価&チャンネル登録安定
まだ古参ぶれるな。
どうも、古参です((
初見です。
めっちゃかっこいいですねチャンネル登録しました()
やっぱりオリジナル最高です🥺❤️❤️
何故伸びぬ。
この歌が大好きです。とてもキャッチーです!
やっと、、、本家様ぁああ
おすすめに感謝
Whaaaaaat?! Kazehiki doing a spooky?
四年前どハマりしてた…この動画でカゼヒキくんの存在も知ってブレスレットにカゼヒキくんの名前掘ってもらったりしてたな…久しぶりに帰ってきたらまた沼ってる最高まじ愛してる…┏┛墓┗┓
サビの表情がすこ
すこ!!!
本家きたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
やったぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!
はぁ、すき。
なんで伸びへんねん!のびろぉ!
I have no idea what hes saying but I love it anyway
再生回数139122回 高評価4000 低評価8
いや……さすが……
平和すぎぃぃぃぁぃぃぃぃぃ!!!!!!!
素敵です〜(;;)
que recuerdos me trae esto
KAZEHIKI!!!
すき
Just realized this was posted on my birthday, lol
ずっとUA-camあがらないかなって思ってましたありがとうございます(;;)
初見です、すごい好き;;
うぉ〜っ!!カゼヒキくん!可愛い!吐息!ふぁあああ〜っ!!!
カゼヒキくんやっぱ好きだわっ
この意地悪な顔最高(* ̄ii ̄)
カラオケ出ないかなぁァ???!
みんなでJOYSOUNDのアンケートにかいたらカラオケにできるよ!!
www.joysound.com/web/s/request
これでみんなでカラオケに入れよう!!
♥PERFEITO♥
おー!!!!!!
来てくれた。。。
嬉しすぎる。。
あなたへのおすすめで出てきて
なんとなく惹かれたから聞いてみたら
ものすごく好きな雰囲気でした、、!
なんで今まで知らなかったんだぁぁあ
そしてカゼヒキくんの声がどストライクでした( ˙꒳˙ )
english subtitles please :(
И русские субтитры:(
Maybe..... 「the night before crime 」
this title is not official.
I'm sorry not to speak ENGLISH fluently.
@@jointheblackparabe252 +
@@jointheblackparabe252 ого русский человек?? я в шоке
💯💯